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16.挑発
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「は、い……?」
「試してごらん。適当に何か考えて、僕に伝えようと思ってくれさえすればいい」
「まさか、そんな」
「言葉にしてはいけないよ」
「……急にそんな事を言われましても」
「何でもいいんだ。ほら、早く―――」
急かされて、ルイーズは首を傾げつつ、眼前に置かれたカップを見つめる。
今日の朝食に出されたお茶は、相変わらずとても渋かった。
誰かローナにお茶の淹れ方を教えてほしいな……。
「ローナというのは、誰かな?」
「……っわたしの、侍女です……」
「そぅ。彼女はお茶の淹れ方が得意ではないようだね。今日の朝食のお茶がとても渋かったんでしょう。僕のところの侍従長は得意だから教わるといいよ」
すらすらと言い当てられ、ルイーズは絶句した。それに対し、アルエはにっこりと笑って、
「何度でも試してみると良いよ」
と言った。
半信半疑だったルイーズも、二度三度と当てられていくと、現実なのだと思い知る。
見る見るうちに顔を強張らせ、思考を全停止すると、勢いよく立ち上がった。
「……恐れながら、今日は下がらせて頂きます」
「どうぞ、お好きなように」
ルイーズは一礼すると、リュンクスを連れて、あっという間に庭園を去った。
そんな姉弟を見送った侍従長はアルエの傍にやって来て、新しくお茶を淹れながら言った。
「よろしいのですか?」
「いつもの事だ。また嫌われただけでね」
「……私には殿下を快く思ってくださるように見えましたが」
「そんなはずはないし、そうであったとしても、迷惑だ」
「…………」
「説教はいらないよ」
「……かしこまりました」
侍従長は心中に過った思いを言い当てられ、深く頭を垂れて下がっていった。静まり返った庭園を見つめ、アルエは一人お茶に口をつけた。
リュンクスは王宮の廊下を闊歩していたルイーズの後に黙って続きながら、苦悩を滲ませる姉の背を見つめ、さもありなんと思った。
心を読まれるなど、誰でも気持ちがいいものではない。
王宮に出仕していたリュンクスはアルエの異能を耳に挟んでいたが、それでも実際目の当たりにすると、恐ろしいものを感じた。
ぴたりと足を止めたルイーズに慰めの言葉を告げようとしたが、振り返った姉の顔は羞恥に真っ赤に染まり、半泣きだった。
「リュン、どうしよう! アルエ殿下を私が思っていたことが知られてたなんて!」
「……はい?」
「先生に気をつけろと言われていたのに!」
頭を抱えるルイーズに、リュンクスは目を瞬いていたが、彼女が何を葛藤しているのかを理解して、いっそ感心する。
ルイーズは田舎でさんざん苦情が来たため、小さい物を誰かれかまわず可愛がるのを抑えろと、師から言い含められてきている。
だが、その偏った思考がアルエにダダもれであった事を知り、狼狽えているに違いなかった。
「えぇと……急いで殿下の前を辞したのは、そのためですか」
「そうだよ?」
それ以外に何があるのかと不思議そうな顔をしたルイーズに、リュンクスは苦笑したが、不意に彼女の後方に視線を向けて笑みを消した。
ルイーズは弟の視線につられて振り返り、淑女のものとはかけ離れた声を出した。
「げ」
「……随分と品のない、王宮であるまじき声を聞いたが、空耳だろうな」
相変わらずの嫌味節だとルイーズは思いつつ、弟ともども臣下の礼を取り、頭を垂れた。
「ご機嫌うるわしく存じます、王太子殿下」
道を彼に譲りつつ、ルイーズはそれでも理性を持って私心を抑え、顔に笑顔を貼り付かせて、王太子レオンハルトを見返した。
礼服であった夜会の時に比べ、平服はシンプルなデザインでありながら、レオンハルトの美貌は何ら損なう事はなく、むしろ逆に際立っていた。
彼が伴っている部下たちも顔立ちが整った者が何人か見受けられたし、護衛は見るからに頑強で、彼らもまた女性たちを虜にするだろう。
こうも見目麗しい若者たちが揃っていると女性には眼福ものなのか、たまたま通りがかった令嬢たちも遠巻きにしながら見とれている。
そんな彼らのなかにあって、レオンハルトの美貌は遥かに群を抜く。
完璧と謳われる程の整った顔立ちと、均整の取れた身体は文句をつけようのないものだ。
確かに男にしておくのはもったいないほどの、奇麗な人間だとルイーズは思う。
『でも、可愛くはないわ』
と、心中で更に続ける。
「まるで可愛げのない男女を見るまでは、機嫌が良かったんだがな。嫌な奴に会った、だろ?」
「まぁ。王太子殿下も心が読めるのですね!」
これは――――幸いだ。
態度に出してしまうと周囲の目があるし、伯爵代理としてあるまじきものだから、泣く泣く気をつけなければならない。
