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ダンジョンの外では日本のように季節の移り変わりがあるようで寒くなっているようだが、地下型四階層の奥のコアルームは何故か温調が効いているのか快適だと思っていた湯原と水野だった。
しかし実際は、ダンジョンマスターは自らのダンジョンの影響を受けるわけがないので快適に過ごせていたのだが……湯原のダンジョンでは水野はその恩恵が無いので寒いと訴え、両者ともにコアルームの温調については環境変化(中)を内包魔六500消費して取得している。
眷属達はそれなりの力が有るようで、ダンジョンマスターとは異なり永遠のレベル1ではないために隣のダンジョンに行っても何も感じる事は無かったらしく、この件についてはハライチやミズイチから気の毒になる程謝罪された経緯がある。
とある朝、湯原のダンジョンのコアルームにてハライチが湯原にこう告げた。
「主様。内包魔力も順調に育っていると思いますが、やはりレベルを上げる必要がありますので、冒険者を呼び込む時期が来たかと思います。如何でしょうか?」
「ハライチから見れば、冒険者達を侵入させても安全が確保できている……と言う事で良いかな?」
「はい。ですが、召喚者である冒険者の現時点のレベルが不明ですので油断はできませんが、このままではダンジョンのレベルは上がりませんので、最終的には後手に回る事になります。ある程度安全が確保できた現時点で、多少のリスクを抱えても攻める時だと判断いたしました」
「私も賛成…‥かな。他のダンジョンマスターの眷属を糧にレベル40になってから、全く上がっていませんから。やはりこの危険な世界で安全に暮らしていくには、もう少しレベルを上げる必要があると思います。ね?ミズイチちゃん」
「主様に同意いたします」
この場にいる隣のダンジョンマスターである水野と、その水野に従っているブレーンのミズイチまで同意しているので、確かにそろそろ戦力増強が必要だなと理解する湯原。
「わかった。で、どうするの?」
完全に丸投げになってしまうのだが、圧倒的に知識が豊富なブレーンである<淫魔族>の指示に従う方が全てにおいて無駄がないと知っているし、頼られている<淫魔族>も嬉しそうにしているので、これで良いのだろう。
「はい。今回の冒険者を呼び寄せる餌として、ビー様の回復薬を使用すれば良いかと思います。そのままですと非常に効果の高い、いいえ、高すぎる回復薬になっておりますので、相当薄めた状態で日帰りでは到達できない場所に定期的に設置すれば良いと思います」
この日帰りできないと言うのがミソで、長く滞在してもらう事で内包魔力を得ようと言う魂胆だ。
人族であれば必ず睡眠が必要になり、その時は活動しない。
つまり、ダンジョン側のダメージがゼロの時間で内包魔力を得る事が出来るのだから、日をまたぐ活動をさせる事は必須条件だ。
ダンジョン側のダメージとして考えられるのは、存在している魔物を失う事と、ビーの回復薬。
魔物については召喚した、しないに関わらず、勝手に増えているので全滅されなければ問題ない。
ビーの回復薬も数量は限定されるが十分作成できるし、原液状態でかなりのストックがあるので問題ない。
「じゃあ、二つ。一つ目は、制御できない召喚魔物以外による魔物が冒険者で対応できるかどうか、二つ目は、どうやってビーの回復薬についての宣伝を冒険者達にするか…だね。第一陣の冒険者達が全滅しても困るし、一部の冒険者達が辛うじて生き残る状態も困る」
一部の冒険者が生き残った場合に、その情報を聞いた他の冒険者達が報酬を求めてくれた場合はかなりの強敵が来る事になってしまう可能性が高く、報酬を求めなかった場合は、このダンジョンは危険なダンジョンと認定され、冒険者を呼び込めなくなる可能性が高いからだ。
「そこは少々考えがございます」
湯原の質問にも笑顔のままで即答して来るハライチを見て、やはり<淫魔族>の二人に任せておけば間違いないと改めて確信した湯原と水野だ。
自らの制御下にある魔物であればどうにでもできるが、外から強制的に移動させた魔物については環境変化でその魔物が好ましいエリアを作成し、行動範囲を制限する程度しか制御できないのだ。
残念ながら自らのダンジョンの影響を受けないダンジョンマスターである二人も、外から連れてきた物、者については影響を受けるので、仮にダンジョン内で攻撃された場合には死亡する可能性もある。
他のダンジョンマスターの配下であれば危険が高まるので、レベル49と50のデルとレインによる鑑定を実施の上、レベル49のチェーによって異常状態も捕縛・排除している。
ランダムに捕縛している魔物が他のダンジョンマスターの管理にあり、レベル50近傍の鑑定を欺ける鑑定阻害を持っていればどうしようもないが、一応捕縛前には暫く行動調査まで入れている念の入れようなので、そこは安心している。
「流石だね。早速聞かせてくれるかい?」
「承知いたしました。一つ目ですが、取り込みました二種の魔物マウリヤとバッドが指定エリアから出ないように周囲を変更しております」
マウリヤはイノシシ型の魔物で物理耐性を持ちその突進力で攻撃して来るのだが、少々高い何かに囲われていると高さに応じて大人しくなるし、足場が悪ければ突進力も大幅に落ちる魔物である為に、逃げ出さないようにマウリヤ生息エリアを囲うように木の壁を作って対策している。
二つ目のバッドは蝙蝠型の魔物で超音波や吸血攻撃があるのだが、眷属選択画面で出て来た吸血族の分離体とは異なる。
この魔物は完全夜行性の魔物である為に、生息域を囲うように昼の設定にしている。
