27 / 92
27
しおりを挟む餃子の材料をもみじ達の家に持っていき開けるともみじがびっくりしたような声をあげる。
「わわ、なんかすごい匂いだね!」
「あ、うん。ごめんね。やっぱりにおうかな?」
「臭いわけじゃないけど刺激的? 今日の晩御飯?」
「うん。作り方というかほとんど作ったものなんだけどね。今日は餃子を作ります」
「ぎょうざ?」
聞いたことない響きだったのか首を傾げたまま止まるもみじに笑みを浮かべながら餃子のタネと皮を見せる。見たことないものだからか興味津々な感じで皮を見つめる。
「まずお手本で作るから見ててね」
静人は手を洗いながらもみじ達に話しかけもみじ達が頷き返すのを見た後目の前で餃子作りを実演して見せる。
「この皮にこんな感じで真ん中にポンっておいて包むんだ。包んだ後はこうやって少し水を付けながら皮を折りたたんでいく。はい、準備はこれだけだから二人もやってみて」
「この後どうやって食べるの?」
「この後は焼いて少し蒸す感じかな。その時になったら教えるね」
「うん!」
もみじが元気に返事するのを見届けた後和気あいあいとした雰囲気で餃子を包んでいく。最初は苦戦していたもみじは少しずつ慣れてきたのか皿に積みあがるほどの量を作る頃には慣れた様子で餃子を包んでいた。青藍もこういう作業は好きなのか黙々と皿に積み上げていく。
「結構作ったからもうそろそろ焼いていこうか」
「うん!」
「音がうるさいけど気にしないでね」
「ひゃっ」
パチッと油のはじける大きな音を聞いてビクッと体を跳ねさせた青藍は声をあげながら離れて桔梗を盾にする。
「なんなのだ!? なぜわしを盾にするのだ!?」
「ごめん。驚いてつい」
「つい、でわしを盾にしないでほしいのだ……」
「ごめんごめん。痛いの嫌だし」
「わしも嫌なのだ……」
罪悪感があるのか謝りながら目を逸らす青藍に、ジトっとした目で見つめつつ桔梗が呆れた声で首を振る。そんなやり取りをしていた桔梗の鼻にお腹を空かせる匂いが届く。
「ん? 何かいい匂いがするのだ」
「ホントだ。美味しそうな匂い」
クンクンと鼻をひくつかせる桔梗と青藍はもみじと静人に近づいていく。油のはじける音に驚いて少し固まりながらも少しずつ近づいていったが、水を入れてからふたをした時の音にまた驚いて後ろに下がる。
「ふたをしてるから大丈夫だよ」
「油が跳ねる心配はなくても音が大きいのはびっくりする」
「そうなのだ。大きい音はびっくりするのだ」
「えへへ、私は慣れてきたかも。何回も料理のお手伝いをしてると驚かなくなってきたよ。青藍ちゃんも一緒にお手伝いしてたら慣れるよ? 桔梗お姉ちゃんも一緒に作ろうよ」
「多少は手伝うけど本格的なのはヤダ」
「わしは遠慮しとくのだ。どうしても料理はちゃんとした物が作れないのだ」
「あれ、桔梗お姉ちゃんって料理作れないの?」
「うむ、恥ずかしい話なのだが昔張り切って作って振舞ったら皆が体調を崩したことがあるのだ」
「あ、うん。桔梗ちゃんは基本的なところから教えていこうかな」
桔梗のカミングアウトに静人は顔が引きつらないように注意しながら優しく声を出す。
「でもさばくのは得意。だから切る作業は任せて。料理作るのはもみじちゃんに任せる」
「分かった。料理は好きだから任せて!」
「いっそのこと役割分担してみる?」
「役割分担なのだ?」
話を聞いていたかなでは会話に加わり提案をする。桔梗は単語の意味が分からなかったのか首を傾げる。かなではそのしぐさに頷き会話を続ける。
「そう、料理はもみじちゃんでしょ? だったらお風呂掃除とか洗濯とか……。そういえば洗濯とかしているの?」
「うむ、なにか勘違いをしておるような気がするのだ。わしらの体は存在する限り何も変わらぬのだ。……だから、その、料理も食べなくても大丈夫なのだ」
桔梗は言いにくそうに最後の言葉を呟くが、かなではそんな桔梗に優しく微笑み頭を撫でながら語りかける。
「でもおいしいとは感じるのでしょう?」
