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S級試験 ▶34話

#Shorts えっ!?俺、兄だし、リーダーなんだけどっ!?

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「明日、王宮見学行かない?一般公開エリアがあるらしいんだよね。」

「…兄さん、先に、今日の晩御飯どうするか決めて。」

「ん?昨日、エルが連れてってくれたお店でいいんじゃない?ご飯も旨かったし。」

「えー?同じお店でいいの?」

「うん。セリが好きそうな味だったから、セリにも食べさせてやりたいかなって。」

「…」

「…」

「…」

「あ!なに?エルとルキは別の店がいい?なら、エルにお任せするけど。」

「いや…」

「うーん、そうだね?シオンお兄ちゃんのお勧めだから、昨日のとこ、行こっか?」

「はい…」

「ねぇねぇ!それで王宮!行こうよ!明日!」

「あー、ごめんね?僕とセリちゃん、明日はお土産買いに行かなきゃだから。」

「えーっ!?じゃあ、ルキ!一緒に行こう!」

「は?いや、多分、明日は無理。」

「なんで!?何で無理なの?ルキまで他に用事あるとか言う?」

「は…?」

「あ…」

「…」

「え?なになに?何なのこの空気?何?」

「…ルキ、言ってないの?」

「やべぇ、完全に忘れてた。忘却の彼方。」

「…色々あったから、仕方ないです。」

「いや、マジで止めて!三人だけの話!俺も入れてよ!何なの!?」

「あー、あのさ、シオン、俺、受かったわ、S級。」

「っ!?」

「だから、明日、タグ貰いにギルド本部行ってくっから、」

「いつっ!?合格発表、いつあったの!?」

「発表ってか、伝達蝶が朝イチで飛んできて、」

「朝イチっ!?今、夕方っ!」

「あー、うん、マジで悪かった。」

「てことは、セリも!?セリも、発表、」

「落ちた。」

「あ…、そっか。…そっか、うん。まあ、でも、そんな落ち込む必要は無いからな!次、」

「うん。エルとルキに、次頑張れって励ましてもらったから大丈夫。」

「あ、そう…?…そっか、うん…、そっか…」

「…兄さん?」

「シオン、悪かったって。」

「もー!二人が報告忘れちゃうからー!」

「…なんとなく、エルとルキに報告して、満足しちゃってました。」

「俺も。セリに祝ってもらって満足、みたいな?」

「アハハハ!二人ともヒドい☆僕も忘れてたけど!」

「っ!君らの、俺の扱いっ!?」





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