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ウィッチハンター・クリス
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「ま、待って!
私は魔女じゃない!」
と、私は震えながら言った。
フードを深くかぶった男性は、無言のままクロスボウを喉元近くまで突きつける。
そのまま沈黙すること数秒。
「・・・、悪かった。」
彼はそう言うと、クロスボウを下ろしてフードを脱いだ。
金髪の髪が見え、精悍な青年の顔が現れた。
青く澄んだ瞳が、とても印象的だった。
顔立ちも悪くない。
むしろ、魅力的。
でも、武器を向けられたのは初めてだから、とても怖かった。
「すまない。
君から魔女特有の香水の匂いがしたんだ。
だが、間違いだったみたいだ。」
そう言われて、私はヘナヘナと座り込んだ。
「あ、あなたは?」
私の問いに、彼もまたしゃがんでにっこり笑うと、
「俺?
俺はクリス。
ウィッチハンターをしてる。
太古の魔女ケシェペを封印した一族の末裔だよ。」
と、名乗った。
笑うと、とても優しそうに見える。
これがさっきと同じ人とは思えないくらい。
乱暴な人というわけではなさそう。
ん?
でも、ケシェペ?
ケシェペ・・・、聞き覚えがある。
あ、さっきの鏡の縁に書いてあった名前!
ということは・・・、あれが太古の魔女なの?
「ケ、ケシェペ、って?」
「ん?
知らないのか?
いいとこのお嬢さんみたいなのに、勉強不足だな。」
いきなりの言葉にムッとして、彼を睨みつける。
いい人だなんて思ったのに!
やっぱり失礼な人!
彼は涼しい顔で、話し始めた。
「ケシェペは、太古の昔絶大な魔力で世界に君臨していた魔女だ。
美しく残酷で、人々を虐げていた。
そんな人々の願いを受けて、俺の先祖が立ち上がって封印したんだよ。」
「残酷・・・。」
「そう。
俺たちは代々生まれた時に、自分を守護する魔法の石を握って生まれてくる特異な家系でね。
この守護石を身につけているから、魔女の魔法が効かないんだよ。
だから、魔女と戦えた。」
そう言って立ち上がると、手をこちらに差し伸べた。
前屈みの彼の胸元に、一粒の美しい水晶のネックレスが見える。
「あ、ありがとう。」
こういうところは、紳士的なのね。
わ、大きな手。
ゴツゴツしてるけど、力強いな。
そう思いながら立ち上がろうとしたが、足に力が入らず、立てない。
よろめきながら、彼にしがみつくような格好になってしまった。
わわ!
これじゃ、抱きついてるみたい!
恥ずかしい!
「おおっと。
あれ、まさか、腰が抜けた?」
「ち、ちが・・・!」
彼の言い方にムッとしながらも、立てずに悔しい思いが湧き上がる
落ち着いて。
焦っちゃだめ。
あぁー、力て、どうやって入れるんだったっけ?
恥ずかしくて、余計わからなくなる。
「はは、ほらしっかり。」
優しく言われて、脇の下から両腕を回されると、抱きしめるようにして立たされる。
ええ!
ちょっと、これじゃ余計に近い!
どうしよう、どうしよう・・・。
ダンスの時に男性に腰に手を回されることはあっても、こんなに抱きしめられたことないんだもの・・・。
その広い胸と逞しい腕に支えられて、全身がカッと熱くなった。
少し汗臭い香りに混じって、森の土と木の臭いがする。
これが、成人した男の人の香り・・・。
な、何?
む、胸がドキドキしてきた。
貴族の男性にはない野生的な逞しさ。
意識するほど、ますます足に力が入らなくなる。
ど、どうか、このドキドキが伝わりませんように・・・。
そう願っていると、クリスが軽く咳払いをした。
彼の胸の鼓動も早くなってきている。
え、え・・・と。
どうしよう。
「あ、あのさ。」
沈黙を破ったのはクリスだった。
「背中におぶされよ。
教会に連れて行くから。
流石に俺が屋敷に連れて行くのはまずいだろ。
な、シュムシュラちゃん。」
いきなり言われて、目が点になる。
「な、なに、その名前?」
「さっきからその籠からすげー香りがしてる。
モタモタしてたら、俺にもその臭いが移っちまうよ。
巻き添えはごめんだよ、シュムシュラちゃん。」
何度も言われて、腹が立ってきた。
不思議と先程まで力が入らなかった足腰に、力が戻ってきたのがわかる。
私は彼の胸を強く押して、腕を振り解くと、籠を持ち上げてキッと睨みつけた。
馬鹿みたい!
こんな失礼な人にときめいたなんて!
「助けてくださってありがとう!
ごきげんよう!」
私はそう言うと、大股で家路を急いだ。
もう、二度と会いたくない!
何よ、あの人!!
私は腹を立てながら屋敷に戻り、シャローナにシュムシュラの葉を摘んできたことを報告した。
「時間がかかった割に、大して摘んでませんね。」
シャローナは、相変わらず冷たい目で私を見ている。
「出入り口を清めるには十分な量です。
シャローナ。」
と、私が言うと、シャローナは鼻で笑った。
「雑用がお上手ですこと。
去年までメイドたちと寝起きしていただけありますわ。
ご令嬢というより、メイドの方がお似合いかも知れませんわね。」
私は、シャローナの言葉にキッと顔を上げる。
「その目はおやめください。
ポーリーン様。
炊事場に掃除、洗濯、馬の世話、庭の手入れ・・・。
庶民は普通にやることです。
旦那様の血が流れているから、今年からお部屋をご用意しましたが、やることまで変えることありませんのよ。
いつでも罰としてあなたに、それらをしていただく権限が、私にはあります。」
そう話すシャローナの後ろから、母マリオナがやってきた。
シャローナは、すぐに道を開けて、恭しく一礼する。
「おかえりなさい。
ポーリーン。
シャローナも、もういいわ。
舞踏会の話だけど、あなたはちゃんと出席しなさい。
シャローナ、この子はダンスは得意ではないの。
でも今度の舞踏会は、兄の誕生日の祝いを兼ねているからどうしても連れて行きたいのよ。
いいわね。
命令です。」
後ろから現れたお母様の言葉に、シャローナはすぐに応じた。
「かしこまりました。
仰せの通りに。」
・・・、あっさりしたものよね。
娘がここまで言われていても、お母様も何も言わない。
貴族としての体面に関わること以外は、無関心だものね・・・。
いいの、もう諦めてるわ。
それにしても舞踏会といえばダンス・・・。
きっと明日から鬼のように特訓させられるわ。
私はため息をついて、部屋に戻った。
ベッドに仰向けになり、テペトの教会の地下にあった、あの不思議な部屋を思い出す。
あのドレス・・・、また着たいな。
あの、素敵なドレスを纏った時の感動が、忘れられない。
あの時の自分の姿・・・、そしてあの万能感。
あれほど何も恐れない気持ちになったのは、初めて。
でも、同時にあの鏡に映るケシェペの姿が、頭から離れない。
自分が願えば願うほど、彼女の姿は色を取り戻すように思える。
代わりに最後に願ったものを放棄すれば、その分色を失う・・・。
これを繰り返せば、いつか彼女は全ての色を取り戻すだろうな。
そうなったらどうなるの?
私はどうなる?
そして、自分にクロスボウを向けたクリスのことを思い出した。
あの、失礼な人!
何がシュムシュラちゃん、よ。
おまけに、初対面で抱き寄せるなんて!
助けてもらったことを棚に上げて、私は一人腹を立てていた。
私は魔女じゃない!」
と、私は震えながら言った。
フードを深くかぶった男性は、無言のままクロスボウを喉元近くまで突きつける。
そのまま沈黙すること数秒。
「・・・、悪かった。」
彼はそう言うと、クロスボウを下ろしてフードを脱いだ。
金髪の髪が見え、精悍な青年の顔が現れた。
青く澄んだ瞳が、とても印象的だった。
顔立ちも悪くない。
むしろ、魅力的。
でも、武器を向けられたのは初めてだから、とても怖かった。
「すまない。
君から魔女特有の香水の匂いがしたんだ。
だが、間違いだったみたいだ。」
そう言われて、私はヘナヘナと座り込んだ。
「あ、あなたは?」
私の問いに、彼もまたしゃがんでにっこり笑うと、
「俺?
俺はクリス。
ウィッチハンターをしてる。
太古の魔女ケシェペを封印した一族の末裔だよ。」
と、名乗った。
笑うと、とても優しそうに見える。
これがさっきと同じ人とは思えないくらい。
乱暴な人というわけではなさそう。
ん?
でも、ケシェペ?
ケシェペ・・・、聞き覚えがある。
あ、さっきの鏡の縁に書いてあった名前!
ということは・・・、あれが太古の魔女なの?
「ケ、ケシェペ、って?」
「ん?
知らないのか?
いいとこのお嬢さんみたいなのに、勉強不足だな。」
いきなりの言葉にムッとして、彼を睨みつける。
いい人だなんて思ったのに!
やっぱり失礼な人!
彼は涼しい顔で、話し始めた。
「ケシェペは、太古の昔絶大な魔力で世界に君臨していた魔女だ。
美しく残酷で、人々を虐げていた。
そんな人々の願いを受けて、俺の先祖が立ち上がって封印したんだよ。」
「残酷・・・。」
「そう。
俺たちは代々生まれた時に、自分を守護する魔法の石を握って生まれてくる特異な家系でね。
この守護石を身につけているから、魔女の魔法が効かないんだよ。
だから、魔女と戦えた。」
そう言って立ち上がると、手をこちらに差し伸べた。
前屈みの彼の胸元に、一粒の美しい水晶のネックレスが見える。
「あ、ありがとう。」
こういうところは、紳士的なのね。
わ、大きな手。
ゴツゴツしてるけど、力強いな。
そう思いながら立ち上がろうとしたが、足に力が入らず、立てない。
よろめきながら、彼にしがみつくような格好になってしまった。
わわ!
これじゃ、抱きついてるみたい!
恥ずかしい!
「おおっと。
あれ、まさか、腰が抜けた?」
「ち、ちが・・・!」
彼の言い方にムッとしながらも、立てずに悔しい思いが湧き上がる
落ち着いて。
焦っちゃだめ。
あぁー、力て、どうやって入れるんだったっけ?
恥ずかしくて、余計わからなくなる。
「はは、ほらしっかり。」
優しく言われて、脇の下から両腕を回されると、抱きしめるようにして立たされる。
ええ!
ちょっと、これじゃ余計に近い!
どうしよう、どうしよう・・・。
ダンスの時に男性に腰に手を回されることはあっても、こんなに抱きしめられたことないんだもの・・・。
その広い胸と逞しい腕に支えられて、全身がカッと熱くなった。
少し汗臭い香りに混じって、森の土と木の臭いがする。
これが、成人した男の人の香り・・・。
な、何?
む、胸がドキドキしてきた。
貴族の男性にはない野生的な逞しさ。
意識するほど、ますます足に力が入らなくなる。
ど、どうか、このドキドキが伝わりませんように・・・。
そう願っていると、クリスが軽く咳払いをした。
彼の胸の鼓動も早くなってきている。
え、え・・・と。
どうしよう。
「あ、あのさ。」
沈黙を破ったのはクリスだった。
「背中におぶされよ。
教会に連れて行くから。
流石に俺が屋敷に連れて行くのはまずいだろ。
な、シュムシュラちゃん。」
いきなり言われて、目が点になる。
「な、なに、その名前?」
「さっきからその籠からすげー香りがしてる。
モタモタしてたら、俺にもその臭いが移っちまうよ。
巻き添えはごめんだよ、シュムシュラちゃん。」
何度も言われて、腹が立ってきた。
不思議と先程まで力が入らなかった足腰に、力が戻ってきたのがわかる。
私は彼の胸を強く押して、腕を振り解くと、籠を持ち上げてキッと睨みつけた。
馬鹿みたい!
こんな失礼な人にときめいたなんて!
「助けてくださってありがとう!
ごきげんよう!」
私はそう言うと、大股で家路を急いだ。
もう、二度と会いたくない!
何よ、あの人!!
私は腹を立てながら屋敷に戻り、シャローナにシュムシュラの葉を摘んできたことを報告した。
「時間がかかった割に、大して摘んでませんね。」
シャローナは、相変わらず冷たい目で私を見ている。
「出入り口を清めるには十分な量です。
シャローナ。」
と、私が言うと、シャローナは鼻で笑った。
「雑用がお上手ですこと。
去年までメイドたちと寝起きしていただけありますわ。
ご令嬢というより、メイドの方がお似合いかも知れませんわね。」
私は、シャローナの言葉にキッと顔を上げる。
「その目はおやめください。
ポーリーン様。
炊事場に掃除、洗濯、馬の世話、庭の手入れ・・・。
庶民は普通にやることです。
旦那様の血が流れているから、今年からお部屋をご用意しましたが、やることまで変えることありませんのよ。
いつでも罰としてあなたに、それらをしていただく権限が、私にはあります。」
そう話すシャローナの後ろから、母マリオナがやってきた。
シャローナは、すぐに道を開けて、恭しく一礼する。
「おかえりなさい。
ポーリーン。
シャローナも、もういいわ。
舞踏会の話だけど、あなたはちゃんと出席しなさい。
シャローナ、この子はダンスは得意ではないの。
でも今度の舞踏会は、兄の誕生日の祝いを兼ねているからどうしても連れて行きたいのよ。
いいわね。
命令です。」
後ろから現れたお母様の言葉に、シャローナはすぐに応じた。
「かしこまりました。
仰せの通りに。」
・・・、あっさりしたものよね。
娘がここまで言われていても、お母様も何も言わない。
貴族としての体面に関わること以外は、無関心だものね・・・。
いいの、もう諦めてるわ。
それにしても舞踏会といえばダンス・・・。
きっと明日から鬼のように特訓させられるわ。
私はため息をついて、部屋に戻った。
ベッドに仰向けになり、テペトの教会の地下にあった、あの不思議な部屋を思い出す。
あのドレス・・・、また着たいな。
あの、素敵なドレスを纏った時の感動が、忘れられない。
あの時の自分の姿・・・、そしてあの万能感。
あれほど何も恐れない気持ちになったのは、初めて。
でも、同時にあの鏡に映るケシェペの姿が、頭から離れない。
自分が願えば願うほど、彼女の姿は色を取り戻すように思える。
代わりに最後に願ったものを放棄すれば、その分色を失う・・・。
これを繰り返せば、いつか彼女は全ての色を取り戻すだろうな。
そうなったらどうなるの?
私はどうなる?
そして、自分にクロスボウを向けたクリスのことを思い出した。
あの、失礼な人!
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