能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。

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二章

第28話 新しい町です

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「セイくん! お疲れ!」

 僕は豚を引っ張ってくれた獣人族の青年、セイくんにお礼を伝えた。

「アレクニキ! 今日も派手にやっちゃったね」

「そんな事ないよ~前回のアイリスの鎌の方が――――」

 ベシッ

「痛っ」

「私の鎌が何だって?」

「い、いいや~凄くカッコよかったな~」

 そんなジト目で見ないでよ……。

 そんな僕達を見つめながら、ゲラゲラ笑うセイくんだった。



 ◇



 この町の名前は『自由の町ベータ』。

 元々は何もない土地だったんだけど、三年前、僕達は居座り、町を作った。

 今では『自由の町』と呼ばれ、多くのならず者達がこの地に集まって来た。


 三年。


 僕達が『ゴミの町ヴァレン』から離れた年月だ。

 三年前。

 僕が皆に提示したモノ。

 それは――――。



 ◇



 ◆三年前のヴァレン町◆

「ほぉ……アレクよ。その自由・・とやらについて、説明して貰おう」

 アースさんと町民達が興味を持ってくれた。

 そして、僕は自分が思っていた案を出した。

「僕はこの町で自由・・になりました。だから、今更何処かに所属して命令されるなんて嫌だ。僕が提案するのは――――本物の自由・・です! 王国でもなく、連邦国でもない、第三の町を作って彼らとは共存する存在になりたい」

「ふむ、しかし、それは理想論ではないのか? 我々が逃げる土地など――――」

「あります」

 それを聞いたアースさんが「ほぉ?」と呟いた。

「東に連邦国、西に王国。しかし彼らが決して立ち入らない場所があります」

「ふむ……まさか」

「ええ、『呪われた森、フルーフ大森林』です」

 それを聞いた町民達がざわついた。

「勿論、ただ行ったのでは無謀でしょう。ですが、僕に考えがあります」

「ほぉ? その考えとは?」




「単純です。僕が全員守ります!」




 僕の言葉に全員大笑いをした。

 笑い過ぎてこける人までいる。


 ――――そして、満場一致で、全員、僕と一緒に呪われた森に行く事となった。


「ねえ、アレク? 私がいるのも忘れないでよね? 私もちゃんと守るから」

「そうだね、これからはアイリスちゃんにも沢山協力して貰わないとね」

「――――」

「ん?」

「――――もう、ちゃん、って呼ばないで」

「え?」

「これから一緒・・に協力するんでしょう? これからは……名前で呼んで」

「…………分かった。よろしくね、アイリス」



 ◇



 最初は少しだけどうなるかなとか思っていたけど、三年前にディランを倒した経験が僕とアイリスを強くした。

 一番最初僕達を歓迎してくれたのはギルティファングという豚だった。

 アースさんから話は聞いていたけど、その風貌から地獄の猪と呼ばれている事に納得した。

 それでも僕の一瞬の足止めからのアイリスの鎌で真っ二つだったけどね。

 アースさんから外皮は相当硬いけど、中の肉は物凄く美味いとの事で早速試食した。

 その肉を食った僕達は――――

「「「アレク!! ここに住もうよ!!!」」」

 と満場一致で決まった。

 食べ物の力って恐ろしいね。

 初めては皆、あの猪を見ると恐れていたのに、今は涎を垂らすんだからね。



 あれから三年。

 僕達は自由の町を作った。

 悪事さえしなければ、誰でも迎え入れた。

 周辺にいた連邦国から逃げ帯びた獣人族の人達も、僕達の町に入れて欲しいと言われ、全員入れた。

 最初の獣人族のリーダーだったピロンとかいう奴が反乱を起こしたんだけど、一瞬で胴体と下半身をチョッキンしてあげた。

 勿論、僕じゃないよ?

 あの時のアイリスを見て、誰も、二度と、彼女に逆らおうとは思わないだろう…………実はちょっとだけちびった。


 三年間で僕の成果と言うと、ゴミ箱のレベルが上昇した。


〈ステータス〉――――――――

 能力 - ゴミ箱lv6

 体力 - B
 魔力 - B
 力 - B
 素早さ - A
 精神力 - A
 運 - SS

 [スキル]
 ゴミ収集(強化)
 クリーン
 ゴミ召喚(強化)
 ゴミ圧縮

―――――――――――――――


 ゴミ箱レベル六で得たスキルは、『ゴミ圧縮』というスキルだった。

 最初はこんなもの使えるのか? と思っていたけど、僕の想像以上のスキルだった。

 単純に圧縮すればするほど、丈夫になった。

 それで完成したのが、僕が名前を付けた『城壁』と呼んでいるゴミの壁だ。

 今までのゴミの壁とは強度が段違いだった。

 ギルティファング一頭の突撃でも粉砕されていたゴミの壁。

 今の『城壁』なら何十頭が突撃しても壊れないと思う。
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