異世界で悪霊となった俺、チート能力欲しさに神様のミッションを開始する

眠眠

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第1章 働かなくてもいい世界 〜 it's a small fairy world 〜

次の世界へ

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 管理者たちとの別れの挨拶が終わった。俺が穴から出ると、盛り上がっていた部分は徐々に下がっていき、やがてもとの平らな地面に戻った。四人娘は本拠地である塔のムラに戻ったのだろう。

 さて、そろそろいい時間だし、ヒメちゃんを捜しに行こう。ヒメちゃんの居場所はーっと……。
 友達発見器に従いヒメちゃんの居場所へと俺は進む。

(ここって……)

 ヒメちゃんはセミルの家に居た。しかも、封印されたユリカの部屋から彼女の反応がある。セミルはまだ帰っていない。見つかってここに連れてこられたわけではなく、自らここに隠れたのだろうか。

(……ヒメちゃん?)
「……」

 声を掛けてみるが反応はない。

(居るんでしょ?)
「……」

 けれど、扉一枚隔てたところに、確かに彼女の気配がする。見えない彼女に向かって俺は言う。

(急に別れることになっちゃってごめんね。前もって言えたら良かったんだけど、急に記憶が戻っちゃったから)
「……」

 駄目だ。返事が返ってこない。やはり、セミルの言う通り、俺との挨拶が済んだら次の世界に行ってしまうと思っているのか。徹底して聞く耳持たないでいるつもりだな。さて、どうしようか。

(……ヒメちゃん。別に返事したくないならそれでいいけれど、聞くだけ聞いてくれないか。

 ねえ、ヒメちゃん。ヒメちゃんが今隠れている部屋のかつての主の話、聞いたことある? そう、その封印部屋を使っていたヒトのこと。確か、何度かセミルが話してたから聞き覚えはあると思うんだけど、ユリカっていう女性がその部屋を使っていてね。この家に最初に住んでいたのはセミルとユリカ。そして、記憶を失った俺が後から加わって、一時期は三人で生活してたんだ。

 俺たちは仲良く……とは言わないけど、まあそれなりにいい感じで暮らしていた。最初は俺がユリカに嫌われていてな。まあ、俺のデリカシーの無さが原因だったんだけどさ。俺も、二人の仲の良さについていけなくなって、ときどき家出したこともあったな。だけど、徐々に俺たちは仲良くなって、このままずっとその暮らしが続くと思っていたんだ。

 けれど、ある日。ユリカは居なくなってしまった。俺たちの傍から、この世界から居なくなってしまった。自死を選んだんだ。自死って分かるかい? 自ら、自らの死を選択すること。自ら、自らの意識の消失を永劫に願うこと。どうして、彼女がそんなことを選んだのか、彼女の今際の際で俺は知った。どうしようもないこと、だったと思う。俺は止められなかったし、セミルでも止められたどうかは分からない。

 ただ、セミルはその今際の際に立ち会うこともできなかった。ユリカがそう願ったというのもあるけれど、セミルは最後にユリカと別れの挨拶をすることができなかったんだ。

 そして、それは彼女の自死に立ち会った俺も同じ。何でかって? それはね、俺はユリカと意思疎通することができなかったからだよ。彼女は俺の言葉を聞くことができなかったんだ。セミルやヒメちゃんと違ってね。

 ユリカとの最後は、お互いに一方通行に言葉を垂れ流したまま終わってしまった。もちろん、彼女が何を考えていたのか、なぜそうせざるを得なかったのは十分に俺に伝わってきた。ただ、俺の思いを、彼女と別れる俺の思いを、彼女は一切聞かずに居なくなってしまった。それが、なんだろうね。なんと言ったらいいのかな。悲しいやら、寂しいやら、悔しいやら、そんな気持ちが溢れてきてね。そこから立ち直るまでには、俺もセミルもかなり時間がかかったよ。

 俺は、もうすぐこの世界から居なくなる。だけど、ヒメちゃんにそんな思いをさせたくない。最後の挨拶をしないままヒメちゃんと別れるのは寂しいんだ。だから、ヒメちゃん。俺の言葉聞こえてたら、返事をしてくれないか?)
「……」

