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宴のあとの俺様関白宣言
宴のあとの俺様関白宣言①
日がすっかり暮れて、皆んな帰り支度を始めた。
思いがけない稲森の告白に少ししんみりした雰囲気になったけれど、いいホームパーティーになったと思う。
廣澤と稲森の距離が近づいたかどうかはわからない。でもあとはあいつら次第だと思う。
「なんか、思わぬ展開になったけど楽しかったね。誘った人みんな来てくれるなんて奇跡みたいだし」
「……俺だけいじられてたような気がするのは気のせいか?」
「い、や、そんなことないんじゃない?」
と言いつつもクスクス笑う結衣子。
まあ、ホームパーティーの準備をほとんど一人でして、頑張ったのは結衣子だ。結衣子が楽しかったというならそれでいい。
皆んなが帰ってから、あまりお腹は空いてなかったが、簡単に煮込みうどんを食べた。
鉄平を風呂にも入れた。でも、今日は家の中に人が多かったせいか、気が立っていてなかなか寝ようとしない。そこら中を這い回っている。
チッ……風呂でもうちょっと疲れさせるべきだったな。
「ねぇ、麗ちゃんの話だけど……。私、亮平にすごく心配かけたんだね。ごめんね?」
稲森の余計な話か。
「結衣子が謝ることじゃないだろ? 出産はいつの時代も命懸けだ。何があるかわからない。それに結局、早期破水の原因だってわからなかったんだ。どこを取っても結衣子のせいじゃない。稲森の言ってたことなんか気にするな。鉄平はあんなに元気なんだから」
そこら中這い回っている鉄平を見つめる。コイツ、めちゃくちゃ生命力ありそうだからな。
ん? こっちに背を向けておすわりしてる。何してるんだ?
げっ! あれは俺のスマホ!
慌てて取り上げる。
「だっ! あー!」
「鉄平、これはダメだ。お前のおもちゃはこっちだ」
代わりにスマホ型の歯固めを渡す。不満そうだな。でもこれはダメだ。
ポイ、と投げてまた這い回りだした。
「そうだね……。鉄平はすごく健康で発育もいいし、可愛いし。亮平にそっくりだし。いっぱい心配かけちゃったけど、無事に産むことができて良かったよ……」
結衣子? どうしたんだ? 歯切れが悪い。まだ何かあるのか?
「どうした? まだ何か気にしてるのか?」
「………ん……。そうだね……。気にしているというか。これからのこと、ちょっと考えちゃった……」
「これからって?」
「……あのね、亮平は子供、何人欲しい?」
子供の数か……。
正直なところ、一番話題にしたくない問題だ。
今結衣子が引っかかってることは、俺の心にずっと巣食っている不安に直結している。
それこそ、あの入院から、深い刺となって心の奥に刺さっている問題だ。
はぁ……この話は避けては通れないだろう。
「この家は広いから、できればたくさん欲しいと思ってた。お前にそっくりな子とか、見てみたいし。
…………でも、今はちょっと考えてる」
結衣子は、気付いているはずだ。俺が子供をさらに持つことに積極的じゃない事を。
思いがけない稲森の告白に少ししんみりした雰囲気になったけれど、いいホームパーティーになったと思う。
廣澤と稲森の距離が近づいたかどうかはわからない。でもあとはあいつら次第だと思う。
「なんか、思わぬ展開になったけど楽しかったね。誘った人みんな来てくれるなんて奇跡みたいだし」
「……俺だけいじられてたような気がするのは気のせいか?」
「い、や、そんなことないんじゃない?」
と言いつつもクスクス笑う結衣子。
まあ、ホームパーティーの準備をほとんど一人でして、頑張ったのは結衣子だ。結衣子が楽しかったというならそれでいい。
皆んなが帰ってから、あまりお腹は空いてなかったが、簡単に煮込みうどんを食べた。
鉄平を風呂にも入れた。でも、今日は家の中に人が多かったせいか、気が立っていてなかなか寝ようとしない。そこら中を這い回っている。
チッ……風呂でもうちょっと疲れさせるべきだったな。
「ねぇ、麗ちゃんの話だけど……。私、亮平にすごく心配かけたんだね。ごめんね?」
稲森の余計な話か。
「結衣子が謝ることじゃないだろ? 出産はいつの時代も命懸けだ。何があるかわからない。それに結局、早期破水の原因だってわからなかったんだ。どこを取っても結衣子のせいじゃない。稲森の言ってたことなんか気にするな。鉄平はあんなに元気なんだから」
そこら中這い回っている鉄平を見つめる。コイツ、めちゃくちゃ生命力ありそうだからな。
ん? こっちに背を向けておすわりしてる。何してるんだ?
げっ! あれは俺のスマホ!
慌てて取り上げる。
「だっ! あー!」
「鉄平、これはダメだ。お前のおもちゃはこっちだ」
代わりにスマホ型の歯固めを渡す。不満そうだな。でもこれはダメだ。
ポイ、と投げてまた這い回りだした。
「そうだね……。鉄平はすごく健康で発育もいいし、可愛いし。亮平にそっくりだし。いっぱい心配かけちゃったけど、無事に産むことができて良かったよ……」
結衣子? どうしたんだ? 歯切れが悪い。まだ何かあるのか?
「どうした? まだ何か気にしてるのか?」
「………ん……。そうだね……。気にしているというか。これからのこと、ちょっと考えちゃった……」
「これからって?」
「……あのね、亮平は子供、何人欲しい?」
子供の数か……。
正直なところ、一番話題にしたくない問題だ。
今結衣子が引っかかってることは、俺の心にずっと巣食っている不安に直結している。
それこそ、あの入院から、深い刺となって心の奥に刺さっている問題だ。
はぁ……この話は避けては通れないだろう。
「この家は広いから、できればたくさん欲しいと思ってた。お前にそっくりな子とか、見てみたいし。
…………でも、今はちょっと考えてる」
結衣子は、気付いているはずだ。俺が子供をさらに持つことに積極的じゃない事を。
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