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ショタ受けする勇者様2
「ええっとー。今日はまず、昨日の復習。この国の歴史からね」
「……」
「まず建国が――」
「ちょい待て」
「ん?」
王の花嫁、つまり立場的には女王。
つまり王家に入ること。
だとすれば自身の国の歴史から、各地の産業など。もっと細々とした所で言うなら、地方を治める領主やその領地についても一通りは知っておかねばならない。
言ってみれば基礎知識なのだ。
しかし今のアレンにとって、そんなことはどうでもいい。
「その手はなんだ」
「えー?」
「手だ! 手を離せっつーのッ」
机に向かうアレンの、すぐ側の椅子に腰掛けたニア。
その右手はしっかりと彼の腿をさすっていた。
「ガキのくせにセクハラかましてんじゃねぇよ!」
「アハハ。照れてる、かわいい♡」
「うるさい!!!」
子どもを怒鳴りつけるなんて大人気ない、なんて思うだろうか。
だとしたらこの少年の思うツボ。
さっきから。いや、出会いから数日経つがずっとこの調子なのだ。
好きだ、一目惚れした。と言いまくっては、普通に触りまくる。
最初こそ『近い、距離感はどうした』とか『パーソナルスペース、ぶっ壊れてんな』やら『スキンシップ過剰だぞ』とか言ってかわしていたが、それで怯むことなくグイグイと距離つめる少年に確信した。
「ワザとやってんだろ!!!」
「え~。そこ今さらそれ言う?」
こいつもイヤガラセか、という結論。
そうでなきゃ子どもとはいえ男が、同性にベタベタくっついてくるなんてありえない。好きとかなんとか言うのも、反応を楽しんでいるから。
おおかた、シセロから聞いているのだろう。というかもう国中のウワサになってるのかもしれない。
『男のくせに、王に嫁ぐ哀れで奇特な花嫁』って。
アレンはこれ以上ないというくらいに、渋面してその手を振り払った。
「僕はバカにされるのが一番嫌いだ」
それがたとえ、絶世の美女であっても。
異世界転生前の彼であれば、違っていただろう。しかしひとたびチート能力を手に入れ、無双最強と賞賛された男はプライドもお高くなってしまうのは仕方ないのかもしれない。
「こんな茶番は終わりだ。僕はこの国を出る。そうなりゃ、お前も用済みだろうよ」
そう言い捨てて立ち上がる。
もう腹にすえかねたのだ。あれほどの無体を強いられ、挙句にこんな子どもにまでバカにされセクハラ受けるなんて。
これじゃあ逃亡して指名手配でもされた方がマシだし、いっそ死刑にでもなってまた転生したい。
そう思っての行動であった。
「ちょ、待ってよ。それは困る!」
「うるさいッ、僕はこの状態が困るんだ」
すがり付いてくる少年を突き放す。
そして床にうずくまるニアを、振り向くことすらなく大きな音を立てて部屋を出ていった。
「……チッ。バカにしてんじゃないぞ」
奥まった部屋から出てきたからか、広い廊下には人の気配は少ない。
こうなれば一刻も早く、逃げ出さなければ。アレンは拳を握った。
幸い、今はあの変態的な服装ではない。昨晩も良いように組み敷いてきたシセロもいないし、滅多にないチャンスなのだ。
「それにしても」
――あのガキの口封じでもしときゃ良かったか?
