1 / 125
母との交流
しおりを挟む
「ロイド君、この世界には<基礎属性>があるの。その<基礎属性>に応じた<スキル>と言われる技術は、特に力になりやすくて力を得ることができるのよ。それでね、生まれながらに持っている<スキル>もあれば、努力や何らかのアイテムで後から貰える<スキル>もあるの。明日ロイド君は四歳になるから、この王城に来てくれる神官がロイド君の今持っている<基礎属性>と<スキル>を調べれくれるのよ」
「そうなの?でも、お兄さんやお姉さんはもう調べたの?それに、<基礎属性>っていくつも持てるの?」
「残念だけど、<基礎属性>は多くても一人一つしか持てないのよ。持ってない人もいるわ。でも、<スキル>はいくつも持てるから安心して」
この王城には、お母さん以外のお母さん?がいて、僕にはお兄さんやお姉さんが沢山いる。
でも、お兄さんやお姉さんは僕と遊んでくれたことはないんだ。
なんでかよくわからないけど、お母さんが言うには、”異母兄弟”と言う人達なので、普通の姉妹より仲が良くないかもしれないみたい。
お父さんは一人で、この王国、フロキル王国の王様をしている。
お父さんは光の<基礎属性>を持っていて、何だかよくわからないけど<浄化>のスキルを持っているみたい。それで、子供たちに凄い期待?をしているって聞いた事が有るんだ。
お兄さんやお姉さんたちは、この国の人達は四歳になったら必ず全員<基礎属性>があるかを調べるので、同じように四歳の誕生日に調べたら、凄い力を持っていることが分かったので、お父さんもすごく喜んだっていう事みたい。
「ロイド君、この世界には大きく分けると<基礎属性>は光、闇、炎、風、水、土の六つの力があるの。本当はもう一つあるんだけど、難しくなるから今は内緒ね。それで、お母さんはどの力も素晴らしい力だと思っているけど、お父さんやこの国の人達は光と炎が他と比べていい力だと思っているみたい。例えば闇の力を持っていると、人に気が付かれにくい体術?わかるかな?体を動かす力が良くなったりする<スキル>を他の<基礎属性>持っている人に比べてとても育てやすいの。でも、それぞれに良い所があるのよ。そして、さっきも言ったけど、どの力がない人も沢山いるの」
「うん、わかったよ。でも、もし力が今なくても後から一生懸命頑張れば力を貰えるんでしょ?」
「そうよ。なので、この儀式の結果がどんな結果でも関係ないのよ」
お母さんが僕をみて笑ってくれている。
僕はこのお母さんの笑っている顔がとっても好きだ。
「じゃあロイド君、難しい話はもう終わりにして、いつもの絵本を読んであげましょうか?」
そして、僕の大好きな絵本を読んでくれる。
「ある所に、とても力がある剣が一本ありました。その剣を守るために神様が六本の剣を作ってくれたのです。その剣はこの世界を乗っ取ろうとしている悪い悪魔をやっつけるために、凄い力を人々に分け与えてくれます。神様が作ってくれた六本の剣はそれぞれ光剣、闇剣、炎剣、風剣、水剣、土剣と言われて、これを持った人達と、とても強い力がある一本の剣の持ち主と共に力を合わせて悪魔をやっつけることに成功しました」
「すごいよね」
「ええ、そうね。そして悪魔を倒した剣の持ち主たちは役目を終えて、それぞれが持っていた剣も自分の力を必要とされるその時まで眠ることにしました」
今も、本当に悪魔が時々魔獣と共に人を襲う事が有るみたい。
そして、お母さんと一緒にこの絵本に出てくる剣を見に行ったけど、ホントに岩に剣が突き刺さっている場所があったんだ!!
お母さんが詳しく教えてくれたんだけど、どこの国でもない大きなはらっばに地面の下に行く階段があって、階段の下に石があるんだ。
そこの場所を真ん中にして囲うように六個の洞窟があって、そこにも石に刺さっている剣があったんだ。お母さんと一緒に見に行ったから、よく覚えているよ。
でも、真ん中の地面の下にある石と、その周りの洞窟の一つの石には剣がなかったんだ。
でも、剣は綺麗だったな。
剣を持つ所は全部おんなじように透明の綺麗な石が真ん中にあって、その周りに六つの石が囲うようにつけてあったんだ。
周りを囲うようについていた石は、金、黒、赤、青、白、茶の色で、石に刺さっていた五本は、それぞれ違う色の石が少し大きくなっていたんだ。
えっと、ある場所では金の石が大きくて、違う場所では赤の綺麗な石が大きかったってことだけど、わかってもらえるかな?
お母さんが言うには、司る<基礎属性>を表している石が大きくなっているんだって。
よくわからなかったけど、奇麗だったからよく覚えているんだ。
そうして、いつもの通り眠ってしまいその次の日、僕はいよいよ神官様に<基礎属性>と<スキル>を見てもらうことになったんだ。
お母さんと一緒に行ったことのない場所に入ると、神官様?とお父さんがいる。
お母さんと僕は一礼すると、神官様に僕だけ呼ばれたので近くにいってお辞儀をしたんだ。
「ロイド王子、そう緊張しなくてもいいですよ。では始めます」
そう言って神官様は僕に手をかざして目をつぶり、何かをブツブツ言っている。
ブツブツ言うのをやめたと同時に、お父さんに向かって一礼し、
「残念ながら、ロイド王子は他の御兄弟とは異なり<基礎属性>はありませんでした。スキルは<体術>をお持ちですね」
その説明を聞いた瞬間のお父さんの表情の変化はとても怖かった。
「間違いないのだな?」
「残念ながら・・・」
すると、お父さんはお母さんに向かって、
「聞いた通りだ。ロイドは我が王国にはふさわしくない結果となった。王族から<基礎属性>を持たない者が出ては示しがつかん。即刻王族から排除する。今日中にこの第一城壁から出ていくように」
と叫ぶと、神官と共に部屋から出て行ってしまった。
「お母さん、僕何か悪いことをしちゃったのかな?」
「ロイド君、そんなことないわよ。でも、お父さんが欲しがっていた<基礎属性>がなかったみたいね。<基礎属性>はなくても<スキル>はいくらでも得ることができるから安心してね」
そういって、お母さんは僕を連れて部屋に戻ると、お母さんといつも一緒にいてくれるメイドという人と一緒に荷造りを始めちゃった。
そして、その日のうちに王城から出ていき、王城から歩いて大きな壁を一つ超えたんだ。
メイドさん?が言うには、この大きな壁は五つあって、王城を囲っているのが一つ目、次は貴族が住んでいる場所を囲っているのが二つ目、騎士や大きな商会の人たちが住んでいる場所を囲っているのが三つ目、普通の人が住んでいる場所を囲っているのが四つ目、そしてその外に安全のためにもう一つ囲ってあるのが五つ目なんだって。
僕たちは、普通の人たちが住んでいるといっていた場所まで行って、眠る場所を借りたみたい。
お母さんとお出かけできてうれしいな。
「そうなの?でも、お兄さんやお姉さんはもう調べたの?それに、<基礎属性>っていくつも持てるの?」
「残念だけど、<基礎属性>は多くても一人一つしか持てないのよ。持ってない人もいるわ。でも、<スキル>はいくつも持てるから安心して」
この王城には、お母さん以外のお母さん?がいて、僕にはお兄さんやお姉さんが沢山いる。
でも、お兄さんやお姉さんは僕と遊んでくれたことはないんだ。
なんでかよくわからないけど、お母さんが言うには、”異母兄弟”と言う人達なので、普通の姉妹より仲が良くないかもしれないみたい。
お父さんは一人で、この王国、フロキル王国の王様をしている。
お父さんは光の<基礎属性>を持っていて、何だかよくわからないけど<浄化>のスキルを持っているみたい。それで、子供たちに凄い期待?をしているって聞いた事が有るんだ。
お兄さんやお姉さんたちは、この国の人達は四歳になったら必ず全員<基礎属性>があるかを調べるので、同じように四歳の誕生日に調べたら、凄い力を持っていることが分かったので、お父さんもすごく喜んだっていう事みたい。
「ロイド君、この世界には大きく分けると<基礎属性>は光、闇、炎、風、水、土の六つの力があるの。本当はもう一つあるんだけど、難しくなるから今は内緒ね。それで、お母さんはどの力も素晴らしい力だと思っているけど、お父さんやこの国の人達は光と炎が他と比べていい力だと思っているみたい。例えば闇の力を持っていると、人に気が付かれにくい体術?わかるかな?体を動かす力が良くなったりする<スキル>を他の<基礎属性>持っている人に比べてとても育てやすいの。でも、それぞれに良い所があるのよ。そして、さっきも言ったけど、どの力がない人も沢山いるの」
「うん、わかったよ。でも、もし力が今なくても後から一生懸命頑張れば力を貰えるんでしょ?」
「そうよ。なので、この儀式の結果がどんな結果でも関係ないのよ」
お母さんが僕をみて笑ってくれている。
僕はこのお母さんの笑っている顔がとっても好きだ。
「じゃあロイド君、難しい話はもう終わりにして、いつもの絵本を読んであげましょうか?」
そして、僕の大好きな絵本を読んでくれる。
「ある所に、とても力がある剣が一本ありました。その剣を守るために神様が六本の剣を作ってくれたのです。その剣はこの世界を乗っ取ろうとしている悪い悪魔をやっつけるために、凄い力を人々に分け与えてくれます。神様が作ってくれた六本の剣はそれぞれ光剣、闇剣、炎剣、風剣、水剣、土剣と言われて、これを持った人達と、とても強い力がある一本の剣の持ち主と共に力を合わせて悪魔をやっつけることに成功しました」
「すごいよね」
「ええ、そうね。そして悪魔を倒した剣の持ち主たちは役目を終えて、それぞれが持っていた剣も自分の力を必要とされるその時まで眠ることにしました」
今も、本当に悪魔が時々魔獣と共に人を襲う事が有るみたい。
そして、お母さんと一緒にこの絵本に出てくる剣を見に行ったけど、ホントに岩に剣が突き刺さっている場所があったんだ!!
