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承『記憶喪失の《討伐者》』
第21話 アサシン
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木のテッペンは風が吹き荒れ、この世の終わりかと思うほどの雷音が鳴り響いている。不思議なことに雨はそこまで降っていなかった。
皆この木に雷が落ちそう……と心配しているが、ヤツによると「大丈夫」とのこと。
そのテッペンから下に降り、ガイアさんを呼び、またテッペンに戻り、彼に対してここまでの経緯を説明した。
俺自身、疲労が溜まりに溜まっているためこの間は休憩していた。1日の間で、塔の中にいるスケルトンと会話をし、黒ずくめの剣士と戦闘をし、さらに門兵とも戦闘をし、挙げ句の果てには城内で人質を取るという暴挙に出ていた。無意識のうちにだ。
俺の野生の勘が、もはや勘では留まらずに行動に移していたのかもしれないが、もうそろそろ自分でも制御できない範囲に達している。
これは疲れからきている症状なのか、はたまた本来の自分が滲み出ているのか、俺自身の話なのに俺自身全く理解していない。
ちなみにガイアさんはここに残ることとした。「村人を守るのは俺がやる」と村人の前で演説したらしい。これなら彼に任せておいても大丈夫そうだ。
そうして彼……ロックの意向により、一旦ストラート村の跡地に寄ることにした。一応スパイとしてだが政府に勤めていた人間だ、彼なら状況を理解できるかもしれない。
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「これが……村の跡地というのか?」と彼は言う。無理もない、村の原型などひとつも残っていないのだから。建っていたはずの家屋は全て壊され、全て燃やされているのか跡形もなくなっている。
俺が道を間違えたのか、ヤツが場所を間違えたのか。そうでも考えない限りおかしいくらいに跡が残っていない。
「お前らレインマークの人間が向かわせたのにな」とつい口走ってしまった。
憎しみや悲しみをこの一言に乗せて、あくまでも誰にも聞こえないようにボソッと呟いたつもりだったが、彼にはしっかりと聞こえていた。
「私も詳しくは知らない、全ては国……ライムートの決めたことだ。それ以上もそれ以下も知らない。そもそも黒の剣士が君たちの所まで関与していたとは知らなかった」
一応この男は”モンスター保護団体”の人間、あくまでもスパイとして内政に潜入したわけであり、あの偉い男の側近とはいえ詳しい事情は知らないようである。尚更ライムートという存在に関心が湧く。
「それで、アサシ……黒の剣士はどうなったんだ?」と彼が俺に問う。やつは”アサシン”と呼ばれているらしい。これもまた本名ではなく、あくまでもレインマークの人間に呼ばれていた名前。
「死んだ」とありのままに伝える。
「死んだ……とは、殺したのか?」
「いや、あいつは自ら命を絶った。訳の分からないことを口走りながらな」
ありのままだ、隠すつもりもない。俺が殺したのなら話は別だが、あの人間は自ら命を絶ったのだ。俺に捕まるよりも命を絶つことを優先し、それを実行した。
「あのアサシンを追い込んだということか……それにまた訳の分からないことを言っていたのか」と彼は納得したようにウンウンと何回も頷いていた。
そのアサシン……は過去に何回も意味の分からない言葉を発していたのか、その事実に俺は驚愕した。あいつの最後の言葉は「俺は正義だ」であるが、何が正義で何故この言葉を発したか……と色々と謎が残るばかりである。
彼によると、過去にもブツブツと独りでこのようなことを呟いていたらしい。側近という立場のもと、アサシンと立ち会うことも多々あったが故に、とち狂った様を何度も目の当たりにしたらしい。
例えば……アサシンと都市のお偉いさんのドールと共にライムートに訪れることとなった際には、国王の目の前で敬語も使わず剣を抜き、その剣でそのまま果実を切り刻んだようだ。
通常であれば、そのような行いをした人間は即死刑だろうが、実力がある人間だからとある程度の狂気じみた行動は許されてきたらしい。
そのアサシン……というのは狂いに狂った人間なのだ。少年らしい見た目だったが、中身は別。
「元は記憶喪失の人間だったからなぁ」と彼はボソッと言う。その発言を俺は聞き逃してなんかいなかった。
「詳しく説明しろ」
厳しい顔つきで彼に問うと、彼も彼で驚いた素振りを見せたが、直ぐに冷静に返答した。
「私も詳しくは知らないぞ、気がついたらアサシンは私と同列の位置で働いていた。”記憶喪失の剣士”とも呼ばれていたりしたな。時々幻覚でも見ているのか暴れだしたりもしていたが」
幻覚を見て暴れ出す……。共通点があるようでない、何ととは言わないが。
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俺たちが話している間でも、ヤツ……ドラゴンは熱心に痕跡を探している。周りに生き残りの村人がいるのではないか、または黒の剣士の仲間でもいるのではないか。横にいる側近でも持っている情報は限られていたからこそ、自分の力で探し出そうとしているのだろう。
「モンスターに助けられたくない」という意思表示をしたまま亡くなった者もいたと聞いた。ヤツもヤツなりに悔やんでいるのか分からないが、周辺を飛び回りつつ捜索活動を続けている。
「ぎゃああああああ!!」
どこからか悲鳴が上がる。まるで身体が引きちぎられているかのように、または身体が何者かによって踏み潰されているかのように大きな悲鳴が上がった。生き残りの村人が周辺にいるのかもしれない、その一心で俺も彼も悲鳴のする方向へ向かった。
「あっ……シアンさん!」
悲鳴を上げていたのはシアンさんとキミカさんだった。
「どうしてここに?」と尋ねるも、何かに怯えているようで会話が成立しない。
「うえ……う、上を見て!」と彼女らが叫ぶ。
上を見ると、そこにはドラゴンがいた。そうだ。俺たちが慣れているだけであって、彼女らは実物のドラゴンを見たことがない。本に載っている伝説のモンスターという扱いをされているヤツが上空を飛んでいたら、それはもちろん悲鳴を上げるよな、と俺は納得するしかなかった。
「大丈夫、ドラゴンは俺たちの味方だ」
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今までの状況の説明を彼女らにした。彼女らは都市・レインマークの第2モンスター研究所に滞在していたため、この村がモンスターに襲われたことを全く知らなかったのである。泊まり込みで研究を重ね、ちょうど今ここに帰ってきたとのこと。
道中は血塗れで、何があったのだろうと慌てて帰ってきたところにヤツがいた……ということだ。馬も怯えて逃げ出しそうだっため、一旦ヤツを偵察という体で雲より上に行かせることにした。今襲われることなどないだろうという微かな望みにかけて。
「村が消えたってどういうこと?」
キミカさんは未だに納得できていないようだ。それもそのはず、村が跡形もなく消え去っているのだから。「ここが村だよ」と指さされた場所が、何も無い平坦な地面だったら納得しろという方が難しい。
「とにかくここが村で、村人はモンスターに襲われて、そのモンスターもレインマークとかライムートの役所の人間が操っていたってこと?」
一気にその情報を詰め込まれたシアンさんは、頭を抱えた。そりゃそうだ、この情報を一気に詰め込まれれば、俺ならその場から飛び降りてしまうかもしれない。自ら命を絶つくらいに、自分自身では整理できない内容の濃さである。
「でも生きててよかった……で、シアンさんはどこに行った?」と俺が聴くと、キミカサンは本当に頭を抱えながらもジェスチャーで向こうにいることを教えてくれた。
シアンさんはアイさんと合流していた。彼もまた研究施設にいたため、村が襲われたことなど一切知らなかったのである。
また「貴族の方々が、とある犯罪者の捜索願を出していた」とのこと。罪状は”人質強行罪”。つまりは……俺のことだろう。
「これは俺だ」なんてことは一切言わないで、彼の説明を聞いていた。
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木のテッペンは風が吹き荒れ、この世の終わりかと思うほどの雷音が鳴り響いている。不思議なことに雨はそこまで降っていなかった。
皆この木に雷が落ちそう……と心配しているが、ヤツによると「大丈夫」とのこと。
そのテッペンから下に降り、ガイアさんを呼び、またテッペンに戻り、彼に対してここまでの経緯を説明した。
俺自身、疲労が溜まりに溜まっているためこの間は休憩していた。1日の間で、塔の中にいるスケルトンと会話をし、黒ずくめの剣士と戦闘をし、さらに門兵とも戦闘をし、挙げ句の果てには城内で人質を取るという暴挙に出ていた。無意識のうちにだ。
俺の野生の勘が、もはや勘では留まらずに行動に移していたのかもしれないが、もうそろそろ自分でも制御できない範囲に達している。
これは疲れからきている症状なのか、はたまた本来の自分が滲み出ているのか、俺自身の話なのに俺自身全く理解していない。
ちなみにガイアさんはここに残ることとした。「村人を守るのは俺がやる」と村人の前で演説したらしい。これなら彼に任せておいても大丈夫そうだ。
そうして彼……ロックの意向により、一旦ストラート村の跡地に寄ることにした。一応スパイとしてだが政府に勤めていた人間だ、彼なら状況を理解できるかもしれない。
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「これが……村の跡地というのか?」と彼は言う。無理もない、村の原型などひとつも残っていないのだから。建っていたはずの家屋は全て壊され、全て燃やされているのか跡形もなくなっている。
俺が道を間違えたのか、ヤツが場所を間違えたのか。そうでも考えない限りおかしいくらいに跡が残っていない。
「お前らレインマークの人間が向かわせたのにな」とつい口走ってしまった。
憎しみや悲しみをこの一言に乗せて、あくまでも誰にも聞こえないようにボソッと呟いたつもりだったが、彼にはしっかりと聞こえていた。
「私も詳しくは知らない、全ては国……ライムートの決めたことだ。それ以上もそれ以下も知らない。そもそも黒の剣士が君たちの所まで関与していたとは知らなかった」
一応この男は”モンスター保護団体”の人間、あくまでもスパイとして内政に潜入したわけであり、あの偉い男の側近とはいえ詳しい事情は知らないようである。尚更ライムートという存在に関心が湧く。
「それで、アサシ……黒の剣士はどうなったんだ?」と彼が俺に問う。やつは”アサシン”と呼ばれているらしい。これもまた本名ではなく、あくまでもレインマークの人間に呼ばれていた名前。
「死んだ」とありのままに伝える。
「死んだ……とは、殺したのか?」
「いや、あいつは自ら命を絶った。訳の分からないことを口走りながらな」
ありのままだ、隠すつもりもない。俺が殺したのなら話は別だが、あの人間は自ら命を絶ったのだ。俺に捕まるよりも命を絶つことを優先し、それを実行した。
「あのアサシンを追い込んだということか……それにまた訳の分からないことを言っていたのか」と彼は納得したようにウンウンと何回も頷いていた。
そのアサシン……は過去に何回も意味の分からない言葉を発していたのか、その事実に俺は驚愕した。あいつの最後の言葉は「俺は正義だ」であるが、何が正義で何故この言葉を発したか……と色々と謎が残るばかりである。
彼によると、過去にもブツブツと独りでこのようなことを呟いていたらしい。側近という立場のもと、アサシンと立ち会うことも多々あったが故に、とち狂った様を何度も目の当たりにしたらしい。
例えば……アサシンと都市のお偉いさんのドールと共にライムートに訪れることとなった際には、国王の目の前で敬語も使わず剣を抜き、その剣でそのまま果実を切り刻んだようだ。
通常であれば、そのような行いをした人間は即死刑だろうが、実力がある人間だからとある程度の狂気じみた行動は許されてきたらしい。
そのアサシン……というのは狂いに狂った人間なのだ。少年らしい見た目だったが、中身は別。
「元は記憶喪失の人間だったからなぁ」と彼はボソッと言う。その発言を俺は聞き逃してなんかいなかった。
「詳しく説明しろ」
厳しい顔つきで彼に問うと、彼も彼で驚いた素振りを見せたが、直ぐに冷静に返答した。
「私も詳しくは知らないぞ、気がついたらアサシンは私と同列の位置で働いていた。”記憶喪失の剣士”とも呼ばれていたりしたな。時々幻覚でも見ているのか暴れだしたりもしていたが」
幻覚を見て暴れ出す……。共通点があるようでない、何ととは言わないが。
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俺たちが話している間でも、ヤツ……ドラゴンは熱心に痕跡を探している。周りに生き残りの村人がいるのではないか、または黒の剣士の仲間でもいるのではないか。横にいる側近でも持っている情報は限られていたからこそ、自分の力で探し出そうとしているのだろう。
「モンスターに助けられたくない」という意思表示をしたまま亡くなった者もいたと聞いた。ヤツもヤツなりに悔やんでいるのか分からないが、周辺を飛び回りつつ捜索活動を続けている。
「ぎゃああああああ!!」
どこからか悲鳴が上がる。まるで身体が引きちぎられているかのように、または身体が何者かによって踏み潰されているかのように大きな悲鳴が上がった。生き残りの村人が周辺にいるのかもしれない、その一心で俺も彼も悲鳴のする方向へ向かった。
「あっ……シアンさん!」
悲鳴を上げていたのはシアンさんとキミカさんだった。
「どうしてここに?」と尋ねるも、何かに怯えているようで会話が成立しない。
「うえ……う、上を見て!」と彼女らが叫ぶ。
上を見ると、そこにはドラゴンがいた。そうだ。俺たちが慣れているだけであって、彼女らは実物のドラゴンを見たことがない。本に載っている伝説のモンスターという扱いをされているヤツが上空を飛んでいたら、それはもちろん悲鳴を上げるよな、と俺は納得するしかなかった。
「大丈夫、ドラゴンは俺たちの味方だ」
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今までの状況の説明を彼女らにした。彼女らは都市・レインマークの第2モンスター研究所に滞在していたため、この村がモンスターに襲われたことを全く知らなかったのである。泊まり込みで研究を重ね、ちょうど今ここに帰ってきたとのこと。
道中は血塗れで、何があったのだろうと慌てて帰ってきたところにヤツがいた……ということだ。馬も怯えて逃げ出しそうだっため、一旦ヤツを偵察という体で雲より上に行かせることにした。今襲われることなどないだろうという微かな望みにかけて。
「村が消えたってどういうこと?」
キミカさんは未だに納得できていないようだ。それもそのはず、村が跡形もなく消え去っているのだから。「ここが村だよ」と指さされた場所が、何も無い平坦な地面だったら納得しろという方が難しい。
「とにかくここが村で、村人はモンスターに襲われて、そのモンスターもレインマークとかライムートの役所の人間が操っていたってこと?」
一気にその情報を詰め込まれたシアンさんは、頭を抱えた。そりゃそうだ、この情報を一気に詰め込まれれば、俺ならその場から飛び降りてしまうかもしれない。自ら命を絶つくらいに、自分自身では整理できない内容の濃さである。
「でも生きててよかった……で、シアンさんはどこに行った?」と俺が聴くと、キミカサンは本当に頭を抱えながらもジェスチャーで向こうにいることを教えてくれた。
シアンさんはアイさんと合流していた。彼もまた研究施設にいたため、村が襲われたことなど一切知らなかったのである。
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