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黒歴史に喘げよ2
「そういえば、魚は卵生だったよな。魚卵に精子ぶっかけるんだっけ――君たち半魚人はどうなんだ? 」
憎々しげな表情で吐き捨てた言葉に、王は声をあげて笑った。
「ふぉっふぉっふぉっ、まだ余裕というワケじゃな。さすが勇者。肝の座りが違うわい」
大きな腹の肌もあらわに、おかしそうに揺すっている。
この一族には、やはり服を身にまとう文化がないのか。
しかしさっきのピス子は、際どい布の小ささであるが一応ビキニを着ていた。
オスとメスの違いだろうか。
「我々の中で古くから伝わる教えがあるのじゃが……『左頬を打たれそうになったら、左右2往復ビンタの後に金蹴りもかましてやれ』という――」
「それ、なんて過剰防衛だ。普通にやり過ぎだろうよ」
「ふぉっふぉっ、それくらいやり返してやれという意味じゃよ。そなたの場合、すでにワシの息子に害をなしたワケだが」
「だ・か・らっ、アッチが誘ってきたんだっての」
「言い訳は聞かぬぞ。もしそうだとしても、そなたのせいじゃ」
「はぁぁっ!? なんでだよ!!!」
アレンは今にも噛み付きそうな顔で、半魚人達を怒鳴りつける。
そして彼らは皆、いちように奇怪奇妙な格好をしていた。
なぜか大事なトコロ……股間部分に、魚の頭をくっつけているのだ。
さながら、めちゃくちゃ奇抜なペ〇スケース。
やけに澄んだ瞳の魚眼達が、ジィィィッとコチラを見つめているのがかなり不気味である。
一方アレンはというと。
(くそっ、どいつもこいつも変態かよ)
脂肪のない平らな胸を隠すのは、透けるようは薄い布地。
引き締まった腹は露出され、これまたスケスケなハーレムパンツ。下は何も履いていない。
言ってみれば、より卑猥な踊り子コスチュームにその身を包んでいる。
そんな格好で、天蓋付きベッドに放り込まれた。
周りを屈強な男たちが囲み、王が黄金の玉座に座って悠々と眺める――そんな状況下で。
これからどんな目に遭うのかなんて、聞かなくても分かるというもの。
「よく似合っておるぞ。勇者殿」
「褒めてるつもりか。その腐ったアタマと目ん玉、えぐり出してやろうか? あ?」
「ふぉっふぉっ、いつまでそんな口が叩けるかな」
王の表情は変わらない。
一番近くにいる青年に対し、小さく目配せをして言った。
「……毒味、じゃ」
「御意」
彼は頭を下げ、機敏な所作でベッドに近づいてくる。
先程痛めつけてきた者であった為か、アレンは身体を大きく震わせ手負いの獣のような呻き声を出した。
「これこれ、そう怖がらんでも良い。アレン・カントール。そなたには、ワシから大いなる慈悲を与えよう」
「慈悲?」
「そうじゃ。本来なら、我が王子を汚した男は死罪。その首を切り落としてしまうのが相応じゃ。だが――」
長い髭の生えたあごをさすり、王はニンマリと笑う。
「そなたを、ワシの妾の一人としてやろう」
「……な、なんだ、と」
妾、つまり愛人。
この老人は彼を囲う、というのだ。アレンは思わず、マヌケ面をして聞き返した。
「もちろん、その位は最下じゃぞ。しかし、これからのおこないによっては待遇を変えてやらんこともない。ふぉっふぉっふぉっ、良い話であろう?」
王は唖然とする彼をよそに、いかに自分が心の広い者であるかを滔々と語り始める。
息子を抱いた『男』が国王の花嫁という『女』となった以上、その身をもって償うことを迫っているのだ。
「ワシらの種族。幸いにも他の水棲人共と違い、立派なこれもあるからのぅ」
グイッと腰を突き出して見せるのは、股の魚頭。そこにしまってある『ナニ』はどんな形状をしているのか。鱗はついてたりするのか――そんなことを考える余裕もなく、アレンの顔はみるみるうちに青ざめた。
「や、やだ……そんな……」
「ほれほれ、素直になるのだ。もし可能なら、そなたにはワシの子を産ませてやってもいいぞ。もちろん、その子も良い娼婦となるであろうが」
「この外道が!」
予想以上にゲスな話に、アレンは表情を歪める。
いくらなんでもやり過ぎだ。
少なくとも自分自身が加害者だと。罰される側だとは、一ミリも思っていない。
ピス子から誘ってきたのだし、そっちの方が何倍も愉しんだハズだ。
いまさらレイプ犯扱いで、オマケに性奴隷化なんて理不尽極まりないだろう。
「誇り高き神の末裔である我々の、王子に働いた無礼を考えれば当然のことじゃぞ」
「……くそっ」
(コイツら、話通じない)
アレンは身の危険を感じ、広いベッドの上を後ずさる。
確かさっき王は『毒味』と口にした。
それは多分、その兵士である男に自分を抱いてみろということだろう。
ジリジリと近付いていく男の、屈強で逞しい身体。
とてもじゃないが、腕力で勝てる相手ではなさそうだ。
「僕をレイプしたらっ、色々と面倒な事になるぞ!」
こんな交渉、かなりの屈辱だが。アレンは恥をかなぐり捨てさけんだ。
「なんせ国王の花嫁であって、各方面から目ぇ付けられてる身の上でさ」
半分ウソ、半分ホントのこと。
国王の花嫁なんてのは存在しない。次期国王なんのがいないから。
ただ彼を自分のモノになんてしたら、確かに面倒なことになる。
なんせ大国の大臣 (しかも強力魔法使い)から、死に損ないの魔王 (極度のヤンデレ)やら異世界転生のチート能力者まで。
この世界を破壊し尽くさんとばかりに、追ってくるだろう。
それを必死で口を回し、いかに彼らから執着されているか。そんな自分が囚われたと知ったらどうなるか語ってみせた。
「ほぅ」
「貴様、嘘をつくな」
横から口を挟んできたのは、先程から距離を詰めてくる青年。
すでにベッドに乗り上げ、こちらを舐めまわすようにみてくる。
その視線が主に、透けたハーレムパンツの中身に注がれているのが分かったアレンは、顔を赤くしたり青くしたり。
「魔王は死んだのだ」
「生きてんだよ! 僕達の目を惑わして、死んだと見せかけてたんだ」
「いや。死んだ」
「死んでないっつーの!!!」
絶対にアレンの言葉を信じるつもりはないらしい。
「貴様。適当なでっち上げで、王を騙るとは。さらにその罪は重いな」
「だから本当だってぇぇぇっ」
もう半泣きである。
さすがに男二人の体重で、わずかに軋みを上げたベッド。
いくら逃げても、周りを取り囲む変なペ〇スケースの男たち……もう絶望的な状況だ。
「王よ。この嘘つきでずる賢い娼婦を、我が高潔な魂で改心させてやるというのは如何でありましょう」
「だれが娼婦だ! このド変態どもっ」
「うるさい、メスが。こんなけしからん身体をしやがって」
「うぉいっ、な、なに触ってんだ」
いきなり押し倒し、尻を揉みしだく男を押しのけようと腕を突っ張る。
「鱗ひとつ無い滑らかな肌ッ、柔らかな肉ッ、男を誘う媚態ッ、これが罪と言わなくてなにが罪と言うのかッ!!!」
「ちょっ、いきなり興奮すんな」
ハァハァと鼻息荒く詰め寄ってくる男に、ドン引きだ。
王はそれを玉座にふんぞり返りながら、満足そうに眺めている。
「やっ……はな、せ……ヒッ!?」
首根っこをシーツに押さえつけながら、外された魚頭のペニスケース。
(な、なんだっ、その、バケモノみたいなシロモノは!!!)
現れたのは予想に反し、鱗におおわれていなかった。
しかし巨根とも言うべきサイズが、二本――そう、二本だ。
正確に言えば、根元で二股になったイチモツがブルンッと大きく振るって飛び出してきたのである。
もちろん、もう完全にバッキバキの臨界体制で。
「ふぉっふぉっふぉっ。こやつはのぅ、この国きってのデカマラなのじゃが。これなら、そなた程のメスも満足できるであろうなぁ?」
「い゙ぃっ、やだ……やめ……無理だっ」
のんびりと声をかける王を無視し、アレンはジタバタと、死にものぐるいで暴れる。先程のなけなしの余裕も消えてなくなり、ただただ怯えていた。
問題はその大きさだけでないからだ。
二股のペニスは、一方が真珠でも入れ込んだようなボコボコとしたもの。
もう一方がつるりとしているものの、とんでもなく長い。こんなモノをぶちこまれたら、間違いなくS字結腸と前立腺を犯され嬲られ尽くすだろう。
「おい大人しくしろ」
「死ぬッ、こんなの死んじまう!」
「ふぉっふぉっふぉっ。もう泣き言とは情けない。だがしかし、もう一度慈悲をくれてやろう。ほれ、あれを」
王は楽しくて仕方ないとばかりに笑い、従者の一人に視線を寄越す。
頭を下げた男が、後ろからなにやら壺を取り出してきてベッドに進み出た。
「これを」
「……おぅ」
短いやり取りの後。
草色の壺が、アレンを押さえつける青年の手に渡る。
なんの躊躇もなく、中に手を突っ込んで何かをすくってみせたのだ。
「っ、冷た!?」
服の上から、どろりとした粘性の高い液体がぶちまけられた。
その冷たさに息をのむも、容赦なく塗り込められる。
濡れて張り付く布地が気持ち悪い。
胸やら腹の上半身から、尻の間まで。まんべんなく浸された身体は、ヌラヌラと光を反射して淫靡に光っている。
男の表情は固いまま。鼻息だけは荒く、まるでマッサージを施さすように触りまくられた。
「ふふ、すぐに熱くなるわい」
「あぅ……っ、な、なんだ、これ……くそっ……媚薬か」
塗布するタイプの媚薬。
その多くは、血行促進などのわずかな効果だ。
ほとんどプラシーボといっても差し支えないだろう。
しかし以前、シセロに使われたものもそうだが。まれに、このような強力なローションも存在する。
ちなみにこの媚薬ローションは、彼ら半魚人一族に古くから伝わるもので。海藻エキスをふんだんに使用した、興奮剤である。
皮膚摂取でも充分、相手を発情させて情欲に身を焦がせる――そんな一級品。
ヒアルロン酸も配合されて、お肌スベスベ効果も期待できるという。
(これはマズイ……っ)
皮膚をなぞる手つきにも感じて喘いでしまいそうで、必死に唇を噛み締めた。
どこからか這い上がってくる快感。出口のない熱が、アレンの目を潤ませ息を荒くさせる。
「もう興奮してきたか。このメスが。けしからん」
男はブツブツとつぶやきながらも、さらに媚薬を壺の中から取り出す。
「やめろっ……これ以上、ぬられた、ら……ひぁっ! い゙ぃっ、あぁ」
(おかしいっ、こんなのっ、絶対おかしい!!)
少し強く脇腹をすり上げられただけ。なのにまるで、性感帯を刺激されたような反応に周りの男たちは唾を飲む。
「やだっ……謝る、からっ……だからっ」
「ふぉっふぉっふぉっ、もう遅いわ。たっぷりと、その快楽にのたうち回ると良いぞ」
「やめろっ、やらっ……この、クソ野郎共ぉぉぉっ!」
下腹に擦り付けられる、奇妙な形の男根。身体を蝕む熱。
それら全てが、今から遭わされる仕打ちを嫌というほど教えている。
「――やれ」
「御意」
王が短く命じ、男が応えた。
その途端、甘く切ない悲鳴のような嬌声が辺りに響く。
(くそっ、くそっ、くそぉぉぉっ)
それでもなお、アレンの双眸は殺気に似た光を宿している。
憎々しげな表情で吐き捨てた言葉に、王は声をあげて笑った。
「ふぉっふぉっふぉっ、まだ余裕というワケじゃな。さすが勇者。肝の座りが違うわい」
大きな腹の肌もあらわに、おかしそうに揺すっている。
この一族には、やはり服を身にまとう文化がないのか。
しかしさっきのピス子は、際どい布の小ささであるが一応ビキニを着ていた。
オスとメスの違いだろうか。
「我々の中で古くから伝わる教えがあるのじゃが……『左頬を打たれそうになったら、左右2往復ビンタの後に金蹴りもかましてやれ』という――」
「それ、なんて過剰防衛だ。普通にやり過ぎだろうよ」
「ふぉっふぉっ、それくらいやり返してやれという意味じゃよ。そなたの場合、すでにワシの息子に害をなしたワケだが」
「だ・か・らっ、アッチが誘ってきたんだっての」
「言い訳は聞かぬぞ。もしそうだとしても、そなたのせいじゃ」
「はぁぁっ!? なんでだよ!!!」
アレンは今にも噛み付きそうな顔で、半魚人達を怒鳴りつける。
そして彼らは皆、いちように奇怪奇妙な格好をしていた。
なぜか大事なトコロ……股間部分に、魚の頭をくっつけているのだ。
さながら、めちゃくちゃ奇抜なペ〇スケース。
やけに澄んだ瞳の魚眼達が、ジィィィッとコチラを見つめているのがかなり不気味である。
一方アレンはというと。
(くそっ、どいつもこいつも変態かよ)
脂肪のない平らな胸を隠すのは、透けるようは薄い布地。
引き締まった腹は露出され、これまたスケスケなハーレムパンツ。下は何も履いていない。
言ってみれば、より卑猥な踊り子コスチュームにその身を包んでいる。
そんな格好で、天蓋付きベッドに放り込まれた。
周りを屈強な男たちが囲み、王が黄金の玉座に座って悠々と眺める――そんな状況下で。
これからどんな目に遭うのかなんて、聞かなくても分かるというもの。
「よく似合っておるぞ。勇者殿」
「褒めてるつもりか。その腐ったアタマと目ん玉、えぐり出してやろうか? あ?」
「ふぉっふぉっ、いつまでそんな口が叩けるかな」
王の表情は変わらない。
一番近くにいる青年に対し、小さく目配せをして言った。
「……毒味、じゃ」
「御意」
彼は頭を下げ、機敏な所作でベッドに近づいてくる。
先程痛めつけてきた者であった為か、アレンは身体を大きく震わせ手負いの獣のような呻き声を出した。
「これこれ、そう怖がらんでも良い。アレン・カントール。そなたには、ワシから大いなる慈悲を与えよう」
「慈悲?」
「そうじゃ。本来なら、我が王子を汚した男は死罪。その首を切り落としてしまうのが相応じゃ。だが――」
長い髭の生えたあごをさすり、王はニンマリと笑う。
「そなたを、ワシの妾の一人としてやろう」
「……な、なんだ、と」
妾、つまり愛人。
この老人は彼を囲う、というのだ。アレンは思わず、マヌケ面をして聞き返した。
「もちろん、その位は最下じゃぞ。しかし、これからのおこないによっては待遇を変えてやらんこともない。ふぉっふぉっふぉっ、良い話であろう?」
王は唖然とする彼をよそに、いかに自分が心の広い者であるかを滔々と語り始める。
息子を抱いた『男』が国王の花嫁という『女』となった以上、その身をもって償うことを迫っているのだ。
「ワシらの種族。幸いにも他の水棲人共と違い、立派なこれもあるからのぅ」
グイッと腰を突き出して見せるのは、股の魚頭。そこにしまってある『ナニ』はどんな形状をしているのか。鱗はついてたりするのか――そんなことを考える余裕もなく、アレンの顔はみるみるうちに青ざめた。
「や、やだ……そんな……」
「ほれほれ、素直になるのだ。もし可能なら、そなたにはワシの子を産ませてやってもいいぞ。もちろん、その子も良い娼婦となるであろうが」
「この外道が!」
予想以上にゲスな話に、アレンは表情を歪める。
いくらなんでもやり過ぎだ。
少なくとも自分自身が加害者だと。罰される側だとは、一ミリも思っていない。
ピス子から誘ってきたのだし、そっちの方が何倍も愉しんだハズだ。
いまさらレイプ犯扱いで、オマケに性奴隷化なんて理不尽極まりないだろう。
「誇り高き神の末裔である我々の、王子に働いた無礼を考えれば当然のことじゃぞ」
「……くそっ」
(コイツら、話通じない)
アレンは身の危険を感じ、広いベッドの上を後ずさる。
確かさっき王は『毒味』と口にした。
それは多分、その兵士である男に自分を抱いてみろということだろう。
ジリジリと近付いていく男の、屈強で逞しい身体。
とてもじゃないが、腕力で勝てる相手ではなさそうだ。
「僕をレイプしたらっ、色々と面倒な事になるぞ!」
こんな交渉、かなりの屈辱だが。アレンは恥をかなぐり捨てさけんだ。
「なんせ国王の花嫁であって、各方面から目ぇ付けられてる身の上でさ」
半分ウソ、半分ホントのこと。
国王の花嫁なんてのは存在しない。次期国王なんのがいないから。
ただ彼を自分のモノになんてしたら、確かに面倒なことになる。
なんせ大国の大臣 (しかも強力魔法使い)から、死に損ないの魔王 (極度のヤンデレ)やら異世界転生のチート能力者まで。
この世界を破壊し尽くさんとばかりに、追ってくるだろう。
それを必死で口を回し、いかに彼らから執着されているか。そんな自分が囚われたと知ったらどうなるか語ってみせた。
「ほぅ」
「貴様、嘘をつくな」
横から口を挟んできたのは、先程から距離を詰めてくる青年。
すでにベッドに乗り上げ、こちらを舐めまわすようにみてくる。
その視線が主に、透けたハーレムパンツの中身に注がれているのが分かったアレンは、顔を赤くしたり青くしたり。
「魔王は死んだのだ」
「生きてんだよ! 僕達の目を惑わして、死んだと見せかけてたんだ」
「いや。死んだ」
「死んでないっつーの!!!」
絶対にアレンの言葉を信じるつもりはないらしい。
「貴様。適当なでっち上げで、王を騙るとは。さらにその罪は重いな」
「だから本当だってぇぇぇっ」
もう半泣きである。
さすがに男二人の体重で、わずかに軋みを上げたベッド。
いくら逃げても、周りを取り囲む変なペ〇スケースの男たち……もう絶望的な状況だ。
「王よ。この嘘つきでずる賢い娼婦を、我が高潔な魂で改心させてやるというのは如何でありましょう」
「だれが娼婦だ! このド変態どもっ」
「うるさい、メスが。こんなけしからん身体をしやがって」
「うぉいっ、な、なに触ってんだ」
いきなり押し倒し、尻を揉みしだく男を押しのけようと腕を突っ張る。
「鱗ひとつ無い滑らかな肌ッ、柔らかな肉ッ、男を誘う媚態ッ、これが罪と言わなくてなにが罪と言うのかッ!!!」
「ちょっ、いきなり興奮すんな」
ハァハァと鼻息荒く詰め寄ってくる男に、ドン引きだ。
王はそれを玉座にふんぞり返りながら、満足そうに眺めている。
「やっ……はな、せ……ヒッ!?」
首根っこをシーツに押さえつけながら、外された魚頭のペニスケース。
(な、なんだっ、その、バケモノみたいなシロモノは!!!)
現れたのは予想に反し、鱗におおわれていなかった。
しかし巨根とも言うべきサイズが、二本――そう、二本だ。
正確に言えば、根元で二股になったイチモツがブルンッと大きく振るって飛び出してきたのである。
もちろん、もう完全にバッキバキの臨界体制で。
「ふぉっふぉっふぉっ。こやつはのぅ、この国きってのデカマラなのじゃが。これなら、そなた程のメスも満足できるであろうなぁ?」
「い゙ぃっ、やだ……やめ……無理だっ」
のんびりと声をかける王を無視し、アレンはジタバタと、死にものぐるいで暴れる。先程のなけなしの余裕も消えてなくなり、ただただ怯えていた。
問題はその大きさだけでないからだ。
二股のペニスは、一方が真珠でも入れ込んだようなボコボコとしたもの。
もう一方がつるりとしているものの、とんでもなく長い。こんなモノをぶちこまれたら、間違いなくS字結腸と前立腺を犯され嬲られ尽くすだろう。
「おい大人しくしろ」
「死ぬッ、こんなの死んじまう!」
「ふぉっふぉっふぉっ。もう泣き言とは情けない。だがしかし、もう一度慈悲をくれてやろう。ほれ、あれを」
王は楽しくて仕方ないとばかりに笑い、従者の一人に視線を寄越す。
頭を下げた男が、後ろからなにやら壺を取り出してきてベッドに進み出た。
「これを」
「……おぅ」
短いやり取りの後。
草色の壺が、アレンを押さえつける青年の手に渡る。
なんの躊躇もなく、中に手を突っ込んで何かをすくってみせたのだ。
「っ、冷た!?」
服の上から、どろりとした粘性の高い液体がぶちまけられた。
その冷たさに息をのむも、容赦なく塗り込められる。
濡れて張り付く布地が気持ち悪い。
胸やら腹の上半身から、尻の間まで。まんべんなく浸された身体は、ヌラヌラと光を反射して淫靡に光っている。
男の表情は固いまま。鼻息だけは荒く、まるでマッサージを施さすように触りまくられた。
「ふふ、すぐに熱くなるわい」
「あぅ……っ、な、なんだ、これ……くそっ……媚薬か」
塗布するタイプの媚薬。
その多くは、血行促進などのわずかな効果だ。
ほとんどプラシーボといっても差し支えないだろう。
しかし以前、シセロに使われたものもそうだが。まれに、このような強力なローションも存在する。
ちなみにこの媚薬ローションは、彼ら半魚人一族に古くから伝わるもので。海藻エキスをふんだんに使用した、興奮剤である。
皮膚摂取でも充分、相手を発情させて情欲に身を焦がせる――そんな一級品。
ヒアルロン酸も配合されて、お肌スベスベ効果も期待できるという。
(これはマズイ……っ)
皮膚をなぞる手つきにも感じて喘いでしまいそうで、必死に唇を噛み締めた。
どこからか這い上がってくる快感。出口のない熱が、アレンの目を潤ませ息を荒くさせる。
「もう興奮してきたか。このメスが。けしからん」
男はブツブツとつぶやきながらも、さらに媚薬を壺の中から取り出す。
「やめろっ……これ以上、ぬられた、ら……ひぁっ! い゙ぃっ、あぁ」
(おかしいっ、こんなのっ、絶対おかしい!!)
少し強く脇腹をすり上げられただけ。なのにまるで、性感帯を刺激されたような反応に周りの男たちは唾を飲む。
「やだっ……謝る、からっ……だからっ」
「ふぉっふぉっふぉっ、もう遅いわ。たっぷりと、その快楽にのたうち回ると良いぞ」
「やめろっ、やらっ……この、クソ野郎共ぉぉぉっ!」
下腹に擦り付けられる、奇妙な形の男根。身体を蝕む熱。
それら全てが、今から遭わされる仕打ちを嫌というほど教えている。
「――やれ」
「御意」
王が短く命じ、男が応えた。
その途端、甘く切ない悲鳴のような嬌声が辺りに響く。
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