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12.朝の冷ややかな空下にて思考し談義するべし
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「もう少し写りのいい写真はなかったのかねぇ」
新聞の紙面と、ネットニュースの記事を目にしながらの六兎の呟きに、彼は黙って肩を竦める。
「僕さァ。常々思うんだけど……」
「あ?」
彼の制服のボタンをとめてやりながらなのか、雑な相槌になる譲治。
「僕、新聞に載った時のためにもう少し写真写り気にしようかな」
「……馬鹿野郎」
つまりそれは彼が新聞に載るような事態になった時だろう。
「僕は未成年だから……死んだ時だな」
彼の思考を先回りして、六兎はニヤリと笑って言った。
「お前なぁ」
(死なすかよ)
その為に自分は奔走しているというのに。などと譲治は思い切り彼を叱って抱きしめて、いっそうの事どこかに閉じ込めてしまいたくなる。
(ま、しないけど)
そんな事をして、彼はこの気難しくてイカれた幼馴染に嫌われたくないのだ。
「それにしても、君達は静かな朝ってのを迎えられないのかよ」
幼馴染の男に髪を整えられながらも呆れ顔する六兎は、さながら女中に身支度をさせる女主人のようだ。
させる方もさせる方だが、する方も大概である。
「あれはカヨコさんがな」
「彼女に木刀出させるなんて相当だぜ」
何をしてここまで怒らせるんだ、と聞かれる前に譲治は言葉を返した。
「まぁ色々あるんだよ」
「ふぅん」
あっさりと引き下がった六兎に、譲治は内心胸を撫で下ろす。
「んで。このニュース……君はどう思う?」
「んー……俺にはよく分かんねぇ。推理はお前の役目だろ」
「なんだつまらん……」
鼻白むように言って、六兎は紙面を指で叩いた。
「聖女女学校の校長、聖 奈緒子が殺された。なんて……彼女ならどう思うかなぁ」
「彼女?」
そりゃあどこの彼女さんだ? 、と譲治は暗に聞くが六兎は答えず。
「もういいか。……そろそろ登校時間だぜ。いい加減人を撫で回すのやめろよな」
「うるせぇ。まだ襟元が整ってない……よし、これでいい」
まるで着せ替え人形かお世話人形である。
しかしこれが彼らの間では普通であり日常であるもので、あの家政婦が心配し青筋立てて警戒する理由も分かるというものだ。
「一応聞くけどな……今日は学校行く気はあるか?」
譲治の言葉に六兎は首を傾げた。無論、その顔にはタチの悪い微笑みを浮かべながらである。
「学校? もちろん行くさ。でもちょっと寄り道しようぜ。……おっと、そろそろ行かなきゃ」
「おい、まだ早いぞ」
少し慌てて鞄を持たず外に飛び出そうとする六兎を、譲治は彼の鞄を持ってついて行く。
「いや。もう時間だ。彼女は僕らより登校時間が早いんだよ……全く毎朝ご苦労なことだな」
(また誰かに会うつもりかよ)
しかも女である。
譲治は内心ため息をついた。
(あの学校の校長が殺されたことについて、こいつは割と想定内って顔してたな……俺には話が全く見えん)
あの公園に待つわる噂。華村 百合がその噂通りに襲われた事件、六兎にいきなり襲いかかった男。
男があの女学校の用務員で、そこの校長が半分埋まった死体で発見された。
……あの公園で、である。
(なんのこっちゃ分かんねぇよ)
譲治は颯爽と部屋を飛び出した彼の後を追いながら、その後ろ姿を眺めた。
(どうせこいつには何か俺の知らない情報持ってたり、推理をある程度完成させているんだろう)
「なァ。そんなに不貞腐れるなよ」
気がつけば、六兎は立ち止まって背の高い譲治を見上げていた。
上目遣いでジッ覗き込まれ、彼の心臓は小さく震える。
「道すがら、少し話をしようじゃないか」
「おぅ」
玄関で薙刀を構えてこちらを睨みつける家政婦にほんの少し慄きつつ、譲治は苦笑いを返し頷いた。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫
朝の空気はやはり冷え冷えとして吐く息が白く空に溶ける。
(やっぱりマフラーさせといて良かった)
隣で顔の半分を隠して歩く幼馴染を横目で見て、彼は独りごちた。
この過保護な男の行動も愛ゆえだから、なんだか末恐ろしい。
「さて。……何から聞きたい?」
「へ?」
信号待ちで立ち止まった六兎の言葉に、譲治は間抜けな声を上げた。
「事件の話だよ。まさか僕が冬休みの予定の話を始めるとでも?」
「まぁ……無いな」
(そりゃお前。冬休みもどうせよく分かんねぇ事件に首突っ込んでるんだろうが)
そんなことは日常茶飯事だと思いつつ、だからそこ口にはしない。
出来るならその予想が外れて、大人しく(願わくば)一緒に過ごせればいいのに……と譲治は思いつつ、そうなれば今度はカヨコからの襲来という危険に晒されるなと考えていた。
(まずあの男の事か)
譲治は思考を切り替え、今回の一連の事について思いを巡らせる。
「お前と華さんを襲った男は、一連の事件の。あの公園の噂の通り魔なんだな?」
「違うぜ、譲治」
六兎が譲治の言葉を遮った。
「いくつか間違っている。まず一つ。あれは僕だけを襲ったんだ。ターゲットは僕だった」
「何!? あの野郎、お前に恨みでもあるのか!」
「そんな怒るなって……そうだな。その理由は後にしよう」
「なんだそりゃ」
やはり肝心な事はなかなか勿体ぶる性格らしい。
「そもそもあの『噂』についてだが」
「ああ、あの『あの公園でキスをすると、運命の相手なら永遠に結ばれる。そうでなけれは不幸に見舞われて死ぬ』ってやつな」
六兎は少しくぐもった笑い声を上げる。
「そうそう……これってなかなか面白いよなぁ。死んでも死ななくても、噂は80%ほどは的中する」
「残りの20%は」
「死ななくて、数日または数時間後に別れる事例」
「……確率高いな、おい」
こんな所でキスするくらいだからそれなりに親密な関係だろう、と譲治は口には出さずとも思った。
「そもそもその噂の広まった時期と、信憑性についてちょっとばかし調べてみた」
「お前またいつの間に……」
「お前に華さんを送らせた帰りにさ。少し人を使って」
(また『人材』か……)
「そしたら驚くべき事が分かった」
「勿体ぶるなよ」
ニヤニヤと笑う六兎に、譲治が焦れたように返す。
「まぁまぁ……噂自体、2ヶ月以前には影も形もなかったらしいな。あとそれから、この町に通り魔事件が15件ここ2ヶ月以内で、だ。これを多いと見るか少ないと見るか」
「いやいや、多いだろ」
大都会の歓楽街等ならいざ知らず。
しかし元々、ここ数年での釣姫町の犯罪件数は鰻登りである。
それこそ住宅地の多く閉めるベッドタウンとしては異常なことだった。
「でもこの中から、この噂の条件に当てはまる事件を探してみたんだよ。すると2件だけ、2件だけだ。これをどう見るか」
「うーん、いわゆるそれは偶然の一致じゃねぇのか」
譲治の率直な指摘に、六兎はあっさりと頷く。
「僕もそう思う。つまり、この噂は誰かが意図的に流布させたと考えている」
「誰がなんのために……」
「それはまぁ、保留だな」
「またそれか」
はぐらかされ渋い顔をする譲治に、六兎はカラカラと笑いながらその肩を軽く叩いた。
「あはは、むくれるなよ。まだまだ謎は残ってるぜ。百合さんの事件、あれは噂通りだと思うかい?」
「え」
(だってあれは華さんがそう言って……)
そう、最初に彼女は言ったのだ。
あの噂通り、と。
「現に、検証しに行ったら襲われたじゃねぇか」
譲治の言葉に彼は軽く頷いた。
「確かにな。それで君はあの噂は本物だと思ったんだよな? それであの男、聖女女学校の用務員が犯人だと」
「そうじゃねぇのか」
「……とは言いきれない」
「どっちなんだよ!」
遠回りな言い方に、呆れとわずかな苛立ちを顕にする彼に対し六兎は慎重に言葉を重ねる。
「そもそもこの男のこと、君は知らないだろ。あとあの女学校も、なかなか興味深いぜ」
「それって……」
「おっと。話は後だ」
六兎は突然足を止めた。
つられて立ち止まった譲治は彼の視線の先を追って顔を上げる。
