変異型Ωは鉄壁の貞操

田中 乃那加

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名張 龍也の視点①

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 彼、もとい――名張なばり 龍也たつやは恋をした。

「押せばいけると思ったんだけどなァ」

 ため息まじりでこぼす相手は、高校の同級生であり想い人の幼なじみの弟である波路なみじ 拓斗たくとだ。

「それは甘いってもんだよ、龍也」

 お互い帰宅部の帰り道、学生御用達ファストフード店にて。

「奏汰くんは可愛いけど一筋縄にはいかない」
「その通りだけど、なんかムカつく」

 これぞ後方彼氏ヅラというのか、したり顔なのが癪にさわるが仕方ない。
 なんせ向こうは家は隣同士で幼い頃からの付き合い、それに比べて。

「ぜってぇ初動ミスったやつじゃん……」

 まず出会い頭が最悪だった。
 いきなりΩだろ誘ってんのか、は本当にありえない。

「まあイメージ最悪だわな」
「ゔっ」

 改めて指摘されると凹む。
 しかしよく分かっているのだ、自分の性格の悪さは。

「弁解の余地がないほどクソ野郎だったもん」
「ひでぇ」

 その通りだけども。
 真実は時としていたいけな少年の心を傷つける、とジュースのストローに口をつけながらひとりごちた。

「誰がいたいけな少年って?」
「もちろん俺だけど」
「自己肯定感オバケじゃん、こわっ」

 今度は拓斗がため息をつく。

「龍也のそういうとこ、嫌いじゃないけどね」
「あ、悪いけど俺は奏汰一筋だから」
「告白じゃないよ、気色悪いな滅して欲しい」

 姉に比べて若干毒舌なのだ。

「オレや姉ちゃんとしても、可愛い奏汰くんをどこの馬の骨とも分からないヤツにくれてやるつもりはないんだけど」
「お前、奏汰のなんなん」
「幼なじみ姉弟ですけど」

 に加えてガチ勢ですがなにか、と続く。

「やべぇ奴らに愛されてるな」
「龍也がそれを言う?」

 それもまた事実。
 なんせこの高校生、一目惚れした大学生を学業をおろそかにしながらストーキングしているのだから。

「だってあいつ、狙われ過ぎて心配なんだもん」

 見目の良いこと加えて勝気なところもあるが、どこか隙があるというかチョロく優しいのが災いしているタイプである。
 
「ナンパされ過ぎだし、痴漢もされ過ぎだし。あと」
「あと?」
「他の男が奏汰を見る目が気に食わない、ムカつく」

 ちなみにそれらはほとんど密かに見守り、対処してきた。
 それを知っているからこそ、拓斗は肩をすくめて。

「おお怖い」
 
 とつぶやいた。
 だが当の本人である龍也はお構い無し。切なげに目を伏せる。

「なんで俺じゃダメなんだろ」

 顔もスタイルも抜群でオマケにαなのにとしょんぼり。その様を見て拓斗は半ば感心した様子で肩をすくめる。

「やっぱり自己肯定感オバケだよ、それ」
「失礼言うな」

 そんな友の言葉など気にしていられない。

「拓斗はどうすりゃいいと思う?」
「なにが」
「なにがじゃねぇよ、奏汰と結婚したいって話」
「わお、色んな段階をすっ飛ばすね」

 ストーカーだとかヤンデレだとか、挙句に恋の暴走機関車なんて長ったらしい揶揄の仕方をされるが龍也には関係ないのだ。
 
 それだけ必死だったりする。

「なんせ運命だぞ。運命の番」
「龍也ってそんなにロマンチックなタイプだっけ?」

 むしろイケメンっぷりもあって女には困らず、つまみ食いばかりのヤリチンで有名だったはずだが。

 それがナリを潜め、すっかり純情派ですなんて顔をしているから違和感しかない。
 
 恋をするとここまで人は変わるものか、と拓斗は首をかしげた。

「αの俺には分かんの」
「ふーん」

 極めて希少な性だ。産む性別と下卑た視線を向けられるΩに対し、もう一方は生物として優秀なものと期待も大きく。
 それが重圧として病んだり、αであることを隠す者も少なくない。

 ――どちらもある意味で同じ扱いなわけだが。

「俺はα様だぜ?」

 これは開き直りだ。自分から言ってしまえば理不尽さも感じないのではないかという悪あがき。

 どうやっても人にはバース性というものがあるし、それによって変わるのも現実だ。
 しかし龍也は心のどこかで期待していた。

 そんなもの関係ない、と笑い飛ばしてくれる事象を。

「奏汰が俺の運命だし、そうじゃなきゃ困るんだよ」

 あの日、男達を次々と蹴散らしていく姿を見てしまった。
 汗ひとつかかず、冷ややかな視線はぶれることもなく。

 ただ一言、綺麗だと思った。
 
 Ωだのβだのどうでもいい、彼が欲しい。
 強烈な喉の乾きに少し似ている。手を伸ばしてすぐにでもその細い首の、うなじにかぶりついてしまえたら。
 
 番なんて厄介で不便なだけだと思っていた。
 一生をひとりに縛られるなんて。αであれば多くの種を蒔いたって表立って糾弾されることなんてないとゲスな自分を隠すことなく生きてきた。

 それがあの時。
 一気に覆されたのだ。

「自由人だった俺を縛りつけた惚れさせたツケは払ってもらわねぇと」
「なにその自己中、怖い」

 そう、自己中心的思考。しかし龍也は正論を受け入れる気は無い。
 
「でも嘘つきはいけないよね」
「そうか?」

 嘘ならたくさんついてきた。
 奏汰以外に対するものであれば、その場のノリや迎合での『可愛い』だとか『気持ちいい』などというものが多い。

 ベッドの中で欲しがるから口にするが心などの込めてるわけもなく。
 終われば記憶すら薄れる始末。事後はピロートークもそこそこに、女に脱ぎ捨てた服を拾わせるのだけは便利だからさせている。

「うーん。もしかして俺って最低かも」
「今ごろ気づいたの?」

 別に過去の嘘を悔いたわけではない。
 単純に、奏汰についた嘘は良くなかったかなとは少し思った。

「この前、オレをダシにして嘘ついただろ。あれ本当にやめて」
「そうだっけ」

 なんとなくそんな記憶はあったりなかったり。
 龍也は首をかしげた。
 
「オレと喧嘩したから相談乗ってくれ、なんて。こっちまで嘘つきの片棒担いだんじゃないかって疑われたんだぞ」
「あー」

 そこでようやく思い出す。

「だって拓斗の名前出したら、家に入れてくれたんだもん」

 それも複雑だが、使えるものは使いたいのが彼の狡さ。
 
「もう入り込めたからいいけどさ」
「お前ね」

 友の何度目かになるため息。

「よくもまあ、あの奏汰くんに嘘つけるなあ。嫌われると思わないの」
「だからえてついてんの」

 逆張り作戦ってやつ、と龍也はうそぶいた。

 押してダメなら引いてみろという言葉があるが、それでもダメな時がある。じゃあどうするか。
 騙してでも壊してでも開けて攫ってしまえばいいというのが彼の持論で。

「歳下ならではの可愛げってのもないとな!」
「でも嘘つきは可愛くないでしょ」

 ジト目つきのツッコミも耳に入らない。

「とにかく」

 ふやけ始めた紙ストローをくわえる。
 氷ばかりになったからか、ズズっと耳障りの悪い音がした。

「どんなことしても奏汰を俺のものにする」
「あー、はいはい。せいぜい頑張って」

 もう面倒になったのだろう。思い切り流そうとしてる。
 だがふと考えるように一瞬黙ってから、でも――と口を開いた。

「彼を悲しませたり泣かせたり、苦しませたりしたら絶対に許さないよ」
「え゙」
「オレと姉ちゃんの大切な幼なじみだから」

 さっきまでの呆れながらも穏やかな表情は一変、口元こそ弧を描いているがその目は笑っていない。

 ギョッとしながらも龍也は黙って頷く。

「言ったでしょ。奏汰くんは可愛いって」

 あんま調子のんな、とその瞳が言っていた。




 ※※※

 
「あんま調子にのっちゃだめだよね」

 明良が少し悲しげに言う。
 
 ……こちらは金城家にて。
 今夜は夏菜子が会社の飲み会で帰りが遅く、奏汰は居酒屋バイトでこれまた帰ってきていない。

 つまり家には龍也と明良だけである。
 いつもと違い、夕方に街で偶然出くわした流れで夕飯でもと誘われたのだ。

『子どもが産まれる前に別のアパート探そうと思う』

 夕食後、いつものようにミルク入りのコーヒーがテーブルの龍也の前に置かれる。

 そこでポツリとつぶやかれた言葉にほんの少し驚いた。
 いきなりの別居宣言。
 何かあったのかと聞き返す前に冒頭である。

「二人の好意に甘えてたけど、そろそろ潮時かと思ってね」
「でも奏汰も夏菜子さんもむしろ引き止めると思うけど?」

 慰めなどではない。間違いなく寂しがるし反対するだろう。
 他人であっても容易に想像つくのだから。

「それは……ふたりとも優しいから」
「いや、それだけじゃないだろ」

 熱いコーヒーに息を吹きかけつつ、龍也は少し呆れて答えた。

「向こうにとってはもう家族だって。明良さんも分かってんじゃないの」
「でも、迷惑かけるし」
「迷惑だと思ってないだろ」

 むしろ生活の質が向上したと喜んでいるのを何度見たことか。
 特に夏菜子は帰宅したら食事が用意されていて、仕事に専念できる生活は手放せないとまで言っていた。

「それに」

 龍也は少し口を尖らせて、湯気の立つカップに息を吹きかける。一口飲んで好みの甘さに満足しつつ、彼の方に向き直った。

「奏汰はアンタのこと好きみたいだ」

 正直面白くはない。恋ではないとはいえ、好きな人がよその男と結婚まで考えてるなんて知ってしまえば嫉妬もする。
 だから本人や周りにも分かるようなあからさまな求愛行動をすることで、牽制けんせいしている気でいるのだが。

「だったらなおさら出ていった方がいい」
「ンなわけねぇだろ。ちっとは考えろよ」

 いいかげん少しイライラしてきていた。
 かろうじて舌打ちをこらえながら、彼の目をジッと覗き込む。

「アンタが消えたら奏汰が悲しむ」

 どうも好きな人の前では猫をかぶってしまう。といっても、別に明良のことが嫌いという訳では無い。

「それに俺だって寂しい、と思うから」
「龍也くん」

 大きな目をぱちぱちさせて彼が見つめ返してくる。
 確かに絵に書いたような可憐なΩだ。今までに付き合ってきた女たちとは比べ物にならないくらい、美少女だと言われても通じるかもしれない。
 
「……ああ、意外と優しいんだね」
「へ?」
 
 思わぬ言葉に不敵な笑み。どうやら見た目より強かな人だったらしい。
 
「てっきり警戒されてるから、引き止めてくれるなんて予想外だな」
「いや当たり前だろ」

 猫をかぶっていたのもバレていたようで。

「ぼくの元カレも歳下だったけど、可愛い系で迫るのは確かに有効だと思うよ。特に、奏汰くんみたいな子はダマされるかもね?」
「全部お見通しか……まったく、かなわねぇな」

 すべてお見通しというわけか、と眉をひそめた。

「この家につけてた盗聴器も外しといたよ」
「え゙っ」

 二度目の動揺である。
 
「い、いつから?」
「気付いたのは二日前。あと奏汰くんのスマホにもGPSアプリ勝手に入れてるでしょ。ダメだよ、ストーカー行為は」

 今度は龍也の方が詰められる番なのかもしれない。

「……」

 さすがの龍也も顔を強ばらせる。
 この犯罪行為を咎められるか。最悪、通報されるかもしれない。

 数十秒の沈黙のあと。

「ふふっ」

 明良が吹き出した。

「そんな怖い顔しないで。大丈夫、誰にも言わない。もちろん通報とかもしないから」

 その言葉を聞いて龍也はホッと息をつく。

「でも盗聴器はダメ。ぼくが先に気付いたから良かったものの、あの二人を怯えさせたら可哀想でしょ」
「じゃあGPSはいいか」
「ダメに決まってる。他にもあったらちゃんと撤去しときなよ」

 龍也の執着はなかなか根深いものがある。
 まさか奏汰も、自分に想いを寄せる高校生がここまでしていたとは想像していないだろう。

 龍也とて知られて罵詈雑言ですめばいいが、本気で怯えられて逃げられたらショックは大きい。

 目を逸らし気まずそうな彼に対して、明良は少し困ったように微笑む。

「恋愛相談くらいなら、ぼくがのってあげる。まずは一緒にお出かけから、かな」
「お出かけって……デート!?」
「距離縮めたいでしょ」
「もちろん!」

 そんな機会、喉から手が出るほど欲しい。
 だが今はまだ難しいのではないか。恋どころか絶賛嫌われ中なのだから。

「だからそこは、ぼくが上手く言ってあげる」
「マジで!?」

 思わず身を乗り出す。テーブルもガタンと音を立て、少し冷めたコーヒーが零れそうになった。

「マジだよ」

 さすが持つべきものは女子力高めで、(奏汰いわく) 嫁にしたくなる男だ。

 龍也のキラキラ、というよりギラギラとした視線。
 純粋とは程遠い眼差しに明良は呆れたような、それでいて少し笑って言った。

「まったく君たちαって面白いよね」

 

 

 
 
 

 



 


 

 
 



 
 

 


 
 
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