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二章
第45話 新規契約ですか?
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「まあ、そんな怖がらなくていい、悪い話ではないはずだ」
ほんの少し笑顔になった男は続けた。
「まず一つ目は、論外だが、このまま俺様と戦う事だ」
確かに……それは今の状況から一番の悪手だと思う。
「二つ目だが……、お前ら、このまま俺様の部下となれ――――と言っても、ならないだろう?」
鋭い瞳が僕を真っすぐ見つめた。
「はい、貴方が強い事はこれで分かりました。ですが、僕達は誰かの下で働くつもりはないんです」
「そこでだ。お前らを殺すだけなら大した事はない。だが、お前らの力は俺様の為になると踏んだ。これからは俺様専属の取引先となれ」
「専属の……取引先?」
「ああ、まずはお前らが使っている『ポーション』だ」
やはり……『ポーション』の存在まで見切っているみたいだ。
「出所は聞かんし、そいつを飼うつもりもない。だから、これからはあの高性能の『ポーション』をお前らが使う分以外で、俺様の所にだけ卸せ」
「卸す?」
「ああ、正規の値段で買う」
「!?」
もっと強制的に奪いに来ると思っていたので、その言葉に僕もアイリスも驚いた。
「あんな高性能の『ポーション』を強制的に作らせる事なんざ、絶対無理だ。既に何人も見てきたからな。だからお前らの進み具合で構わん。代わりに他への販売や譲渡は一切認めない。自分らの分以外は全て俺様に卸せ」
自分達の命が握られているのに、ここまでの高待遇なのが不思議なくらいだ。
「それと、一応便宜上、これからお前らの町は、俺様の『自由連邦国イクサ領』の特別領地となって貰う。税とか納めなくていい」
「そんなに!?」
「但し、さっきも話したが、俺様の所以外との商売は禁止だ」
「あの、ダークエルフ族との商売はいいですか? 勿論『ポーション』は貴方にだけ納めます」
「『ポーション』以外は興味はないから好きにしろ」
しかし、本当にこんな高待遇でいいのだろうか?
「それと、お前とそこの女」
男は僕とアイリスを名指しで読んだ。
「俺様が戦いに行く際、お前ら二人共、俺様の兵となれ。毎回は呼ばんが、時々呼ぶからこっちの戦いに使われろ」
…………これも断れないね。
「お前の特殊な能力と、そこの魔女の能力があれば、王国との戦いにも幾ばくか楽になるだろう」
もしかして、こっちが本当の狙いだったのかな?
「お前のあの特殊能力の条件は?」
「特にないです。ゴミを収集出来れば幾らでも」
「ゴミ?」
「ええ、ゴミ」
「???」
「んと……召喚してみますね」
そう言い、僕の前にゴミを召喚して見せた。
「あの力はそういう力だったのか! ガハハハッ、面白れぇ力だな! やっぱり、お前、面白いよ! 生かして正解だった! そのゴミの収集に制限は?」
「ないです」
「ガハハハッ、なるほど! お前らがゴミを引き受けている理由が漸く分かった」
何とか、これで命を繋げたようだ。
ヘルドさんからは、僕の自慢の『城壁』を出すように言われ、出した『城壁』を彼のたった一撃で、綺麗に真っ二つにした。
『城壁』って、ギルティファングの突撃すら耐えるのに……。
彼の実力を目の当たりにした僕達は、余程の強制が無ければ、基本的には従う事にした。
元々王国とは距離を取っていたから、これはこれで…………良くはないよね。
それから、僕達は彼らにシーマくんの『ポーション』を定期的に、一定の量を納める事にした。
あまり無理に作るとシーマくんが大変だからね。
それに必要な材料は、ヘルドさんがイクサ領から買い漁るという事だったので、後日大量の材料が届いた。
その時、手紙に「裏切ったら殺す」のたった七文字の威圧感が半端ではなかった。
ほんの少し笑顔になった男は続けた。
「まず一つ目は、論外だが、このまま俺様と戦う事だ」
確かに……それは今の状況から一番の悪手だと思う。
「二つ目だが……、お前ら、このまま俺様の部下となれ――――と言っても、ならないだろう?」
鋭い瞳が僕を真っすぐ見つめた。
「はい、貴方が強い事はこれで分かりました。ですが、僕達は誰かの下で働くつもりはないんです」
「そこでだ。お前らを殺すだけなら大した事はない。だが、お前らの力は俺様の為になると踏んだ。これからは俺様専属の取引先となれ」
「専属の……取引先?」
「ああ、まずはお前らが使っている『ポーション』だ」
やはり……『ポーション』の存在まで見切っているみたいだ。
「出所は聞かんし、そいつを飼うつもりもない。だから、これからはあの高性能の『ポーション』をお前らが使う分以外で、俺様の所にだけ卸せ」
「卸す?」
「ああ、正規の値段で買う」
「!?」
もっと強制的に奪いに来ると思っていたので、その言葉に僕もアイリスも驚いた。
「あんな高性能の『ポーション』を強制的に作らせる事なんざ、絶対無理だ。既に何人も見てきたからな。だからお前らの進み具合で構わん。代わりに他への販売や譲渡は一切認めない。自分らの分以外は全て俺様に卸せ」
自分達の命が握られているのに、ここまでの高待遇なのが不思議なくらいだ。
「それと、一応便宜上、これからお前らの町は、俺様の『自由連邦国イクサ領』の特別領地となって貰う。税とか納めなくていい」
「そんなに!?」
「但し、さっきも話したが、俺様の所以外との商売は禁止だ」
「あの、ダークエルフ族との商売はいいですか? 勿論『ポーション』は貴方にだけ納めます」
「『ポーション』以外は興味はないから好きにしろ」
しかし、本当にこんな高待遇でいいのだろうか?
「それと、お前とそこの女」
男は僕とアイリスを名指しで読んだ。
「俺様が戦いに行く際、お前ら二人共、俺様の兵となれ。毎回は呼ばんが、時々呼ぶからこっちの戦いに使われろ」
…………これも断れないね。
「お前の特殊な能力と、そこの魔女の能力があれば、王国との戦いにも幾ばくか楽になるだろう」
もしかして、こっちが本当の狙いだったのかな?
「お前のあの特殊能力の条件は?」
「特にないです。ゴミを収集出来れば幾らでも」
「ゴミ?」
「ええ、ゴミ」
「???」
「んと……召喚してみますね」
そう言い、僕の前にゴミを召喚して見せた。
「あの力はそういう力だったのか! ガハハハッ、面白れぇ力だな! やっぱり、お前、面白いよ! 生かして正解だった! そのゴミの収集に制限は?」
「ないです」
「ガハハハッ、なるほど! お前らがゴミを引き受けている理由が漸く分かった」
何とか、これで命を繋げたようだ。
ヘルドさんからは、僕の自慢の『城壁』を出すように言われ、出した『城壁』を彼のたった一撃で、綺麗に真っ二つにした。
『城壁』って、ギルティファングの突撃すら耐えるのに……。
彼の実力を目の当たりにした僕達は、余程の強制が無ければ、基本的には従う事にした。
元々王国とは距離を取っていたから、これはこれで…………良くはないよね。
それから、僕達は彼らにシーマくんの『ポーション』を定期的に、一定の量を納める事にした。
あまり無理に作るとシーマくんが大変だからね。
それに必要な材料は、ヘルドさんがイクサ領から買い漁るという事だったので、後日大量の材料が届いた。
その時、手紙に「裏切ったら殺す」のたった七文字の威圧感が半端ではなかった。
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