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10話 魔法使いニーナの罰※
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農村の近くへ転移で戻り、前線へ向けて飛翔を開始する。
*
夕暮れまで順調に飛行を続けていると、湖の近くに密集する建物と、少し離れた場所に大きめの屋敷のある街が見えてきた。
街全体が木の柵で覆われていてそれなりに栄えているようだ。
地図に載っている鉱山街ブキンとの中間地点に当たる街だろう。
近くの森に着地して街道から街に近づいて行く。
「フードを取って顔を見せろ。」
槍と革の胸当てを身に着けた衛兵らしき男が声を掛けて来たので指示通りに顔を見せる。
「見ない顔だな?傭兵か?」
「いえ、見聞を広める為に旅をしています。街に入れますか?」
「旅人か、珍しいな。ゆっくりしていくといい。」
「ありがとうございます。宿の場所を教えてもらえると助かるのですが。」
「それは構わないが、今は前線に食料を運ぶ商人達が滞在していて空きが無いと思うぞ。」
「そうですか・・」
衛兵さんが周囲を気にしながらコソコソと耳打ちしてきた。
「あんた・・魔法は使えるのか?」
「少しだけなら。」
「なら酒場にいる紫の髪をした魔法使いに声を掛けてみろ。上手くすれば小遣い稼ぎできるぞ。」
「分かりました。行ってみます。」
アドバイス通りに教えられた酒場に向かうと、店内は商人と思われる人達でごった返しており、男達が顔を赤くしながら女性の酌を受けていた。
カウンター端の席を見ると、黒いローブを着た紫髪ボブカットの小柄な女性が気だるそうに座っている。
「こんばんは。」
「なによ?」
ジトリとした紫の瞳が睨みつけて来た。気の強そうな顔立ちでかなりの美人だ。
「魔法を使えるならあなたに会ってみろと言われて来たんですが。」
「あっそ。座ったら?」
ちょうど隣のカウンター席が空いたので腰かける。
「避妊魔法は何回使える?」
避妊魔法?何回?神力の量で言えばほぼ無限に使えそうな気もする。一般的には何回くらいなのか分からない・・・。
「普通よりは多いと思います。」
「見栄を張ってもいい事無いわよ。」
「何をすればいいんですか?」
「・・・」
無視である。気まずい・・。
店内を見回していると、酒を飲んでいた男が立ちあがり、酌をしていた女性と共にこちらへやってきて声を掛けてきた。
「ニーナお願い。」
「うん。」
ニーナと呼ばれた魔法使いはカウンターの方を向いたまま後ろに手を伸ばし、女性の下腹部に触れると避妊魔法を発動する。
相手の方を向かないのは何故だろうか。
女性はカウンターにお金を置くと、男と共に酒場を出ていった。
宿に戻ってお楽しみでもするのだろう。
「娼婦に避妊魔法をかけるんですね。」
「彼女は娼婦じゃない!」
怒鳴られてしまった・・・。
「ごめん・・よそ者が事情を知るはず無いわよね。」
「良ければ話してください。」
しかたないとばかりにニーナは話してくれた。
彼女達は魔族との戦争で夫を無くした未亡人や、夫が徴兵されてしまった女性達で、生活費の工面するために仕方なく商人達が来た時だけ相手をしているのだそう。
「私の魔力量じゃ全員に避妊魔法を掛けることができないから、手伝ってくれるのは助かるわ。ありがとう、私はニーナよ。」
「僕は旅人のユウです。全員に掛けなくて大丈夫なんですか?」
「時期がずれていても当たってしまう人も当然いるわ。そうなったら教会の神父に堕胎してもらう。私が元の力を出せていれば彼女達をそんな目にあわせずに済むのに・・。」
「どういうことです?」
「気にしないで。魔力量に自信があるなら全員に掛けてあげて。魔力が尽きたら私が残りを引き受けるわ。」
「分かりました。」
女性達に避妊魔法を掛け続ける。
時期の来ていない女性にも魔法を掛けると喜んでくれたが、それでも表情には影が見えた。