「うむ。いつも美味しいと思っておるのだ」
「それならもっと食べないとね。あれ、ということは汗かいたりトイレしたりしないの?」
「うむ。お風呂に入るのも別に体についた汚れを落とすためのお風呂なのだ」
「じゃ、じゃあ……、耳かきとかできないの!?」
「え、そこなの?」
少しずれたかなでの言葉に静人が思わずといった様子で突っ込む。桔梗はかなでに対してはそういうものだと認識しているからか特に反応せず会話を続ける。
「別にやるのは構わんのだ? でも、何も出てこないと思うのだ。まぁ、今更言うことでもないと思うのだが、わしらは人の姿をしているだけで人ではないし動物でもないのだ」
「あ、そういえばそうだったわね。なんだか忘れてしまうわ」
「忘れるのは普通無理だと思うのだ。まぁお姉ちゃんならしょうがないのだ」
「かなではもう諦められてるのか……。そこまで長い付き合いでもないのに諦められるってある意味すごいよ」
「しず君。人とのつながりは時間だけが決めるわけじゃないってことだよ」
「あれ、そんないい話だったっけ……」
静人はかなでの言葉に何か違うと思ったが、わざわざ蒸し返す話題だと思わなかったのか頭を切り替えて焼いていた餃子に集中する。パチパチと音が聞こえてきたところでふたを外し若干残った水分を飛ばす。
「うん、いい匂い。いい感じに焼けたね」
「美味しそう!」
「あはは、美味しいよ。熱いうちに食べるのが美味しいから皿に盛って食べようか。残りを焼くのは残りが少なくなってきてからでいいかな」
「うん!」
「お腹空いた」
「この匂いはお腹に来るのだ」
餃子の香ばしい匂いに我慢ができないのか、皿から離れようとしない三人娘に苦笑を漏らしつつ皿に盛りつけて先に食事をすることにした。
「たくさんあるからどんどん食べてね!」
「全部は無理かもとは思ってたけど意外にいけそうだね。よし、みんな手は洗ったかな?」
静人の言葉に元気に頷いた子供たちに笑みを見せる静人は手を合わせる。
「それじゃあ食べようか。いただきます」
「「「「いただきます!」」」」
元気な声を出した三人娘とかなでは餃子に手を付ける。大きく開けた口で我先にと食べた青藍を見て慌てた様子で静人が口を開く。
「あ! 結構熱いから気を付けてね!」
「あふっ!」
「うむ、大丈夫なのだ? あ、涙目なのだ」
「せ、青藍ちゃんお水いる?」
「ありがとうもみじちゃん。舌やけどするかと思った。ふーふー」
青藍は涙目になりながら口をハフハフさせて餃子を飲み込んだ後他の餃子に息を吹きかけて熱を冷ます。今度はそこまで熱くないものを食べたからか味がしっかりと分かったようで美味しそうに飲みこんでいた。
「うん。おいしい。他の二人は食べないの?」
「いや、熱いと聞いておったから冷ましておるだけなのだ。熱い思いをしたはずなのに気にせず食べれるのに驚くのだ」
「こんなにいい匂いをしてるんだから食べないともったいない」
「はぐはぐ、うん。おいしい!」
「で、ではわしもいただくとするのだ」
桔梗は自分だけ食べないままなのを嫌がり、息を吹きかけて冷ましている最中の餃子を口いっぱいに頬張る。外側は十分に冷えていたが中はまだ熱いままだったからか吐き出しそうになっていたが涙目になりながらも飲み込んでいた。そんな桔梗を見た青藍はそっと水を差しだす。もみじは目の前の餃子に夢中になっているためにそんな桔梗の様子に気付いていなかった。
「うむ、助かったのだ青藍」
「熱いから一つを丸々口に放り込まないほうがいいよ」
「うむ、身に染みて感じたのだ」
冷やすためか口から舌を出した顔でうんざりした表情をする桔梗だったが、美味しそうな匂いには抗えないのか熱を冷ました餃子をちびちびとかじっていた。
「美味しいかい?」
「うん! えとね、外はカリッとしててね。でも、中はもちっともしててなんというか美味しいの!」
「うむ、おいしいのだ。程よい温かさだとさらに良いのだ。ご飯が進みそうな味なのだ」
「そう? 私はこれだけでもいいよ?」
「味が濃い感じがするのだ。そういえばこれには何かかけたりしないのだ?」
「刺激がほしかったりするならラー油も持ってきたけど、あとはゴマダレで食べたりもするね。今回はポン酢だけど」
「ポン酢なのだ? 酢、ポンって何なのだ? ラーも何なのだ?」
「え? そういえば調べたことなかったね。当たり前のようにあるから気にしたことなかったよ。あ、醤油と酢とラー油を合わせたものとかで食べたりする人もいるらしいよ」
「酢とこしょうを合わせたものに浸けて食べたりする人もいるわよ。私の親がその食べ方だもの」
「僕はポン酢以外で食べたことなかったな。今度持ってくるときはいろんな食べ方をしてみようか。って、もう食べ終わっちゃったんだね。新しく焼いてくるけどまだ食べれる?」
「まだまだ入るよ!」
「私はこれだけでいいかな」
「わしはもう少しだけ食べたいのだ」
「分かった。それじゃあ作ってくるね」
「しず君。私も手伝うよ」
「そうかい? それならお願いしようかな」
まだ皿に少しだけ残っている餃子を少しずつ食べる子供三人を置いて大人二人は餃子を作りに調理場に戻るさっきまであった餃子は跡形もなく食べつくされており、お腹を空かせた子供が待っているだけだった。
「やっぱりたくさん食べるね。熱いから気を付けて食べてね」
「食べるときは注意だからね?」
「なんで二人して私を見るの?」
「だって、青藍ちゃんさっき真っ先に食べ始めて舌火傷しそうになってたし」
「いや、もうお腹いっぱいで食べられないから……」
「あ、そうだったね。それじゃあ危ないのはどちらかというと桔梗ちゃんの方か……」
「も、もう口いっぱいに頬張ったりしないから大丈夫なのだ!」
桔梗はさっきのことを見られていたことが恥ずかしいのか少し顔を赤くして力強く断言する。
「青藍以外は気が付いておらんと思っていたのだ……」
「あはは、さすがに一口で食べたりする子を見たら目が吸い寄せられちゃうよ」
「もみじは気が付いてないみたいだけどね」
「ほへ? どうしたの青藍ちゃん?」
「なんでもない。そんなにたくさんどこに入るの?」
「お腹の中だよ?」
違うそうじゃないとでも言いたげな顔で引きつる青藍だったが、のほほんとしたもみじの顔を見て言葉を重ねるのをやめる。桔梗はそんな青藍たちの会話の様子を見ながらちびちび餃子をつまむ
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
電子書籍は、2026/3/9に発売です!
書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!メロンブックス様より、特典の描き下ろしSSペーパーがあります。詳しくは、メロンブックス様へお願い致します。
イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】元Sランク受付嬢の、路地裏ひとり酒とまかない飯
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ギルド受付嬢の佐倉レナ、外見はちょっと美人。仕事ぶりは真面目でテキパキ。そんなどこにでもいる女性。
でも実はその正体、数年前まで“災厄クラス”とまで噂された元Sランク冒険者。
今は戦わない。名乗らない。ひっそり事務仕事に徹してる。
なぜって、もう十分なんです。命がけで世界を救った報酬は、“おひとりさま晩酌”の幸福。
今日も定時で仕事を終え、路地裏の飯処〈モンス飯亭〉へ直行。
絶品まかないメシとよく冷えた一杯で、心と体をリセットする時間。
それが、いまのレナの“最強スタイル”。
誰にも気を使わない、誰も邪魔しない。
そんなおひとりさまグルメライフ、ここに開幕。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる