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3.たべた
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―――私がこの屋敷で働くようになって、どれくらいになるのだろう。
それ以前の無い記憶を拾い上げても、それは目の前で朽ち果てて砂に返る古い羊皮紙のようなものだ。
オリバーという名を与えられた私を、屋敷の皆は怪訝な顔をして見たものだ。
『だってその名前は、男の名前だろう』と。
……私は痩せっぽちだけど、わずかながら乳房があり下半身に突起した性器はない。
なぜなら、女だもの。
しかしだからといってこの名前が不満なわけはない。
何故なら唯一失うことのない、私だけのモノだから。
―――さてそんな私は下働きを経て、メイドや料理の下拵えを任されるようになる。
チビで痩せっぽちで非力な私だけれど、誰より働いたし誰よりここが世界全てだった。
屋敷の使用人は家族同然で、屋敷の主であるアダム様は私にとって月であり太陽。
……陽の光のような黄金の髪色。冬の湖のような冷たく蒼い瞳。
この世の誰より美しい容姿に白い頬。息をのむような優雅な仕草に身のこなし。
そしてこの綺麗なご主人様は人間じゃあなかった。
『ヴァンパイア』『吸血鬼』
人間の生き血を飲み、気の遠くなる様な時間を生きる生物。
それがアダム様だった。
―――私がそれを知ったのは、奇しくもあの犬がこの屋敷に来てから2ヶ月ほどしてからの事。
あの日。私は同僚であり親友の少女と、我が主の逢瀬を目撃した。
鋭利な三日月が眩い夜、その光に誘われるように外に出たのが良くなかったのかもしれない。
庭師達が丹念に世話した庭園には夜に咲く花など無い。しかしその慎ましやかな蕾の上に月光が降り注ぎ、恐らく私が産まれて始めて見る美しい風景だったと思う。
……そんな中に彼らはいた。
支え合うように佇んだ姿はまるで荘厳な絵画のよう。
神秘的、と言葉にすれば陳腐だが正にその通り。
私が白い柱の影から見た、あの光景。
アダム様が彼女に何か囁いて。
彼女が濁った瞳で見上げて微笑む。
そこに何も映ってなどいないはずなのに。
……私はその時、確かに嫉妬していた。
盲目で何も出来ない女。蔑まれ、厄介者としてこの屋敷まで流れ着いてきた役立たず。
だから仲良くしてやった。
掃除を教え、繕い物を教え、花の名と香りを教えたのだ。
憐れだと思って。そう、憐れだったから。あの何も映さない濁った瞳に同情したのだ。
こんな女を愛する者などいやしない……そう思って。
しかし、そうではなかった。
しかも彼女を愛したのは、私の……いや、やめておこう。そもそもが私の手などには届く方ではなかったのだから。
―――そして、それは嫉妬に狂った私が息を潜めて彼らを見守る中での出来事だった。
抱き合う二人……いや何かがおかしい。
彼女の弛緩した身体をアダム様が抱き止めている。
華奢で長い首を差し出すように晒し、彼の視線が愛おしげに注がれている。
そして刹那。
我が主が彼女に、その首筋に勢いよく噛み付いたのだ。
月の光が暴いた秘密。
……1人の女が、美しい吸血鬼に血を吸われていく。
腰を抱いた腕は白く艶めくが、抱かれた女はみるみるうちにそのバラ色の頬は色褪せていく。花が急激に枯れて朽ちていくように。
しかし女は呻き声一つあげなかった。ただ眠るように盲目の瞳を閉じて、微かに上下していた胸も肩も次第に緩慢に。そしてついに……。
嗚呼! なんと美しい光景であっただろう。私は荘厳さすら感じていた。
このちっぽけな嫉妬の炎など消し飛んでしまうような光景。
……数分の時間を要して、盲目の女だったモノはドサリと緑の芝の上に落ちた。
吸血鬼はそのまま彼女を置き去りに、フラフラと覚束ぬ足取りで庭を歩き去って行く。
私がアダム様を追うか、彼女に駆け寄るか迷った時。
そっと後ろから声がした。
『彼を、彼の傍に』
……あの人狼だ。
3ヶ月前に屋敷の前で打ち捨てられた子犬。それが人狼と分かっても、彼はこの人狼を追い出すことはしなかった。
むしろ面白がっていた様子すらあったと記憶している。
しかしながら今になって思うのが、人外である己とこの人狼少年の境遇を重ねたのかもしれない。
森の奥にひっそりと暮らす吸血鬼として。仲間意識のようなモノが芽生えていたのかも、と。
『早く。貴女はすぐに彼の所へ。彼は……アダムにはこの行為の記憶がないのだから』
人狼は更に囁く。
……記憶がない? 吸血鬼なのに?
思えば、我が主が普段吸血をする姿を私達使用人は見たことがない。
そもそもこの屋敷の主であるアダム様が、人で無く吸血鬼であると知っている者が幾人いるだろうか。
量は少ないが、料理を召し上がっていたので普通の人間だと誰も信じて疑わなかったのではないか。
それくらい、我が主は自身の素性を隠し仰せていたのだ。
なのに、このような軽率な行動を何故?
使用人を吸血し、あまつさえ私に見られるなどと……。
そんな思考に耽る私の耳に、変声期の来ない少年の声が響く。
『早く』
―――私はその声に突き動かされるように、走った。急かす人狼の言葉に従ったのだ。
そしてその言葉が真実であると知る。
意識朦朧といった様子で屋敷内を彷徨うアダム様を発見したのだ。
その唇は、赤く。まるで紅を塗ったようで。白く陶磁器のような肌にそれはとても鮮やかに映る。
そしてふと揺らめいた微かな記憶の奥底で、開いた絵本の一頁。
『雪のような肌と赤い唇の白雪姫』のようだ、などと取り留めなく私は考えていた。
しかしすぐさま、私より遥かに高い身長のしかし肉付きの良くないその身体にしがみつくように抱き寄せた。
『アダム様、夜気がお身体に触ります』
そう言って瞳の光も焦点も定まらぬ、宝石のような瞳を覗き込み、私は宥めながら主の部屋へ急ぐ。
……更に湯を浸した布で手足を拭い、着替えさせてベッドに運ぶ。
酷く疲れているのか、まるで人形のような我が主の世話は痩せっぽちな私にはとても骨が折れる作業だった。
それでもようやくベッドの中で子供のように安らな寝息を立て始めたあの方を見て、ホッと一息ついたのを覚えている。
それから安心した私は、冷酷にもあの盲目の女の事などすっかり忘れて自分の部屋に引き上げてしまったのだ。
―――次の朝、私は己の浅はかさを呪う。
あの人狼が。彼が女を、盲目の娘を喰らったのだ。
残された血溜まりと脳髄の染み。臓器の欠片としゃぶり尽くされた骨の数々。
凄惨な光景。地獄とはこの事か、と使用人達は囁き合う。
そしてその事柄に対するアダム様の反応も奇妙な物だった。
……何も覚えていなかったのだ。何一つ。
改竄と忘却を繰り返された脳内で、自身の吸血の事実は瞬く間に消え失せ、飼い犬に恋人を食い殺された悲劇の男がそこにいた。
そしてあの夜を境に、狂気の世界は幕を開ける。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■
「あんた、頭おかしい」
私の敵意しか無い言葉にも、この人狼はなんの感情も示さない。
まるでなんの価値もない、とばかりに肩を竦める。
「あんたが食ってきた人達、全部あの方が吸血してきた人達ね」
そう。吸血され、命を奪われた使用人の肉を、この人狼は『食べた』……文字通り、『食べた』のだ。
「証拠隠滅のつもり? 人狼とはここまでおつむが悪いの」
本当にバカだ。
周囲に恐れられ忌み嫌われるのも構わず、彼は我が主が吸血した事実を消そうと躍起になっている。
食べてしまえば……何も残らない訳ではないのに。
「俺はさ」
人狼、ジャックは小首を傾げ私の態度の意味する感情が分からないとばかりに溜息をついた。
「ただ酷く腹が減っていただけ」
言い訳も弁解もしない、その瞳はただ穏やかな海のよう。私はそれ以上何も言えず、エプロンの裾を握りしめた。
「そうだ」
彼は突然、花が綻ぶような笑みを浮かべた。
無邪気で美しい。まるで年端もいかぬ少年の笑顔だ。
「今日のメシも、すごく美味かったなぁ」
嗚呼、さっきのメニューね。
彼らが料理人も食べてしまったから、私が作ったのだったのを思い出した。
初めて一人で全て作ったから、あまり自身はなかったのだけれど……。
「そう言えば、アンタの名前……なんだっけ?」
なんて。とぼけた顔で聞くものだから。
私は醜い顔をさらに歪め、意地悪く鼻で笑いながら答える。
「人狼に名乗る、名前などないわ」
この名前は私がアダム様から頂いた、大切なモノだもの。
こんな犬ころに聞かせてやるものですか。
―――私の嫉妬の炎が、またちろちろと燃え上がる気配をそこに感じていた。
それ以前の無い記憶を拾い上げても、それは目の前で朽ち果てて砂に返る古い羊皮紙のようなものだ。
オリバーという名を与えられた私を、屋敷の皆は怪訝な顔をして見たものだ。
『だってその名前は、男の名前だろう』と。
……私は痩せっぽちだけど、わずかながら乳房があり下半身に突起した性器はない。
なぜなら、女だもの。
しかしだからといってこの名前が不満なわけはない。
何故なら唯一失うことのない、私だけのモノだから。
―――さてそんな私は下働きを経て、メイドや料理の下拵えを任されるようになる。
チビで痩せっぽちで非力な私だけれど、誰より働いたし誰よりここが世界全てだった。
屋敷の使用人は家族同然で、屋敷の主であるアダム様は私にとって月であり太陽。
……陽の光のような黄金の髪色。冬の湖のような冷たく蒼い瞳。
この世の誰より美しい容姿に白い頬。息をのむような優雅な仕草に身のこなし。
そしてこの綺麗なご主人様は人間じゃあなかった。
『ヴァンパイア』『吸血鬼』
人間の生き血を飲み、気の遠くなる様な時間を生きる生物。
それがアダム様だった。
―――私がそれを知ったのは、奇しくもあの犬がこの屋敷に来てから2ヶ月ほどしてからの事。
あの日。私は同僚であり親友の少女と、我が主の逢瀬を目撃した。
鋭利な三日月が眩い夜、その光に誘われるように外に出たのが良くなかったのかもしれない。
庭師達が丹念に世話した庭園には夜に咲く花など無い。しかしその慎ましやかな蕾の上に月光が降り注ぎ、恐らく私が産まれて始めて見る美しい風景だったと思う。
……そんな中に彼らはいた。
支え合うように佇んだ姿はまるで荘厳な絵画のよう。
神秘的、と言葉にすれば陳腐だが正にその通り。
私が白い柱の影から見た、あの光景。
アダム様が彼女に何か囁いて。
彼女が濁った瞳で見上げて微笑む。
そこに何も映ってなどいないはずなのに。
……私はその時、確かに嫉妬していた。
盲目で何も出来ない女。蔑まれ、厄介者としてこの屋敷まで流れ着いてきた役立たず。
だから仲良くしてやった。
掃除を教え、繕い物を教え、花の名と香りを教えたのだ。
憐れだと思って。そう、憐れだったから。あの何も映さない濁った瞳に同情したのだ。
こんな女を愛する者などいやしない……そう思って。
しかし、そうではなかった。
しかも彼女を愛したのは、私の……いや、やめておこう。そもそもが私の手などには届く方ではなかったのだから。
―――そして、それは嫉妬に狂った私が息を潜めて彼らを見守る中での出来事だった。
抱き合う二人……いや何かがおかしい。
彼女の弛緩した身体をアダム様が抱き止めている。
華奢で長い首を差し出すように晒し、彼の視線が愛おしげに注がれている。
そして刹那。
我が主が彼女に、その首筋に勢いよく噛み付いたのだ。
月の光が暴いた秘密。
……1人の女が、美しい吸血鬼に血を吸われていく。
腰を抱いた腕は白く艶めくが、抱かれた女はみるみるうちにそのバラ色の頬は色褪せていく。花が急激に枯れて朽ちていくように。
しかし女は呻き声一つあげなかった。ただ眠るように盲目の瞳を閉じて、微かに上下していた胸も肩も次第に緩慢に。そしてついに……。
嗚呼! なんと美しい光景であっただろう。私は荘厳さすら感じていた。
このちっぽけな嫉妬の炎など消し飛んでしまうような光景。
……数分の時間を要して、盲目の女だったモノはドサリと緑の芝の上に落ちた。
吸血鬼はそのまま彼女を置き去りに、フラフラと覚束ぬ足取りで庭を歩き去って行く。
私がアダム様を追うか、彼女に駆け寄るか迷った時。
そっと後ろから声がした。
『彼を、彼の傍に』
……あの人狼だ。
3ヶ月前に屋敷の前で打ち捨てられた子犬。それが人狼と分かっても、彼はこの人狼を追い出すことはしなかった。
むしろ面白がっていた様子すらあったと記憶している。
しかしながら今になって思うのが、人外である己とこの人狼少年の境遇を重ねたのかもしれない。
森の奥にひっそりと暮らす吸血鬼として。仲間意識のようなモノが芽生えていたのかも、と。
『早く。貴女はすぐに彼の所へ。彼は……アダムにはこの行為の記憶がないのだから』
人狼は更に囁く。
……記憶がない? 吸血鬼なのに?
思えば、我が主が普段吸血をする姿を私達使用人は見たことがない。
そもそもこの屋敷の主であるアダム様が、人で無く吸血鬼であると知っている者が幾人いるだろうか。
量は少ないが、料理を召し上がっていたので普通の人間だと誰も信じて疑わなかったのではないか。
それくらい、我が主は自身の素性を隠し仰せていたのだ。
なのに、このような軽率な行動を何故?
使用人を吸血し、あまつさえ私に見られるなどと……。
そんな思考に耽る私の耳に、変声期の来ない少年の声が響く。
『早く』
―――私はその声に突き動かされるように、走った。急かす人狼の言葉に従ったのだ。
そしてその言葉が真実であると知る。
意識朦朧といった様子で屋敷内を彷徨うアダム様を発見したのだ。
その唇は、赤く。まるで紅を塗ったようで。白く陶磁器のような肌にそれはとても鮮やかに映る。
そしてふと揺らめいた微かな記憶の奥底で、開いた絵本の一頁。
『雪のような肌と赤い唇の白雪姫』のようだ、などと取り留めなく私は考えていた。
しかしすぐさま、私より遥かに高い身長のしかし肉付きの良くないその身体にしがみつくように抱き寄せた。
『アダム様、夜気がお身体に触ります』
そう言って瞳の光も焦点も定まらぬ、宝石のような瞳を覗き込み、私は宥めながら主の部屋へ急ぐ。
……更に湯を浸した布で手足を拭い、着替えさせてベッドに運ぶ。
酷く疲れているのか、まるで人形のような我が主の世話は痩せっぽちな私にはとても骨が折れる作業だった。
それでもようやくベッドの中で子供のように安らな寝息を立て始めたあの方を見て、ホッと一息ついたのを覚えている。
それから安心した私は、冷酷にもあの盲目の女の事などすっかり忘れて自分の部屋に引き上げてしまったのだ。
―――次の朝、私は己の浅はかさを呪う。
あの人狼が。彼が女を、盲目の娘を喰らったのだ。
残された血溜まりと脳髄の染み。臓器の欠片としゃぶり尽くされた骨の数々。
凄惨な光景。地獄とはこの事か、と使用人達は囁き合う。
そしてその事柄に対するアダム様の反応も奇妙な物だった。
……何も覚えていなかったのだ。何一つ。
改竄と忘却を繰り返された脳内で、自身の吸血の事実は瞬く間に消え失せ、飼い犬に恋人を食い殺された悲劇の男がそこにいた。
そしてあの夜を境に、狂気の世界は幕を開ける。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■
「あんた、頭おかしい」
私の敵意しか無い言葉にも、この人狼はなんの感情も示さない。
まるでなんの価値もない、とばかりに肩を竦める。
「あんたが食ってきた人達、全部あの方が吸血してきた人達ね」
そう。吸血され、命を奪われた使用人の肉を、この人狼は『食べた』……文字通り、『食べた』のだ。
「証拠隠滅のつもり? 人狼とはここまでおつむが悪いの」
本当にバカだ。
周囲に恐れられ忌み嫌われるのも構わず、彼は我が主が吸血した事実を消そうと躍起になっている。
食べてしまえば……何も残らない訳ではないのに。
「俺はさ」
人狼、ジャックは小首を傾げ私の態度の意味する感情が分からないとばかりに溜息をついた。
「ただ酷く腹が減っていただけ」
言い訳も弁解もしない、その瞳はただ穏やかな海のよう。私はそれ以上何も言えず、エプロンの裾を握りしめた。
「そうだ」
彼は突然、花が綻ぶような笑みを浮かべた。
無邪気で美しい。まるで年端もいかぬ少年の笑顔だ。
「今日のメシも、すごく美味かったなぁ」
嗚呼、さっきのメニューね。
彼らが料理人も食べてしまったから、私が作ったのだったのを思い出した。
初めて一人で全て作ったから、あまり自身はなかったのだけれど……。
「そう言えば、アンタの名前……なんだっけ?」
なんて。とぼけた顔で聞くものだから。
私は醜い顔をさらに歪め、意地悪く鼻で笑いながら答える。
「人狼に名乗る、名前などないわ」
この名前は私がアダム様から頂いた、大切なモノだもの。
こんな犬ころに聞かせてやるものですか。
―――私の嫉妬の炎が、またちろちろと燃え上がる気配をそこに感じていた。
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