50 / 62
48話 セレナの嫉妬?
しおりを挟む
三日目の移動もそう変わり映えのない景色を歩いて行く。
秋晴れの空と風がとても気持ちよく、時折森から現れるゴブリンと対峙しながら、移動中は冒険者についてエリナさんが色々話してくれた。
元々話すのが好きだというエリナさんは、話し上手でとても分かりやすく説明してくれた。
Cランク冒険者ともなれば、依頼一つで銀貨数十枚の依頼もあるという。
前世換算で一件数十万円の依頼と考えれば、みんな高ランク冒険者を目指す理由もわかる気がする。
三日目のお昼は、うどんを。三日目の野営は、たれ焼肉とたこ焼きにした。
前日同様、俺はブレインさんの手ほどきを受けて、戦い方をより深く学べた。
「は~い。みなさん! 風呂にしますよ~!」
そう声をあげるミレイちゃん。
今日は周辺に泉はなかった気がするが……。
「先にお兄ちゃんから!」
ミレイちゃんが僕の手を引いて茂みの中に入った。
一体何をするのやら……?
「お兄ちゃん。動かないでね?」
「わ、わかった」
両手を前に出したミレイちゃんは「水魔法!」と唱えた。
すると、僕の顔以外の全身を水袋が包み込む。
「うわっ!? お、おお!」
「じゃあ、洗うね~」
水袋はくるくると回り始めると、僕の体から衣服まで一気に洗濯し始めた。
ちょっとだけくすぐったいけど、風呂に入るより気持ちいいかも…………。こうジェット水流で流される感じ、今まで経験したどんなものより気持ちいい。
数分で洗い終わったので、今度は温風が僕の体を包み込んだ。
「そういや、ミレイちゃんは水魔法と風魔法に火魔法まで適正があるんだっけ?」
「そうだよ! 普通は二属性を持つ人が多いから、三属性から五属性は珍しいみたい」
魔法には【火属性】【水属性】【風属性】【雷属性】【土属性】の五大属性と呼ばれている五つの属性が存在する。
他にも特別属性に【光属性】【闇属性】など、特殊な属性もあるらしいけど、こちらは特別な才能がないと使うことはできないみたい。
五大属性は、二つの属性を持つ人が一番人口が多く、三つ四つ五つとなるにつれ、どんどん人口が減るらしい。中には単属性……つまり、一つの人もいるが、かなり少ないという。
ちなみに属性の数が増えれば増える程、使える呪文に悪い方がで差が開いてしまうらしく、単属性の場合、その属性に特化する代わりに強力な呪文を使えるらしい。
中でも【賢者】という才能だけは全属性が使える上に、最強呪文が使えるとエリナさんが熱弁していた。
「三つに適正があるおかげと【自然魔法】が得意みたいで、こういう使い方ができるみたい!」
「そうか。ミレイちゃんは本当に凄いね」
「えへへ~これでお兄ちゃん達の役に立つなら、本当に嬉しい! 私、これからも頑張るからね!」
「ああ。よろしく頼む! 僕もミレイちゃんのために美味しい料理をどんどん作るからね?」
「わ~い! 凄く嬉しい!」
丁度洗濯兼風呂が終わったので、次の人を呼びに仲間の下に向かうと、セレナが頬を膨らませて僕を見つめた。
「セレナ? どうしたの?」
「むう……ミレイちゃんとばかり楽しそうに話してた」
あはは……お父さんを他の娘に取られた気持ちにでもなったのかな?
セレナの頭をポンポンと撫でてあげた。
秋晴れの空と風がとても気持ちよく、時折森から現れるゴブリンと対峙しながら、移動中は冒険者についてエリナさんが色々話してくれた。
元々話すのが好きだというエリナさんは、話し上手でとても分かりやすく説明してくれた。
Cランク冒険者ともなれば、依頼一つで銀貨数十枚の依頼もあるという。
前世換算で一件数十万円の依頼と考えれば、みんな高ランク冒険者を目指す理由もわかる気がする。
三日目のお昼は、うどんを。三日目の野営は、たれ焼肉とたこ焼きにした。
前日同様、俺はブレインさんの手ほどきを受けて、戦い方をより深く学べた。
「は~い。みなさん! 風呂にしますよ~!」
そう声をあげるミレイちゃん。
今日は周辺に泉はなかった気がするが……。
「先にお兄ちゃんから!」
ミレイちゃんが僕の手を引いて茂みの中に入った。
一体何をするのやら……?
「お兄ちゃん。動かないでね?」
「わ、わかった」
両手を前に出したミレイちゃんは「水魔法!」と唱えた。
すると、僕の顔以外の全身を水袋が包み込む。
「うわっ!? お、おお!」
「じゃあ、洗うね~」
水袋はくるくると回り始めると、僕の体から衣服まで一気に洗濯し始めた。
ちょっとだけくすぐったいけど、風呂に入るより気持ちいいかも…………。こうジェット水流で流される感じ、今まで経験したどんなものより気持ちいい。
数分で洗い終わったので、今度は温風が僕の体を包み込んだ。
「そういや、ミレイちゃんは水魔法と風魔法に火魔法まで適正があるんだっけ?」
「そうだよ! 普通は二属性を持つ人が多いから、三属性から五属性は珍しいみたい」
魔法には【火属性】【水属性】【風属性】【雷属性】【土属性】の五大属性と呼ばれている五つの属性が存在する。
他にも特別属性に【光属性】【闇属性】など、特殊な属性もあるらしいけど、こちらは特別な才能がないと使うことはできないみたい。
五大属性は、二つの属性を持つ人が一番人口が多く、三つ四つ五つとなるにつれ、どんどん人口が減るらしい。中には単属性……つまり、一つの人もいるが、かなり少ないという。
ちなみに属性の数が増えれば増える程、使える呪文に悪い方がで差が開いてしまうらしく、単属性の場合、その属性に特化する代わりに強力な呪文を使えるらしい。
中でも【賢者】という才能だけは全属性が使える上に、最強呪文が使えるとエリナさんが熱弁していた。
「三つに適正があるおかげと【自然魔法】が得意みたいで、こういう使い方ができるみたい!」
「そうか。ミレイちゃんは本当に凄いね」
「えへへ~これでお兄ちゃん達の役に立つなら、本当に嬉しい! 私、これからも頑張るからね!」
「ああ。よろしく頼む! 僕もミレイちゃんのために美味しい料理をどんどん作るからね?」
「わ~い! 凄く嬉しい!」
丁度洗濯兼風呂が終わったので、次の人を呼びに仲間の下に向かうと、セレナが頬を膨らませて僕を見つめた。
「セレナ? どうしたの?」
「むう……ミレイちゃんとばかり楽しそうに話してた」
あはは……お父さんを他の娘に取られた気持ちにでもなったのかな?
セレナの頭をポンポンと撫でてあげた。
23
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
七億円当たったので異世界買ってみた!
コンビニ
ファンタジー
三十四歳、独身、家電量販店勤務の平凡な俺。
ある日、スポーツくじで7億円を当てた──と思ったら、突如現れた“自称・神様”に言われた。
「異世界を買ってみないか?」
そんなわけで購入した異世界は、荒れ果てて疫病まみれ、赤字経営まっしぐら。
でも天使の助けを借りて、街づくり・人材スカウト・ダンジョン建設に挑む日々が始まった。
一方、現実世界でもスローライフと東北の田舎に引っ越してみたが、近所の小学生に絡まれたり、ドタバタに巻き込まれていく。
異世界と現実を往復しながら、癒やされて、ときどき婚活。
チートはないけど、地に足つけたスローライフ(たまに労働)を始めます。
ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~
うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」
探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。
探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼!
単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。
そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。
小さな彼女には秘密があった。
彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。
魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。
そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。
たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。
実は彼女は人間ではなく――その正体は。
チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。
『ひまりのスローライフ便り 〜異世界でもふもふに囲まれて〜』
チャチャ
ファンタジー
孤児院育ちの23歳女子・葛西ひまりは、ある日、不思議な本に導かれて異世界へ。
そこでは、アレルギー体質がウソのように治り、もふもふたちとふれあえる夢の生活が待っていた!
畑と料理、ちょっと不思議な魔法とあったかい人々——のんびりスローな新しい毎日が、今始まる。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
子育てスキルで異世界生活 ~かわいい子供たち(人外含む)と楽しく暮らしてます~
九頭七尾
ファンタジー
子供を庇って死んだアラサー女子の私、新川沙織。
女神様が異世界に転生させてくれるというので、ダメもとで願ってみた。
「働かないで毎日毎日ただただ可愛い子供と遊んでのんびり暮らしたい」
「その願い叶えて差し上げましょう!」
「えっ、いいの?」
転生特典として与えられたのは〈子育て〉スキル。それは子供がどんどん集まってきて、どんどん私に懐き、どんどん成長していくというもので――。
「いやいやさすがに育ち過ぎでしょ!?」
思ってたよりちょっと性能がぶっ壊れてるけど、お陰で楽しく暮らしてます。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる