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20話.武器作成と再戦へ

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さて、あのクソエセ魔術師を追ってこの海沿いの街、ハッシュドポテーにきた訳だが前の戦いで知った様に、今のままじゃ絶対に負ける。

俺がそんな神妙な面持ちをしているとモコが

「通じるかはわからないけど武器を作ってみたらどうなのにゃ?」

「武器……それもそうだな」

このたわいもない会話からあのチート級な武器が出るとは誰も思っていないだろう。

***
俺はを作る為に海に来た。
少々観光客などはいるがそんな事は良いだろう。

「カード発動っ!」

もちろん俺が出したモノはロードオブトイボックス。
あの振られ王が使っていたカードだ。

それにより一瞬で出てきたそれは……

「何だにゃ?これは」

「これは空母と呼ばれる俺の世界にあった船だよ。
主な役割は零戦の収容、発射だがそれを改造してさらなる成長を遂げさせたのがこいつ。

真核一航船赤城

だ。
元の赤城は
全長260メートルの幅31メートル。
速力31ノット(1時間に1海里進む(1852メートル)速度の事)
航続力16ノットの
主力装備が20センチ砲6問
     25ミリ機銃24挺
     搭載機数91機。

最初は巡洋戦艦として作られていたからそう作っても良かったのだが赤城は空母のイメージが強いからなぁ……
だからそのまま空母として使った巡洋戦艦から空母に変わった経緯は、ワシントン海軍軍縮条約で違反に値するモノだったから仕方なく空母に改造したんだよ」

「そうなのかにゃ」

「本当はミッドウェーで沈められた他の艦も出したかったが……
まぁそれはいいか」

「それで?それは昔の装備なのにゃ?
今の装備は何なのにゃ?」

「ああ、これは改造しまくったからな
このスキル便利すぎて法則とか全部無視できるんだぞ?

まず全長560メートルの幅50メートル
速力が500ノット、
航続力8000ノットの
主力装備が……
       超大型加速電磁砲6問
       小型レールガン24挺
       搭載機数200機。

超大型加速電磁砲とはレールガンの強化版でマッハ80で打ち出す事ができる。
ただこれにはめちゃくちゃ電力が必要なのだが……それすらも改善できてしまったらしい。
小型レールガンは、先ほどの超大型加速電磁砲の小型化した物で通常の銃器より威力がある。

これはアメリカでも実用化試験実験が行われていたらしく案外あっちの世界でもアニメの様な遠い存在ではなかったらしいが……この世界では関係ないな」

「それは良いけど彼奴のカードも分からないのだからまた同じ事になるかもにゃ、それに奴が海じゃなくて内陸部にいたらどうするのにゃ?」

「それも大丈夫。
このカードが俺の記憶から奴のスキルを読み取ったらしく'崩壊無効'が付与されていた。
そしてこれが大目玉!
こいつには空を飛ぶ力があるのだよ!」

「な、何だとにゃ!?」

「ああ、これだけの巨体を持ち上げるとかヤバすぎるができるらしい……」

「もうこれで勝てるんじゃないかにゃ?」

「油断は禁物だがな」

「そしてもう1つカード発動、カシムザロックバードこ気配探知を作動。
……おっ!ビンゴ。
強大な反応を確認!やっと見つけた。
そして運のいい事に海沿いの崖の上にいるらしい。
早速向かうぞ!」

「イエッサーにゃ!!」

***

「クズがまた来たのか……諦めの悪い、何度やろうが結果は変わらん」 

「さぁ、それはどうかな?行け!真核一航船赤城!」
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