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大同盟
大同盟の交流・・(3)防壁と神獣へのプレゼント
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<アルダ王国>今後の方針が決まった。
基本的には俺の案が承認され、地下迷宮の<転移>を使用する場合は有料且つ基本的には一日100人までとすることで決定した。
カード決済ができない者は、商業、または冒険者ギルトで清算することになる。
もちろん緊急時には無料で、人数制限は解除されるけどね。
そして学校や施設については、あまりにも作業が多いので、俺達の力を使って期間を短縮することにした。
但し、一部は各ギルドに大至急の依頼で投げている。
例えば、若干後回しになっても大きくは困らない、地下迷宮間の地上の道の整備や、植林などだ。
こうして順調に拡大した<アルダ王国>の整備は進んでいる。
しかし、国土に対して国民の数が明らかに少なくアンバランスだ。
住居としない地域も多数作ってもこのような状態であり、更に、地下迷宮1階層も町にするため、もう少し国民が欲しいところだ。
という相談を父さんとしたら、大同盟である<ラーム王国><イグイム王国><ミューラ王国><ベネチカット王国><エフソデア王国>は長期間<シータ王国>による理不尽な交易により疲弊しており、仕事がほとんどない国民や、<シータ王国>の圧力で奴隷としていた人族以外の者を開放しているため、かなりの人数の国民が衣食住を求めているとのことだった。
彼等を<アルダ王国>に住まわせれば、俺達は人口が増えて人手不足も解消し、向こうは仕事にあぶれた人がいなくなり、バランスが取れる。お互いにWIN-WINなので各自の性格や<スキル>等を考慮した上で<アルダ王国>の各地に住んでもらうこととした。
向こうの準備ができ次第こちらに魔道具による連絡が来るので、俺達が<転移>で迎えに行く。
<フラウス王国>が貸与している魔道具による<転移>は、基本的に魔道具が王都にあるらしく、国内各地に散らばっている者を集めるのが大変とのことでこちらから迎えに行くことにした。
こうなると、<神龍>にいる竜人もここで生活してほしい気もしてしまうが、まだ無理だろうな・・
そうして俺達は改めて<アルダ-フラウス>大同盟の整備を引き続き行うこととした。
ガジム率いるドワーフ族は、重鎮A、Bに破壊された強化されていなかった部分の防壁を、幻獣部隊が再作成し、引き続きひたすら防壁作成作業を実施しているとの連絡がレイラよりあった。
お邪魔虫を異空間に隔離したままなので不測の事態は起きずに作業が捗る。そして心も落ち着いて良い事だらけだ。
もちろん異空間には食料・水を与え、この世界と同様の昼間と夜のサイクルを再現しているので居心地は良いはずだ。連絡していないから知らんけど。
そう考えていると、レイラより、
『ジン様、ガジム殿からの依頼で、今現在完成している防壁の一部にジン様または神獣のどなたかに攻撃をして頂きたいそうなのですが・・いかがいたしますか?』
『それって、防壁の強度を試すってことかな?』
『はい、そうおっしゃっています』
『よし、わかった。安全にかかわることだから喜んで協力させてもらうよ。今すぐ行くね』
そして幻獣部隊とガジムがいる所に<転移>した。<ゴルデア王国>の防壁は終了し<ラーム王国>の防壁に取り掛かっている所らしい。なかなかの速さではないだろうか。
「ガジム達と幻獣部隊の皆、素晴らしい速度で見た目も良い。力強さも感じているので、以前の<アルダ王国>の防壁よりも更に強固になっているんだね。ありがとう。父さんからも感謝していると伝言を頼まれている。お邪魔虫もいないので、ここを含めて残り5カ国引き続きよろしくね」
「「「「ありがたき幸せ・・」」」」
幻獣部隊、ガジム率いるドワーフ族が揃って頭を下げる。俺としてはこっちが下げるべき方なのだが・・
「いやいや、お礼を言うのは俺の方だから。ところで強度確認がしたいとレイラから聞いたんだけど、どの辺りで試せばいいの?」
防壁は以前の<アルダ王国>に設置していた防壁と比較して、高さも高く威圧感が凄まじい。これなら<神の権能>を使用しても大破壊はなさそうに見える。
「それではちょうどテストで作成したこの場所にお願いします。まずは魔法系統で種類は何でもいいです」
「私がやってみたい。良いジン?」
ソラが立候補してきた。俺としては誰がやっても問題ないのでそのまま魔法を打ってもらう。
「良いよ、じゃあ頼んだよソラ」
ソラは防壁に向き合うと、手を壁に向けて力を込めた・・・すると防壁一面に赤から青、そして金色に変色した炎が表れた。
熱気はこちらに来ないように調整してくれているようでここからは何も感じない。が、凄まじい力で壁を破壊しにかかっていることは分かる。
体感で一分程だろうか、ソラが手を下ろしたら炎も一瞬で消えた。
その後に残ったのは煤だらけになっているが、壁の形を残している防壁があった。
あれほどの攻撃を受けても、かろうじてではあるが原型を留めている。
契約魔獣であり神獣であるソラの力には更に上があり、手加減をしたことは俺にはわかるが、それでも<SSS:神級>の力の範囲であることは間違いない。通常では考えられない隔絶した力による攻撃を耐え切って見せたのだ。
ガジム達は当然誇ってくるだろうと思った・・・が彼らの技術に対する想いの強さを忘れていた。
「クッソ、最早この壁は防壁にはならんな。今のは炎系の魔法だから熱系統の付与を増やす必要があるか?このまま魔法ではない物理的な攻撃をしたら最早壁の形は保っていられんだろうな」
「族長、あまり対熱系統を上げすぎると氷に対する防御が一気に落ちるぞ・・そう考えるとある程度エリアで分けて各種魔法耐性を持たせるか?」
「壁を何層にもするのはどうだ?」
「物理攻撃が先に来る場合も考えられる。そうすると防壁の強度を上げるのではなく逆に弾力を持たせてみては?」
「いや、常時復元する仕様にすれば解決すんじゃないだろうか?」
と、俺達そっちのけで討論会が始まってしまった。
まあいいか。重鎮A、Bを見た後だと、とてもいい奴らに見える。少々その場で待ったが、物理攻撃のリクエストはなく、討論に夢中になっていたため、邪魔にならないようにそっと<魔界森>の塔5階層に戻った。
ウェインはその場に残り、幻獣部隊の指揮をするのでこっちには来ていない。
ラムは塔の外周に植林した植物、作物の世話をするために出て行き、この5階層のソファに座っているのは俺と神獣だけとなった。
そこで俺は以前約束していたプレゼントとして、金色に輝く指輪を4つ机の上に並べた。
実はこれはガジムと水晶さんの協力があって出来上がったものだ。
最近は比較的自由になる時間が多いが、必ず神獣の皆は一緒にいたがる。俺も普段ならそうしたいのだが、彼女たちへのプレゼントを準備するときは話が違ってくる。
ある夜中に<神鳥>最下層にこっそり行こうとしたが、彼女たちに当然気付かれて同行すると言われた。
でも水晶さんに個人的な相談があると言って勘弁してもらったのだ。
先ずは<神鳥>に行き水晶さんと、事前にガジムに貰った液体について相談した。
そう、<シータ王国>の宝物庫にあった、召喚者が作成途中で逃亡したため未完成の万能薬を少々分けて貰ったのだ。
なぜこのような状態になっているかと言うと、ガジムがこの万能薬の中身についてある程度理解できたとのことだった。ガジムのLvでなぜ鑑定できたのか不思議に思ったが、彼には<鑑定眼の指輪>を渡していたのを思い出した。
近衛騎士に渡したドロップアイテムも使用しているとLvが上がっていたので、ガジムのアイテムもLvが上がったのではないだろうか・・
とはいえ、完全には理解したわけではなくかなりの推測が入っているようだが、内容は、「ここに神の血液が混ざれば万能薬として完成するのでは?」とのことだ。
召喚者はきっと神の血液など手に入れる術がなくて放置したのではないだろうか??
神の血液・・・俺も神の名がつく種族になっている為試そうかと思っているのだが、このあたりの知識が少しでもないか相談に来たのだ。
『水晶さん、この薬だけど、俺の血液を混ぜることによって万能薬として機能するの?』
『ジン様は神人になっていますので、本来はそうです。しかし今だ力がジン様に全てなじんでいるわけではない為に、完全な万能薬にはならないでしょう』
そうすると、どの様な使い道があるのかな?まあしょうがないか。本来ここに来た目的である神獣達へのプレゼントを相談しよう。
『ジン様、そういう事でしたら、その薬品とドロップの指輪を合成することにより神獣にも効果のあるアイテムを作成することができます。もちろん彼女たちの契約者であるジン様の血液と薬を混ぜる必要が出てきますが・・・効果としては、彼女たちの異常状態をジン様の意思により指輪を通して解除することができます。普通は神獣がそのような状態になることはありえないのですが、万が一とてつもない力を持ったものによる影響を受けた場合、指輪を通してジン様と対象の神獣の相乗効果によりこの世界の理に干渉できるLvの力を発揮することができるため有効に作用します。ただ、あまりにも力が強大なため、おそらくですが一度使用したら壊れてしまうと思いますが・・』
ナチュラルに心を読んでいるが、有効なアドバイスだ。
自分から聞きに来てなんだが、水晶さん詳しすぎるな。
『私のLvが上がっているからですね』
ほうほう、そうですか。
では、あまり神獣達を待たせるのは嫌なので早速作業にかかろうか。
『じゃあ、指輪のドロップが出やすい魔獣を用意してくれる?』
『承知しました。この層に4匹準備します。ドロップ率は私のLv上昇に伴い100%としていますのでご安心ください。ただし、あまり力は入れすぎないようにしてください!』
釘をさすのを忘れないのも、Lvが上がったおかげだろうか・・
そうして俺はドロップの指輪<指輪:聖級>を4つ手に入れることができた。
俺の血液を混ぜることによって黄金に輝いている薬品・・・これでも万能薬の完成形ではないらしいが・・・に指輪を4つ入れて、水晶さんに合成?をお願いした。
と言うよりも、俺では何をどうすればいいのかわからない為、お願いする以外に道はない。
そして薬品が全て何故か指輪に吸収されると、そこには元は銀色をしていたはずが金色になった指輪が残っていた。
基本的には俺の案が承認され、地下迷宮の<転移>を使用する場合は有料且つ基本的には一日100人までとすることで決定した。
カード決済ができない者は、商業、または冒険者ギルトで清算することになる。
もちろん緊急時には無料で、人数制限は解除されるけどね。
そして学校や施設については、あまりにも作業が多いので、俺達の力を使って期間を短縮することにした。
但し、一部は各ギルドに大至急の依頼で投げている。
例えば、若干後回しになっても大きくは困らない、地下迷宮間の地上の道の整備や、植林などだ。
こうして順調に拡大した<アルダ王国>の整備は進んでいる。
しかし、国土に対して国民の数が明らかに少なくアンバランスだ。
住居としない地域も多数作ってもこのような状態であり、更に、地下迷宮1階層も町にするため、もう少し国民が欲しいところだ。
という相談を父さんとしたら、大同盟である<ラーム王国><イグイム王国><ミューラ王国><ベネチカット王国><エフソデア王国>は長期間<シータ王国>による理不尽な交易により疲弊しており、仕事がほとんどない国民や、<シータ王国>の圧力で奴隷としていた人族以外の者を開放しているため、かなりの人数の国民が衣食住を求めているとのことだった。
彼等を<アルダ王国>に住まわせれば、俺達は人口が増えて人手不足も解消し、向こうは仕事にあぶれた人がいなくなり、バランスが取れる。お互いにWIN-WINなので各自の性格や<スキル>等を考慮した上で<アルダ王国>の各地に住んでもらうこととした。
向こうの準備ができ次第こちらに魔道具による連絡が来るので、俺達が<転移>で迎えに行く。
<フラウス王国>が貸与している魔道具による<転移>は、基本的に魔道具が王都にあるらしく、国内各地に散らばっている者を集めるのが大変とのことでこちらから迎えに行くことにした。
こうなると、<神龍>にいる竜人もここで生活してほしい気もしてしまうが、まだ無理だろうな・・
そうして俺達は改めて<アルダ-フラウス>大同盟の整備を引き続き行うこととした。
ガジム率いるドワーフ族は、重鎮A、Bに破壊された強化されていなかった部分の防壁を、幻獣部隊が再作成し、引き続きひたすら防壁作成作業を実施しているとの連絡がレイラよりあった。
お邪魔虫を異空間に隔離したままなので不測の事態は起きずに作業が捗る。そして心も落ち着いて良い事だらけだ。
もちろん異空間には食料・水を与え、この世界と同様の昼間と夜のサイクルを再現しているので居心地は良いはずだ。連絡していないから知らんけど。
そう考えていると、レイラより、
『ジン様、ガジム殿からの依頼で、今現在完成している防壁の一部にジン様または神獣のどなたかに攻撃をして頂きたいそうなのですが・・いかがいたしますか?』
『それって、防壁の強度を試すってことかな?』
『はい、そうおっしゃっています』
『よし、わかった。安全にかかわることだから喜んで協力させてもらうよ。今すぐ行くね』
そして幻獣部隊とガジムがいる所に<転移>した。<ゴルデア王国>の防壁は終了し<ラーム王国>の防壁に取り掛かっている所らしい。なかなかの速さではないだろうか。
「ガジム達と幻獣部隊の皆、素晴らしい速度で見た目も良い。力強さも感じているので、以前の<アルダ王国>の防壁よりも更に強固になっているんだね。ありがとう。父さんからも感謝していると伝言を頼まれている。お邪魔虫もいないので、ここを含めて残り5カ国引き続きよろしくね」
「「「「ありがたき幸せ・・」」」」
幻獣部隊、ガジム率いるドワーフ族が揃って頭を下げる。俺としてはこっちが下げるべき方なのだが・・
「いやいや、お礼を言うのは俺の方だから。ところで強度確認がしたいとレイラから聞いたんだけど、どの辺りで試せばいいの?」
防壁は以前の<アルダ王国>に設置していた防壁と比較して、高さも高く威圧感が凄まじい。これなら<神の権能>を使用しても大破壊はなさそうに見える。
「それではちょうどテストで作成したこの場所にお願いします。まずは魔法系統で種類は何でもいいです」
「私がやってみたい。良いジン?」
ソラが立候補してきた。俺としては誰がやっても問題ないのでそのまま魔法を打ってもらう。
「良いよ、じゃあ頼んだよソラ」
ソラは防壁に向き合うと、手を壁に向けて力を込めた・・・すると防壁一面に赤から青、そして金色に変色した炎が表れた。
熱気はこちらに来ないように調整してくれているようでここからは何も感じない。が、凄まじい力で壁を破壊しにかかっていることは分かる。
体感で一分程だろうか、ソラが手を下ろしたら炎も一瞬で消えた。
その後に残ったのは煤だらけになっているが、壁の形を残している防壁があった。
あれほどの攻撃を受けても、かろうじてではあるが原型を留めている。
契約魔獣であり神獣であるソラの力には更に上があり、手加減をしたことは俺にはわかるが、それでも<SSS:神級>の力の範囲であることは間違いない。通常では考えられない隔絶した力による攻撃を耐え切って見せたのだ。
ガジム達は当然誇ってくるだろうと思った・・・が彼らの技術に対する想いの強さを忘れていた。
「クッソ、最早この壁は防壁にはならんな。今のは炎系の魔法だから熱系統の付与を増やす必要があるか?このまま魔法ではない物理的な攻撃をしたら最早壁の形は保っていられんだろうな」
「族長、あまり対熱系統を上げすぎると氷に対する防御が一気に落ちるぞ・・そう考えるとある程度エリアで分けて各種魔法耐性を持たせるか?」
「壁を何層にもするのはどうだ?」
「物理攻撃が先に来る場合も考えられる。そうすると防壁の強度を上げるのではなく逆に弾力を持たせてみては?」
「いや、常時復元する仕様にすれば解決すんじゃないだろうか?」
と、俺達そっちのけで討論会が始まってしまった。
まあいいか。重鎮A、Bを見た後だと、とてもいい奴らに見える。少々その場で待ったが、物理攻撃のリクエストはなく、討論に夢中になっていたため、邪魔にならないようにそっと<魔界森>の塔5階層に戻った。
ウェインはその場に残り、幻獣部隊の指揮をするのでこっちには来ていない。
ラムは塔の外周に植林した植物、作物の世話をするために出て行き、この5階層のソファに座っているのは俺と神獣だけとなった。
そこで俺は以前約束していたプレゼントとして、金色に輝く指輪を4つ机の上に並べた。
実はこれはガジムと水晶さんの協力があって出来上がったものだ。
最近は比較的自由になる時間が多いが、必ず神獣の皆は一緒にいたがる。俺も普段ならそうしたいのだが、彼女たちへのプレゼントを準備するときは話が違ってくる。
ある夜中に<神鳥>最下層にこっそり行こうとしたが、彼女たちに当然気付かれて同行すると言われた。
でも水晶さんに個人的な相談があると言って勘弁してもらったのだ。
先ずは<神鳥>に行き水晶さんと、事前にガジムに貰った液体について相談した。
そう、<シータ王国>の宝物庫にあった、召喚者が作成途中で逃亡したため未完成の万能薬を少々分けて貰ったのだ。
なぜこのような状態になっているかと言うと、ガジムがこの万能薬の中身についてある程度理解できたとのことだった。ガジムのLvでなぜ鑑定できたのか不思議に思ったが、彼には<鑑定眼の指輪>を渡していたのを思い出した。
近衛騎士に渡したドロップアイテムも使用しているとLvが上がっていたので、ガジムのアイテムもLvが上がったのではないだろうか・・
とはいえ、完全には理解したわけではなくかなりの推測が入っているようだが、内容は、「ここに神の血液が混ざれば万能薬として完成するのでは?」とのことだ。
召喚者はきっと神の血液など手に入れる術がなくて放置したのではないだろうか??
神の血液・・・俺も神の名がつく種族になっている為試そうかと思っているのだが、このあたりの知識が少しでもないか相談に来たのだ。
『水晶さん、この薬だけど、俺の血液を混ぜることによって万能薬として機能するの?』
『ジン様は神人になっていますので、本来はそうです。しかし今だ力がジン様に全てなじんでいるわけではない為に、完全な万能薬にはならないでしょう』
そうすると、どの様な使い道があるのかな?まあしょうがないか。本来ここに来た目的である神獣達へのプレゼントを相談しよう。
『ジン様、そういう事でしたら、その薬品とドロップの指輪を合成することにより神獣にも効果のあるアイテムを作成することができます。もちろん彼女たちの契約者であるジン様の血液と薬を混ぜる必要が出てきますが・・・効果としては、彼女たちの異常状態をジン様の意思により指輪を通して解除することができます。普通は神獣がそのような状態になることはありえないのですが、万が一とてつもない力を持ったものによる影響を受けた場合、指輪を通してジン様と対象の神獣の相乗効果によりこの世界の理に干渉できるLvの力を発揮することができるため有効に作用します。ただ、あまりにも力が強大なため、おそらくですが一度使用したら壊れてしまうと思いますが・・』
ナチュラルに心を読んでいるが、有効なアドバイスだ。
自分から聞きに来てなんだが、水晶さん詳しすぎるな。
『私のLvが上がっているからですね』
ほうほう、そうですか。
では、あまり神獣達を待たせるのは嫌なので早速作業にかかろうか。
『じゃあ、指輪のドロップが出やすい魔獣を用意してくれる?』
『承知しました。この層に4匹準備します。ドロップ率は私のLv上昇に伴い100%としていますのでご安心ください。ただし、あまり力は入れすぎないようにしてください!』
釘をさすのを忘れないのも、Lvが上がったおかげだろうか・・
そうして俺はドロップの指輪<指輪:聖級>を4つ手に入れることができた。
俺の血液を混ぜることによって黄金に輝いている薬品・・・これでも万能薬の完成形ではないらしいが・・・に指輪を4つ入れて、水晶さんに合成?をお願いした。
と言うよりも、俺では何をどうすればいいのかわからない為、お願いする以外に道はない。
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