【更新停止中】おキツネさまのしっぽ【冬再開予定】

リコピン

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第一章 純真妖狐(?)といっしょ

1-4. Side K

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1-4. 

人気ひとけの無くなった公園、灯りの下に立ち、足元を確かめる。

背後から近づいてくる人の気配に振り向けば、

「よう、オミ。斬り損ねたんだって?」

「すみません」

笑いながら現れた男に、軽く頭を下げる。

「珍しいな、お前がやり損なうってのも」

「…斬ったには斬ったんですが、邪魔が入って逃げられました」

「ふーん。で、何見てんだ?」

「…」

男の言葉に、再度、足元を確かめる。

「…一つ、気になることが…」

「へぇ。んじゃ、その話聞きながら帰るか。で、場合によっちゃ本部に報告、だな」

「…了解」

背を向け、歩き出した男に続く。最後に一度、振り向いた背後。

「…」

灯りの下、何の痕跡も残さない地面を確かめた。




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