能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。

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最終章

第98話 たった一撃ですか?

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 『ヴァレン』の速度は『ヴァレンシア』の比にならないくらいに速かった。

 どうやら、復活したアイちゃんが、僕が説得に行ってる短い間に改造したそうだ。

 流石はうちのアイちゃんだね!

 ピエルくんには艦長席に座って貰い、『ヴァレンの艦長』の称号を与えた。

 苦笑いながら、普段から指示出しには慣れているようで、次々組員達に指示を出した。

 組員達も慣れないが目新しい世界にワクワクしながら、直ぐにやり方を覚え、僕達が『ベータ領』に着く頃には全員が完璧に覚えていた。

 ヴァレン町を離れ……既に町はなくなったけど…『ベータ領』に着くのに一時間しか掛からなかったんだから、『ヴァレンシア』の数倍は速かった。

 前方のモニターに『ベータ領』が映し出された。

 まだ超巨大人型古代機械は『ベータ領』に着いてなかったが、そろそろ視界には入りそうな距離だ。

 僕達の高度が『ベータ領』に近づいた頃。

「マスター! 超巨大人型古代機械から超高密度レーザー砲撃の予兆が!」

「アイちゃん! 何が何でも防いで!」

「あいあいさ! 全員しっかり掴まえてて! 行くよー! チェンジフォーム!」



 ◇



「おいおい、あれは何だ?」

「少なくとも……味方ではないみたいね」

「ああ……アレクのやつ……まさか……」

「アレク…………」

 地平線の向こうに超巨大人型古代機械の顔が見え始めていた。

 どう見ても不気味な顔。

 ヘルド達は不安そうに見つめていた。

 見つめる事しか出来なかった。

「アイちゃん端末はまだ反応がないのか!」

「は、はい! まだございません!」

「くっ……アレクのやつ、何をしているんだ!」

 ヘルドは苛立ちを見せる。

 人類最強であっても、あの超巨大人型古代機械には決して勝てない事を知っているからだった。

 その時、向こうに超巨大人型古代機械の顔が赤く光出した。

「ッ!? まさか! ――全員! 伏せろ!!!!」

 ヘルドの叫びが響き、全員がその場に伏せいだ瞬間。

 向こうから赤い超高密度レーザー砲撃が発射された。

 超高速の超高密度レーザー砲撃が辿り着く一瞬。

 上空から、それ・・は降って来た。

 グガガガガ――――

 超高密度レーザー砲撃はそれ・・に当たり、角度を捻じ曲げられ、空の彼方にずらされた。

 『ベータ領』の前には――――超巨大人型古代機械と同じ形の超巨大人型古代機械が立っていた。

 ――そして。

「『ベータ領』の皆へ! アレクより! これから『新生・ヴァレン』により応援する! 超巨大人型古代機械は任せとけ!」

 アレクの声が『ベータ領』に響いた。

「たっく……おせぇんだよ」

「アレク! 無事だったのね!」

 直後、奥義『暗黒ノ魔女』を全開にしたアイリスが、鎖を一瞬で伸ばし、『ヴァレン』に乗り移った。

 一目散に走った先にいたアレクに迷わず抱き付いた。



 ◇



「アイちゃん! ヴァレンメガキャノンの準備良し!」

「あいあいさ! では、相手の超巨大人型古代機械を狙い、ヴァレンメガキャノン! 発射!!」

 ヴァレンの胴体部分が大きく開き、雄々しい光が溢れ出た。

 ――そして、超高密度レーザー砲撃すら比べものにならないほどの砲撃は放たれた。

 超巨大人型古代機械がたったの一撃に消滅するのであった。

 こうして世界は平和に――――



 ◇



 アレクは現在、アイリスと共に、スレイプニルに乗り、全速力で呪われし森の最奥に向かった。

 そこには大きな遺跡があり、遺跡前には多くのダークキャット達で塞がれていた。

「どうやらここみたいね」

「ああ、あの超巨大人型古代機械が遠隔・・操作だというなら、操作しているのは、この中にいるのだろう」

「ええ、ダークキャット達……どうしよう」

 その時、一緒に付いてきたグレンとリラとリルが前方に出た。

「えっ!? グレンくん……いいの? 同族と戦う事になるんだよ?」



「そう……彼らを同族とは思えないのね。分かったわ。どうか無理はしないでね?」

 アイリスはグレンの気持ちを汲み取ると、アレクと共に遺跡に向かって走り出す。

 勿論、ダークキャット達の反撃が始まった。

 即座に反応したグレンとリラ、リル。

 最初にグレンの頭部に付いている宝石が光、黒い稲妻を放つ。

 ダークキャット達の尻尾による触手攻撃を黒い稲妻が全て防いでいく。

 アレク達が遺跡の中に消えてった直後、リラとリルの口から黒いブレスが吐かれる。

 二匹のブレスは混じり合い、一際大きいブレスとなり、ダークキャット達に襲い掛かった。
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