65 / 109
琵琶湖ドライブ③
しおりを挟む
「次はテラス席が湖に張り出した絶景カフェを予定していたんだが、さすがにもうなにも飲めないか。あとは近くに日帰り温泉もあるが……」
絶景カフェかぁ。行ってみたいけど、さすがにもうお茶はいいや。
それより温泉に惹かれる。高野から、日帰り温泉に入るかもしれないと聞いていたので、準備は万端にしてきたのだ。もうすっかり夕方だし、温泉を済ませて、おいしいご飯が食べたい。
でもそうすると帰り道が眠たくなりそうだ。
「温泉行きたいけど、帰り道眠くならない?」
「なら泊まるか?」
「え」
「明日も休みだし、一泊することも可能だが、花緒の勉強があると思って日帰り温泉と言ったんだ。温泉の後、どこか近江牛の食べられるところで晩メシを食べて帰ろうと思ってた」
「近江牛!」
私のテンションは一気にマックスに! 頭の中にはとろけそうな近江牛のステーキやすき焼きが浮かぶ。
「フッ……まあ今日明日くらいいいよな。ちょっと待て」
高野がスマホで何か操作している。
「彦根城の近くのホテルが取れた。ここなら温泉も堪能できるし、近江牛のすき焼きか鉄板焼きが食べられる」
どっちでもいいぞ? と私を悩ませる。
うわ~どっちも魅かれる~!
「ここから1時間もかからないと思うから、それまでに考えておけ」
高野が予約してくれたホテルは彦根城のすぐそばのラグジュアリーなホテルだった。
「きれい……」
ここのロビーに着いてから、あまりにも素敵なホテルで圧倒されていた。
案内された部屋からはライトアップされた美しい国宝彦根城を眺めることができた。
しかも、この部屋はキャッスルビューの上に部屋付き露天風呂がある。かなり立派なお部屋だ。
突然泊まることになって、これを全て出してもらうわけにはいかない。後で調べて半分出させてもらおうと心に留める。
「近江牛会席でよかったのか?」
「うん! すき焼きもローストビーフも付いてるし、いろいろなごちそうが食べられるから」
これから和食レストランでごちそうが待っている。
その前に私たちは彦根城が見える大浴場で汗を流すことにした。
日中は真夏を思わせる暑さだったから、やっと汗を流せてスッキリする。
温泉はオリエンテーション合宿で白浜に行ったとき以来だ。まさかあの時は、こんな風に高野と一泊旅行をすることになるなんて思ってもいなかったな。
それにしても、いつも同じマンションに住んでいて同じベッドで寝ているのに、さっきはホテルの一室に並んだツインベッドを見ると心拍数が上がってしまった。
いつもと違う空間だからか、キラキラ、ふわふわ、ドキドキした落ち着かない気持ちがして、高野の顔を見ることができない。
これって、いわゆるお泊りデートなのだろうか。
昨日は結局あのまま寝てしまったけれど、今日は……どうなんだろう……。
私はやたらとドキドキしながら、大浴場の窓越しに彦根城を眺めていた。
絶景カフェかぁ。行ってみたいけど、さすがにもうお茶はいいや。
それより温泉に惹かれる。高野から、日帰り温泉に入るかもしれないと聞いていたので、準備は万端にしてきたのだ。もうすっかり夕方だし、温泉を済ませて、おいしいご飯が食べたい。
でもそうすると帰り道が眠たくなりそうだ。
「温泉行きたいけど、帰り道眠くならない?」
「なら泊まるか?」
「え」
「明日も休みだし、一泊することも可能だが、花緒の勉強があると思って日帰り温泉と言ったんだ。温泉の後、どこか近江牛の食べられるところで晩メシを食べて帰ろうと思ってた」
「近江牛!」
私のテンションは一気にマックスに! 頭の中にはとろけそうな近江牛のステーキやすき焼きが浮かぶ。
「フッ……まあ今日明日くらいいいよな。ちょっと待て」
高野がスマホで何か操作している。
「彦根城の近くのホテルが取れた。ここなら温泉も堪能できるし、近江牛のすき焼きか鉄板焼きが食べられる」
どっちでもいいぞ? と私を悩ませる。
うわ~どっちも魅かれる~!
「ここから1時間もかからないと思うから、それまでに考えておけ」
高野が予約してくれたホテルは彦根城のすぐそばのラグジュアリーなホテルだった。
「きれい……」
ここのロビーに着いてから、あまりにも素敵なホテルで圧倒されていた。
案内された部屋からはライトアップされた美しい国宝彦根城を眺めることができた。
しかも、この部屋はキャッスルビューの上に部屋付き露天風呂がある。かなり立派なお部屋だ。
突然泊まることになって、これを全て出してもらうわけにはいかない。後で調べて半分出させてもらおうと心に留める。
「近江牛会席でよかったのか?」
「うん! すき焼きもローストビーフも付いてるし、いろいろなごちそうが食べられるから」
これから和食レストランでごちそうが待っている。
その前に私たちは彦根城が見える大浴場で汗を流すことにした。
日中は真夏を思わせる暑さだったから、やっと汗を流せてスッキリする。
温泉はオリエンテーション合宿で白浜に行ったとき以来だ。まさかあの時は、こんな風に高野と一泊旅行をすることになるなんて思ってもいなかったな。
それにしても、いつも同じマンションに住んでいて同じベッドで寝ているのに、さっきはホテルの一室に並んだツインベッドを見ると心拍数が上がってしまった。
いつもと違う空間だからか、キラキラ、ふわふわ、ドキドキした落ち着かない気持ちがして、高野の顔を見ることができない。
これって、いわゆるお泊りデートなのだろうか。
昨日は結局あのまま寝てしまったけれど、今日は……どうなんだろう……。
私はやたらとドキドキしながら、大浴場の窓越しに彦根城を眺めていた。
54
あなたにおすすめの小説
無表情いとこの隠れた欲望
春密まつり
恋愛
大学生で21歳の梓は、6歳年上のいとこの雪哉と一緒に暮らすことになった。
小さい頃よく遊んでくれたお兄さんは社会人になりかっこよく成長していて戸惑いがち。
緊張しながらも仲良く暮らせそうだと思った矢先、転んだ拍子にキスをしてしまう。
それから雪哉の態度が変わり――。
半世紀の契約
篠原皐月
恋愛
それぞれ個性的な妹達に振り回されつつ、五人姉妹の長女としての役割を自分なりに理解し、母親に代わって藤宮家を纏めている美子(よしこ)。一見、他人からは凡庸に見られがちな彼女は、自分の人生においての生きがいを、未だにはっきりと見い出せないまま日々を過ごしていたが、とある見合いの席で鼻持ちならない相手を袖にした結果、その男が彼女の家族とその後の人生に、大きく関わってくる事になる。
一見常識人でも、とてつもなく非凡な美子と、傲岸不遜で得体の知れない秀明の、二人の出会いから始まる物語です。
貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
玖羽 望月
恋愛
朝木 与織子(あさぎ よりこ) 22歳
大学を卒業し、やっと憧れの都会での生活が始まった!と思いきや、突然降って湧いたお見合い話。
でも、これはただのお見合いではないらしい。
初出はエブリスタ様にて。
また番外編を追加する予定です。
シリーズ作品「恋をするのに理由はいらない」公開中です。
表紙は、「かんたん表紙メーカー」様https://sscard.monokakitools.net/covermaker.htmlで作成しました。
同期の姫は、あなどれない
青砥アヲ
恋愛
社会人4年目を迎えたゆきのは、忙しいながらも充実した日々を送っていたが、遠距離恋愛中の彼氏とはすれ違いが続いていた。
ある日、電話での大喧嘩を機に一方的に連絡を拒否され、音信不通となってしまう。
落ち込むゆきのにアプローチしてきたのは『同期の姫』だった。
「…姫って、付き合ったら意彼女に尽くすタイプ?」
「さぁ、、試してみる?」
クールで他人に興味がないと思っていた同期からの、思いがけないアプローチ。動揺を隠せないゆきのは、今まで知らなかった一面に翻弄されていくことにーーー
【登場人物】
早瀬ゆきの(はやせゆきの)・・・R&Sソリューションズ開発部第三課 所属 25歳
姫元樹(ひめもといつき)・・・R&Sソリューションズ開発部第一課 所属 25歳
◆表紙画像は簡単表紙メーカー様で作成しています。
◆他にエブリスタ様にも掲載してます。
美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
花里 美佐
恋愛
★神崎 蓮 32歳 神崎造船副社長
『玲瓏皇子』の異名を持つ美しき御曹司。
ノースサイド出身のセレブリティ
×
☆清水 さくら 23歳 名取フラワーズ社員
名取フラワーズの社員だが、理由があって
伯父の花屋『ブラッサムフラワー』で今は働いている。
恋愛に不器用な仕事人間のセレブ男性が
花屋の女性の夢を応援し始めた。
最初は喧嘩をしながら、ふたりはお互いを認め合って惹かれていく。
うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや
静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。
朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。
「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。
この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか?
甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
ベンチャーCEOの想い溢れる初恋婚 溺れるほどの一途なキスを君に
犬上義彦
恋愛
『御更木蒼也(みさらぎそうや)』
三十歳:身長百八十五センチ
御更木グループの御曹司
創薬ベンチャー「ミサラギメディカル」CEO(最高経営責任者)
祖母がスイス人のクオーター
祖父:御更木幸之助:御更木グループの統括者九十歳
『赤倉悠輝(あかくらゆうき)』
三十歳:身長百七十五センチ。
料理動画「即興バズレシピ」の配信者
御更木蒼也の幼なじみで何かと頼りになる良き相棒だが……
『咲山翠(さきやまみどり)』
二十七歳:身長百六十センチ。
蒼也の許嫁
父:咲山優一郎:国立理化学大学薬学部教授
『須垣陸(すがきりく)』
三十四歳:百億円の資金を動かすネット投資家
**************************
幼稚園教諭の咲山翠は
御更木グループの御曹司と
幼い頃に知り合い、
彼の祖父に気に入られて許嫁となる
だが、大人になった彼は
ベンチャー企業の経営で忙しく
すれ違いが続いていた
ある日、蒼也が迎えに来て、
余命宣告された祖父のために
すぐに偽装結婚をしてくれと頼まれる
お世話になったおじいさまのためにと了承して
形式的に夫婦になっただけなのに
なぜか蒼也の愛は深く甘くなる一方で
ところが、蒼也の会社が株取引のトラブルに巻き込まれ、
絶体絶命のピンチに
みたいなお話しです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる