先輩が死んだ、ら自分も死んで転生した~今は魔王様に寄生して生きてます~

リコピン

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第五章 お見合いした

Side F

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「それで?ローザは俺の楔になれそう?」

今しがた、フラフラと部屋を出ていった姿を思い出し、笑いを噛み殺す。

「…それは、私が陛下にお尋ねしたいのですが」

「あー、どうだろう?でも、あの力は面白いね。どんなとこに隠れていても必ず見つかる。あれって何だと思う?」

「魔王陛下の居場所を特定するような魔術も聖なる力も聞いたことがありませんが、新しく開発された魔術か。或いは、」

「ローザの言うことが本当だってことか。…前世ねえ」

世界に、何の繋がりも持たずに生じたはずの自分が。勇者に討たれて散っていくだけの世界の仕組みの一部に過ぎない自分が。前世まで遡れば、そこにしがらみを持つと言う。

しかも、そのしがらみの方がこんなところまで追いかけてきたと言うのだから。

とうに飽いたと思っていたはずの己の生に現れた異分子。今しばらくは、彼女に留められるのも悪くない。




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