だが、王太子が勝手に心を読んでくれるなら楽だ。口に出して罵っているわけではないから不敬罪に問えないし、糾弾されても証拠がないと、とぼけられるというものだ。
ルイーズの言葉にレオンハルトは眉をひそめ、彼の周囲にいた者たちが一様に表情を険しくした。
差し出がましいと思ったのか彼らは何も言わなかったが、レオンハルトの瞳がすっと細められた。
「俺も、という事は、アルエに会ってきたようだな」
「えぇ、弟とお茶に招いていただいて、先ほど伺ったところです」
「それでアルエの能力を知って、慌てて逃げ帰って来たか」
冷ややかな嘲りのまじった視線を向けられ、ルイーズは顔をしかめた。
どうやら先程のやり取りが聞こえていたらしい。
嫌味なうえに、地獄耳だ。
王太子の一体どこが完璧なんだろう。
ルイーズは全く分からない。
「少し驚いただけです」
「そうか? それにしては随分と動揺していたようだが」
「……何がおっしゃりたいのですか」
「アルエと何を話した」
「大した事は何も」
グルナ家がアルエの後見になった事など、ルイーズが言わなくても、レオンハルトはとうに知っているだろう。
だからそう言ったのだが、レオンハルトは冷笑した。
「当ててやろうか? 弟につけと言われたんだろう」
「……その通りです。ただ、グルナ家が後見となったのであれば、これ以上は不要かと存じます」
何でまたそんな分かり切った事を、この王太子はしたり顔で言って来るのか理解できない。
「賢明な判断だな」
「ありがとうございます」
「…………」
「…………」
また無言になる微妙な時間に、ルイーズは耐えた。
何の用かは分からないが相手は王太子であるし、何かあって声をかけてきたと考えるのが普通である。
実際、王太子は何も言わないが、じっと視線を合わせて外さない。
まだ文句の一つでも言いたいのだろうか。
それならば暇なものである。
幸いにして、可愛いアルエ王子と会った後であるルイーズは夜会の時よりも寛大であったから、レオンハルトを見返したまま大人しく待っていた。
そしてようやく、彼が口を開いた。
「ルイーズ」
いつの間にこんな親し気に名を呼ばれる関係になったのだろう。ルイーズは全く分からない。
しかも、口元に優美な笑みを浮かべ、それはどこか色香すら漂う。
これに遠巻きにしている令嬢たちが息をのみ、頬を真っ赤に染めてうっとりと浸っているのが見えた。
何だこれは。私への挑発か。挑戦か。
「試してごらん。適当に何か考えて、僕に伝えようと思ってくれさえすればいい」
「まさか、そんな」
「言葉にしてはいけないよ」
「……急にそんな事を言われましても」
「何でもいいんだ。ほら、早く―――」
急かされて、ルイーズは首を傾げつつ、眼前に置かれたカップを見つめる。
今日の朝食に出されたお茶は、相変わらずとても渋かった。
誰かローナにお茶の淹れ方を教えてほしいな……。
「ローナというのは、誰かな?」
「……っわたしの、侍女です……」
「そぅ。彼女はお茶の淹れ方が得意ではないようだね。今日の朝食のお茶がとても渋かったんでしょう。僕のところの侍従長は得意だから教わるといいよ」
すらすらと言い当てられ、ルイーズは絶句した。それに対し、アルエはにっこりと笑って、
「何度でも試してみると良いよ」
と言った。
半信半疑だったルイーズも、二度三度と当てられていくと、現実なのだと思い知る。
見る見るうちに顔を強張らせ、思考を全停止すると、勢いよく立ち上がった。
「……恐れながら、今日は下がらせて頂きます」
「どうぞ、お好きなように」
ルイーズは一礼すると、リュンクスを連れて、あっという間に庭園を去った。
そんな姉弟を見送った侍従長はアルエの傍にやって来て、新しくお茶を淹れながら言った。
「よろしいのですか?」
「いつもの事だ。また嫌われただけでね」
「……私には殿下を快く思ってくださるように見えましたが」
「そんなはずはないし、そうであったとしても、迷惑だ」
「…………」
「説教はいらないよ」
「……かしこまりました」
侍従長は心中に過った思いを言い当てられ、深く頭を垂れて下がっていった。静まり返った庭園を見つめ、アルエは一人お茶に口をつけた。
リュンクスは王宮の廊下を闊歩していたルイーズの後に黙って続きながら、苦悩を滲ませる姉の背を見つめ、さもありなんと思った。
心を読まれるなど、誰でも気持ちがいいものではない。
王宮に出仕していたリュンクスはアルエの異能を耳に挟んでいたが、それでも実際目の当たりにすると、恐ろしいものを感じた。
ぴたりと足を止めたルイーズに慰めの言葉を告げようとしたが、振り返った姉の顔は羞恥に真っ赤に染まり、半泣きだった。
「リュン、どうしよう! アルエ殿下を私が思っていたことが知られてたなんて!」
