37 / 50
第七章
7-4 Side C
しおりを挟む
二階建ての宿屋の内、クロードは客室と厨房に繋がる導力部に魔石を設置し終えた。魔力の通った厨房は火が使える。これで漸く、ここ数日まともなものを口にしていないレジーナに食事を用意できる。クロードは一先ず安堵した。後は食材の確保だが。
(……狩りに出るか)
幸い、十階層には獣型の魔物が多い。ダンジョン都市では日常食であったそれらを狩りに行くことを決め、クロードは厨房を見回した。自身の魔剣は刃先が大きすぎて、小型獣を狩るのに向かない。代わりとなる大振りの包丁を見つけたクロードは、浮いた錆を落とすために砥石で研ぎ始めた。
研ぎ始めてすぐ、クロードの意識は闇に呑まれていく。
「……」
ふとした時、緊張の要らない場面で、クロードの内には、虚無がぽっかりと口を開く。慣れ親しんだ感覚。永遠にも思える時を暗闇で過ごす内に、それが当たり前になっていた。それを、辛いとも恐ろしいとも思わなかった。
レジーナに出会うまでは――
(……駄目だ)
忍び寄る虚無に抗おうとしたクロードは、ふと、刃物を研ぐ自身の指先に懐かしさを覚えた。
魔剣を手にしてから、剣を磨くことはなくなった。けれど、それより以前、遠征や夜通しの任務で、火に照らされながら、ただ静かに剣を磨いた頃がある。その「場面」が、一瞬、脳裏に浮かんで消えた。
(レジーナ……)
――クロードは空っぽなんかじゃないわ。
レジーナにその言葉をもらってから、クロードの中に泡沫のように時折浮かんでは消える場面がある。
――私が保証してあげる。
喪失したはずのものが、「確かにあった」と思えるようになったのは、苦く笑った彼女のおかげだ。
傍に侍ることを拒絶されようと、彼女がクロードの唯一の光であることに変わりはない。光があると知った以上、もう、彼女のいない虚無には戻れなかった。
闇を振り払うように指先に力を込めたクロードの耳に、軽い足音が聞こえてくる。近づく気配は、間違いなく、彼女のものだった。
「……クロード?」
「……」
顔を上げたクロードと、厨房を覗き込んだレジーナの視線が合う。一瞬、彼女が動揺したように見えた。僅かに顔を逸らしたレジーナが、クロードの手元に視線を向ける。
「ごめんなさい。取り込み中だった?」
「いや、問題ない」
「そう……」
己に何か用があったのではないのか。そう思うクロードだったが、特に何かを言うわけでもないレジーナに、再び、手元の包丁を研ぎ始めた。何往復かの後、不意に、レジーナが口を開く。
「……あのね、クロード」
彼女の声に、クロードは手を止める。
「私、あなたに伝えてないことがあるって言ったでしょう?」
「ああ。だが、レジーナが言いたくないのであれば」
言わなくていい。クロードがそう言葉にする前に、レジーナが首を横に振った。
「ううん。クロードには知っててほしいの。……知って、それでどうするかを決めてほしい」
レジーナの真っすぐな瞳がクロードを捉えた。
「私、ここを出たら裁判にかけられるわ」
裁判という言葉に、クロードの胸にチリとした焦燥が生まれる。もしや、自分はレジーナと引き離されてしまうのだろうか――?
「殿下たちが言っていたでしょう?エリカが階段から落ちた事故。あれが私の故意、傷害だと疑われているの。……恐らく、有罪になると思う」
そう言って苦笑するレジーナに、クロードは即座に決断する。
「分かった」
「え?」
「明日、ダンジョンを抜けた後、すぐに皆から離脱しよう」
クロードの言葉に、レジーナが目を見開く。クロードは「大丈夫だ」という意を込めて頷いた。
「ダンジョンから出れば、転移魔法が使用可能になる。彼らを置いていこうと問題ない」
例え問題があろうと、クロードはレジーナを連れて逃げるつもりでいる。が、何も答えてくれない彼女の姿に不安を覚えた。レジーナへの忠誠は昨日、拒絶されたばかり。よもや、彼女は自分を置いていくつもりなのでは?