「向こうからお出ましってワケか」
口元だけ笑みを浮かべ呟いた六兎の、鋭さを増した視線。それに対して彼らの目の前に立った彼女は軽く片手を上げて無邪気に笑ってみせた。
新聞の紙面と、ネットニュースの記事を目にしながらの六兎の呟きに、彼は黙って肩を竦める。
「僕さァ。常々思うんだけど……」
「あ?」
彼の制服のボタンをとめてやりながらなのか、雑な相槌になる譲治。
「僕、新聞に載った時のためにもう少し写真写り気にしようかな」
「……馬鹿野郎」
つまりそれは彼が新聞に載るような事態になった時だろう。
「僕は未成年だから……死んだ時だな」
彼の思考を先回りして、六兎はニヤリと笑って言った。
「お前なぁ」
(死なすかよ)
その為に自分は奔走しているというのに。などと譲治は思い切り彼を叱って抱きしめて、いっそうの事どこかに閉じ込めてしまいたくなる。
(ま、しないけど)
そんな事をして、彼はこの気難しくてイカれた幼馴染に嫌われたくないのだ。
「それにしても、君達は静かな朝ってのを迎えられないのかよ」
幼馴染の男に髪を整えられながらも呆れ顔する六兎は、さながら女中に身支度をさせる女主人のようだ。
させる方もさせる方だが、する方も大概である。
「あれはカヨコさんがな」
「彼女に木刀出させるなんて相当だぜ」
何をしてここまで怒らせるんだ、と聞かれる前に譲治は言葉を返した。
「まぁ色々あるんだよ」
「ふぅん」
あっさりと引き下がった六兎に、譲治は内心胸を撫で下ろす。
「んで。このニュース……君はどう思う?」
「んー……俺にはよく分かんねぇ。推理はお前の役目だろ」
「なんだつまらん……」
鼻白むように言って、六兎は紙面を指で叩いた。
「聖女女学校の校長、聖 奈緒子が殺された。なんて……彼女ならどう思うかなぁ」
「彼女?」
そりゃあどこの彼女さんだ? 、と譲治は暗に聞くが六兎は答えず。
「もういいか。……そろそろ登校時間だぜ。いい加減人を撫で回すのやめろよな」
「うるせぇ。まだ襟元が整ってない……よし、これでいい」
まるで着せ替え人形かお世話人形である。
しかしこれが彼らの間では普通であり日常であるもので、あの家政婦が心配し青筋立てて警戒する理由も分かるというものだ。
「一応聞くけどな……今日は学校行く気はあるか?」
譲治の言葉に六兎は首を傾げた。無論、その顔にはタチの悪い微笑みを浮かべながらである。
「学校? もちろん行くさ。でもちょっと寄り道しようぜ。……おっと、そろそろ行かなきゃ」
「おい、まだ早いぞ」
少し慌てて鞄を持たず外に飛び出そうとする六兎を、譲治は彼の鞄を持ってついて行く。
「いや。もう時間だ。彼女は僕らより登校時間が早いんだよ……全く毎朝ご苦労なことだな」
(また誰かに会うつもりかよ)
しかも女である。
譲治は内心ため息をついた。
(あの学校の校長が殺されたことについて、こいつは割と想定内って顔してたな……俺には話が全く見えん)
あの公園に待つわる噂。華村 百合がその噂通りに襲われた事件、六兎にいきなり襲いかかった男。
男があの女学校の用務員で、そこの校長が半分埋まった死体で発見された。
……あの公園で、である。
(なんのこっちゃ分かんねぇよ)
譲治は颯爽と部屋を飛び出した彼の後を追いながら、その後ろ姿を眺めた。
(どうせこいつには何か俺の知らない情報持ってたり、推理をある程度完成させているんだろう)
「なァ。そんなに不貞腐れるなよ」
気がつけば、六兎は立ち止まって背の高い譲治を見上げていた。
上目遣いでジッ覗き込まれ、彼の心臓は小さく震える。
「道すがら、少し話をしようじゃないか」
「おぅ」
玄関で薙刀を構えてこちらを睨みつける家政婦にほんの少し慄きつつ、譲治は苦笑いを返し頷いた。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫
朝の空気はやはり冷え冷えとして吐く息が白く空に溶ける。
(やっぱりマフラーさせといて良かった)
隣で顔の半分を隠して歩く幼馴染を横目で見て、彼は独りごちた。
この過保護な男の行動も愛ゆえだから、なんだか末恐ろしい。
「さて。……何から聞きたい?」
「へ?」
信号待ちで立ち止まった六兎の言葉に、譲治は間抜けな声を上げた。
「事件の話だよ。まさか僕が冬休みの予定の話を始めるとでも?」
「まぁ……無いな」
(そりゃお前。冬休みもどうせよく分かんねぇ事件に首突っ込んでるんだろうが)
そんなことは日常茶飯事だと思いつつ、だからそこ口にはしない。
出来るならその予想が外れて、大人しく(願わくば)一緒に過ごせればいいのに……と譲治は思いつつ、そうなれば今度はカヨコからの襲来という危険に晒されるなと考えていた。
(まずあの男の事か)
譲治は思考を切り替え、今回の一連の事について思いを巡らせる。
「お前と華さんを襲った男は、一連の事件の。あの公園の噂の通り魔なんだな?」
「違うぜ、譲治」
六兎が譲治の言葉を遮った。
「いくつか間違っている。まず一つ。あれは僕だけを襲ったんだ。ターゲットは僕だった」
「何!? あの野郎、お前に恨みでもあるのか!」
「そんな怒るなって……そうだな。その理由は後にしよう」
「なんだそりゃ」
やはり肝心な事はなかなか勿体ぶる性格らしい。
「そもそもあの『噂』についてだが」
「ああ、あの『あの公園でキスをすると、運命の相手なら永遠に結ばれる。そうでなけれは不幸に見舞われて死ぬ』ってやつな」
六兎は少しくぐもった笑い声を上げる。
「そうそう……これってなかなか面白いよなぁ。死んでも死ななくても、噂は80%ほどは的中する」
「残りの20%は」
「死ななくて、数日または数時間後に別れる事例」
「……確率高いな、おい」
こんな所でキスするくらいだからそれなりに親密な関係だろう、と譲治は口には出さずとも思った。
「そもそもその噂の広まった時期と、信憑性についてちょっとばかし調べてみた」
「お前またいつの間に……」
「お前に華さんを送らせた帰りにさ。少し人を使って」
(また『人材』か……)
「そしたら驚くべき事が分かった」
「勿体ぶるなよ」
ニヤニヤと笑う六兎に、譲治が焦れたように返す。
「まぁまぁ……噂自体、2ヶ月以前には影も形もなかったらしいな。あとそれから、この町に通り魔事件が15件ここ2ヶ月以内で、だ。これを多いと見るか少ないと見るか」
「いやいや、多いだろ」
大都会の歓楽街等ならいざ知らず。
しかし元々、ここ数年での釣姫町の犯罪件数は鰻登りである。
それこそ住宅地の多く閉めるベッドタウンとしては異常なことだった。
「でもこの中から、この噂の条件に当てはまる事件を探してみたんだよ。すると2件だけ、2件だけだ。これをどう見るか」
「うーん、いわゆるそれは偶然の一致じゃねぇのか」
譲治の率直な指摘に、六兎はあっさりと頷く。
「僕もそう思う。つまり、この噂は誰かが意図的に流布させたと考えている」
「誰がなんのために……」
「それはまぁ、保留だな」
「またそれか」
はぐらかされ渋い顔をする譲治に、六兎はカラカラと笑いながらその肩を軽く叩いた。
「あはは、むくれるなよ。まだまだ謎は残ってるぜ。百合さんの事件、あれは噂通りだと思うかい?」
「え」
(だってあれは華さんがそう言って……)
そう、最初に彼女は言ったのだ。
あの噂通り、と。
「現に、検証しに行ったら襲われたじゃねぇか」
譲治の言葉に彼は軽く頷いた。
「確かにな。それで君はあの噂は本物だと思ったんだよな? それであの男、聖女女学校の用務員が犯人だと」
「そうじゃねぇのか」
「……とは言いきれない」
「どっちなんだよ!」
遠回りな言い方に、呆れとわずかな苛立ちを顕にする彼に対し六兎は慎重に言葉を重ねる。
「そもそもこの男のこと、君は知らないだろ。あとあの女学校も、なかなか興味深いぜ」
「それって……」
「おっと。話は後だ」
六兎は突然足を止めた。
つられて立ち止まった譲治は彼の視線の先を追って顔を上げる。
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