物騒な考えが頭をもたげる。
家庭教師ってやつとしては、アレンに逃げられては具合が悪いのは確か。
啖呵切るように出てきたが、既に兵でも呼ばれたのかもしれない。
少なくても、シセロの耳に入るのは時間の問題か。
「くそっ」
ここの所すっかり慣れてきた、腰と尻の違和感が忌々しい。
あまりひどいものになるとシセロが、回復魔法で治す。しかしここの所、あえて痛みや不具合を治しきらないフシがあった。
そうして憂鬱げにため息をつくアレンを、妙に嬉しそうに眺めているのだ。
「あのドS腹黒クソ魔法使いめ!」
あの男のせいで、知らなかった男の味を覚えさせられた。
もう女を抱くことが出来ないだろうね、と意地悪く囁かれて絶望したこと数しれず。
喘ぐより喘がせる方が良かったのに、と悔しさに歯噛みしたものだ。
「とりあえず、どこかで有り金奪ってやる」
元英雄とて逃亡者となれば、なりふり構っていられない。
定番の『どこぞで宝箱見つけて、お宝ゲット☆』なんてのも必要なのだ。
それにしても、よくよく考えればそれは犯罪である。
「ええっと……ムダに広い城だよなァ」
それだけ威光の強い証だろうが、それでも今の彼にとっては不都合極まりない。
早くしないと城全体、いや国中に知られる。
足を早めた時。
後ろから響く、声。
「あらら~。花嫁はっけーん☆」
「うげぇぇっ、ヤバい!!!」
振り向けば、刺股を持った美少女。
星のモチーフをあしらったメイド服がチャーミングな、ステラだ。
「ほらほら~☆ 逃げちゃダメですよぉ?」
「くっ」
キャハッ☆ なんてかわいらしく笑っているが、手にした刺股は妙に鋭い。
トゲトゲがついたおどろおどろしいデザイン。ところどころ、血らしき赤黒いモノが付着しているのはなぜだ。
とりあえず物騒な空気を察して、アレンは後ずさった。
「は~い、大人しく連行されちゃって下さいね☆」
「……イヤだと言ったら?」
「うふふっ、ワガママ言わないでくださいなっ。えいっ☆」
「っ!!」
その言葉と共に、勢いよく振り下ろされた凶器。
ドゴォンッ! と硬い音を立ててピカピカに磨かれた床を陥没かせる。
「な、なにを」
「この床みたくペシャンコになりたくなければ、一緒に戻りましょうね♡」
どうやら威嚇のためらしい。
つつ……と冷や汗が流れ、同時に笑みが込み上げた。
「僕をなんだと思ってる? 勇者だぜ」
武器はない。
言ってみれば絶体絶命ってやつだ。
しかしアレンの心は絶望に染まってはいなかった。むしろ心踊っていると言ってもいい。
危機、敵との遭遇、戦闘――それらは、在りし日の日常だったのだ。
「うーん。多少ケガしても、あとで治しちゃえばいっか☆」
向かってくる気満々のアレンに、ステラが肩をすくめる。
その大きな目がわずか細められ、彼女もまた戦闘準備万端であることが分かった。
「……」
隙はなく、こちらは丸腰。
しかしアレンには、一つだけ賭けるべき手段があった。
それはとても勝算とはいえないものだが――。
「じゃあ☆ え~いッ!」
軽々と振り上げられる刺股。その刹那、唸りをあげて下段に滑り下ろされる。
慌てて飛びのけば、また大きな音を立て床が凹んだ。
「あ~ん、もう。大人しくしてくださいよ☆」
「チッ。今本気で、足を狙ったな」
そうそうに片足、または両足を潰してしまおうという魂胆らしい。
確かにまともにあの武器を食らっていたら、速攻足の骨は砕け血は吹き出す。下手したら切断されてしまうかもしれない。
「大丈夫ですって~☆ あとでシセロ様に治してもらいましょうね! まぁ足くらい――」
彼女が再び武器を構え、低く呟いた。
「無くなっても。いや、むしろない方が良いかも、ね☆」
「!」
ニンマリとした表情。
ゾッとするほど陰鬱で、黒い笑みだった。
「これは、ヤバいな……」
半死半生で、下手したら虫の息にでもしてきそうな目だ。
これは本気で逃げないと、命が危ないだろう。
アレンはただ1つだけのチャンスを待った。
「はい☆ おしゃべりは、おしまーいッ!!!」
風を切りうなる刺股。
切っ先は真っ直ぐこちらをとらえている。
それは恐ろしいほど早く、殺傷能力をもっていた。
「えい☆」
ドゴァンッ――。
今度は壁に穴があく。
「っ!!!」
間一髪避けたつもりが、かすったらしい。
吹き出す血と痛みに奥歯を噛む。
「もう~☆ なんで避けるんですか~?」
「あ、当たり前だろ!!! 殺す気かッ」
「殺しませんってば~。てか足くらい、良いじゃないですか。切断、しちゃいましょ☆」
「するか!」
ジョークのような口ぶりだが、やはり目がマジだ。この娘、まともに見えてイカれてるらしい。
穴だらけになった廊下を、ジリジリと追い詰められる。
ここへ来て、足の激痛と共に少しだけ後悔がもたげてきた。
「やべぇ……」
でもここで大人しく捕まるワケにはいかない。
アレンは、決意と共に唇を小さく舐める。
その頭の中には呪文。
魔法使いでない彼が、唯一使える魔法であった――。
「……」
「まず建国が――」
「ちょい待て」
「ん?」
王の花嫁、つまり立場的には女王。
つまり王家に入ること。
だとすれば自身の国の歴史から、各地の産業など。もっと細々とした所で言うなら、地方を治める領主やその領地についても一通りは知っておかねばならない。
言ってみれば基礎知識なのだ。
しかし今のアレンにとって、そんなことはどうでもいい。
「その手はなんだ」
「えー?」
「手だ! 手を離せっつーのッ」
机に向かうアレンの、すぐ側の椅子に腰掛けたニア。
その右手はしっかりと彼の腿をさすっていた。
「ガキのくせにセクハラかましてんじゃねぇよ!」
「アハハ。照れてる、かわいい♡」
「うるさい!!!」
子どもを怒鳴りつけるなんて大人気ない、なんて思うだろうか。
だとしたらこの少年の思うツボ。
さっきから。いや、出会いから数日経つがずっとこの調子なのだ。
好きだ、一目惚れした。と言いまくっては、普通に触りまくる。
最初こそ『近い、距離感はどうした』とか『パーソナルスペース、ぶっ壊れてんな』やら『スキンシップ過剰だぞ』とか言ってかわしていたが、それで怯むことなくグイグイと距離つめる少年に確信した。
「ワザとやってんだろ!!!」
「え~。そこ今さらそれ言う?」
こいつもイヤガラセか、という結論。
そうでなきゃ子どもとはいえ男が、同性にベタベタくっついてくるなんてありえない。好きとかなんとか言うのも、反応を楽しんでいるから。
おおかた、シセロから聞いているのだろう。というかもう国中のウワサになってるのかもしれない。
『男のくせに、王に嫁ぐ哀れで奇特な花嫁』って。
アレンはこれ以上ないというくらいに、渋面してその手を振り払った。
「僕はバカにされるのが一番嫌いだ」
それがたとえ、絶世の美女であっても。
異世界転生前の彼であれば、違っていただろう。しかしひとたびチート能力を手に入れ、無双最強と賞賛された男はプライドもお高くなってしまうのは仕方ないのかもしれない。
「こんな茶番は終わりだ。僕はこの国を出る。そうなりゃ、お前も用済みだろうよ」
そう言い捨てて立ち上がる。
もう腹にすえかねたのだ。あれほどの無体を強いられ、挙句にこんな子どもにまでバカにされセクハラ受けるなんて。
これじゃあ逃亡して指名手配でもされた方がマシだし、いっそ死刑にでもなってまた転生したい。
そう思っての行動であった。
「ちょ、待ってよ。それは困る!」
「うるさいッ、僕はこの状態が困るんだ」
すがり付いてくる少年を突き放す。
そして床にうずくまるニアを、振り向くことすらなく大きな音を立てて部屋を出ていった。
「……チッ。バカにしてんじゃないぞ」
奥まった部屋から出てきたからか、広い廊下には人の気配は少ない。
こうなれば一刻も早く、逃げ出さなければ。アレンは拳を握った。
幸い、今はあの変態的な服装ではない。昨晩も良いように組み敷いてきたシセロもいないし、滅多にないチャンスなのだ。
「それにしても」
――あのガキの口封じでもしときゃ良かったか?