「レジーナ……!」
クロードはたまらず、レジーナへの距離を詰めた。触れるほど近くで、ルビーのように輝く瞳を見下ろす。クロードが「置いていかないでくれ」とすがるより先に、レジーナが口を開いた。
「……クロード、あなたに選んでほしいの」
「選ぶ……?」
問い返したクロードに、レジーナは大きく息を吸う。
「私はあなたの主君にはならない。まして、女神だとか運命だとか、触れ合えもしない何かになるつもりはないわ」
レジーナが、唇を噛む。
「私は……、私が欲しいのは、今のまま、このままの私を女性として愛してくれる人よ」
いっそ切ないくらいの声で吐露するレジーナに、クロードは咄嗟に何も言えなかった。
レジーナが、再び大きく息を吸う。彼女の視線が真っすぐにクロードを見据えた。
「不可侵なんて馬鹿みたい。触れることさえ躊躇うのなら、私のことは放っておいて」
「……レジーナ」
「王都に帰って、殿下の近衛にでもなればいいんだわ」
言い捨てたレジーナが去っていこうとする。引き留めようとしたクロードの手は、彼女に避けられてしまった。
「レジーナ、待ってくれ。読んでほしいんだ。俺は……」
「嫌よ」
「っ!」
彼女の明確な拒絶に、クロードの身体が強張る。迫りくる闇に呑まれそうになる寸前、レジーナがの強い眼差しがクロードを繋ぎ止めた。
「触れたいのなら、あなたから触れて」
「レジーナ……?」
「だけど、心を読ませるために触れないで」
クロードを睨むレジーナの瞳が、僅かに揺れる。
「……クロードは、そんなの関係なく、ただ私に触れたいとは思わないの?」
「俺は……」
そこから先の言葉が出てこないクロードに、レジーナがまた苦しそうに笑う。
「考えて、クロード。あなたが選んで」
「俺が、選ぶ……」
騎士になってからは、ただ「命に従え」と言われるだけ。クロードの意思など必要とされなかった。いつしか、それを「楽だ」とさえ感じるようになっていた。なのに――
(俺が、どうしたいか……?)
言葉にできない想いが込み上げる。レジーナに触れたかった。彼女を失う恐怖を触れて伝えたいと思うのに――
禁じられた接触に、クロードは行き場を失くした手を下ろした。それを見たレジーナは、黙って部屋を出ていこうとする。
(行かないでくれ……)
引き留めたい。彼女に触れられないまま、その背に焦がれる視線を向け続ける。クロードの想いが通じたのか、不意に、レジーナが振り向いた。
「……一番大切なこと、言い忘れてたわ」
振り向いたレジーナの眼差しは凪いだまま。僅かに、痛みに耐えるような表情を見せた彼女が呟いた。
「私、あなたが好きよ」
「っ!」
胸を襲った衝撃にクロードは息を呑む。聞き間違い、或いは、己の都合のいいように解釈してしまっただろうか。言葉の真意を問う間もなく、レジーナはその場を立ち去った。
(レジーナ、俺は……)
クロードの耳の奥に、レジーナの声がいつまでも残響として残った。
(……狩りに出るか)
幸い、十階層には獣型の魔物が多い。ダンジョン都市では日常食であったそれらを狩りに行くことを決め、クロードは厨房を見回した。自身の魔剣は刃先が大きすぎて、小型獣を狩るのに向かない。代わりとなる大振りの包丁を見つけたクロードは、浮いた錆を落とすために砥石で研ぎ始めた。
研ぎ始めてすぐ、クロードの意識は闇に呑まれていく。
「……」
ふとした時、緊張の要らない場面で、クロードの内には、虚無がぽっかりと口を開く。慣れ親しんだ感覚。永遠にも思える時を暗闇で過ごす内に、それが当たり前になっていた。それを、辛いとも恐ろしいとも思わなかった。
レジーナに出会うまでは――
(……駄目だ)
忍び寄る虚無に抗おうとしたクロードは、ふと、刃物を研ぐ自身の指先に懐かしさを覚えた。
魔剣を手にしてから、剣を磨くことはなくなった。けれど、それより以前、遠征や夜通しの任務で、火に照らされながら、ただ静かに剣を磨いた頃がある。その「場面」が、一瞬、脳裏に浮かんで消えた。
(レジーナ……)
――クロードは空っぽなんかじゃないわ。
レジーナにその言葉をもらってから、クロードの中に泡沫のように時折浮かんでは消える場面がある。
――私が保証してあげる。
喪失したはずのものが、「確かにあった」と思えるようになったのは、苦く笑った彼女のおかげだ。
傍に侍ることを拒絶されようと、彼女がクロードの唯一の光であることに変わりはない。光があると知った以上、もう、彼女のいない虚無には戻れなかった。
闇を振り払うように指先に力を込めたクロードの耳に、軽い足音が聞こえてくる。近づく気配は、間違いなく、彼女のものだった。
「……クロード?」
「……」
顔を上げたクロードと、厨房を覗き込んだレジーナの視線が合う。一瞬、彼女が動揺したように見えた。僅かに顔を逸らしたレジーナが、クロードの手元に視線を向ける。
「ごめんなさい。取り込み中だった?」
「いや、問題ない」
「そう……」
己に何か用があったのではないのか。そう思うクロードだったが、特に何かを言うわけでもないレジーナに、再び、手元の包丁を研ぎ始めた。何往復かの後、不意に、レジーナが口を開く。
「……あのね、クロード」
彼女の声に、クロードは手を止める。
「私、あなたに伝えてないことがあるって言ったでしょう?」
「ああ。だが、レジーナが言いたくないのであれば」
言わなくていい。クロードがそう言葉にする前に、レジーナが首を横に振った。
「ううん。クロードには知っててほしいの。……知って、それでどうするかを決めてほしい」
レジーナの真っすぐな瞳がクロードを捉えた。
「私、ここを出たら裁判にかけられるわ」
裁判という言葉に、クロードの胸にチリとした焦燥が生まれる。もしや、自分はレジーナと引き離されてしまうのだろうか――?
