俺様幼馴染の溺愛包囲網

吉岡ミホ

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納涼ビアパーティー

納涼ビアパーティー④

 前川先生も娘さんが2人いらっしゃる。
 どちらももう嫁がれてるから、親身になってくださるのね。

「「ありがとうございます」」

 あ、ハモっちゃった。

 それから、前川先生のお孫さんの写真や、山口先生のお子さんの写真を見せていただいて、楽しい時間を過ごした。

 少し寝て回復した三隅先生を聖くんがサポートしながら、納涼ビアガーデンはお開きの流れとなった。聖くん、なんやかんやで世話焼きな人だからね。
 
 前川先生にご挨拶する。

 あと、校長と教頭のところにもご挨拶に……と思っていると、突然聖くんが「げっ!」とスマホを見ながら驚いた様子でキョロキョロしだした。
 なんだろう⁇

「あ、坂上先生、結衣子先生、二次会行かれますよね? こっち、もう揃ってますので、そろそろ行きましょう」

 中学部から乾先生が誘いに来てくれた。
 今日も飲んでいるとは思えないくらい、爽やかな乾先生。

「あ、ああ。今行きます。でも、結衣子先生が……」

 ん? 私? 聖くん一体どうしたの⁇

「げっ! 来た!」

 聖くんの視線の先を見ると……そこには見慣れた長身が!

「結衣子! 迎えに来たぞ!」

 え? え? なんで? 亮平がいる。
 解散しかけの先生方がざわつく。見知らぬ人が登場したからではない。ほとんどの先生が知っているからのざわつきだ。

「お! 藤田! 元気にしてたか? 相変わらずデカいなぁ~。高校卒業してからまた身長伸びたんじゃないか?」

 あ、校長に捕まった。

「河野先生。ご無沙汰してます! 今185㎝ありますよ。もうそろそろ止まってくれるといいんですけどねぇ」
「ハハハ……贅沢な悩みだなぁ。今研修医なんだってね。何科を選んだんだい?」
「小児科です」
「そうか。だったらうちの生徒がいつかお世話になるだろうねぇ。ああ、結衣子先生のお迎えかい?」
「はい。連れて帰っていいですか?」

 おい! 勝手に!

「ハハハ。結衣子先生人気者だから。帰れたらいいねぇ」
「あ、先生、俺達再来年に結婚することになりました。絶対、式に来てくださいね」

 えぇ! こんなところで言っちゃう? あぁ……皆さん、興味津々でこっち見てるよ。

「はいはい。楽しみにしてますよ」
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