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2、認めたくない
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どれくらい、キスをしていたのだろう。
世界がこのキスで、キスが世界で。
頭の中が、キスでいっぱいになるまでして。
唐突に離れていった唇を寂しいと思った。
「名前を教えてくれないか。」
キスは終わったが、俺の上からは男は退いていない。手をのばせば届く距離で男は尋ねた。答えるよりも先に、濡れた唇に見惚れてしまった。さきほどまで交わしていたキスの余韻がしっかりと残っている。
「い、石堂徹(いしどうとおる)……です。」
かすれた声で答えた。遅まきながら、会っていきなりキスしてしまったという衝撃が頭を支配した。悠長に自己紹介なんてしていていいのか。
「徹か。いい名前だな。俺は、シンゼフェリート、親しい者はシンと呼ぶ。だから、徹もシンと呼んでくれ。……徹は俺の番(つがい)なんだからな。」
愛しい人でもみるような優しい目で俺をみつめる。
やばい、またキスをされる。
でも、一度目とは違って今回は逃げようとすら思わなかった。
キスをすることが当たり前でいて、そして幸福。そんな気持ちでいっぱいだ。ためらうことなくシンの身体に腕をまわした。離れていたくなかった。シンが近くにいればそれでいい。
だから、気付くのが大幅に遅くなった。
長くて熱のこもったキスを交わし、シンは、「飲みものをとってくる。」といって扉の奥に消えた。
俺はキスだけでぐったりとしてしまった身体をベッドに横たえていた。キスだけでこんなに気持ちよくなるなんて反則だ。身体に力が入らない。
……キスしかしていないのに。
体感で2,3分ほどまったが、シンは帰ってこない。
一人でいると、ついさっき言われた言葉がよみがえってきた。たしか”番”って言われたよな。
番。
夫婦って意味だよな。
番。
ばあちゃんが、「ムカデは番でいるから、一匹みつけたらもう一匹いるはずだ、気をつけろ。」って言ってたその番だよな。
小学生にときに聞いたそれを、高校生のときに、ムカデをみつけてふいに思いだして、遠い目をしたっけ。
「ムカデですら番がいるのに、俺ときたら……」
いやいや、違う。そういうのじゃない。俺ときたら……とかまったくモテなかった暗黒の時代(男子校だったんだから仕方がないよな)ってわけじゃなくって。
今いる現実はそんなんじゃないだろう。
落ちつけ、俺。
部屋のくたびれたマットレスとも、ちがう寝心地のいいベッドの上でかぶりを振った。
「なんで、シンに、っていうか、男に番って言われてんだ、俺。……キスだってすっげー気持ちよかったし。」
不意に、手を唇へとやった。
自分の指で軽くふれた。そこは、さきほど、ファーストキスとセカンドキスを濃厚に奪われた場所。
シンの唇は、ほのかに温かくて湿っていて。もっと触れていたいと思わせるようなとこで……
って違う。だから、落ち着け。
ピンク色に染まってしまいそうだったから、再度大きく頭を振った。
なんで、いきなりこんな場所にいんの。
なんで、男に番だなんて言われてんの。
番の意味って、夫婦っていうのであってるよね。なんで同性にそんなこと言われてんだ。
っていうか、大学どうなったっけ。授業中に居眠りはよくやってるけど……ほんとはよくないのはわかっているんだけど、先生の声のトーンとか心地よくてつい眠ってしまう……でも、ここにいるってことは、授業中に消えたってことになるんだろうし。
元に戻りたい。18年、暮らしていたとこに戻りたい。
よし、家に帰ろう。
がばりと勢いよくベッドの上に身を起こしたのと、シンが帰ってきたのは同じタイミングだった。
「待たせたな。ちょっと、人にあって話をしていて遅くなった。すまない。」
「え、ううん。大丈夫……です。」
シンとどういう風に話したらいいんだろう。見た目だけで言えばシンはたぶん俺よりも年が上だ。そして、たぶん身長も。ベッドに起き上がったままで、俺は立ちあがってないけれどわかる。きっと、シンは175の俺よりも高い。たぶん、頭一つは高いんじゃないんだろうか。
「硬くなって話さなくていい。……これ、飲めるか。」
そういって差し出されたのは、フルーティーな香りのする綺麗な黄金色の液体。
「……あ、ありがとう。」
硬くなって話さないでいいということはタメ語でもいいのだろう。いきなりタメ語でもいいのかとややためらいながらもお礼を告げた。
きっとこれは紅茶かな。そう思いながら口をつけた。ほんのり甘くてするりと喉の奥に流れていく。人肌よりも少し熱めで、舌を火傷せずにするするとのめる。猫舌の俺でもこれなら平気だ。
ふう、と飲みほした俺をシンはまた嬉しそうに眺めている。シンだって、紅茶を手に持っているのに、それは口をつけていない。まさかとは思うけれど、俺に見惚れているからなのか。
「あ、あのさ……シン。俺、いきなりここに来てたんだ。元のところに戻りたいんだけど……」
「と、徹がっ、徹が俺の名前を呼んでくれた!!」
跳びあがらんばかりに喜ばれてしまった。名前を呼ぶだけでこんなに嬉しいものなのか。っていうか、シンだって俺のこと名前で呼んでいるじゃないか。
あっけにとられたままでしばらくみていると、
「すまない。徹。つい、嬉しくて、な。……キスをしてもいいだろうか。」
出逢った瞬間に2回もキスをしてきた人間とは思えないセリフが飛び出してきた。なんと答えるべきなのかわからず、固まっていると、
「駄目か……」
と涙目になっている。駄目もいいも何も返事はしていないし、こちらの質問には答えてもらっていない。
けれど、そんなシンの様子をみていると、駄目とはいえなかった。
「嫌じゃない。」
早口で小声でつぶやいたのに、しっかりと聞こえてしまっていた。
「嫌じゃないということはいいんだよな。」
シンの手に持っている紅茶のカップが大きく揺れて中身が床にこぼれた。床に敷いてある高そうなふわふわのカーペットに黄色の染みがついた。
それでも、そんなことは一向にきにせずに、そばのテーブルにやや乱暴にティーカップを置くと、俺の身体を引き寄せた。
キスは、額に落とされた。
ちゅ、ちゅ、と額、まぶた、ほほ、と降りていく。
柔らかい感触がかすめていくたびに、シンの身体にまわしている俺の手に力がこもった。離れたくない、なぜかそんな風に思ってしまう。
ちゅ、ちゅ、ちゅ。
2回も濃厚なキスを交わしたというのに、子供がするようなキスをされて逆に戸惑ってしまう。それと同時に、愛されていると感じた。おかしいとわかっているはずなのに、目の前の状況をてらいもなく受け付けていることに戸惑う。
突然知らない世界にきたのも、知らない男にキスをされているのも、それを受け入れてしまっているのも。
すべてが当然な気がした。
だって、番なのだから。
ようやく待ちわびていた唇に口づけられて身体が歓喜で震えた。けれど、唇を押しあてているだけで一向に動かない。
じれったく思って、俺から舌先をシンの唇にふれさせた。それをまっていたかのようにシンの舌とからみあう。
さきほどまでの子供のじゃれあいとは違う、濃厚なふれあい。
「んっ……んんっ……」
キスの合間に漏れる声は、自分でも驚くほどに艶っぽくて。自分の声なのに、自分のものじゃないようで。
「徹……んっ……」
ふいに、名前を呼ばれて身体がびくり、と動いた。名前を呼ばれて嬉しがったシンのきもちがようやくわかった。
「んっふっ……し……んっ……」
切れ切れになりながらも名前を呼んだ。シンの目が嬉しそうに細められた。
ああ、俺はシンが好きなんだ。
刷り込みでもされたかのような気持ちの濁流にふいに飲みこまれた。
世界がこのキスで、キスが世界で。
頭の中が、キスでいっぱいになるまでして。
唐突に離れていった唇を寂しいと思った。
「名前を教えてくれないか。」
キスは終わったが、俺の上からは男は退いていない。手をのばせば届く距離で男は尋ねた。答えるよりも先に、濡れた唇に見惚れてしまった。さきほどまで交わしていたキスの余韻がしっかりと残っている。
「い、石堂徹(いしどうとおる)……です。」
かすれた声で答えた。遅まきながら、会っていきなりキスしてしまったという衝撃が頭を支配した。悠長に自己紹介なんてしていていいのか。
「徹か。いい名前だな。俺は、シンゼフェリート、親しい者はシンと呼ぶ。だから、徹もシンと呼んでくれ。……徹は俺の番(つがい)なんだからな。」
愛しい人でもみるような優しい目で俺をみつめる。
やばい、またキスをされる。
でも、一度目とは違って今回は逃げようとすら思わなかった。
キスをすることが当たり前でいて、そして幸福。そんな気持ちでいっぱいだ。ためらうことなくシンの身体に腕をまわした。離れていたくなかった。シンが近くにいればそれでいい。
だから、気付くのが大幅に遅くなった。
長くて熱のこもったキスを交わし、シンは、「飲みものをとってくる。」といって扉の奥に消えた。
俺はキスだけでぐったりとしてしまった身体をベッドに横たえていた。キスだけでこんなに気持ちよくなるなんて反則だ。身体に力が入らない。
……キスしかしていないのに。
体感で2,3分ほどまったが、シンは帰ってこない。
一人でいると、ついさっき言われた言葉がよみがえってきた。たしか”番”って言われたよな。
番。
夫婦って意味だよな。
番。
ばあちゃんが、「ムカデは番でいるから、一匹みつけたらもう一匹いるはずだ、気をつけろ。」って言ってたその番だよな。
小学生にときに聞いたそれを、高校生のときに、ムカデをみつけてふいに思いだして、遠い目をしたっけ。
「ムカデですら番がいるのに、俺ときたら……」
いやいや、違う。そういうのじゃない。俺ときたら……とかまったくモテなかった暗黒の時代(男子校だったんだから仕方がないよな)ってわけじゃなくって。
今いる現実はそんなんじゃないだろう。
落ちつけ、俺。
部屋のくたびれたマットレスとも、ちがう寝心地のいいベッドの上でかぶりを振った。
「なんで、シンに、っていうか、男に番って言われてんだ、俺。……キスだってすっげー気持ちよかったし。」
不意に、手を唇へとやった。
自分の指で軽くふれた。そこは、さきほど、ファーストキスとセカンドキスを濃厚に奪われた場所。
シンの唇は、ほのかに温かくて湿っていて。もっと触れていたいと思わせるようなとこで……
って違う。だから、落ち着け。
ピンク色に染まってしまいそうだったから、再度大きく頭を振った。
なんで、いきなりこんな場所にいんの。
なんで、男に番だなんて言われてんの。
番の意味って、夫婦っていうのであってるよね。なんで同性にそんなこと言われてんだ。
っていうか、大学どうなったっけ。授業中に居眠りはよくやってるけど……ほんとはよくないのはわかっているんだけど、先生の声のトーンとか心地よくてつい眠ってしまう……でも、ここにいるってことは、授業中に消えたってことになるんだろうし。
元に戻りたい。18年、暮らしていたとこに戻りたい。
よし、家に帰ろう。
がばりと勢いよくベッドの上に身を起こしたのと、シンが帰ってきたのは同じタイミングだった。
「待たせたな。ちょっと、人にあって話をしていて遅くなった。すまない。」
「え、ううん。大丈夫……です。」
シンとどういう風に話したらいいんだろう。見た目だけで言えばシンはたぶん俺よりも年が上だ。そして、たぶん身長も。ベッドに起き上がったままで、俺は立ちあがってないけれどわかる。きっと、シンは175の俺よりも高い。たぶん、頭一つは高いんじゃないんだろうか。
「硬くなって話さなくていい。……これ、飲めるか。」
そういって差し出されたのは、フルーティーな香りのする綺麗な黄金色の液体。
「……あ、ありがとう。」
硬くなって話さないでいいということはタメ語でもいいのだろう。いきなりタメ語でもいいのかとややためらいながらもお礼を告げた。
きっとこれは紅茶かな。そう思いながら口をつけた。ほんのり甘くてするりと喉の奥に流れていく。人肌よりも少し熱めで、舌を火傷せずにするするとのめる。猫舌の俺でもこれなら平気だ。
ふう、と飲みほした俺をシンはまた嬉しそうに眺めている。シンだって、紅茶を手に持っているのに、それは口をつけていない。まさかとは思うけれど、俺に見惚れているからなのか。
「あ、あのさ……シン。俺、いきなりここに来てたんだ。元のところに戻りたいんだけど……」
「と、徹がっ、徹が俺の名前を呼んでくれた!!」
跳びあがらんばかりに喜ばれてしまった。名前を呼ぶだけでこんなに嬉しいものなのか。っていうか、シンだって俺のこと名前で呼んでいるじゃないか。
あっけにとられたままでしばらくみていると、
「すまない。徹。つい、嬉しくて、な。……キスをしてもいいだろうか。」
出逢った瞬間に2回もキスをしてきた人間とは思えないセリフが飛び出してきた。なんと答えるべきなのかわからず、固まっていると、
「駄目か……」
と涙目になっている。駄目もいいも何も返事はしていないし、こちらの質問には答えてもらっていない。
けれど、そんなシンの様子をみていると、駄目とはいえなかった。
「嫌じゃない。」
早口で小声でつぶやいたのに、しっかりと聞こえてしまっていた。
「嫌じゃないということはいいんだよな。」
シンの手に持っている紅茶のカップが大きく揺れて中身が床にこぼれた。床に敷いてある高そうなふわふわのカーペットに黄色の染みがついた。
それでも、そんなことは一向にきにせずに、そばのテーブルにやや乱暴にティーカップを置くと、俺の身体を引き寄せた。
キスは、額に落とされた。
ちゅ、ちゅ、と額、まぶた、ほほ、と降りていく。
柔らかい感触がかすめていくたびに、シンの身体にまわしている俺の手に力がこもった。離れたくない、なぜかそんな風に思ってしまう。
ちゅ、ちゅ、ちゅ。
2回も濃厚なキスを交わしたというのに、子供がするようなキスをされて逆に戸惑ってしまう。それと同時に、愛されていると感じた。おかしいとわかっているはずなのに、目の前の状況をてらいもなく受け付けていることに戸惑う。
突然知らない世界にきたのも、知らない男にキスをされているのも、それを受け入れてしまっているのも。
すべてが当然な気がした。
だって、番なのだから。
ようやく待ちわびていた唇に口づけられて身体が歓喜で震えた。けれど、唇を押しあてているだけで一向に動かない。
じれったく思って、俺から舌先をシンの唇にふれさせた。それをまっていたかのようにシンの舌とからみあう。
さきほどまでの子供のじゃれあいとは違う、濃厚なふれあい。
「んっ……んんっ……」
キスの合間に漏れる声は、自分でも驚くほどに艶っぽくて。自分の声なのに、自分のものじゃないようで。
「徹……んっ……」
ふいに、名前を呼ばれて身体がびくり、と動いた。名前を呼ばれて嬉しがったシンのきもちがようやくわかった。
「んっふっ……し……んっ……」
切れ切れになりながらも名前を呼んだ。シンの目が嬉しそうに細められた。
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