「殿下たちが言っていたでしょう?エリカが階段から落ちた事故。あれが私の故意、傷害だと疑われているの。……恐らく、有罪になると思う」
そう言って苦笑するレジーナに、クロードは即座に決断する。
「分かった」
「え?」
「明日、ダンジョンを抜けた後、すぐに皆から離脱しよう」
クロードの言葉に、レジーナが目を見開く。クロードは「大丈夫だ」という意を込めて頷いた。
「ダンジョンから出れば、転移魔法が使用可能になる。彼らを置いていこうと問題ない」
例え問題があろうと、クロードはレジーナを連れて逃げるつもりでいる。が、何も答えてくれない彼女の姿に不安を覚えた。レジーナへの忠誠は昨日、拒絶されたばかり。よもや、彼女は自分を置いていくつもりなのでは?
「レジーナ……!」
クロードはたまらず、レジーナへの距離を詰めた。触れるほど近くで、ルビーのように輝く瞳を見下ろす。クロードが「置いていかないでくれ」とすがるより先に、レジーナが口を開いた。
「……クロード、あなたに選んでほしいの」
「選ぶ……?」
問い返したクロードに、レジーナは大きく息を吸う。
「私はあなたの主君にはならない。まして、女神だとか運命だとか、触れ合えもしない何かになるつもりはないわ」
レジーナが、唇を噛む。
「私は……、私が欲しいのは、今のまま、このままの私を女性として愛してくれる人よ」
いっそ切ないくらいの声で吐露するレジーナに、クロードは咄嗟に何も言えなかった。
レジーナが、再び大きく息を吸う。彼女の視線が真っすぐにクロードを見据えた。
「不可侵なんて馬鹿みたい。触れることさえ躊躇うのなら、私のことは放っておいて」
「……レジーナ」
「王都に帰って、殿下の近衛にでもなればいいんだわ」
言い捨てたレジーナが去っていこうとする。引き留めようとしたクロードの手は、彼女に避けられてしまった。
「レジーナ、待ってくれ。読んでほしいんだ。俺は……」
「嫌よ」
「っ!」
彼女の明確な拒絶に、クロードの身体が強張る。迫りくる闇に呑まれそうになる寸前、レジーナがの強い眼差しがクロードを繋ぎ止めた。
「触れたいのなら、あなたから触れて」
「レジーナ……?」
「だけど、心を読ませるために触れないで」
クロードを睨むレジーナの瞳が、僅かに揺れる。
「……クロードは、そんなの関係なく、ただ私に触れたいとは思わないの?」
「俺は……」
そこから先の言葉が出てこないクロードに、レジーナがまた苦しそうに笑う。
「考えて、クロード。あなたが選んで」
「俺が、選ぶ……」
騎士になってからは、ただ「命に従え」と言われるだけ。クロードの意思など必要とされなかった。いつしか、それを「楽だ」とさえ感じるようになっていた。なのに――
(俺が、どうしたいか……?)