夜もとっぷりと更ける頃には酒場は静まり返り、お客の取れなかった女性達もぞろぞろと帰っていった。
女性は全員合わせると十人以上はいただろうか。
「本当に全員に避妊魔法を掛けられるなんて、なかなかやるじゃない。」
「お役に立ててよかったです。」
「アンタみたいな良い男が相手なら彼女達も気が楽だと思うわ。誰かに相手してもらったら?」
「僕はそうですね・・・ニーナが相手をしてくれるなら。」
「ふふっ・・からかってるの?」
笑ってはいるけど目が笑っていない。
彼女は避妊魔法の報酬を全て僕にくれると言ったが、半分でいいと言うとジト目で無言の圧力を掛けられ全額受け取ってしまった。
正直ありがたいけど。
「アンタ、宿は?」
「宿が全て埋まっているらしいので野宿でもしようと思ってます。」
「ふーん、いいわウチに泊めてあげる。その代わりに家まで抱えて行って。」
「女性の家に泊まるのはちょっと気が引けますが。(ん?抱える?)」
「心配いらないわ。マスター、今日は彼に送ってもらうって奥さんに伝えておいて。」
「珍しいな!あんちゃん頼んだぞ!二人ともお疲れ!」
彼女は椅子の上で体をこちらに向けて回転させた。普通なら僕の体に彼女の膝が当たる距離だが、そうはならなかった。彼女の太ももの中ほどから先が無かったのだ。ずっとカウンターの方を向いたままだった理由がようやくわかった。
「ニーナ・・・」
「ふふっ。抱く気にならないでしょ?魔法が使えるからって調子に乗って前線に行ったらこのザマよ。このせいで魔力をうまく操れないの。これはきっと天罰ね。」
彼女は俯きながら苦笑いする。
天罰なんて存在しないけど、彼女が天罰だと思っているそれを終わらせてあげる力が僕にはある。
「帰りましょう。」
「うん。お願い。」
小柄な彼女を正面から抱きかかえて尻を掴んで持ち上げると、不満そうな顔でこちらを睨みつけてきた。
「ねぇ。普通おんぶじゃない?これじゃあ赤子みたいだわ。」
「夜も遅いですし誰にも見られませんよ。」
「そういう問題じゃないんだけど。」
「お二人さん、そう言うのは家に帰ってからにしてくれ。」
マスターがしっしと手を振るのを見やりながら酒場を後にする。
家までの道順を話す耳元で囁かれる彼女の凛とした声が夜風の涼しさと相まって気持ちがいい。
「もし足が元通りになったら何をしたいですか?」
「もう一度、自分で足を切り落とすわ。」
「なぜです?」
「これは魔法で多くの命を奪った天罰だからよ。今みたいに少しの力で一握りの人々の役に立てればそれでいい。」
「ずいぶんと意固地ですね。」
「余計なお世話よ。」
彼女の家は長屋の一室に必要最低限の家具が置かれた所謂ワンルームでこじんまりとしていた。
ベッドに彼女を座らせ、肩を突き飛ばすとそのまま後ろに大の字に倒れ込み、さらりとした紫の髪がシーツに広がった。
少し赤くなった顔が月明かりに照らされ、彼女は睨むようにじっとこちらを見つめている。
「私は抱いて欲しいなんて言ってないわ。」
「あなたは天罰を求めているんですよね?これから神様に代わってあなたに罰を与えます。ぐちゃぐちゃに犯しますので、それであなたへの天罰は終わりです。」
「なにが天罰よ。ただの強姦じゃない。いい人の仮面を被った最低の悪人だったのね。」
彼女は目を細めて、こちらを見下すような視線を向けてきた。
「なんとでも言って下さい。」
「本当に最低ね。私が大声を出さないとでも?」
「防音魔法を掛けたのでこの部屋の外に声はもれません。」
「そんな事に魔法を使うなんて、アンタにもいつか天罰が下るわよ。」
服を脱ぎ捨てて正常位の体勢を取る。
彼女のローブの前部分を力任せに割り開くとボタンがちぎれ飛び、小ぶりながらお椀型で張りのある乳房と紫色の薄い陰毛が曝け出された。
「避妊魔法は?今日は当たる日なのよ。」
「自分で掛けて下さい。」
彼女は両手を下腹部に当てて避妊魔法を発動しようとするが、両手首を掴んで頭の上に拘束すると、そこで初めて彼女の冷静な顔が崩れ、焦りの表情を見せはじめた。
