世界を救った勇者ですが童帝(童貞)の嫁になるようです

田中 乃那加

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奉仕の心を学びましょう2

※※※

「……やっぱり、殴っとけば良かった」
「なにをブツブツと」
「っゔぁ!?」

 あの悪趣味な広さのベッドにて、彼はシセロの身体の上だ。
 手首は拘束用スライムで固められ、一糸まとわぬ姿。
 肛孔にはしっかりとこの男のイチモツを咥えこまされていた。
 仰向けになったシセロに跨っている――ありたいていに言うと騎乗位きじょうい

「ちゃんと動きなさい」
「な、なんでっ、僕が……っ、あっあっ、やぁっ」
「奉仕しろ、と言ったはずですが」
「だからって……ひぅっ」

 何度か下から突き上げられ揺すられた後、胸の飾りを思い切り抓られた。
 しがみついて立ち上がりたくても、腕の戒めでそれが出来ない。
 かと言って足だけで立とうにも力が入らず、自分でイイトコロを擦りあげる結果になる。

「ああんっ、あっ、あぅぅ、っむりぃ」
「アレン。貴方という人は……」

 わざとらしい深いため息。

「自分だけ気持ちよくなるなんて」
「うぅっ、だって……お前、が……ぁっ」
「私がなんです? ほら、ちゃんと動きなさい」
「ひぃ゙っ、うごく、動くからぁぁ」

 泣きながら、震える足に鞭打つように力を入れた。
 
「あっあっあっ……うぅ、っく」

 自分でゆるゆると腰を上下させ、奉仕するも上手く動かせないのだろう。
 嗚咽のような声が、とまらない。

「こんなんじゃ、夜になってしまう」
「だって……だって……あぁ、もう」

 前立腺をさけると、探るような律動になる。
 それでも媚薬漬けにされた身体には、惚けたような快感がとまらない。
 
「ハァッ、あっ、あんんっ、はっ」
「発情期の犬め」
「い、犬だと!? 言わせておけば……っ……ひぃぁぁっ、突くな、ぁっ、やっ、ダメっ、イっ、イく!!!」
「こんなことで王を満足させられると、思っているのですか」
「だって、だってぇぇっ、止まんないっ、腰、止まんないぃぃっ」

 少し下から揺すられ、突き上げられるともう髪を振り乱して悶えてしまう。
 縛られて何にもすがれないまま、涙目で眉を寄せる表情は切ない。
 
「……まったく、貴方って人は」

 シセロがらしくない舌打ちをして、早口で呪文を唱えた。
 すると後ろ手に縛っていたスライムがパチンッと弾け、アレンの腕が自由になる。
 すぐさま逃げ出そうとさまよわせれば、あっという間に捕まえられた。



 つぶやきと共に手首に口付けが。
 そして気がつけば勢いよくベッドに、押し倒されていた。
 弱い所を深く貫かれ、陸にあげられた魚のように跳ね上がる。

「っお゙、ぁ゙ぁっ!?」
「だからもう少し可愛く喘ぎなさいってば」
 
 今度は苦笑いと共に、正常位で激しく腰を打ち付けられ悶える。
 いつになく激しい律動。
 乱暴な抱き方に唇を噛んで耐えようとすれば、口に指を差し込まれた。

「んぁァッ……ぁ、ぁっ」
「可愛い喘ぎ声の練習だ。――ほら、子猫みたいに鳴けよ」
「あぁ゙ぁっ、あっ、はぁ」
「鳴けって言ってんだろ、メス猫」

 口調荒く、黒い笑みを含んだ声で耳朶に言葉を吹き込んでいく。
 ガツガツと叩き込まれる快感に、目の前に光がまたたいた。
 眩いほどのシャンデリアのきらめき。
 今が昼なのか夜なのか。ここがどこであるかさえ、わからなくなる。
 
(やめろ、やめてくれ。壊れてしまう……)

 言葉にならない助けを、他ならぬ暴力的なよろこびを与えてくる男に向けたって無駄なのに。
 その身体に、肩にすがり付いてしまうのはなぜか。
 
「やぁっ、んぁ、あぁ」
「もっと欲しいですか?」

 そう意地悪く聞いてくる男の指に噛み付くことすら、出来ないのだ。

「アレン」

(あぁ……なぜ)

 笑みを作っているはずの顔が、小さく歪んだ。
 エルフ特有の優れた容姿。
 青い瞳には、しどけなく快楽に咽び泣く青年の姿しかないのだろう。
 
「アレン」

 辛そうに。
 まるで祈るように名を呼ぶのは、何故か。

(わかんねぇよ、馬鹿野郎)

 ――その答えをアレンはまだ知らない。




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