仮に昼に活動すると、レベル1の冒険者でも容易に始末する事が出来るのだ。
しかし実際は、ダンジョンマスターは自らのダンジョンの影響を受けるわけがないので快適に過ごせていたのだが……湯原のダンジョンでは水野はその恩恵が無いので寒いと訴え、両者ともにコアルームの温調については環境変化(中)を内包魔六500消費して取得している。
眷属達はそれなりの力が有るようで、ダンジョンマスターとは異なり永遠のレベル1ではないために隣のダンジョンに行っても何も感じる事は無かったらしく、この件についてはハライチやミズイチから気の毒になる程謝罪された経緯がある。
とある朝、湯原のダンジョンのコアルームにてハライチが湯原にこう告げた。
「主様。内包魔力も順調に育っていると思いますが、やはりレベルを上げる必要がありますので、冒険者を呼び込む時期が来たかと思います。如何でしょうか?」
「ハライチから見れば、冒険者達を侵入させても安全が確保できている……と言う事で良いかな?」
「はい。ですが、召喚者である冒険者の現時点のレベルが不明ですので油断はできませんが、このままではダンジョンのレベルは上がりませんので、最終的には後手に回る事になります。ある程度安全が確保できた現時点で、多少のリスクを抱えても攻める時だと判断いたしました」
「私も賛成…‥かな。他のダンジョンマスターの眷属を糧にレベル40になってから、全く上がっていませんから。やはりこの危険な世界で安全に暮らしていくには、もう少しレベルを上げる必要があると思います。ね?ミズイチちゃん」
「主様に同意いたします」
この場にいる隣のダンジョンマスターである水野と、その水野に従っているブレーンのミズイチまで同意しているので、確かにそろそろ戦力増強が必要だなと理解する湯原。
「わかった。で、どうするの?」
完全に丸投げになってしまうのだが、圧倒的に知識が豊富なブレーンである<淫魔族>の指示に従う方が全てにおいて無駄がないと知っているし、頼られている<淫魔族>も嬉しそうにしているので、これで良いのだろう。
「はい。今回の冒険者を呼び寄せる餌として、ビー様の回復薬を使用すれば良いかと思います。そのままですと非常に効果の高い、いいえ、高すぎる回復薬になっておりますので、相当薄めた状態で日帰りでは到達できない場所に定期的に設置すれば良いと思います」
この日帰りできないと言うのがミソで、長く滞在してもらう事で内包魔力を得ようと言う魂胆だ。
人族であれば必ず睡眠が必要になり、その時は活動しない。
つまり、ダンジョン側のダメージがゼロの時間で内包魔力を得る事が出来るのだから、日をまたぐ活動をさせる事は必須条件だ。
ダンジョン側のダメージとして考えられるのは、存在している魔物を失う事と、ビーの回復薬。
魔物については召喚した、しないに関わらず、勝手に増えているので全滅されなければ問題ない。
ビーの回復薬も数量は限定されるが十分作成できるし、原液状態でかなりのストックがあるので問題ない。
「じゃあ、二つ。一つ目は、制御できない召喚魔物以外による魔物が冒険者で対応できるかどうか、二つ目は、どうやってビーの回復薬についての宣伝を冒険者達にするか…だね。第一陣の冒険者達が全滅しても困るし、一部の冒険者達が辛うじて生き残る状態も困る」
一部の冒険者が生き残った場合に、その情報を聞いた他の冒険者達が報酬を求めてくれた場合はかなりの強敵が来る事になってしまう可能性が高く、報酬を求めなかった場合は、このダンジョンは危険なダンジョンと認定され、冒険者を呼び込めなくなる可能性が高いからだ。
「そこは少々考えがございます」
湯原の質問にも笑顔のままで即答して来るハライチを見て、やはり<淫魔族>の二人に任せておけば間違いないと改めて確信した湯原と水野だ。
自らの制御下にある魔物であればどうにでもできるが、外から強制的に移動させた魔物については環境変化でその魔物が好ましいエリアを作成し、行動範囲を制限する程度しか制御できないのだ。
残念ながら自らのダンジョンの影響を受けないダンジョンマスターである二人も、外から連れてきた物、者については影響を受けるので、仮にダンジョン内で攻撃された場合には死亡する可能性もある。
他のダンジョンマスターの配下であれば危険が高まるので、レベル49と50のデルとレインによる鑑定を実施の上、レベル49のチェーによって異常状態も捕縛・排除している。
ランダムに捕縛している魔物が他のダンジョンマスターの管理にあり、レベル50近傍の鑑定を欺ける鑑定阻害を持っていればどうしようもないが、一応捕縛前には暫く行動調査まで入れている念の入れようなので、そこは安心している。
「流石だね。早速聞かせてくれるかい?」
「承知いたしました。一つ目ですが、取り込みました二種の魔物マウリヤとバッドが指定エリアから出ないように周囲を変更しております」
マウリヤはイノシシ型の魔物で物理耐性を持ちその突進力で攻撃して来るのだが、少々高い何かに囲われていると高さに応じて大人しくなるし、足場が悪ければ突進力も大幅に落ちる魔物である為に、逃げ出さないようにマウリヤ生息エリアを囲うように木の壁を作って対策している。
二つ目のバッドは蝙蝠型の魔物で超音波や吸血攻撃があるのだが、眷属選択画面で出て来た吸血族の分離体とは異なる。
この魔物は完全夜行性の魔物である為に、生息域を囲うように昼の設定にしている。
仮に昼に活動すると、レベル1の冒険者でも容易に始末する事が出来るのだ。
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