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召喚冒険者の女性は、この場で最も知識のありそうなハライチにこう告げる。
「で、今更だけど本題!二人には伝えたけれど、命の恩人に何もなしで帰る訳には行かないわ。私はレベル46。お姉ちゃんと協力してここまでレベルを上げたの。だから、貴方のダンジョンに私がいるだけで、結構な糧になると思うけど?」
朋美の言う通り、対極の位置にある冒険者の存在だけでダンジョンのレベルは上昇し、内包魔力も増加する。
その者のレベルが高ければ、その上昇率も大幅に上がるのだ。
この提言は二つ返事で受け入れたいと思っているハライチは、即座にデメリットを考え始める。
他の召喚者達に所在が知られる……は、そもそもこれからは隠すつもりはないので問題なし。
目の前の朋美が敵だった場合……は、自称レベル46が嘘であったとしても、十分抑え込める戦力を有している。
主達に害を及ぼす可能性・・・…は、チェーによって悪意を取り除き、デルの契約で縛る事も可能。
どう考えてもデメリットよりもメリットが大きく上回るのだ。
「わかりました。ですが、私の一存では決定出来ない為、主様の意向を確認する必要があります。チェー様、お願いできますか?」
分裂体をダンジョンに残しているので、チェーを通じて事情を説明してこの場で回答しようとするハライチ。
少し経ち、チェーは地面に降り立つと〇の形を作る。
「許可がとれたようですね。では朋美様、御同行頂きます。あ、イーシャ様とプリマ様はどうされますか?一応何かあった時の為に、ビー様の回復薬を二つお持ちしておりますが……」
「私達は、次の町に行ってみるなの!」
「そうなの。ここまで来たから、行ってみるなの!」
二人の元気な姿を見て安心していたハライチは新たな回復薬を二人に渡すと、激励して朋美と共にこの場から移動する。
ハライチは全力で移動する事で朋美のレベルがどの程度か図ろうとしたのだが、悠々とついてくる姿を見て、レベル46は嘘ではないと判断する。
そう時間がかからずに目的の場所、縁結びの聖地と言われているダンジョン跡地であり、現湯原と水野のダンジョンがある場所に到着する。
「あれ?ここって縁結びの……まさか!ハライチさん、誰かを私に紹介してくれ……」
「いいえ、ここが私達の主様が管理されているダンジョンです」
朋美の僅かな希望を容赦なく切って捨てたハライチは、ダンジョンに向かって突然深く一礼する。
その姿も美しい……と目を奪われている朋美だが、突然現れた気配に一瞬硬直してしまう。
そこには湯原と水野と共に、全員がレベル49か50の眷属が出てきているのだ。
朋美の知識では確実にダンジョンレベルが60を超えているマスターは存在していないので、今目の前にいる明らかに格上の存在が自分の手助けで更に格上になる事は間違いないが、間もなく実質上限レベルに成るのだろうと割り切る。
これはダンジョンマスターである姉と共に生活する事で得られた知識であり、間違いないと確信しており、今の時点で最強と言われている弦間と言う召喚者が管理しているダンジョンでさえ、相当前にレベル60を公言してから上昇していないのだ。
「私が召喚冒険者の朋美。渡辺 朋美。イーシャちゃんとプリマちゃんに命を救ってもらった恩を返すため、暫く滞在してダンジョンの糧になる為にここに来たわ。宜しくね」
「事情は聞いています。私は……本名は申し上げられませんがカーリ、こちらは……」
「セーギだ。こちらこそ宜しくね。そちらにも都合があるだろうから、そう長くいて貰うつもりはないよ。でも、信子……だっけ?嫉妬で襲ってくるような奴がレベル40超え。恐ろしいな。何はともあれ朋美さんが無事で何よりだよ」
既にチェーによって事情は伝わっており、それを踏まえて長期滞在の必要はないと伝える湯原と水野。
朋美にしてみれば、いればいるだけ、しかもレベル46と言う自分がいればダンジョンの最高の糧になるので相当引き止められるはずだと思っていたのだが、このような対応をされて自分の常識が間違っているのかと悩み始める。
「あっ、でもゴメン。コアルームには入れてあげられない。報告では信頼できると聞いているけど、仲間達の立場もあるから、ゴメンね」
その上に、謝罪までされるのだから困惑は広がる一方だ。
眷属達としては、いくらチェーを通してハライチから信頼できると報告を受けたとしても、何も制約をしていない者、対極にある高レベルの召喚冒険者をコアルームに入れるなど許容できるわけがないのだ。
そこも理解している湯原と水野は、こうして謝罪している。
「い、いや。問題ないわよ。私も冒険者だから、その辺で適当に寝るわよ」
「そう言う訳にもな~。そうだ、ハライチ!せっかくだから将来の事を考えて、一つのエリアを人が住める街にするのは出来るかな?その近くに芝生で昼寝できる暖かい場所、小川のせせらぎが聞こえる場所、最高じゃないか!」
「もちろん可能でございます、主様」
朋美の目の前で繰り広げられる、理解できない話……意味は分かるのだが、何故自分の為にここまでするのかが理解できないのだ。
「で、今更だけど本題!二人には伝えたけれど、命の恩人に何もなしで帰る訳には行かないわ。私はレベル46。お姉ちゃんと協力してここまでレベルを上げたの。だから、貴方のダンジョンに私がいるだけで、結構な糧になると思うけど?」
朋美の言う通り、対極の位置にある冒険者の存在だけでダンジョンのレベルは上昇し、内包魔力も増加する。
その者のレベルが高ければ、その上昇率も大幅に上がるのだ。
この提言は二つ返事で受け入れたいと思っているハライチは、即座にデメリットを考え始める。
他の召喚者達に所在が知られる……は、そもそもこれからは隠すつもりはないので問題なし。
目の前の朋美が敵だった場合……は、自称レベル46が嘘であったとしても、十分抑え込める戦力を有している。
主達に害を及ぼす可能性・・・…は、チェーによって悪意を取り除き、デルの契約で縛る事も可能。
どう考えてもデメリットよりもメリットが大きく上回るのだ。
「わかりました。ですが、私の一存では決定出来ない為、主様の意向を確認する必要があります。チェー様、お願いできますか?」
分裂体をダンジョンに残しているので、チェーを通じて事情を説明してこの場で回答しようとするハライチ。
少し経ち、チェーは地面に降り立つと〇の形を作る。
「許可がとれたようですね。では朋美様、御同行頂きます。あ、イーシャ様とプリマ様はどうされますか?一応何かあった時の為に、ビー様の回復薬を二つお持ちしておりますが……」
「私達は、次の町に行ってみるなの!」
「そうなの。ここまで来たから、行ってみるなの!」
二人の元気な姿を見て安心していたハライチは新たな回復薬を二人に渡すと、激励して朋美と共にこの場から移動する。
ハライチは全力で移動する事で朋美のレベルがどの程度か図ろうとしたのだが、悠々とついてくる姿を見て、レベル46は嘘ではないと判断する。
そう時間がかからずに目的の場所、縁結びの聖地と言われているダンジョン跡地であり、現湯原と水野のダンジョンがある場所に到着する。
「あれ?ここって縁結びの……まさか!ハライチさん、誰かを私に紹介してくれ……」
「いいえ、ここが私達の主様が管理されているダンジョンです」
朋美の僅かな希望を容赦なく切って捨てたハライチは、ダンジョンに向かって突然深く一礼する。
その姿も美しい……と目を奪われている朋美だが、突然現れた気配に一瞬硬直してしまう。
そこには湯原と水野と共に、全員がレベル49か50の眷属が出てきているのだ。
朋美の知識では確実にダンジョンレベルが60を超えているマスターは存在していないので、今目の前にいる明らかに格上の存在が自分の手助けで更に格上になる事は間違いないが、間もなく実質上限レベルに成るのだろうと割り切る。
これはダンジョンマスターである姉と共に生活する事で得られた知識であり、間違いないと確信しており、今の時点で最強と言われている弦間と言う召喚者が管理しているダンジョンでさえ、相当前にレベル60を公言してから上昇していないのだ。
「私が召喚冒険者の朋美。渡辺 朋美。イーシャちゃんとプリマちゃんに命を救ってもらった恩を返すため、暫く滞在してダンジョンの糧になる為にここに来たわ。宜しくね」
「事情は聞いています。私は……本名は申し上げられませんがカーリ、こちらは……」
「セーギだ。こちらこそ宜しくね。そちらにも都合があるだろうから、そう長くいて貰うつもりはないよ。でも、信子……だっけ?嫉妬で襲ってくるような奴がレベル40超え。恐ろしいな。何はともあれ朋美さんが無事で何よりだよ」
既にチェーによって事情は伝わっており、それを踏まえて長期滞在の必要はないと伝える湯原と水野。
朋美にしてみれば、いればいるだけ、しかもレベル46と言う自分がいればダンジョンの最高の糧になるので相当引き止められるはずだと思っていたのだが、このような対応をされて自分の常識が間違っているのかと悩み始める。
「あっ、でもゴメン。コアルームには入れてあげられない。報告では信頼できると聞いているけど、仲間達の立場もあるから、ゴメンね」
その上に、謝罪までされるのだから困惑は広がる一方だ。
眷属達としては、いくらチェーを通してハライチから信頼できると報告を受けたとしても、何も制約をしていない者、対極にある高レベルの召喚冒険者をコアルームに入れるなど許容できるわけがないのだ。
そこも理解している湯原と水野は、こうして謝罪している。
「い、いや。問題ないわよ。私も冒険者だから、その辺で適当に寝るわよ」
「そう言う訳にもな~。そうだ、ハライチ!せっかくだから将来の事を考えて、一つのエリアを人が住める街にするのは出来るかな?その近くに芝生で昼寝できる暖かい場所、小川のせせらぎが聞こえる場所、最高じゃないか!」
「もちろん可能でございます、主様」
朋美の目の前で繰り広げられる、理解できない話……意味は分かるのだが、何故自分の為にここまでするのかが理解できないのだ。
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