能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。

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四章

第79話 勇者との戦いですか?

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 僕は『十本刃の花びら』を展開する。

 僕の両手と連動して、空中を飛ぶ刃達が勇者を襲う。

「なんの! これしき!」

 流石の勇者も凄まじい速さで十本の刃を全て撃ち落とした。

 しかし、撃ち落としても、僕の刃は動き続けるんだけどね!

 落ちたと思わせた刃を再度浮かせて、油断している勇者に放った。


「ふ~ん、貴様。雑魚の分際で良い技持ってるな」


 勇者はさも当たり前のように、聖剣に光をまとわせ、後方から向かってくる刃十本を全て消滅させた。

 後ろに目でも付いてんの!?

「では今度はこちらから行く、スキル! 勇者スラッシュ!!」

 スキル名に勇者が入ってる……。

 良かった……僕の能力が勇者じゃなくて……。

 勇者の剣から放たれた光の渦巻きが僕を飲み込もうとした。

「スキル、ゴミ召喚、ヴァレンシアの盾!」

 正面に大きな盾を召喚した。

 ドカーーン

 盾にぶつかった光の渦は大きな音を響かせ、次第に弱くなり消えた。

 この盾は、『ヴァレンシア』の余ったパーツをリサイクルして作った特殊盾だ。

 古代機械に使われている『オリハルコン』とかいう金属で出来ており、余程の攻撃じゃない限り、傷一つ付かられないとアイちゃんから教えて貰えた。

 しかも、僕の『ゴミのリサイクル』で新品同様な状態と、『ゴミ特殊召喚』のおかげで更に防御性能が高まってるみたい。

 流石の勇者も大きく驚いている。

 そりゃ……自信満々の勇者スラッシュを防いだからね。


「では、今度は僕から! スキル、ゴミ召喚! 地獄風呂!」

 今度は対人の絶対必殺技、地獄風呂を展開した。

 勇者の周辺に壁が出現する。

 その直後、壁の内部の例の液体が大量に注がれるのだ。


「ぐ、ぐああああ!!!」

 勇者の悲鳴が聞こえる。

「す、す、ぐああああ! スキル、ぐああああ!」

 やっぱり、大体の人はそうなるよね。

 悪臭の所為で集中も出来なければ、スキルを唱える事も出来なくなる。

 この地獄風呂の着想は、ヘルドさんが初めて攻めて来た時に、ヘルドさんの配下の兵士達を『城壁』で囲ってゴミを流した時の事から着想を得た。

 あんなに広くしないで、単体用に使えば便利なのではないか? と思ったから。

 案の定、僕が持っている必殺技の中でも対人に関しては、最強の技でもある。

 だって、多くの人がスキルが使えないと、大技が繰り出せないからね。

 その時、地獄風呂の中から眩しい光が溢れ出て、地獄風呂の壁が壊された。

 へぇ……流石勇者という所かな?

 急いで、壊れた地獄風呂と中身を回収する。


「ぐはっ……く、臭い…………た、助け……て…………ぐはっ」


 あ……勇者様があられもない姿になっているね。

 だけど、僕はもう貴方を許さないと決めているからね!

 手は抜かないよ?

「ではもう一回、地獄風呂を――「ま、待て!」、スキル! ゴミ召喚! 地獄風呂!」

 幾ら壊しても消滅しない限り、ゴミ収集から無限に使えるからね。

 勇者の悲痛な叫びがまた聞こえてくる。


 ――――またもや、勇者は地獄風呂を脱するも、回収した地獄風呂で三度目の地獄風呂をお見舞いしてあげると、勇者は「言う事なんでも聞くから助けてください」と降伏するのであった。
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