「な、なんなのよ。赤ちゃんできたらどうするの?私にどうしろって言うの?」
「どうするも何も、あなたは何も出来ずに僕にぐちゃぐちゃに犯されて、孕まされて、子供を産んで育てるんです。」
「アンタみたいな屑の子供なんて産みたくない。」
「悦ばれては罰になりませんからね。」
シャツで両手首をしばりあげ、ベッドの頭側の木のフレームに固定すると彼女は眉間に皺を寄せ、睨みつけてきた。
自分自身でも驚くぐらいに背筋がゾクリと震えるのが分かる。
恐怖しているのではなく、この強気な女性を強姦する事への背徳的な興奮の高まりによってだ。
手の平にすっぽりと収まり、指が押し返される張りのある乳房をすでに勃起して硬くなっている乳首に触れないように揉みしだく。
「なかなかいやらしい胸ですね。」
「っ・・触らないで。」
「ここは触って欲しそうに勃起してますよ?」
両乳首をつまんでこね回すと、彼女の背中が反り体がビクビクと身じろぎするが、視線は依然としてこちらを睨みつけたままで歯を食いしばっている。
「ふっ・・ぅ・・」
「そんな顔しないでください。体は気持ちよさそうにしてますよ。」
「誰が・・・!」
「こっちはもう準備出来ているようですね。」
ぴったりと閉じた割れ目に指を這わせると、粘り気のある愛液が指に絡み付いた。その指を彼女の唇を押し開いて舐めさせる。
「噛まないでくださいね?身体強化してるので歯の方が折れてしまいます。自分の蜜の味はどうですか?」
「んぅ・・朝になったら衛兵に突き出してやる。」
「じゃあ朝まで楽しみましょう。でも、朝には僕のチンポが恋しくなってますよ。」
「そんな事あるわけなあぁっ!あっ!」
彼女が言い終わるのを待たずに亀頭を割れ目に押し付け、肉棒を三分の一程度挿入する。小柄な体格の割に締め付けはキツくは無いが、膣内がうねうねと動き、まるで口でしゃぶられてるような感触だ。
「僕のチンポは大きい方だと思うんですけど、すんなり入りましたね?中もこんなにうねうね動いて吸い付いて、真面目な顔して意外と遊んでたんですか?」
「ち、違う!そんなことしてあぁあああっ!」
さらに三分の二まで肉棒押し込むと、急激に締め付けが強くなった。
「そんなに締め付けられると出ちゃいますよ。」
「わ、私は何もっ!」
「まだ全部入ってませんが、これ以上奥はキツそうですね。」
「抜きなさい!」
そう言われ腰を引いて肉棒を膣口まで引き出すが、もちろん抜くためではなく、ピストンをするための予備動作だ。
一瞬彼女の表情が安心したように見えたが、太ももの切断面を持ち、三分の二だけを挿入した小刻みなピストンを開始すると、殺意のこもった目で睨みつけてきた。
ずちゅずちゅずちゅくちゅ・・
「ふぅっ!んっ!んっ!」
「怖い顔しないでください。あなたの中はチンポにしゃぶりついて悦んでいますよ?これじゃあ罰になりませんね。」
「んっ!んっ!殺してやあ“ぁっ!!」
肉棒を全てねじ込んで最奥に亀頭が触れると、彼女は背中を反らせてピクピクと痙攣しながら初めて視線を背けた。
「あっ!あっ!なにっ!これっ!」
膣奥の感触は柔らかく、亀頭をねっとりと舐めまわすように蠢いており、中間付近のキツイ締め付けとの緩急がとてつもなく心地がいい。
「すごいですね。こんな気持ちのいいマンコは初めてですよ。」
「奥・・だめ・・おかしくなる・・」
視線がこちらに戻るのを待って、肉棒全体を使って彼女の膣内を堪能するためのストロークの長いピストンを開始する。
ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ・・
「んっ!んっ!んっ!・・」
睨みつけながら喘ぎ声を噛み殺す彼女の腰を持ち上げ、突き込みをさらに強めると、ボブヘアが衝撃の度にふわっと揺れ動いた。
ばちゅっ!ばちゅっ!ばちゅっ!・・
「んぐっ!んっ!んぅっ!!」
「・・・出しますよ・・。」
「あんっ!いやぁっ!んぅっ!せめて外に!あぁっ!」
「・・・・・ぐっ・・」
「いやっ!イクぅっ!!」
ばちゅん!
びゅるっびゅるるっびゅるっ・・
射精と同時に彼女も絶頂に達し、膣が牛の乳を搾るような動きで子種を搾り取らんと蠢いた。
最奥の柔らかな部分が吐き出された子種を受け止め、締め付けの強い部分は子種を逃がすまいと締め付ける。
まるで膣内だけが別の意思を持った生き物のようだ。
「はぁっ・・はぁっ・・も、もう満足したでしょ・・さっさと出て行って。」
「まだ大きいままですし、朝までと言いましたよ。手の拘束だけは解いてあげます。」
「お願い・・もうやめて・・これ以上されたら・・」
彼女の手を拘束していたシャツを解くと、彼女は両手を僕の頬に当て、甘い声で懇願する。
その手を横に払いのけて彼女の体を転がしてうつ伏せにし、背面から覆いかぶさるように寝バックの姿勢へと移行した。
「お願い・・やめて・・。」
「やめてと言われてやめたら罰じゃ無くなってしまいます。」
彼女の耳元でそう囁きながら、抜けてしまった肉棒を尻肉を押しのけてゆっくりと挿入する。
「あっ・・あっあっ!これだめっ!だめなところに当たって・・あぁっ!」
僕の下腹部を彼女の尻に激しく打ち付ける突き込みを始めると、彼女はシーツを握り締めて漏れ出る喘ぎ声をかみ殺した。
ぱんっ!ぱつんっ!ぱんっ!・・
「んっ!んっ!だめっ!んぅっ!んっ!・・」
突き込む度に彼女の膣が小刻みに収縮し、連続で絶頂に達するのも気にせず突き込みを続けると、早々に射精の波が押し寄せてきた。
「もう一度出します。」
「んぅ!あっ!もうっ!許してっ!あぁっ!またイクっ!」
びゅるびゅるっびゅるっ・・
再度の射精で大量の子種を膣奥に注ぎ込むと、肉棒の収縮に合わせて彼女の背中が小刻みに震えた。荒い呼吸を繰り返す彼女の耳元で声を掛ける。
「あふぅっ・・んぅっ・・はぁっ・・はぁっ・・」
「まだ終わりませんよ。」
「ぅ・・っと・・・」
「何ですか?」
「・・・もっと・・もっと犯して・・私に罰を頂戴・・お願い・・。」
「分かりました。」
彼女は後ろを振り返りながら蕩け切った顔で懇願する。
寝バックの体勢から彼女の体を抱き、そのまま横に転がって彼女の体を天井に向けて仰向けになる。
彼女の体が自分の体からずり落ちてしまわないように抱きすくめながら乳房を揉みしだき、下半身だけを動かして突き上げるような突き込みを開始する。
ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!・・
「あっ!イイ所にあっ!当たって!んっ!きもちいい!あっあっあぁ!」
「また・・・出るっ・・」
射精感が限界に達する直前、彼女の両太ももに触れて治癒魔法を発動する。
「あっ!なっ!なにっ!あ“ぁっ!」
ずるり・・
びゅりっびゅるるっびゅるっ・・・
射精と同時に治癒魔法を発動すると、淡い光につつまれた太腿から粘液をまとった細く美しい両足が天井に向かってずるりと生え、彼女は欠損部位が再生する際の快感と突き込みによる絶頂の快楽に耐え切れず、全身をピクピクと痙攣させながら気絶してしまった。
ちょっといじめ過ぎてしまったか。
彼女をベッドに寝かせて汗で顔に張り付いてしまった髪の毛を整え、その美しい顔を見ながら眠りについた。
*
夕暮れまで順調に飛行を続けていると、湖の近くに密集する建物と、少し離れた場所に大きめの屋敷のある街が見えてきた。
街全体が木の柵で覆われていてそれなりに栄えているようだ。
地図に載っている鉱山街ブキンとの中間地点に当たる街だろう。
近くの森に着地して街道から街に近づいて行く。
「フードを取って顔を見せろ。」
槍と革の胸当てを身に着けた衛兵らしき男が声を掛けて来たので指示通りに顔を見せる。
「見ない顔だな?傭兵か?」
