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第二章 ツンデレ天邪鬼といっしょ
3-4. Side K
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3-4.
綾香を自身の車で病院へ担ぎ込み、「入院する程ではない」というお墨付きを医者からもらった帰宅途中、
「…オミー、さっきなんか一花ちゃんと喧嘩してた?」
「…してない」
「じゃあ、あんたが一方的に怒鳴り付けてたわけー?」
「違う」
確かに、多少、声を荒げてしまったのは事実だが、怒鳴り付けたわけではない。
「一花ちゃんは、フラッフラの私を心配して付き添ってくれてたんだからねー、ちゃんとお礼言ってくれた?」
「…受験生に、うつるかもしれないような病人に付き添わせるな」
「うっ、確かに、それはまずかったかも。うっかりしてた」
「…」
だからこそ、彼女には直ぐに部屋へ帰るよう、伝えたと言うのに。綾香の部屋の玄関を開けたそこに見つけた彼女の姿に、焦りと怒りを感じて―
「でもさー、オミはただでさえ表情恐いんだから、一花ちゃんにはもっと優しく言ってあげてよね!馴れてないんだからさー」
―言われなくても
既にやらかしてしまった確信は、ある。
「…」
脳内、何度も繰り返されるシーン。部屋を出ていった時の彼女の後ろ姿、最後まで、決してこちらを振り返ろうとはしなかった彼女の背中が、何度も―
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「…してない」
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「違う」
確かに、多少、声を荒げてしまったのは事実だが、怒鳴り付けたわけではない。
「一花ちゃんは、フラッフラの私を心配して付き添ってくれてたんだからねー、ちゃんとお礼言ってくれた?」
「…受験生に、うつるかもしれないような病人に付き添わせるな」
「うっ、確かに、それはまずかったかも。うっかりしてた」
「…」
だからこそ、彼女には直ぐに部屋へ帰るよう、伝えたと言うのに。綾香の部屋の玄関を開けたそこに見つけた彼女の姿に、焦りと怒りを感じて―
「でもさー、オミはただでさえ表情恐いんだから、一花ちゃんにはもっと優しく言ってあげてよね!馴れてないんだからさー」
―言われなくても
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「…」
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