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大陸の現状
ホノボノ日常
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ユージとキャムの子供を見せて貰い、色々な話をした。
もちろん斎藤と悠里、そして北野の最新情報も伝えたし、大陸代表会議についても話も伝えておいた。
ユージは強制召喚されてこの世界に来た際に<光術>と言う特殊な能力を獲得している。
そして、俺の管理者権限を使ってレベルも上げているので人外の強さを持っている状態だ。しかし、どんな状況になるかわからないので、仕入れた情報については都度連絡するようにしているんだ。
でも、<シータ王国>の時のように緊急性も危険性も今のところは感じていない。
それよりも、子供だ。本当に可愛すぎて困ってしまった。
ユージのはしゃぎっぷりも理解できてしまう。あの可愛さならしょうがない。ちっちゃい耳がピコピコ動くんだぞ!!フニャフニャ言ってるし!!
俺達が訪問した翌日から、各隊長、副隊長も顔を出したらしい。
なんとあの強面のガジム隊長がデレていたというのだから、凄まじい破壊力だ。
本来父さんの指示である会議場建設を最優先するあのガジム隊長が、一時間程居たというのだから驚きだ。
何故か、その場で害虫駆除?の機能を持つガジム隊長作成魔道具をプレゼントされたとか・・・
この害虫に俺達は含まれないだろうな?と思ってしまうのは俺だけではないだろう。
今まで<シータ王国>関連で結構辛い思いもしたのだから、幸せを満喫できるのはとても嬉しい。
実は俺達王族にも、跡取りができそうな話が聞こえてきている。ソフィア姉さんとリノス義兄さん、そしてロイド兄さんとミーナからも子供ができたと連絡を受けているんだ。
あんなに可愛い子供なら、大歓迎だ。
父さん母さんも、今まで見た事が無い程喜んでいて、辺境北伯時代から仕えてくれている【近衛部隊】や、ガジム隊長などは涙を流して喜んでいたとか・・・
そんな様子を見ている幻獣部隊女性陣、そして神獣達からの無言のプレッシャーが日に日に惨くなっているが、大陸代表会議の状況を見極めないといけないので、何とかスルーしている。
彼女達も頭ではわかっているのだが、あの可愛い子供を見てしまって抑えきれないのだろう。
そんな嬉しくも、なかなかにキツイ日々を過ごしていると、【管理部隊】から会議場が完成した旨連絡が来た。
幹部、と言ってもユージとキャムそして身重なソフィア姉さん、護衛のハルド、ミーナは欠席だが、<神龍>の町の外れに集合して内部の視察を行う。
外観はレンガ作りのような形で、人の高さ程度の壁に囲われている。
この壁はガジム隊長特性で、囲われている壁からはあらゆる攻撃を吸収する膜が空中、そして地中に張られている。
壁には一カ所のみ通行できる門がある為、そこは自在に膜を制御できるように強いるとの事。
制御できるのは、今のところ幹部全員としているが、会議開催時には以前経験した<心身操作>対策として、もう少し制限を懸けるとの事。
そして中に入ると、整備された花壇が一面を覆っており、所々小さな噴水がある。
もちろんこれもただの花や噴水ではない。
噴水は、水魔法を放てる魔道具を噴水っぽく見せているだけで、花壇の花に至っては、<魔力強奪>の力を持っているとの事。やっぱりガジム隊長はとんでもない物を作ってくれる。
緊急時には、この花が対象を自動で覆ったり、魔法を吸収することができるそうだ。そのため、魔力を使った<念話>や、<転移>などはこの中では許可された者以外は一切行うことができない。
そして会議場。こちらの壁も<アルダ王国>の外壁と同様に各種耐性が施されている。
一歩中に入ると、絨毯が一面にひかれており、温調管理もできているようだ。
複数の小部屋があり、最奥には父さんの執務室横にあるような円卓の会議場が準備されている。
そして、参加者をもてなすために必要な厨房なども整備されていた。
そうそう、あの絨毯。もちろんただの絨毯ではない。あれには<重力操作>が付与されているそうだ。ガジム隊長何でもアリだな。
王族、幹部は既に識別対象として登録済みで、緊急時には登録されている物以外にはとてつもない重力が発生するとの事。
【技術開発部隊】は、前回の召喚者達の能力を十分に解析して魔道具に組み込めるまでに至っている。
ここまですれば、安全面では問題ないのではないだろうか。
実際の会議出席者は、父さん、リノス義兄さん、俺、神獣、二コラ、ガジム、幻獣部隊だ。
特に、あの魔族の二人はウェインの隔絶した地力を覚えているはずなので、出席してもらう事にしている。
今回副隊長達は通常の業務を実施してもらい、【近衛部隊】は、護衛と一部は<神龍>の町の警護を【治安維持部隊】と共に実施してもらう。
もちろん転移元の王都も厳戒態勢となる。
そうして、着々と準備は整い、会議場のチェックも数日実施して終了した。
一段落したので、念のため<神龍>の町の外れである会議場周辺を散策してから、いつもの通り<魔界森>の塔五階層に帰った。
そして、いつもの通りゆったりしていると思い出したことがある。
<シータ王国>との戦いで、ダメになってしまったモモの指輪だ。
これは、以前の召喚者が作成途中であった秘薬と神人である俺の血から作成した物で、強大な効果を発揮する。そのおかげで、モモはやつらの手から解放されたのだ。
あまりに強大な力の為に、一回使用すると壊れてしまうので、モモだけ指輪をしていない。
万が一もあるし、一人だけ指輪がない物寂しいので、最近割と自由な時間ができていたことから、こっそりと・・・と言っても彼女達にはばれているだろうが、再度ダンジョンでドロップを得てから指輪を一つ作成しておいた。
「モモ、これ、改めて俺のところに戻ってきてくれてありがとう。遅くなってごめんね。神獣達のお姉さんとしても、俺の家族としてもこれからずっと改めてよろしくね!」
そういって、もう一度モモの指に指輪をはめた。
モモはそれは嬉しそうに指を眺めて、やがて他の神獣達に囲まれて女子トークが始まった。
最近の流れは、最終的に子供の話になるので、立場が弱くなる俺は早々にこの部屋を後にして、別の部屋で寛ぐことにした。
『水晶さん、久しぶり。呼び方、神様の方が良いのかな?』
『いいえ、今までの通りでお願いします。ジン様は私の力を取り戻してくださったのですから、感謝してもしきれません』
水晶さんは、俺達と同じ<神の権能>ある程度使いこなすことができている。
神と言ってもやはりレベルがあるようで、俺は相当に強い部類になるとの事。現時点で力が未だ馴染んでいない状態なのだが、その上でも強いらしい。
そして、神獣達も上位に位置している。
幻獣部隊も神ではあるが、成り立てである為、中位程度ではないかとの事だった。だが、あの部隊は過酷な鍛錬をシレっと毎日のように実施しているので、日に日に強くなっているそうだ。
何れ俺の力が完全に馴染めば、<SS:聖級>の隊長達も<SSS:神級>に引き上げられる可能性が高いでしょう・・・という事らしい。
正直、【近衛部隊】やガジム隊長なんかは、知らない間に<SSS:神級>になっていそうな気がするのだが・・・彼らもとてつもない鍛錬の鬼だからな。
『私も実は同じことを考えていました』
相変わらず心読んできますね、水晶さん。
懐かしいやり取りだ。
『それにしても、ユージ様のお子さんは可愛らしいですね』
『そうだよね。あれ、どうやって見たの?』
『もちろん<神の権能>ですよ』
そうでした。<神の権能>と言っておけば大体の事は出来てしまうんでした。
今日も何も事件は起こらずに、幸せな一日を過ごすことができた。
大陸代表会議まで、残すところあと2日。
もちろん斎藤と悠里、そして北野の最新情報も伝えたし、大陸代表会議についても話も伝えておいた。
ユージは強制召喚されてこの世界に来た際に<光術>と言う特殊な能力を獲得している。
そして、俺の管理者権限を使ってレベルも上げているので人外の強さを持っている状態だ。しかし、どんな状況になるかわからないので、仕入れた情報については都度連絡するようにしているんだ。
でも、<シータ王国>の時のように緊急性も危険性も今のところは感じていない。
それよりも、子供だ。本当に可愛すぎて困ってしまった。
ユージのはしゃぎっぷりも理解できてしまう。あの可愛さならしょうがない。ちっちゃい耳がピコピコ動くんだぞ!!フニャフニャ言ってるし!!
俺達が訪問した翌日から、各隊長、副隊長も顔を出したらしい。
なんとあの強面のガジム隊長がデレていたというのだから、凄まじい破壊力だ。
本来父さんの指示である会議場建設を最優先するあのガジム隊長が、一時間程居たというのだから驚きだ。
何故か、その場で害虫駆除?の機能を持つガジム隊長作成魔道具をプレゼントされたとか・・・
この害虫に俺達は含まれないだろうな?と思ってしまうのは俺だけではないだろう。
今まで<シータ王国>関連で結構辛い思いもしたのだから、幸せを満喫できるのはとても嬉しい。
実は俺達王族にも、跡取りができそうな話が聞こえてきている。ソフィア姉さんとリノス義兄さん、そしてロイド兄さんとミーナからも子供ができたと連絡を受けているんだ。
あんなに可愛い子供なら、大歓迎だ。
父さん母さんも、今まで見た事が無い程喜んでいて、辺境北伯時代から仕えてくれている【近衛部隊】や、ガジム隊長などは涙を流して喜んでいたとか・・・
そんな様子を見ている幻獣部隊女性陣、そして神獣達からの無言のプレッシャーが日に日に惨くなっているが、大陸代表会議の状況を見極めないといけないので、何とかスルーしている。
彼女達も頭ではわかっているのだが、あの可愛い子供を見てしまって抑えきれないのだろう。
そんな嬉しくも、なかなかにキツイ日々を過ごしていると、【管理部隊】から会議場が完成した旨連絡が来た。
幹部、と言ってもユージとキャムそして身重なソフィア姉さん、護衛のハルド、ミーナは欠席だが、<神龍>の町の外れに集合して内部の視察を行う。
外観はレンガ作りのような形で、人の高さ程度の壁に囲われている。
この壁はガジム隊長特性で、囲われている壁からはあらゆる攻撃を吸収する膜が空中、そして地中に張られている。
壁には一カ所のみ通行できる門がある為、そこは自在に膜を制御できるように強いるとの事。
制御できるのは、今のところ幹部全員としているが、会議開催時には以前経験した<心身操作>対策として、もう少し制限を懸けるとの事。
そして中に入ると、整備された花壇が一面を覆っており、所々小さな噴水がある。
もちろんこれもただの花や噴水ではない。
噴水は、水魔法を放てる魔道具を噴水っぽく見せているだけで、花壇の花に至っては、<魔力強奪>の力を持っているとの事。やっぱりガジム隊長はとんでもない物を作ってくれる。
緊急時には、この花が対象を自動で覆ったり、魔法を吸収することができるそうだ。そのため、魔力を使った<念話>や、<転移>などはこの中では許可された者以外は一切行うことができない。
そして会議場。こちらの壁も<アルダ王国>の外壁と同様に各種耐性が施されている。
一歩中に入ると、絨毯が一面にひかれており、温調管理もできているようだ。
複数の小部屋があり、最奥には父さんの執務室横にあるような円卓の会議場が準備されている。
そして、参加者をもてなすために必要な厨房なども整備されていた。
そうそう、あの絨毯。もちろんただの絨毯ではない。あれには<重力操作>が付与されているそうだ。ガジム隊長何でもアリだな。
王族、幹部は既に識別対象として登録済みで、緊急時には登録されている物以外にはとてつもない重力が発生するとの事。
【技術開発部隊】は、前回の召喚者達の能力を十分に解析して魔道具に組み込めるまでに至っている。
ここまですれば、安全面では問題ないのではないだろうか。
実際の会議出席者は、父さん、リノス義兄さん、俺、神獣、二コラ、ガジム、幻獣部隊だ。
特に、あの魔族の二人はウェインの隔絶した地力を覚えているはずなので、出席してもらう事にしている。
今回副隊長達は通常の業務を実施してもらい、【近衛部隊】は、護衛と一部は<神龍>の町の警護を【治安維持部隊】と共に実施してもらう。
もちろん転移元の王都も厳戒態勢となる。
そうして、着々と準備は整い、会議場のチェックも数日実施して終了した。
一段落したので、念のため<神龍>の町の外れである会議場周辺を散策してから、いつもの通り<魔界森>の塔五階層に帰った。
そして、いつもの通りゆったりしていると思い出したことがある。
<シータ王国>との戦いで、ダメになってしまったモモの指輪だ。
これは、以前の召喚者が作成途中であった秘薬と神人である俺の血から作成した物で、強大な効果を発揮する。そのおかげで、モモはやつらの手から解放されたのだ。
あまりに強大な力の為に、一回使用すると壊れてしまうので、モモだけ指輪をしていない。
万が一もあるし、一人だけ指輪がない物寂しいので、最近割と自由な時間ができていたことから、こっそりと・・・と言っても彼女達にはばれているだろうが、再度ダンジョンでドロップを得てから指輪を一つ作成しておいた。
「モモ、これ、改めて俺のところに戻ってきてくれてありがとう。遅くなってごめんね。神獣達のお姉さんとしても、俺の家族としてもこれからずっと改めてよろしくね!」
そういって、もう一度モモの指に指輪をはめた。
モモはそれは嬉しそうに指を眺めて、やがて他の神獣達に囲まれて女子トークが始まった。
最近の流れは、最終的に子供の話になるので、立場が弱くなる俺は早々にこの部屋を後にして、別の部屋で寛ぐことにした。
『水晶さん、久しぶり。呼び方、神様の方が良いのかな?』
『いいえ、今までの通りでお願いします。ジン様は私の力を取り戻してくださったのですから、感謝してもしきれません』
水晶さんは、俺達と同じ<神の権能>ある程度使いこなすことができている。
神と言ってもやはりレベルがあるようで、俺は相当に強い部類になるとの事。現時点で力が未だ馴染んでいない状態なのだが、その上でも強いらしい。
そして、神獣達も上位に位置している。
幻獣部隊も神ではあるが、成り立てである為、中位程度ではないかとの事だった。だが、あの部隊は過酷な鍛錬をシレっと毎日のように実施しているので、日に日に強くなっているそうだ。
何れ俺の力が完全に馴染めば、<SS:聖級>の隊長達も<SSS:神級>に引き上げられる可能性が高いでしょう・・・という事らしい。
正直、【近衛部隊】やガジム隊長なんかは、知らない間に<SSS:神級>になっていそうな気がするのだが・・・彼らもとてつもない鍛錬の鬼だからな。
『私も実は同じことを考えていました』
相変わらず心読んできますね、水晶さん。
懐かしいやり取りだ。
『それにしても、ユージ様のお子さんは可愛らしいですね』
『そうだよね。あれ、どうやって見たの?』
『もちろん<神の権能>ですよ』
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