「いえ、見聞を広める為に旅をしています。街に入れますか?」
「旅人か、珍しいな。ゆっくりしていくといい。」
「ありがとうございます。宿の場所を教えてもらえると助かるのですが。」
「それは構わないが、今は前線に食料を運ぶ商人達が滞在していて空きが無いと思うぞ。」
「そうですか・・」
衛兵さんが周囲を気にしながらコソコソと耳打ちしてきた。
「あんた・・魔法は使えるのか?」
「少しだけなら。」
「なら酒場にいる紫の髪をした魔法使いに声を掛けてみろ。上手くすれば小遣い稼ぎできるぞ。」
「分かりました。行ってみます。」
アドバイス通りに教えられた酒場に向かうと、店内は商人と思われる人達でごった返しており、男達が顔を赤くしながら女性の酌を受けていた。
カウンター端の席を見ると、黒いローブを着た紫髪ボブカットの小柄な女性が気だるそうに座っている。
「こんばんは。」
「なによ?」
ジトリとした紫の瞳が睨みつけて来た。気の強そうな顔立ちでかなりの美人だ。
「魔法を使えるならあなたに会ってみろと言われて来たんですが。」
「あっそ。座ったら?」
ちょうど隣のカウンター席が空いたので腰かける。
「避妊魔法は何回使える?」
避妊魔法?何回?神力の量で言えばほぼ無限に使えそうな気もする。一般的には何回くらいなのか分からない・・・。
「普通よりは多いと思います。」
「見栄を張ってもいい事無いわよ。」
「何をすればいいんですか?」
「・・・」
無視である。気まずい・・。
店内を見回していると、酒を飲んでいた男が立ちあがり、酌をしていた女性と共にこちらへやってきて声を掛けてきた。
「ニーナお願い。」
「うん。」
ニーナと呼ばれた魔法使いはカウンターの方を向いたまま後ろに手を伸ばし、女性の下腹部に触れると避妊魔法を発動する。
相手の方を向かないのは何故だろうか。
女性はカウンターにお金を置くと、男と共に酒場を出ていった。
宿に戻ってお楽しみでもするのだろう。
「娼婦に避妊魔法をかけるんですね。」
「彼女は娼婦じゃない!」
怒鳴られてしまった・・・。
「ごめん・・よそ者が事情を知るはず無いわよね。」
「良ければ話してください。」
しかたないとばかりにニーナは話してくれた。
彼女達は魔族との戦争で夫を無くした未亡人や、夫が徴兵されてしまった女性達で、生活費の工面するために仕方なく商人達が来た時だけ相手をしているのだそう。
「私の魔力量じゃ全員に避妊魔法を掛けることができないから、手伝ってくれるのは助かるわ。ありがとう、私はニーナよ。」
「僕は旅人のユウです。全員に掛けなくて大丈夫なんですか?」
「時期がずれていても当たってしまう人も当然いるわ。そうなったら教会の神父に堕胎してもらう。私が元の力を出せていれば彼女達をそんな目にあわせずに済むのに・・。」
「どういうことです?」
「気にしないで。魔力量に自信があるなら全員に掛けてあげて。魔力が尽きたら私が残りを引き受けるわ。」
「分かりました。」
女性達に避妊魔法を掛け続ける。
時期の来ていない女性にも魔法を掛けると喜んでくれたが、それでも表情には影が見えた。
夜もとっぷりと更ける頃には酒場は静まり返り、お客の取れなかった女性達もぞろぞろと帰っていった。
女性は全員合わせると十人以上はいただろうか。
「本当に全員に避妊魔法を掛けられるなんて、なかなかやるじゃない。」
「お役に立ててよかったです。」
「アンタみたいな良い男が相手なら彼女達も気が楽だと思うわ。誰かに相手してもらったら?」
「僕はそうですね・・・ニーナが相手をしてくれるなら。」
「ふふっ・・からかってるの?」
笑ってはいるけど目が笑っていない。
彼女は避妊魔法の報酬を全て僕にくれると言ったが、半分でいいと言うとジト目で無言の圧力を掛けられ全額受け取ってしまった。
正直ありがたいけど。
「アンタ、宿は?」
「宿が全て埋まっているらしいので野宿でもしようと思ってます。」
「ふーん、いいわウチに泊めてあげる。その代わりに家まで抱えて行って。」
「女性の家に泊まるのはちょっと気が引けますが。(ん?抱える?)」
「心配いらないわ。マスター、今日は彼に送ってもらうって奥さんに伝えておいて。」
「珍しいな!あんちゃん頼んだぞ!二人ともお疲れ!」
彼女は椅子の上で体をこちらに向けて回転させた。普通なら僕の体に彼女の膝が当たる距離だが、そうはならなかった。彼女の太ももの中ほどから先が無かったのだ。ずっとカウンターの方を向いたままだった理由がようやくわかった。
「ニーナ・・・」
「ふふっ。抱く気にならないでしょ?魔法が使えるからって調子に乗って前線に行ったらこのザマよ。このせいで魔力をうまく操れないの。これはきっと天罰ね。」
彼女は俯きながら苦笑いする。
天罰なんて存在しないけど、彼女が天罰だと思っているそれを終わらせてあげる力が僕にはある。
「帰りましょう。」
「うん。お願い。」
小柄な彼女を正面から抱きかかえて尻を掴んで持ち上げると、不満そうな顔でこちらを睨みつけてきた。
「ねぇ。普通おんぶじゃない?これじゃあ赤子みたいだわ。」
「夜も遅いですし誰にも見られませんよ。」
「そういう問題じゃないんだけど。」
「お二人さん、そう言うのは家に帰ってからにしてくれ。」
マスターがしっしと手を振るのを見やりながら酒場を後にする。
家までの道順を話す耳元で囁かれる彼女の凛とした声が夜風の涼しさと相まって気持ちがいい。
「もし足が元通りになったら何をしたいですか?」
「もう一度、自分で足を切り落とすわ。」
「なぜです?」
「これは魔法で多くの命を奪った天罰だからよ。今みたいに少しの力で一握りの人々の役に立てればそれでいい。」
「ずいぶんと意固地ですね。」
「余計なお世話よ。」
彼女の家は長屋の一室に必要最低限の家具が置かれた所謂ワンルームでこじんまりとしていた。
ベッドに彼女を座らせ、肩を突き飛ばすとそのまま後ろに大の字に倒れ込み、さらりとした紫の髪がシーツに広がった。
少し赤くなった顔が月明かりに照らされ、彼女は睨むようにじっとこちらを見つめている。
「私は抱いて欲しいなんて言ってないわ。」
「あなたは天罰を求めているんですよね?これから神様に代わってあなたに罰を与えます。ぐちゃぐちゃに犯しますので、それであなたへの天罰は終わりです。」
「なにが天罰よ。ただの強姦じゃない。いい人の仮面を被った最低の悪人だったのね。」
彼女は目を細めて、こちらを見下すような視線を向けてきた。
「なんとでも言って下さい。」
「本当に最低ね。私が大声を出さないとでも?」
「防音魔法を掛けたのでこの部屋の外に声はもれません。」
「そんな事に魔法を使うなんて、アンタにもいつか天罰が下るわよ。」
服を脱ぎ捨てて正常位の体勢を取る。
彼女のローブの前部分を力任せに割り開くとボタンがちぎれ飛び、小ぶりながらお椀型で張りのある乳房と紫色の薄い陰毛が曝け出された。
「避妊魔法は?今日は当たる日なのよ。」
「自分で掛けて下さい。」
彼女は両手を下腹部に当てて避妊魔法を発動しようとするが、両手首を掴んで頭の上に拘束すると、そこで初めて彼女の冷静な顔が崩れ、焦りの表情を見せはじめた。
「な、なんなのよ。赤ちゃんできたらどうするの?私にどうしろって言うの?」
「どうするも何も、あなたは何も出来ずに僕にぐちゃぐちゃに犯されて、孕まされて、子供を産んで育てるんです。」
「アンタみたいな屑の子供なんて産みたくない。」
「悦ばれては罰になりませんからね。」