お母さんが詳しく教えてくれたんだけど、どこの国でもない大きなはらっばに地面の下に行く階段があって、階段の下に石があるんだ。
そこの場所を真ん中にして囲うように六個の洞窟があって、そこにも石に刺さっている剣があったんだ。お母さんと一緒に見に行ったから、よく覚えているよ。
でも、真ん中の地面の下にある石と、その周りの洞窟の一つの石には剣がなかったんだ。
でも、剣は綺麗だったな。
剣を持つ所は全部おんなじように透明の綺麗な石が真ん中にあって、その周りに六つの石が囲うようにつけてあったんだ。
周りを囲うようについていた石は、金、黒、赤、青、白、茶の色で、石に刺さっていた五本は、それぞれ違う色の石が少し大きくなっていたんだ。
えっと、ある場所では金の石が大きくて、違う場所では赤の綺麗な石が大きかったってことだけど、わかってもらえるかな?
お母さんが言うには、司る<基礎属性>を表している石が大きくなっているんだって。
よくわからなかったけど、奇麗だったからよく覚えているんだ。
そうして、いつもの通り眠ってしまいその次の日、僕はいよいよ神官様に<基礎属性>と<スキル>を見てもらうことになったんだ。
お母さんと一緒に行ったことのない場所に入ると、神官様?とお父さんがいる。
お母さんと僕は一礼すると、神官様に僕だけ呼ばれたので近くにいってお辞儀をしたんだ。
「ロイド王子、そう緊張しなくてもいいですよ。では始めます」
そう言って神官様は僕に手をかざして目をつぶり、何かをブツブツ言っている。
ブツブツ言うのをやめたと同時に、お父さんに向かって一礼し、
「残念ながら、ロイド王子は他の御兄弟とは異なり<基礎属性>はありませんでした。スキルは<体術>をお持ちですね」
その説明を聞いた瞬間のお父さんの表情の変化はとても怖かった。
「間違いないのだな?」
「残念ながら・・・」
すると、お父さんはお母さんに向かって、
「聞いた通りだ。ロイドは我が王国にはふさわしくない結果となった。王族から<基礎属性>を持たない者が出ては示しがつかん。即刻王族から排除する。今日中にこの第一城壁から出ていくように」
と叫ぶと、神官と共に部屋から出て行ってしまった。
「お母さん、僕何か悪いことをしちゃったのかな?」
「ロイド君、そんなことないわよ。でも、お父さんが欲しがっていた<基礎属性>がなかったみたいね。<基礎属性>はなくても<スキル>はいくらでも得ることができるから安心してね」
そういって、お母さんは僕を連れて部屋に戻ると、お母さんといつも一緒にいてくれるメイドという人と一緒に荷造りを始めちゃった。
そして、その日のうちに王城から出ていき、王城から歩いて大きな壁を一つ超えたんだ。
メイドさん?が言うには、この大きな壁は五つあって、王城を囲っているのが一つ目、次は貴族が住んでいる場所を囲っているのが二つ目、騎士や大きな商会の人たちが住んでいる場所を囲っているのが三つ目、普通の人が住んでいる場所を囲っているのが四つ目、そしてその外に安全のためにもう一つ囲ってあるのが五つ目なんだって。
僕たちは、普通の人たちが住んでいるといっていた場所まで行って、眠る場所を借りたみたい。
お母さんとお出かけできてうれしいな。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
118
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる