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魔法使いVS魔王VS異世界転生者の異種格闘技戦1
――時を少し戻そう。
既知世界の境界域、と名指される島。一人の男がそこへ足を踏み入れたのは、アレン・カントールとシスター・マリアがここへやってくる数時間も前のことだ。
(やれやれ、案外遠かったな)
男も女も振り返るほどの美形に加え、頬に走る傷跡。
190センチ以上ある身長もさることながら、筋骨隆々の身体。端的に表現すれば美丈夫、であろうか。
普段のはち切れんばかりのピチピチのTシャツに、これまた小さいサイズの短パン……ではない。
簡素ではあるが、冒険者の装備を身につけている。
ざっとあげれば革製鎧の部分的なもので。あとはいわゆる、グリーブくらいか。
軽量化のことも考え、金属部は最小限に。攻撃は敢えて、そこで受けろということだろう。
これがこの世界における、冒険者の最小最低限の身なりだったりする。
金をかければ、もっと軽くて上質な物は手に入る。しかし彼はそうしなかった。
それがこの男、アレックスだ。
(ったく。あれ買え、これ買えと。うっとおしかったぜ)
思い出すだけで眉間にシワが寄る。
特に自分が経営している、防具魔法具専門店の商品を執拗に勧めてくる女オーナー……つまり、ヘラのことだ。
「あっ」
何気なく、砂地を踏みしめた時だった。
数メートルほど離れた木の影。小さく声をあげる者がいた。
「ん?」
目を凝らせば、なにか白くキラキラしたものがうごめいている。
(なんだありゃあ)
躊躇なく、足を踏み出す。ザクザクと地を踏んで行けば、すぐに緑の苔むした大地へと変わる。
この島はまるで樹木の年輪のような形で、いくつかの形状の土地に別れていた。
海辺の砂浜から始まり、じっとりとした湿地地帯。
さらにその先に口を広げる底なし沼を通り抜ければ、一転し岩石や砂ばかりの荒れ果てた大地……つまり砂漠地帯へ。
そして島の真ん中に極めて近い部分は、生い茂る木々の青々とした森林である。
適度な光量と雨量。風の通るその神秘的な森には、他の地ではすでに絶滅したと言われている珍しい魔獣達が暮らしているという。
それが西の森である。
外側の過酷な環境により秘境とされるそこは、まさに聖剣伝説にはうってつけの土地だ。
「……」
「!」
アレックスが無遠慮に歩み寄ると、木の後ろから何やら小さな影がピョコンと飛び上がる。
「誰だ、そこで何している」
「……」
「おい」
声をかけるも、震えるだけのそれに業を煮やす。さらに一歩目、足を踏み出せば。
「来るなっ!」
「ん?」
甲高い声は年端もいかぬ少年、または少女か。
「ち、近づくな! 近付いたら、これで殺してやるッ!!!」
「ああ。なるほど」
軽くうなずき、歩を進める。
木の影からバタバタと慌てふためく音と、突然風を切って何かが飛んできた。
「むっ!?」
まっすぐこちらへ向いている、鋭い切っ先。
それはひとつでなく。二つ三つ、いやそれ以上。
まるで鋭い礫のように直線を描き、迫ってくる。
「っ、危ねぇな」
息をつく間も与えずの飛来を避けるべく、とっさに横に飛び退く。
カカカッ。と音と共に背後にあった大木に、鋭いモノが突き刺さる。
「ん、槍……か?」
それは正しく言うと、石で出来た刃物。打製石器や磨製石器と呼ばれるものだ。
適度な硬さと、割れやすさを持つ石どうしを打ち合わせたり擦ったりして削ることで造られる。
極めて原始的な道具のひとつ。
これに棒をつければ、原始時代のイメージとして名高い『石槍』の出来上がりである。
(これは驚いたな)
非常に手作り感溢れる、しかし案外しっかりとした武器だ。
石の先は鋭く、獣の皮や肉などなら難なく切り裂いてしまえるほど。
(まさか)
「おい。いきなり攻撃してくるなんざ、穏やかじゃねぇな」
「……くるなッ!!!」
さらに飛んでくる槍。しかもこれが、なかなかのコントロールとスピード。
必死でよけているが。腕に顔に、かすった切っ先がわずかに血を滴らせている。
「やれやれ。話にならねぇ」
深くため息をつきながらも、アレックスは周囲を注意深く観察していた。
(気配は一つ。ということは、仲間はいないだろう。あと、あの影――)
上手く、巨木の後ろに隠れているつもりだろうか。
しかし差してくる太陽の光が作り出す影が、地面にその者の形を映している。
(背が低いな。子どもか?)
太陽の高さなどから計算するに、120センチ程度……男児であれば6~7歳までと予想できた。
(いやいや、油断は禁物だ)
背が低いイコール、子どもだとは限らない。
ドワーフなどの種族的に小柄な者もいるのだ。
アレックスは、すっかり平和ボケしてしまっている己に苦笑する。そしてしっかり前方を見据えた。
「まだやるつもりか」
「う、うるさい! 殺してやるっ」
金切り声と共に、また投げつけられる石槍。
動揺と恐怖を滲ませながらも、鋭い勢いで今度は彼の足をかする。
「チッ……」
舌打ちはするが、感心もしていた。
(こりゃあ、本気で気を引き締めねぇとな)
そしてさらに一歩。
「ひっ、ひぃぃぃっ!」
散々武器を投げつけられても怯むこもなく、向かってくるからだろう。声の主は震え上がって悲鳴をあげた。
(やっぱりガキか?)
だとしても、人間の子供ではないだろう。一瞬だけ目にした、白く煌めく姿。まるで光に反射した魚を水面から見た時のような。
「おい、お前――」
「うわぁぁぁァァァッ!!!」
一気に、距離を詰める。
するとけたたましい叫び声が、辺りの空気を震わせた。
「っ、んん!?」
次の瞬間飛んできたそれは、先程までとは明らかに違った軌道を描き飛んでくる。
(これは)
音速を超えるようなスピードで、こちらへ向かってきた。
重々しい、鉄製の刃。幅広のそれに対し、垂直に取り付けられた木の柄。
とどのつまり。
「斧、か」
木を切る用途として一般的なタイプだ。
それが綺麗に弧を描きスウィングしてくる。
黒くギラりとした刃が、眉間を狙っているのが分かった。
そのスピードは、先程のとは比にならない。どう逃げようにも、怪我は免れないだろう。
(避けるヒマはねぇ)
「くそっ」
とっさの判断だ。
身をひるがえし、右の拳を思い切り繰り出す。
バキィッ! と木が砕ける音が響く。
避けるのではなく、拳で迎え撃ったのだ。横から刃と柄を砕くように、叩きおとす。
「……」
反動と反らした姿勢で、よろけた足を踏みしめた。
(少しキツかったな)
飛んでくる物を横から殴りつけたのだ。
真剣白刃取りの要領ではあるが。この猛スピードを捉えるのは、女神の加護の力があってこそなのだろう。
アレックスはそんなことを考えながら、足元に落ちた斧拾い上げた。
じっくり調べようと、刃こぼれした切っ先を見つめていたときだった。
「……アァァァァッ! 俺の『タ・ポーロ』がぁぁぁっ!!!」
響き渡る泣きわめく声に、顔をあげる。
まっすぐ走ってくる一人の――少年。
しかしその姿がまったくもって、奇妙であった。
「ひどぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃぃぃっ!」
「?」
降り注ぐ太陽光に、キラキラと光るのは正しく魚の鱗である。
服をまったく身につけぬ身体には、ビッシリと銀色の鱗が張り付いていたのだ。
「俺のっ、宝物っ、がえ゙ぜよぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉっ」
「……なんだお前」
アレックスは動揺するわけでもなくりジッと大声で泣き叫び、がなり立てる不思議な少年を眺めた。
暴れるたび、動く度に。わずかな鱗が剥がれ、小さく舞う。
それがなんとも興味深かったのだ。
(確かこの地には半魚人……水棲人も生息しているとは聞いていたが)
だとすると、鱗の色が少しおかしい。
木々に囲まれた、沼地に潜む彼らの特性上。保護色となる、黒がかった緑色の身体を持っていることが周知されている。
確か彼が調べたところによると、ここの半魚人達も例外でなかった。
(もしや、亜種か?)
「おいオッサン! 何してくれてんだよっ」
(それとも、突然変異種?)
「俺の宝物だったんだぜ!」
(いやいや。まだそうと決まった訳では無い。何らかの皮膚病による異常の可能性もある)
「聞いてんのかよっ! このっ――」
少年の怒鳴り声をガン無視し、アレックスはじっと観察眼と思考力をフル回転させる。
もともと魔獣や秘境、絶滅危惧種などについて興味を持っていた男である。
加えて、気になったことがあれば時と場合を考えずに追求してしまう。そんな空気の読めなさもあった。、
しかし少年の方は、白い顔を真っ赤にして一際大きな声と足を大きく振り上げている。
「――っ、クソジジイ!!! 」
「ゔっ!?」
少年の細く長い足が、勢いよくアレックスの股間を蹴りあげた。
思ってもみない攻撃に彼はうめき声をあげ崩れ、膝を折ったのである。
既知世界の境界域、と名指される島。一人の男がそこへ足を踏み入れたのは、アレン・カントールとシスター・マリアがここへやってくる数時間も前のことだ。
(やれやれ、案外遠かったな)
男も女も振り返るほどの美形に加え、頬に走る傷跡。
190センチ以上ある身長もさることながら、筋骨隆々の身体。端的に表現すれば美丈夫、であろうか。
普段のはち切れんばかりのピチピチのTシャツに、これまた小さいサイズの短パン……ではない。
簡素ではあるが、冒険者の装備を身につけている。
ざっとあげれば革製鎧の部分的なもので。あとはいわゆる、グリーブくらいか。
軽量化のことも考え、金属部は最小限に。攻撃は敢えて、そこで受けろということだろう。
これがこの世界における、冒険者の最小最低限の身なりだったりする。
金をかければ、もっと軽くて上質な物は手に入る。しかし彼はそうしなかった。
それがこの男、アレックスだ。
(ったく。あれ買え、これ買えと。うっとおしかったぜ)
思い出すだけで眉間にシワが寄る。
特に自分が経営している、防具魔法具専門店の商品を執拗に勧めてくる女オーナー……つまり、ヘラのことだ。
「あっ」
何気なく、砂地を踏みしめた時だった。
数メートルほど離れた木の影。小さく声をあげる者がいた。
「ん?」
目を凝らせば、なにか白くキラキラしたものがうごめいている。
(なんだありゃあ)
躊躇なく、足を踏み出す。ザクザクと地を踏んで行けば、すぐに緑の苔むした大地へと変わる。
この島はまるで樹木の年輪のような形で、いくつかの形状の土地に別れていた。
海辺の砂浜から始まり、じっとりとした湿地地帯。
さらにその先に口を広げる底なし沼を通り抜ければ、一転し岩石や砂ばかりの荒れ果てた大地……つまり砂漠地帯へ。
そして島の真ん中に極めて近い部分は、生い茂る木々の青々とした森林である。
適度な光量と雨量。風の通るその神秘的な森には、他の地ではすでに絶滅したと言われている珍しい魔獣達が暮らしているという。
それが西の森である。
外側の過酷な環境により秘境とされるそこは、まさに聖剣伝説にはうってつけの土地だ。
「……」
「!」
アレックスが無遠慮に歩み寄ると、木の後ろから何やら小さな影がピョコンと飛び上がる。
「誰だ、そこで何している」
「……」
「おい」
声をかけるも、震えるだけのそれに業を煮やす。さらに一歩目、足を踏み出せば。
「来るなっ!」
「ん?」
甲高い声は年端もいかぬ少年、または少女か。
「ち、近づくな! 近付いたら、これで殺してやるッ!!!」
「ああ。なるほど」
軽くうなずき、歩を進める。
木の影からバタバタと慌てふためく音と、突然風を切って何かが飛んできた。
「むっ!?」
まっすぐこちらへ向いている、鋭い切っ先。
それはひとつでなく。二つ三つ、いやそれ以上。
まるで鋭い礫のように直線を描き、迫ってくる。
「っ、危ねぇな」
息をつく間も与えずの飛来を避けるべく、とっさに横に飛び退く。
カカカッ。と音と共に背後にあった大木に、鋭いモノが突き刺さる。
「ん、槍……か?」
それは正しく言うと、石で出来た刃物。打製石器や磨製石器と呼ばれるものだ。
適度な硬さと、割れやすさを持つ石どうしを打ち合わせたり擦ったりして削ることで造られる。
極めて原始的な道具のひとつ。
これに棒をつければ、原始時代のイメージとして名高い『石槍』の出来上がりである。
(これは驚いたな)
非常に手作り感溢れる、しかし案外しっかりとした武器だ。
石の先は鋭く、獣の皮や肉などなら難なく切り裂いてしまえるほど。
(まさか)
「おい。いきなり攻撃してくるなんざ、穏やかじゃねぇな」
「……くるなッ!!!」
さらに飛んでくる槍。しかもこれが、なかなかのコントロールとスピード。
必死でよけているが。腕に顔に、かすった切っ先がわずかに血を滴らせている。
「やれやれ。話にならねぇ」
深くため息をつきながらも、アレックスは周囲を注意深く観察していた。
(気配は一つ。ということは、仲間はいないだろう。あと、あの影――)
上手く、巨木の後ろに隠れているつもりだろうか。
しかし差してくる太陽の光が作り出す影が、地面にその者の形を映している。
(背が低いな。子どもか?)
太陽の高さなどから計算するに、120センチ程度……男児であれば6~7歳までと予想できた。
(いやいや、油断は禁物だ)
背が低いイコール、子どもだとは限らない。
ドワーフなどの種族的に小柄な者もいるのだ。
アレックスは、すっかり平和ボケしてしまっている己に苦笑する。そしてしっかり前方を見据えた。
「まだやるつもりか」
「う、うるさい! 殺してやるっ」
金切り声と共に、また投げつけられる石槍。
動揺と恐怖を滲ませながらも、鋭い勢いで今度は彼の足をかする。
「チッ……」
舌打ちはするが、感心もしていた。
(こりゃあ、本気で気を引き締めねぇとな)
そしてさらに一歩。
「ひっ、ひぃぃぃっ!」
散々武器を投げつけられても怯むこもなく、向かってくるからだろう。声の主は震え上がって悲鳴をあげた。
(やっぱりガキか?)
だとしても、人間の子供ではないだろう。一瞬だけ目にした、白く煌めく姿。まるで光に反射した魚を水面から見た時のような。
「おい、お前――」
「うわぁぁぁァァァッ!!!」
一気に、距離を詰める。
するとけたたましい叫び声が、辺りの空気を震わせた。
「っ、んん!?」
次の瞬間飛んできたそれは、先程までとは明らかに違った軌道を描き飛んでくる。
(これは)
音速を超えるようなスピードで、こちらへ向かってきた。
重々しい、鉄製の刃。幅広のそれに対し、垂直に取り付けられた木の柄。
とどのつまり。
「斧、か」
木を切る用途として一般的なタイプだ。
それが綺麗に弧を描きスウィングしてくる。
黒くギラりとした刃が、眉間を狙っているのが分かった。
そのスピードは、先程のとは比にならない。どう逃げようにも、怪我は免れないだろう。
(避けるヒマはねぇ)
「くそっ」
とっさの判断だ。
身をひるがえし、右の拳を思い切り繰り出す。
バキィッ! と木が砕ける音が響く。
避けるのではなく、拳で迎え撃ったのだ。横から刃と柄を砕くように、叩きおとす。
「……」
反動と反らした姿勢で、よろけた足を踏みしめた。
(少しキツかったな)
飛んでくる物を横から殴りつけたのだ。
真剣白刃取りの要領ではあるが。この猛スピードを捉えるのは、女神の加護の力があってこそなのだろう。
アレックスはそんなことを考えながら、足元に落ちた斧拾い上げた。
じっくり調べようと、刃こぼれした切っ先を見つめていたときだった。
「……アァァァァッ! 俺の『タ・ポーロ』がぁぁぁっ!!!」
響き渡る泣きわめく声に、顔をあげる。
まっすぐ走ってくる一人の――少年。
しかしその姿がまったくもって、奇妙であった。
「ひどぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃぃぃっ!」
「?」
降り注ぐ太陽光に、キラキラと光るのは正しく魚の鱗である。
服をまったく身につけぬ身体には、ビッシリと銀色の鱗が張り付いていたのだ。
「俺のっ、宝物っ、がえ゙ぜよぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉっ」
「……なんだお前」
アレックスは動揺するわけでもなくりジッと大声で泣き叫び、がなり立てる不思議な少年を眺めた。
暴れるたび、動く度に。わずかな鱗が剥がれ、小さく舞う。
それがなんとも興味深かったのだ。
(確かこの地には半魚人……水棲人も生息しているとは聞いていたが)
だとすると、鱗の色が少しおかしい。
木々に囲まれた、沼地に潜む彼らの特性上。保護色となる、黒がかった緑色の身体を持っていることが周知されている。
確か彼が調べたところによると、ここの半魚人達も例外でなかった。
(もしや、亜種か?)
「おいオッサン! 何してくれてんだよっ」
(それとも、突然変異種?)
「俺の宝物だったんだぜ!」
(いやいや。まだそうと決まった訳では無い。何らかの皮膚病による異常の可能性もある)
「聞いてんのかよっ! このっ――」
少年の怒鳴り声をガン無視し、アレックスはじっと観察眼と思考力をフル回転させる。
もともと魔獣や秘境、絶滅危惧種などについて興味を持っていた男である。
加えて、気になったことがあれば時と場合を考えずに追求してしまう。そんな空気の読めなさもあった。、
しかし少年の方は、白い顔を真っ赤にして一際大きな声と足を大きく振り上げている。
「――っ、クソジジイ!!! 」
「ゔっ!?」
少年の細く長い足が、勢いよくアレックスの股間を蹴りあげた。
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