言葉にできない想いが込み上げる。レジーナに触れたかった。彼女を失う恐怖を触れて伝えたいと思うのに――
禁じられた接触に、クロードは行き場を失くした手を下ろした。それを見たレジーナは、黙って部屋を出ていこうとする。
(行かないでくれ……)
引き留めたい。彼女に触れられないまま、その背に焦がれる視線を向け続ける。クロードの想いが通じたのか、不意に、レジーナが振り向いた。
「……一番大切なこと、言い忘れてたわ」
振り向いたレジーナの眼差しは凪いだまま。僅かに、痛みに耐えるような表情を見せた彼女が呟いた。
「私、あなたが好きよ」
「っ!」
胸を襲った衝撃にクロードは息を呑む。聞き間違い、或いは、己の都合のいいように解釈してしまっただろうか。言葉の真意を問う間もなく、レジーナはその場を立ち去った。
(レジーナ、俺は……)
クロードの耳の奥に、レジーナの声がいつまでも残響として残った。
115
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
【完結】私なりのヒロイン頑張ってみます。ヒロインが儚げって大きな勘違いですわね
との
恋愛
レトビア公爵家に養子に出されることになった貧乏伯爵家のセアラ。
「セアラを人身御供にするって事? おじ様、とうとう頭がおかしくなったの?」
「超現実主義者のお父様には関係ないのよ」
悲壮感いっぱいで辿り着いた公爵家の酷さに手も足も出なくて悩んでいたセアラに声をかけてきた人はもっと壮大な悩みを抱えていました。
(それって、一個人の問題どころか⋯⋯)
「これからは淑女らしく」ってお兄様と約束してたセアラは無事役割を全うできるの!?
「お兄様、わたくし計画変更しますわ。兎に角長生きできるよう経験を活かして闘いあるのみです!」
呪いなんて言いつつ全然怖くない貧乏セアラの健闘?成り上がり?
頑張ります。
「問題は⋯⋯お兄様は意外なところでポンコツになるからそこが一番の心配ですの」
ーーーーーー
タイトルちょっぴり変更しました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
さらに⋯⋯長編に変更しました。ストックが溜まりすぎたので、少しスピードアップして公開する予定です。
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
体調不良で公開ストップしておりましたが、完結まで予約致しました。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
ご一読いただければ嬉しいです。
R15は念の為・・
【完】相手が宜しくないヤツだから、とりあえず婚約破棄したい(切実)
桜 鴬
恋愛
私は公爵家令嬢のエリザベート。弟と妹がおりますわ。嫡男の弟には隣国の姫君。妹には侯爵子息。私には皇太子様の婚約者がおります。勿論、政略結婚です。でもこればかりは仕方が有りません。貴族としての義務ですから。ですから私は私なりに、婚約者様の良い所を見つけようと努力をして参りました。尊敬し寄り添える様にと努力を重ねたのです。でも無理!ムリ!絶対に嫌!あからさまな変態加減。更には引きこもりの妹から明かされる真実?もう開いた口が塞がらない。
ヒロインに隠しキャラ?妹も私も悪役令嬢?ならそちらから婚約破棄して下さい。私だけなら国外追放喜んで!なのに何故か執着されてる。
ヒロイン!死ぬ気で攻略しろ!
勿論、やられたら倍返ししますけど。
(異世界転生者が登場しますが、主人公は異世界転生者では有りません。)
続編として【まだまだ宜しくないヤツだけど、とりあえず婚約破棄しない。】があります。
未来の記憶を手に入れて~婚約破棄された瞬間に未来を知った私は、受け入れて逃げ出したのだが~
キョウキョウ
恋愛
リムピンゼル公爵家の令嬢であるコルネリアはある日突然、ヘルベルト王子から婚約を破棄すると告げられた。
その瞬間にコルネリアは、処刑されてしまった数々の未来を見る。
絶対に死にたくないと思った彼女は、婚約破棄を快く受け入れた。
今後は彼らに目をつけられないよう、田舎に引きこもって地味に暮らすことを決意する。
それなのに、王子の周りに居た人達が次々と私に求婚してきた!?
※カクヨムにも掲載中の作品です。
断罪の準備は完璧です!国外追放が楽しみすぎてボロが出る
黒猫かの
恋愛
「ミモリ・フォン・ラングレイ! 貴様との婚約を破棄し、国外追放に処す!」
パルマ王国の卒業パーティー。第一王子アリオスから突きつけられた非情な断罪に、公爵令嬢ミモリは……内心でガッツポーズを決めていた。
(ついにきたわ! これで堅苦しい王妃教育も、無能な婚約者の世話も、全部おさらばですわ!)
悪役令嬢の逆襲
すけさん
恋愛
断罪される1年前に前世の記憶が甦る!
前世は三十代の子持ちのおばちゃんだった。
素行は悪かった悪役令嬢は、急におばちゃんチックな思想が芽生え恋に友情に新たな一面を見せ始めた事で、断罪を回避するべく奮闘する!
婚約破棄される前に、帰らせていただきます!
パリパリかぷちーの
恋愛
ある日、マリス王国の侯爵令嬢クロナは、王子が男爵令嬢リリィと密会し、自分を「可愛げのない女」と罵り、卒業パーティーで「婚約破棄」を言い渡そうと画策している現場を目撃してしまう。
普通なら嘆き悲しむ場面だが、クロナの反応は違った。
転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。
胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。
けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。
勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに……
『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。
子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。
逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。
時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。
これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる