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新米剣士と熟練剣士
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この新米冒険者達。
彼ら自身が思っている以上に、実力をつけていたようで。
特に、聖職者のイゼベルの回復魔法には目を見張るものがあった。
あれだけ衰弱していた人間が、一日かけて立ち上がり動くことが出来るようになっていたのだから。
「ありがとう。君たちのおかげだ」
しかしそう微笑むルイトの胸の内は、決して穏やかなものではない。一刻も早く、娘を探し出さなければならない。
考えたくはないが、生きているのかさえ分からない。
「一緒に頑張りましょう、ルイトさん」
見上げる少年の瞳は真摯であった。特に、剣士のシモンはずっとそばにいる。まるで、君主に慕い仕える騎士かなにかのような態度で彼に添いつづけている。
「ああ。ありがとう、シモン」
申し訳ないとは思う。
通りすがりに気まぐれのように助けたからといって、ここまでしてもらうなんて。しかし今は、猫の手も借りたい事態なのも事実。
ルイトは椅子がわりにしていたベッドから立ち上がろうと、足に力を入れる。
「はい、ルイトさん」
「…………え?」
差し出された手。
首をかしげると、太陽のような笑顔が。
(手を貸すってことか?)
とりあえずその案外大きな手のひらに、自らのそれをそっとのせる。
「行きましょう!」
満面の笑みで自分の手をしっかり握り、引いていく少年に呆気にとられた。
仲良く手を繋いでいるようだ。そんな状況にポカンとするも。
「そ、そんなことしなくても」
「いいんです。ボクがしたいのだから。あ、それとも」
振り返ったシモンの目は一転、悲しげに伏せられていた。
「ご迷惑、でしたか?」
「!」
(おい反則だろ。これ)
しょんぼりと主人に怒られた子犬みたいな。一瞬で、心に湧き上がる母性本能。
「べ、別に。迷惑とかじゃ……」
「じゃあ、このまま行きましょうね!」
「ええぇっ!?」
パァァァっと音でもしそうな変わりよう。
でも年下の、まだまだ若い冒険者の気づかいと単なる甘え癖 (?)なのかもしれないと無理やり考えることにした。
「まずはルイトさんが言ってた男を探しましょうか」
「名前はランス・ロンドだ。君もこの町の冒険者なら、名前くらいは知っているだろう?」
「それがですね……」
そしてシモンの話した言葉に、ルイトは目を剥く。
「なんだって!?」
なんと。この町の冒険者の中に、そんな男はいないというではないか。
「ギルドにも問い合わせたんです。あと、クエスト紹介所でも聞いて回ったんですけど」
彼は申し訳なさそうに眉をさげた。
「誰も『そんな男は知らない』って」
「なんてことだ……」
気でもおかしくなってしまったのか。思わず頭を抱えそうになるルイトに、シモンは気の毒そうに言った。
「ルイトさん、大丈夫ですか」
「あいつは冒険者で、それなりに有名な奴だったハズだ。僕とは肩を並べるくらいに」
「そうなんですか? ボクらは、この国で一番の剣の使い手は貴方しか知りませんよ」
「……」
どうやらそれは単なるお世辞などではないらしい。
確かにあの時から、あの男の噂すら聞かなくなったが。ほかの者の記憶からすっかり消え失せているとは。
何らかの魔法か。だとするとかなり大規模なものだ。
なんせ丸々一人の人間を皆の記憶から消してしまうのだから。
頭を悩ませるルイトに、彼も同じ可能性に至ったらしい。
「とにかく。まずはあの森に戻って、もう一度探してみたいと思うんです」
あのキメラモンスターに襲われた場所だ。トラウマになりそうな体験だったが、泣き言もいっていられない。
まずはひとつでも手がかりを得なければならないのだ。
「少し気になったんだが」
「なんですか」
ルイトは繋いだ手から視線を外しつつ、口を開いた。
「僕らを発見する前。確か、何かを聞いたんだよな?」
イゼベルが耳にしたというもの。それは。
「子どもの泣き声が聞こえたと言ってましたね。ボクたちは全く気が付かなかったんだけど……」
「そうか。でもあれが、あの子のものだとしたら」
彼女がその声を聞いた時、まだ娘はその場にいたということになる。
あれほどスヤスヤ眠っていたルシアが、泣き声をあげたのは――。
「その瞬間、その男が娘さんを誘拐したんだと思います」
「やっぱり」
それしかないようだ。
しかしそれではまたいくつか疑問が残るが、それを知るためにも娘を見つけ出す他ない。
「手がかりを探しにいきましょう」
「しかし」
あの場所はすでに、王国の研究機関が入っていると聞いた。
禁止された合成獣が現れたのだ。森一帯すべてを調査するのは当たり前だろう。
「もう手がかりどころか、根こそぎ持っていかれているかもしれない」
「それでもいきましょうよ」
少し背の低い少年の瞳は、ハッとするような青だった。外に広がる、この雲ひとつない空のような。爽やかで、眩しいほどの。
これが若さか、と目を逸らしてしまいたくなる。
「約束しましたよね。ボクは、娘さんを必ず見つけ出します」
「ありがとう、シモン」
「すべてが解決したら、貴方にずっと伝えたかったことが――」
にぎられた手に、ほんの少し力がこめられた。
(え?)
「おぉい。シモン」
「あらまぁ。もう起きられたのですね、ルイトさん」
「~~っ!」
後ろからかけられた声にビクゥッと身体を震わせた彼に、驚いて手を離す。
「と、トマスっ、イザベラ!」
「なんだよぉ。すげぇ汗かいて」
「べべっ、べつにぃぃっ!!!」
もう動揺しすぎたせいか。それとも手が離れたせいか、涙目になったシモンは真っ赤になってそっぽを向いた。
それを目にしてしまっては、こちらまで妙に気まずくなってしまう。
そんな変な空気にも、このトマスという少年は気が付かないらしい。
杖をブンブン振り回して能天気に笑った。
「二人とも、さっそく行こうぜ。善は急げっていうだろ。日が暮れないうちに、さ!」
「あ、ああ……」
森での探索は、たしかに日が落ちる前に出かけなければならない。
準備もそこそこに、ルイトは彼らと連れ立って歩き始めた。
途中、知り合いたちに声をかけられたが愛想笑いで誤魔化してそそくさと立ち去る。
『ルシアちゃんどうしたの?』
その一言が怖かったから。日常の風景であるはずなのに、娘が腕の中にいない。それだけで非日常だ。
重くなったと文句をいっていた、その温もりが恋しい。思わず鼻をすすったルイトの手を、シモンがそっとにぎった。
「ルイトさん。ボク、がんばりますから」
「……ああ」
この少年なりに自分を、慰めようとしてくれているのか。
そう思うとメソメソとしてはいられない。
(このルイト・カントールをなめるなよ)
かつて、この国で一番といわれた腕の持ち主。背負った大剣はないけれど、そんなものは必要ない。
絶対に娘を取り戻し、そしてオツリが来るくらいぶちのめしてやる。
そう心に誓って顔を上げる。
「ルイトさん♡」
「…………え?」
なんかイヤな予感がした。
シモンの頬がやけに赤らんでいるからだ。うっとりとした眼差しにも、今更ながら気がついた。
「ボク、がんばります!」
「お、おぅ」
さっきも聞いたが、大事なことだから二回言ったのだろう。
顔が赤いのも、新しい冒険の旅に心躍らせているだけだし。手をつないでいるのも、年長者に対する配慮だ。
そう自らに言い聞かせる。言い聞かせるしかない。
(そう何度も男に惚れられてたまるか)
思考とは裏腹に、背筋がゾクッと震えたのは本能か。それとも、ランスのことがあるからだろうか。
(なんか大切なことを忘れているような……)
「いきましょ♡」
「!」
なんだかどんどん露骨になる好意に、内心冷や汗をかきながら歩を進めた。
彼ら自身が思っている以上に、実力をつけていたようで。
特に、聖職者のイゼベルの回復魔法には目を見張るものがあった。
あれだけ衰弱していた人間が、一日かけて立ち上がり動くことが出来るようになっていたのだから。
「ありがとう。君たちのおかげだ」
しかしそう微笑むルイトの胸の内は、決して穏やかなものではない。一刻も早く、娘を探し出さなければならない。
考えたくはないが、生きているのかさえ分からない。
「一緒に頑張りましょう、ルイトさん」
見上げる少年の瞳は真摯であった。特に、剣士のシモンはずっとそばにいる。まるで、君主に慕い仕える騎士かなにかのような態度で彼に添いつづけている。
「ああ。ありがとう、シモン」
申し訳ないとは思う。
通りすがりに気まぐれのように助けたからといって、ここまでしてもらうなんて。しかし今は、猫の手も借りたい事態なのも事実。
ルイトは椅子がわりにしていたベッドから立ち上がろうと、足に力を入れる。
「はい、ルイトさん」
「…………え?」
差し出された手。
首をかしげると、太陽のような笑顔が。
(手を貸すってことか?)
とりあえずその案外大きな手のひらに、自らのそれをそっとのせる。
「行きましょう!」
満面の笑みで自分の手をしっかり握り、引いていく少年に呆気にとられた。
仲良く手を繋いでいるようだ。そんな状況にポカンとするも。
「そ、そんなことしなくても」
「いいんです。ボクがしたいのだから。あ、それとも」
振り返ったシモンの目は一転、悲しげに伏せられていた。
「ご迷惑、でしたか?」
「!」
(おい反則だろ。これ)
しょんぼりと主人に怒られた子犬みたいな。一瞬で、心に湧き上がる母性本能。
「べ、別に。迷惑とかじゃ……」
「じゃあ、このまま行きましょうね!」
「ええぇっ!?」
パァァァっと音でもしそうな変わりよう。
でも年下の、まだまだ若い冒険者の気づかいと単なる甘え癖 (?)なのかもしれないと無理やり考えることにした。
「まずはルイトさんが言ってた男を探しましょうか」
「名前はランス・ロンドだ。君もこの町の冒険者なら、名前くらいは知っているだろう?」
「それがですね……」
そしてシモンの話した言葉に、ルイトは目を剥く。
「なんだって!?」
なんと。この町の冒険者の中に、そんな男はいないというではないか。
「ギルドにも問い合わせたんです。あと、クエスト紹介所でも聞いて回ったんですけど」
彼は申し訳なさそうに眉をさげた。
「誰も『そんな男は知らない』って」
「なんてことだ……」
気でもおかしくなってしまったのか。思わず頭を抱えそうになるルイトに、シモンは気の毒そうに言った。
「ルイトさん、大丈夫ですか」
「あいつは冒険者で、それなりに有名な奴だったハズだ。僕とは肩を並べるくらいに」
「そうなんですか? ボクらは、この国で一番の剣の使い手は貴方しか知りませんよ」
「……」
どうやらそれは単なるお世辞などではないらしい。
確かにあの時から、あの男の噂すら聞かなくなったが。ほかの者の記憶からすっかり消え失せているとは。
何らかの魔法か。だとするとかなり大規模なものだ。
なんせ丸々一人の人間を皆の記憶から消してしまうのだから。
頭を悩ませるルイトに、彼も同じ可能性に至ったらしい。
「とにかく。まずはあの森に戻って、もう一度探してみたいと思うんです」
あのキメラモンスターに襲われた場所だ。トラウマになりそうな体験だったが、泣き言もいっていられない。
まずはひとつでも手がかりを得なければならないのだ。
「少し気になったんだが」
「なんですか」
ルイトは繋いだ手から視線を外しつつ、口を開いた。
「僕らを発見する前。確か、何かを聞いたんだよな?」
イゼベルが耳にしたというもの。それは。
「子どもの泣き声が聞こえたと言ってましたね。ボクたちは全く気が付かなかったんだけど……」
「そうか。でもあれが、あの子のものだとしたら」
彼女がその声を聞いた時、まだ娘はその場にいたということになる。
あれほどスヤスヤ眠っていたルシアが、泣き声をあげたのは――。
「その瞬間、その男が娘さんを誘拐したんだと思います」
「やっぱり」
それしかないようだ。
しかしそれではまたいくつか疑問が残るが、それを知るためにも娘を見つけ出す他ない。
「手がかりを探しにいきましょう」
「しかし」
あの場所はすでに、王国の研究機関が入っていると聞いた。
禁止された合成獣が現れたのだ。森一帯すべてを調査するのは当たり前だろう。
「もう手がかりどころか、根こそぎ持っていかれているかもしれない」
「それでもいきましょうよ」
少し背の低い少年の瞳は、ハッとするような青だった。外に広がる、この雲ひとつない空のような。爽やかで、眩しいほどの。
これが若さか、と目を逸らしてしまいたくなる。
「約束しましたよね。ボクは、娘さんを必ず見つけ出します」
「ありがとう、シモン」
「すべてが解決したら、貴方にずっと伝えたかったことが――」
にぎられた手に、ほんの少し力がこめられた。
(え?)
「おぉい。シモン」
「あらまぁ。もう起きられたのですね、ルイトさん」
「~~っ!」
後ろからかけられた声にビクゥッと身体を震わせた彼に、驚いて手を離す。
「と、トマスっ、イザベラ!」
「なんだよぉ。すげぇ汗かいて」
「べべっ、べつにぃぃっ!!!」
もう動揺しすぎたせいか。それとも手が離れたせいか、涙目になったシモンは真っ赤になってそっぽを向いた。
それを目にしてしまっては、こちらまで妙に気まずくなってしまう。
そんな変な空気にも、このトマスという少年は気が付かないらしい。
杖をブンブン振り回して能天気に笑った。
「二人とも、さっそく行こうぜ。善は急げっていうだろ。日が暮れないうちに、さ!」
「あ、ああ……」
森での探索は、たしかに日が落ちる前に出かけなければならない。
準備もそこそこに、ルイトは彼らと連れ立って歩き始めた。
途中、知り合いたちに声をかけられたが愛想笑いで誤魔化してそそくさと立ち去る。
『ルシアちゃんどうしたの?』
その一言が怖かったから。日常の風景であるはずなのに、娘が腕の中にいない。それだけで非日常だ。
重くなったと文句をいっていた、その温もりが恋しい。思わず鼻をすすったルイトの手を、シモンがそっとにぎった。
「ルイトさん。ボク、がんばりますから」
「……ああ」
この少年なりに自分を、慰めようとしてくれているのか。
そう思うとメソメソとしてはいられない。
(このルイト・カントールをなめるなよ)
かつて、この国で一番といわれた腕の持ち主。背負った大剣はないけれど、そんなものは必要ない。
絶対に娘を取り戻し、そしてオツリが来るくらいぶちのめしてやる。
そう心に誓って顔を上げる。
「ルイトさん♡」
「…………え?」
なんかイヤな予感がした。
シモンの頬がやけに赤らんでいるからだ。うっとりとした眼差しにも、今更ながら気がついた。
「ボク、がんばります!」
「お、おぅ」
さっきも聞いたが、大事なことだから二回言ったのだろう。
顔が赤いのも、新しい冒険の旅に心躍らせているだけだし。手をつないでいるのも、年長者に対する配慮だ。
そう自らに言い聞かせる。言い聞かせるしかない。
(そう何度も男に惚れられてたまるか)
思考とは裏腹に、背筋がゾクッと震えたのは本能か。それとも、ランスのことがあるからだろうか。
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