「……はい?」
「先生に気をつけろと言われていたのに!」
頭を抱えるルイーズに、リュンクスは目を瞬いていたが、彼女が何を葛藤しているのかを理解して、いっそ感心する。
ルイーズは田舎でさんざん苦情が来たため、小さい物を誰かれかまわず可愛がるのを抑えろと、師から言い含められてきている。
だが、その偏った思考がアルエにダダもれであった事を知り、狼狽えているに違いなかった。
「えぇと……急いで殿下の前を辞したのは、そのためですか」
「そうだよ?」
それ以外に何があるのかと不思議そうな顔をしたルイーズに、リュンクスは苦笑したが、不意に彼女の後方に視線を向けて笑みを消した。
ルイーズは弟の視線につられて振り返り、淑女のものとはかけ離れた声を出した。
「げ」
「……随分と品のない、王宮であるまじき声を聞いたが、空耳だろうな」
相変わらずの嫌味節だとルイーズは思いつつ、弟ともども臣下の礼を取り、頭を垂れた。
「ご機嫌うるわしく存じます、王太子殿下」
道を彼に譲りつつ、ルイーズはそれでも理性を持って私心を抑え、顔に笑顔を貼り付かせて、王太子レオンハルトを見返した。
礼服であった夜会の時に比べ、平服はシンプルなデザインでありながら、レオンハルトの美貌は何ら損なう事はなく、むしろ逆に際立っていた。
彼が伴っている部下たちも顔立ちが整った者が何人か見受けられたし、護衛は見るからに頑強で、彼らもまた女性たちを虜にするだろう。
こうも見目麗しい若者たちが揃っていると女性には眼福ものなのか、たまたま通りがかった令嬢たちも遠巻きにしながら見とれている。
そんな彼らのなかにあって、レオンハルトの美貌は遥かに群を抜く。
完璧と謳われる程の整った顔立ちと、均整の取れた身体は文句をつけようのないものだ。
確かに男にしておくのはもったいないほどの、奇麗な人間だとルイーズは思う。
『でも、可愛くはないわ』
と、心中で更に続ける。
「まるで可愛げのない男女を見るまでは、機嫌が良かったんだがな。嫌な奴に会った、だろ?」
「まぁ。王太子殿下も心が読めるのですね!」
これは――――幸いだ。
態度に出してしまうと周囲の目があるし、伯爵代理としてあるまじきものだから、泣く泣く気をつけなければならない。
だが、王太子が勝手に心を読んでくれるなら楽だ。口に出して罵っているわけではないから不敬罪に問えないし、糾弾されても証拠がないと、とぼけられるというものだ。
ルイーズの言葉にレオンハルトは眉をひそめ、彼の周囲にいた者たちが一様に表情を険しくした。
差し出がましいと思ったのか彼らは何も言わなかったが、レオンハルトの瞳がすっと細められた。
「俺も、という事は、アルエに会ってきたようだな」
「えぇ、弟とお茶に招いていただいて、先ほど伺ったところです」
「それでアルエの能力を知って、慌てて逃げ帰って来たか」
冷ややかな嘲りのまじった視線を向けられ、ルイーズは顔をしかめた。
どうやら先程のやり取りが聞こえていたらしい。
嫌味なうえに、地獄耳だ。
王太子の一体どこが完璧なんだろう。
ルイーズは全く分からない。
「少し驚いただけです」
「そうか? それにしては随分と動揺していたようだが」
「……何がおっしゃりたいのですか」
「アルエと何を話した」
「大した事は何も」
グルナ家がアルエの後見になった事など、ルイーズが言わなくても、レオンハルトはとうに知っているだろう。
だからそう言ったのだが、レオンハルトは冷笑した。
「当ててやろうか? 弟につけと言われたんだろう」
「……その通りです。ただ、グルナ家が後見となったのであれば、これ以上は不要かと存じます」
何でまたそんな分かり切った事を、この王太子はしたり顔で言って来るのか理解できない。
「賢明な判断だな」
「ありがとうございます」
「…………」
「…………」
また無言になる微妙な時間に、ルイーズは耐えた。
何の用かは分からないが相手は王太子であるし、何かあって声をかけてきたと考えるのが普通である。
実際、王太子は何も言わないが、じっと視線を合わせて外さない。
まだ文句の一つでも言いたいのだろうか。
それならば暇なものである。
幸いにして、可愛いアルエ王子と会った後であるルイーズは夜会の時よりも寛大であったから、レオンハルトを見返したまま大人しく待っていた。
そしてようやく、彼が口を開いた。
「ルイーズ」
いつの間にこんな親し気に名を呼ばれる関係になったのだろう。ルイーズは全く分からない。
しかも、口元に優美な笑みを浮かべ、それはどこか色香すら漂う。
これに遠巻きにしている令嬢たちが息をのみ、頬を真っ赤に染めてうっとりと浸っているのが見えた。
何だこれは。私への挑発か。挑戦か。
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