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納涼ビアパーティー
納涼ビアパーティー②
「ねえ、結衣子先生、いつの間に結婚したの?」
山口先生が話しかけてくる。
「あら、ホント。結衣ちゃんいつの間に」
前川先生も指輪に気付いたようだ。
「してませんよ。これは……その……ペアリングです」
「えぇ! このレベルのペアリングなんて、彼氏頑張ったのねぇ! このままマリッジリングに出来ちゃうわよ。……ま、相手が代わらなければね」
「……ないですよ。代わらないです」
なんてことを言うんだ。思わず苦笑いしてしまう。
「あら? じゃあ結婚決まったの?」
「藤田くん、今研修医よね?」
「え? え? 前川先生、なぜご存知で……」
「……結衣ちゃん、あなた方の卒業を見送った先生の中で、知らない人はいないと思うわよ?」
……はい?
「『結衣子が保健室の先生になりたいって言ってる!』と言いに来たのは彼。それは、私も嬉しかったし、是非あなたに来てもらおうと思ったけれどね。でも、あなたが就職する時は酷かったわ。『保健室にインターホンをつけろ。オートロックにしろ。俺の結衣子が襲われたらどうするんだ。ここはベッドがあるんだ。危険だろ?』って、まあ大変だったんだから! 引戸でオートロック⁇ ねえ、小学校の保健室でいったい何が起こるって言うの?」
「うわ! なんですか、それ!
過保護? 溺愛? しかも俺様? すごい彼氏ね~」
……ハハハ。亮平、そんなことしてたのか……。
「……それは大変失礼いたしました」
バカ亮平! あぁ、もう穴があったら入りたい……。
「そんな俺様がいるのに、結衣子先生ったら彼氏いないって言ってたの?」
「あ、いえ……その……生まれた時からずっと一緒だったので、なんか付き合うとかそういう節目がなくて。曖昧な感じで来ちゃってたんですよ。このペアリングも昨日突然貰って」
「あーなるほど。今日、若い男性職員もいっぱい集まるからね。つまりは牽制だ。ま、いい判断だけど」
山口先生が話しかけてくる。
「あら、ホント。結衣ちゃんいつの間に」
前川先生も指輪に気付いたようだ。
「してませんよ。これは……その……ペアリングです」
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「……ないですよ。代わらないです」
なんてことを言うんだ。思わず苦笑いしてしまう。
「あら? じゃあ結婚決まったの?」
「藤田くん、今研修医よね?」
「え? え? 前川先生、なぜご存知で……」
「……結衣ちゃん、あなた方の卒業を見送った先生の中で、知らない人はいないと思うわよ?」
……はい?
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「うわ! なんですか、それ!
過保護? 溺愛? しかも俺様? すごい彼氏ね~」
……ハハハ。亮平、そんなことしてたのか……。
「……それは大変失礼いたしました」
バカ亮平! あぁ、もう穴があったら入りたい……。
「そんな俺様がいるのに、結衣子先生ったら彼氏いないって言ってたの?」
「あ、いえ……その……生まれた時からずっと一緒だったので、なんか付き合うとかそういう節目がなくて。曖昧な感じで来ちゃってたんですよ。このペアリングも昨日突然貰って」
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