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いい人ってなんだ
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「……どうしよう」
自室でスマホを見ながら固まる。
「そろそろ返信しなきゃダメだよね」
開いているのはLINE。
小さく映る風景画像のアイコンを見るだけで憂鬱になってしまっていた。
その相手は九条 透龍、姉である綾萌の婚約者。つまり順当にいけば未来の義兄ということになる男であった。
――なんか少し苦手なんだよなぁ。
どこが、と言えるほど付き合いはない。なぜなら実際に顔を見たのはあの日だけで、あとは数回来るLINEの文面だけなのだから。
「別に悪い人じゃないのにな……」
もはや生理的というしかない。しかし顔もそこそこ良し、物腰も柔らかで礼儀正しく優しげな青年なのに妙に嫌な感じがして不安になるのだ。
いっその事、なんらかの本能だと開き直れたら楽なのかもしれない。
しかし基本的にお人好しが服を着ているような伊織には無理な話で。
――姉ちゃんの大事な人なのに。
仲良くしたい。いや、仲良くしなければいけないのに。
焦燥感にも似た感情でスマホを握りしめる。
「返信、しなきゃ」
そこには一言。
【よかったら今週末の夜、綾萌も含めて三人で食事でもどうかな】
「……」
当然なのだろうが姉を呼び捨てされる違和感に胸の奥がモヤモヤする。
――子供っぽいな。
母親代わりの姉を盗られまいと必死な継子みたいじゃないか、なんて自嘲の言葉さえ出ない。
「ああもう」
まだ陽が落ちきっていない窓の外を眺めながらため息をついた時だった。
スマホの通知音にハッとなる。
「あ」
意外な人物の名前が表示され、動揺を隠せない。
「恭弥くん……」
――初めてLINEくれた。
連絡先こそ強制的であったがメッセージのやり取りはこれが初めてである。
呼吸を整えながらの確認に心臓が大きく跳ねた。
「!」
【明日の放課後は空いてるか】
その一文にさえじわり頬が熱くなる。
しかしきっと単なる気まぐれだと自身に牽制する癖が発動した。
「えっと……【空いてるけどどうしたの】でいいかな。いや最後のいらないか」
なるべくさりげなく、そして不自然にならないように返信には推敲に推敲を重ねて。
そうしてたっぷり三分かけ考えて送った言葉にまた頭を抱える。
「あああっ、こういうの無理ぃぃ」
文字だけのやりとりってどうしてこんなにもどかしくて不安なんだ、とうなだれつつ十数秒。
着信を告げる振動に我に返る。
「も、もしもし……!」
『明日迎えに行く』
「え?」
『逃げるなよ、絶対に』
「えぇっ!!」
――果たし合いでもするの!?
据えた目が容易に想像できるくらいの低音な恭弥の声に、冷水浴びたように震える。
「む、迎えにって……」
まるで絞り出すような声になったと伊織は思ったが仕方ない、余裕なんて最初からないのだから。
『とにかく自分の席にいろ、絶対にどこにも行くな』
低い声。感情を押し殺すような、それでいてどこか甘みのある色気に蹴落とされ気味になる。
――な、なんなんだこのアルファは!!
まさにアルファってすごい、て感じである。
しかし伊織は気付いていなかった。
先程までの憂鬱な気分は微塵も無くなっていたことに。
『わかったか』
念を押すように聞かれ、伊織は電話越しにもかかわらずこっくりとうなずいて答えた。
「あ、うん。待ってるよ」
すると少し躊躇うような間のあとに。
『楽しみだ』
という言葉が耳朶を震わせてすぐ通話は切れた。
「えっ!?」
――楽しみって、楽しみって!
なんてことの無いことなのに胸がいっぱいになる。
同時に我ながら女々しい、とか勘違いだとか冷静な自分もいるのだが今は目をつぶっておいた。
「あ、浮かれてる場合じゃないや」
――やっぱり週末は気が進まないな。
透龍の方は断ろうとスマホを触ったときだった。
玄関のドアが閉まる音と、ただいまの声。
姉の綾萌だ、と思ったら真っ直ぐ伊織の自室に上がってくる。
「あ、おかえり」
「ただいま。帰ってきてそうそうだけど今週末……ええっと、明後日の夜は空いてるよね」
やはりそうくるかと思っていた。
「……もしかして九条さんの」
「あら知ってたの」
パッと顔を明るくした綾萌は小さく首をかしげてみせる。その仕草が可愛い女のそれに見えてなんだか気まずい。
「透龍がね、伊織と仲良くなりたいって」
家族になるんだもんねと続けた彼女の声の甘ったるさに一瞬だけ耳を塞ぎたい気分になる。
――家族……。
感情的には自分と姉だけの家族の中に割り込んでくるような不快感。
いっその事、父のように愛情とは真反対の無視や無関心を決め込んでくれたらまだよかったのにと。
――僕ってこんなに性格悪かったっけ。
歩み寄ってくれようとした相手にこんなこと考えているなんて、彼女に知られたら幻滅されそうだ。
自己嫌悪で消えてしまいたかった。
「伊織?」
「あ、うん。夜は大丈夫」
少し訝しげな綾萌に対して笑顔で返す。
「僕からもLINE返しとくね。ありがとう」
――そうだ。僕が大人にならなきゃダメなんだ。
つまらない独占欲や不安なんて捨てて姉の幸せを願わないといけない。
そう自分に言い聞かせながら、努めて明るく振舞った。
「あ、でも九条さんも僕に気を遣わなくてもいいのにね。恋人の時間を邪魔しちゃったら悪いなぁ」
「そんなこと気にするんじゃないの」
「いてっ!」
コツンと頭をほんの軽く小突かれる。そしてすぐなでられた。
「あたしが一番大事のは可愛くて可愛くてたまらない弟なんだからね」
「姉ちゃん……」
胸にじんわり温かいモノが流れるような、それでいて改めて言われると照れくさい。
「そういえば」
しかしそんな気分も。
「透龍さんってば、あれからずっと伊織のことばっかり聞いてくるのよ」
の言葉に急激に萎んでいく。
「へぇ……」
「やれどんな趣味があるのか、とか好きな食べ物とかアレルギーとか。ああ、あと」
そこで彼女は困ったように眉を下げて言った。
「恋人とかいるのか、って」
瞬間的に息が詰まる。
恋人の有無は多少デリカシーに欠けるのかもしれないが、別に特段おかしい質問じゃない。
――落ち着け、きっと勘違いだよね。
自分にそう言い聞かせる。
姉の恋人に対する敵意というか、子どもじみた意識が苦手にさせているだけで彼は決して悪くない。
むしろそんな感情を持ってしまうのはやはり性格的に問題があるのだと。
「さすがに透龍には注意したわよ。『まるで若い子に手を出そうとするオジサンみたい』って」
そんな綾萌の表情はいつもとそう変わらないように見える。
しかし伊織はどこか落ち着かなくなった。
「でも本当は嬉しかったの」
「へ?」
「彼が本気でこれからの事を考えてくれてるんだって」
「やっぱり結婚するんだね」
「うん」
やけにあっさりと頷かれて思わず苦笑い。
すると綾萌が少し慌てたように。
「あ、でもお父さんにはまだ内緒ね? お互いに今の仕事が落ち着く頃にまたって考えてるから」
――言うわけない。
正しくは言える機会すらない。なんせ空気扱いなのだから。
なんて空気の読めないことは言わずに伊織は笑顔で首を縦に振った。
自室でスマホを見ながら固まる。
「そろそろ返信しなきゃダメだよね」
開いているのはLINE。
小さく映る風景画像のアイコンを見るだけで憂鬱になってしまっていた。
その相手は九条 透龍、姉である綾萌の婚約者。つまり順当にいけば未来の義兄ということになる男であった。
――なんか少し苦手なんだよなぁ。
どこが、と言えるほど付き合いはない。なぜなら実際に顔を見たのはあの日だけで、あとは数回来るLINEの文面だけなのだから。
「別に悪い人じゃないのにな……」
もはや生理的というしかない。しかし顔もそこそこ良し、物腰も柔らかで礼儀正しく優しげな青年なのに妙に嫌な感じがして不安になるのだ。
いっその事、なんらかの本能だと開き直れたら楽なのかもしれない。
しかし基本的にお人好しが服を着ているような伊織には無理な話で。
――姉ちゃんの大事な人なのに。
仲良くしたい。いや、仲良くしなければいけないのに。
焦燥感にも似た感情でスマホを握りしめる。
「返信、しなきゃ」
そこには一言。
【よかったら今週末の夜、綾萌も含めて三人で食事でもどうかな】
「……」
当然なのだろうが姉を呼び捨てされる違和感に胸の奥がモヤモヤする。
――子供っぽいな。
母親代わりの姉を盗られまいと必死な継子みたいじゃないか、なんて自嘲の言葉さえ出ない。
「ああもう」
まだ陽が落ちきっていない窓の外を眺めながらため息をついた時だった。
スマホの通知音にハッとなる。
「あ」
意外な人物の名前が表示され、動揺を隠せない。
「恭弥くん……」
――初めてLINEくれた。
連絡先こそ強制的であったがメッセージのやり取りはこれが初めてである。
呼吸を整えながらの確認に心臓が大きく跳ねた。
「!」
【明日の放課後は空いてるか】
その一文にさえじわり頬が熱くなる。
しかしきっと単なる気まぐれだと自身に牽制する癖が発動した。
「えっと……【空いてるけどどうしたの】でいいかな。いや最後のいらないか」
なるべくさりげなく、そして不自然にならないように返信には推敲に推敲を重ねて。
そうしてたっぷり三分かけ考えて送った言葉にまた頭を抱える。
「あああっ、こういうの無理ぃぃ」
文字だけのやりとりってどうしてこんなにもどかしくて不安なんだ、とうなだれつつ十数秒。
着信を告げる振動に我に返る。
「も、もしもし……!」
『明日迎えに行く』
「え?」
『逃げるなよ、絶対に』
「えぇっ!!」
――果たし合いでもするの!?
据えた目が容易に想像できるくらいの低音な恭弥の声に、冷水浴びたように震える。
「む、迎えにって……」
まるで絞り出すような声になったと伊織は思ったが仕方ない、余裕なんて最初からないのだから。
『とにかく自分の席にいろ、絶対にどこにも行くな』
低い声。感情を押し殺すような、それでいてどこか甘みのある色気に蹴落とされ気味になる。
――な、なんなんだこのアルファは!!
まさにアルファってすごい、て感じである。
しかし伊織は気付いていなかった。
先程までの憂鬱な気分は微塵も無くなっていたことに。
『わかったか』
念を押すように聞かれ、伊織は電話越しにもかかわらずこっくりとうなずいて答えた。
「あ、うん。待ってるよ」
すると少し躊躇うような間のあとに。
『楽しみだ』
という言葉が耳朶を震わせてすぐ通話は切れた。
「えっ!?」
――楽しみって、楽しみって!
なんてことの無いことなのに胸がいっぱいになる。
同時に我ながら女々しい、とか勘違いだとか冷静な自分もいるのだが今は目をつぶっておいた。
「あ、浮かれてる場合じゃないや」
――やっぱり週末は気が進まないな。
透龍の方は断ろうとスマホを触ったときだった。
玄関のドアが閉まる音と、ただいまの声。
姉の綾萌だ、と思ったら真っ直ぐ伊織の自室に上がってくる。
「あ、おかえり」
「ただいま。帰ってきてそうそうだけど今週末……ええっと、明後日の夜は空いてるよね」
やはりそうくるかと思っていた。
「……もしかして九条さんの」
「あら知ってたの」
パッと顔を明るくした綾萌は小さく首をかしげてみせる。その仕草が可愛い女のそれに見えてなんだか気まずい。
「透龍がね、伊織と仲良くなりたいって」
家族になるんだもんねと続けた彼女の声の甘ったるさに一瞬だけ耳を塞ぎたい気分になる。
――家族……。
感情的には自分と姉だけの家族の中に割り込んでくるような不快感。
いっその事、父のように愛情とは真反対の無視や無関心を決め込んでくれたらまだよかったのにと。
――僕ってこんなに性格悪かったっけ。
歩み寄ってくれようとした相手にこんなこと考えているなんて、彼女に知られたら幻滅されそうだ。
自己嫌悪で消えてしまいたかった。
「伊織?」
「あ、うん。夜は大丈夫」
少し訝しげな綾萌に対して笑顔で返す。
「僕からもLINE返しとくね。ありがとう」
――そうだ。僕が大人にならなきゃダメなんだ。
つまらない独占欲や不安なんて捨てて姉の幸せを願わないといけない。
そう自分に言い聞かせながら、努めて明るく振舞った。
「あ、でも九条さんも僕に気を遣わなくてもいいのにね。恋人の時間を邪魔しちゃったら悪いなぁ」
「そんなこと気にするんじゃないの」
「いてっ!」
コツンと頭をほんの軽く小突かれる。そしてすぐなでられた。
「あたしが一番大事のは可愛くて可愛くてたまらない弟なんだからね」
「姉ちゃん……」
胸にじんわり温かいモノが流れるような、それでいて改めて言われると照れくさい。
「そういえば」
しかしそんな気分も。
「透龍さんってば、あれからずっと伊織のことばっかり聞いてくるのよ」
の言葉に急激に萎んでいく。
「へぇ……」
「やれどんな趣味があるのか、とか好きな食べ物とかアレルギーとか。ああ、あと」
そこで彼女は困ったように眉を下げて言った。
「恋人とかいるのか、って」
瞬間的に息が詰まる。
恋人の有無は多少デリカシーに欠けるのかもしれないが、別に特段おかしい質問じゃない。
――落ち着け、きっと勘違いだよね。
自分にそう言い聞かせる。
姉の恋人に対する敵意というか、子どもじみた意識が苦手にさせているだけで彼は決して悪くない。
むしろそんな感情を持ってしまうのはやはり性格的に問題があるのだと。
「さすがに透龍には注意したわよ。『まるで若い子に手を出そうとするオジサンみたい』って」
そんな綾萌の表情はいつもとそう変わらないように見える。
しかし伊織はどこか落ち着かなくなった。
「でも本当は嬉しかったの」
「へ?」
「彼が本気でこれからの事を考えてくれてるんだって」
「やっぱり結婚するんだね」
「うん」
やけにあっさりと頷かれて思わず苦笑い。
すると綾萌が少し慌てたように。
「あ、でもお父さんにはまだ内緒ね? お互いに今の仕事が落ち着く頃にまたって考えてるから」
――言うわけない。
正しくは言える機会すらない。なんせ空気扱いなのだから。
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