シャツで両手首をしばりあげ、ベッドの頭側の木のフレームに固定すると彼女は眉間に皺を寄せ、睨みつけてきた。
自分自身でも驚くぐらいに背筋がゾクリと震えるのが分かる。
恐怖しているのではなく、この強気な女性を強姦する事への背徳的な興奮の高まりによってだ。
手の平にすっぽりと収まり、指が押し返される張りのある乳房をすでに勃起して硬くなっている乳首に触れないように揉みしだく。
「なかなかいやらしい胸ですね。」
「っ・・触らないで。」
「ここは触って欲しそうに勃起してますよ?」
両乳首をつまんでこね回すと、彼女の背中が反り体がビクビクと身じろぎするが、視線は依然としてこちらを睨みつけたままで歯を食いしばっている。
「ふっ・・ぅ・・」
「そんな顔しないでください。体は気持ちよさそうにしてますよ。」
「誰が・・・!」
「こっちはもう準備出来ているようですね。」
ぴったりと閉じた割れ目に指を這わせると、粘り気のある愛液が指に絡み付いた。その指を彼女の唇を押し開いて舐めさせる。
「噛まないでくださいね?身体強化してるので歯の方が折れてしまいます。自分の蜜の味はどうですか?」
「んぅ・・朝になったら衛兵に突き出してやる。」
「じゃあ朝まで楽しみましょう。でも、朝には僕のチンポが恋しくなってますよ。」
「そんな事あるわけなあぁっ!あっ!」
彼女が言い終わるのを待たずに亀頭を割れ目に押し付け、肉棒を三分の一程度挿入する。小柄な体格の割に締め付けはキツくは無いが、膣内がうねうねと動き、まるで口でしゃぶられてるような感触だ。
「僕のチンポは大きい方だと思うんですけど、すんなり入りましたね?中もこんなにうねうね動いて吸い付いて、真面目な顔して意外と遊んでたんですか?」
「ち、違う!そんなことしてあぁあああっ!」
さらに三分の二まで肉棒押し込むと、急激に締め付けが強くなった。
「そんなに締め付けられると出ちゃいますよ。」
「わ、私は何もっ!」
「まだ全部入ってませんが、これ以上奥はキツそうですね。」
「抜きなさい!」
そう言われ腰を引いて肉棒を膣口まで引き出すが、もちろん抜くためではなく、ピストンをするための予備動作だ。
一瞬彼女の表情が安心したように見えたが、太ももの切断面を持ち、三分の二だけを挿入した小刻みなピストンを開始すると、殺意のこもった目で睨みつけてきた。
ずちゅずちゅずちゅくちゅ・・
「ふぅっ!んっ!んっ!」
「怖い顔しないでください。あなたの中はチンポにしゃぶりついて悦んでいますよ?これじゃあ罰になりませんね。」
「んっ!んっ!殺してやあ“ぁっ!!」
肉棒を全てねじ込んで最奥に亀頭が触れると、彼女は背中を反らせてピクピクと痙攣しながら初めて視線を背けた。
「あっ!あっ!なにっ!これっ!」
膣奥の感触は柔らかく、亀頭をねっとりと舐めまわすように蠢いており、中間付近のキツイ締め付けとの緩急がとてつもなく心地がいい。
「すごいですね。こんな気持ちのいいマンコは初めてですよ。」
「奥・・だめ・・おかしくなる・・」
視線がこちらに戻るのを待って、肉棒全体を使って彼女の膣内を堪能するためのストロークの長いピストンを開始する。
ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ・・
「んっ!んっ!んっ!・・」
睨みつけながら喘ぎ声を噛み殺す彼女の腰を持ち上げ、突き込みをさらに強めると、ボブヘアが衝撃の度にふわっと揺れ動いた。
ばちゅっ!ばちゅっ!ばちゅっ!・・
「んぐっ!んっ!んぅっ!!」
「・・・出しますよ・・。」
「あんっ!いやぁっ!んぅっ!せめて外に!あぁっ!」
「・・・・・ぐっ・・」
「いやっ!イクぅっ!!」
ばちゅん!
びゅるっびゅるるっびゅるっ・・
射精と同時に彼女も絶頂に達し、膣が牛の乳を搾るような動きで子種を搾り取らんと蠢いた。
最奥の柔らかな部分が吐き出された子種を受け止め、締め付けの強い部分は子種を逃がすまいと締め付ける。
まるで膣内だけが別の意思を持った生き物のようだ。
「はぁっ・・はぁっ・・も、もう満足したでしょ・・さっさと出て行って。」
「まだ大きいままですし、朝までと言いましたよ。手の拘束だけは解いてあげます。」
「お願い・・もうやめて・・これ以上されたら・・」
彼女の手を拘束していたシャツを解くと、彼女は両手を僕の頬に当て、甘い声で懇願する。
その手を横に払いのけて彼女の体を転がしてうつ伏せにし、背面から覆いかぶさるように寝バックの姿勢へと移行した。
「お願い・・やめて・・。」
「やめてと言われてやめたら罰じゃ無くなってしまいます。」
彼女の耳元でそう囁きながら、抜けてしまった肉棒を尻肉を押しのけてゆっくりと挿入する。
「あっ・・あっあっ!これだめっ!だめなところに当たって・・あぁっ!」
僕の下腹部を彼女の尻に激しく打ち付ける突き込みを始めると、彼女はシーツを握り締めて漏れ出る喘ぎ声をかみ殺した。
ぱんっ!ぱつんっ!ぱんっ!・・
「んっ!んっ!だめっ!んぅっ!んっ!・・」
突き込む度に彼女の膣が小刻みに収縮し、連続で絶頂に達するのも気にせず突き込みを続けると、早々に射精の波が押し寄せてきた。
「もう一度出します。」
「んぅ!あっ!もうっ!許してっ!あぁっ!またイクっ!」
びゅるびゅるっびゅるっ・・
再度の射精で大量の子種を膣奥に注ぎ込むと、肉棒の収縮に合わせて彼女の背中が小刻みに震えた。荒い呼吸を繰り返す彼女の耳元で声を掛ける。
「あふぅっ・・んぅっ・・はぁっ・・はぁっ・・」
「まだ終わりませんよ。」
「ぅ・・っと・・・」
「何ですか?」
「・・・もっと・・もっと犯して・・私に罰を頂戴・・お願い・・。」
「分かりました。」
彼女は後ろを振り返りながら蕩け切った顔で懇願する。
寝バックの体勢から彼女の体を抱き、そのまま横に転がって彼女の体を天井に向けて仰向けになる。
彼女の体が自分の体からずり落ちてしまわないように抱きすくめながら乳房を揉みしだき、下半身だけを動かして突き上げるような突き込みを開始する。
ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!・・
「あっ!イイ所にあっ!当たって!んっ!きもちいい!あっあっあぁ!」
「また・・・出るっ・・」
射精感が限界に達する直前、彼女の両太ももに触れて治癒魔法を発動する。
「あっ!なっ!なにっ!あ“ぁっ!」
ずるり・・
びゅりっびゅるるっびゅるっ・・・
射精と同時に治癒魔法を発動すると、淡い光につつまれた太腿から粘液をまとった細く美しい両足が天井に向かってずるりと生え、彼女は欠損部位が再生する際の快感と突き込みによる絶頂の快楽に耐え切れず、全身をピクピクと痙攣させながら気絶してしまった。
ちょっといじめ過ぎてしまったか。
彼女をベッドに寝かせて汗で顔に張り付いてしまった髪の毛を整え、その美しい顔を見ながら眠りについた。
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