物騒な考えが頭をもたげる。
家庭教師ってやつとしては、アレンに逃げられては具合が悪いのは確か。
啖呵切るように出てきたが、既に兵でも呼ばれたのかもしれない。
少なくても、シセロの耳に入るのは時間の問題か。
「くそっ」
ここの所すっかり慣れてきた、腰と尻の違和感が忌々しい。
あまりひどいものになるとシセロが、回復魔法で治す。しかしここの所、あえて痛みや不具合を治しきらないフシがあった。
そうして憂鬱げにため息をつくアレンを、妙に嬉しそうに眺めているのだ。
「あのドS腹黒クソ魔法使いめ!」
あの男のせいで、知らなかった男の味を覚えさせられた。
もう女を抱くことが出来ないだろうね、と意地悪く囁かれて絶望したこと数しれず。
喘ぐより喘がせる方が良かったのに、と悔しさに歯噛みしたものだ。
「とりあえず、どこかで有り金奪ってやる」
元英雄とて逃亡者となれば、なりふり構っていられない。
定番の『どこぞで宝箱見つけて、お宝ゲット☆』なんてのも必要なのだ。
それにしても、よくよく考えればそれは犯罪である。
「ええっと……ムダに広い城だよなァ」
それだけ威光の強い証だろうが、それでも今の彼にとっては不都合極まりない。
早くしないと城全体、いや国中に知られる。
足を早めた時。
後ろから響く、声。
「あらら~。花嫁はっけーん☆」
「うげぇぇっ、ヤバい!!!」
振り向けば、刺股を持った美少女。
星のモチーフをあしらったメイド服がチャーミングな、ステラだ。
「ほらほら~☆ 逃げちゃダメですよぉ?」
「くっ」
キャハッ☆ なんてかわいらしく笑っているが、手にした刺股は妙に鋭い。
トゲトゲがついたおどろおどろしいデザイン。ところどころ、血らしき赤黒いモノが付着しているのはなぜだ。
とりあえず物騒な空気を察して、アレンは後ずさった。
「は~い、大人しく連行されちゃって下さいね☆」
「……イヤだと言ったら?」
「うふふっ、ワガママ言わないでくださいなっ。えいっ☆」
「っ!!」
その言葉と共に、勢いよく振り下ろされた凶器。
ドゴォンッ! と硬い音を立ててピカピカに磨かれた床を陥没かせる。
「な、なにを」
「この床みたくペシャンコになりたくなければ、一緒に戻りましょうね♡」
どうやら威嚇のためらしい。
つつ……と冷や汗が流れ、同時に笑みが込み上げた。
「僕をなんだと思ってる? 勇者だぜ」
武器はない。
言ってみれば絶体絶命ってやつだ。
しかしアレンの心は絶望に染まってはいなかった。むしろ心踊っていると言ってもいい。
危機、敵との遭遇、戦闘――それらは、在りし日の日常だったのだ。
「うーん。多少ケガしても、あとで治しちゃえばいっか☆」
向かってくる気満々のアレンに、ステラが肩をすくめる。
その大きな目がわずか細められ、彼女もまた戦闘準備万端であることが分かった。
「……」
隙はなく、こちらは丸腰。
しかしアレンには、一つだけ賭けるべき手段があった。
それはとても勝算とはいえないものだが――。
「じゃあ☆ え~いッ!」
軽々と振り上げられる刺股。その刹那、唸りをあげて下段に滑り下ろされる。
慌てて飛びのけば、また大きな音を立て床が凹んだ。
「あ~ん、もう。大人しくしてくださいよ☆」
「チッ。今本気で、足を狙ったな」
そうそうに片足、または両足を潰してしまおうという魂胆らしい。
確かにまともにあの武器を食らっていたら、速攻足の骨は砕け血は吹き出す。下手したら切断されてしまうかもしれない。
「大丈夫ですって~☆ あとでシセロ様に治してもらいましょうね! まぁ足くらい――」
彼女が再び武器を構え、低く呟いた。
「無くなっても。いや、むしろない方が良いかも、ね☆」
「!」
ニンマリとした表情。
ゾッとするほど陰鬱で、黒い笑みだった。
「これは、ヤバいな……」
半死半生で、下手したら虫の息にでもしてきそうな目だ。
これは本気で逃げないと、命が危ないだろう。
アレンはただ1つだけのチャンスを待った。
「はい☆ おしゃべりは、おしまーいッ!!!」
風を切りうなる刺股。
切っ先は真っ直ぐこちらをとらえている。
それは恐ろしいほど早く、殺傷能力をもっていた。
「えい☆」
ドゴァンッ――。
今度は壁に穴があく。
「っ!!!」
間一髪避けたつもりが、かすったらしい。
吹き出す血と痛みに奥歯を噛む。
「もう~☆ なんで避けるんですか~?」
「あ、当たり前だろ!!! 殺す気かッ」
「殺しませんってば~。てか足くらい、良いじゃないですか。切断、しちゃいましょ☆」
「するか!」
ジョークのような口ぶりだが、やはり目がマジだ。この娘、まともに見えてイカれてるらしい。
穴だらけになった廊下を、ジリジリと追い詰められる。
ここへ来て、足の激痛と共に少しだけ後悔がもたげてきた。
「やべぇ……」
でもここで大人しく捕まるワケにはいかない。
アレンは、決意と共に唇を小さく舐める。
その頭の中には呪文。
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