 ヒメちゃんは答えない。けれど、俺は待つ。ヒメちゃんとはちゃんと意思疎通ができる。あのときと違って、俺の言葉は届くのだ。だから、俺はヒメちゃんを待つ。

 数秒か、数分か。それくらいが過ぎた頃、ヒメちゃんは答えた。

「……あっくんは、私と挨拶しなくても、行っちゃうの?」
(……そうだな。そうするつもりだ)
「嫌だ、って言っても?」
(……ごめんね。行かなきゃいけない)
「また、戻ってくる? 二度と会えない?」
(……それは、分からない。戻って来ようとは思っているけど、もしかするとそれができないかもしれない)
「私もあっくんと行きたいって言ったら?」
(それは嬉しいね。だけど、それはできない。非常に残念だけどね)
「……お別れなの?」
(ああ)
「二度と会えないの?」
(それは分からない)
「あっくんは、死んじゃう、の?」
(……いや、死ぬわけじゃないよ。だけど、ヒメちゃんからすると同じようなこと、かな。もしかすると、二度と会えないわけだから)
「あっくんは、私と、私達とお別れするの、嫌?」
(ああ、嫌だね。もっとみんなと話をしたかったよ。もっと、ヒメちゃんの成長を見守りたかった)
「……」
(それが心残りだね。だから、もし、また会えたら、ヒメちゃんの成長した姿を俺に見せてくれないか? その、元気な姿をね)
「……うん、分かった」
(約束だよ)
「うん、約束」

 うん。ヒメちゃんと、ちゃんと挨拶できた。あのままお別れは嫌だったし、これで良かったと思う。

(じゃあ、セミルたちが心配してると思うから部屋から出ようか)
「うん。分かった……。わ、ぶつかっちゃ、え、あ、ちょ、ギャーーァ……!」
(ヒメちゃん!?)

 何かが崩れる音とヒメちゃんの悲鳴が聞こえる。
 もしかしてヒメちゃん、セミル部屋の変なギミックに触れてしまい、そのまま起きた雪崩に巻き込まれたんじゃ……。やばい、ヒメちゃんから返事がない。早く救出しないと!


 1時間後。ヒメちゃんを捜していた面々によりヒメちゃん救出活動が行われ、無事、彼女は救出できた。

「この部屋、どうする?」
(もう誰も入れないように戸板でも打ち付けとこうぜ)
「そうするか」

 こうして、危険地帯となったユリカ部屋は速やかに立入不可となった。

「ヒメ、悪霊さんと別れの挨拶、できたの?」

 捜索隊に謝罪と感謝の言葉を言うようヒメちゃんに指示した後、セミルは彼女にそう尋ねた。

「……うん」
「挨拶できて、良かった?」
「うん」
「そっか。ならいいや」

 ヒメちゃんの頭を撫でて、セミルは言う。

「何だ、心配しとったんじゃが、ちゃんとヒメを育てているじゃないか。結構結構。最初は乗り気じゃなかったのにのー」
「っちょ、マダム。いつの頃の話をしてるの」
「さー、いつじゃったかのうー」

 ふぁっふぁっふぁとマダムは笑う。

「それにしても、悪霊さん。よくヒメの居場所わかったね。ユリカ部屋の中に息を潜めてたんでしょ?」
「そう。あっくんすごかった! 絶対ばれないと思って隠れてたのに、私がここにいるって確信してたのか、ずっと扉の前で話しかけてたの。隠れてから物音ひとつ立てなかったのに、気づかれちゃった」

 驚きと尊敬の眼差しが向けられる。あ、どうしよう。友達発見器のことは言えないし、何とか誤魔化すしかないぞ。さっきヒメちゃんにできたし、何とかいけるか。

(ふふ、俺のヒメちゃんに対する父性パワーは尋常じゃないからね。ヒメちゃんの居場所だったら目を瞑っていたって分かるさ)
「さっきも思ったけど、悪霊さんは何を言っているの?」
「あっくん、すごい」
「そうなのか。てっきり、戻った記憶に捜し人の秘術でもあるかと思ったのだが、悪霊氏のカンであったか。変態並みの思いだな。ちょっと心配になってきた」

 あ、マッドの思った奴にすれば良かった。探しているものもヒトという設定にしたし、そっちのほうが自然だったか。そして、マッド。俺のヒメちゃんに対する思いはもっと純粋なものだ。シズさんやクリスタといった変態達と一緒にして欲しくない。


 時間が過ぎて夜になった。あれからマダムの屋敷でみんなといろんな話をしていた。時が経つのは早く、もう死神さんと約束した時刻となってしまった。まだ話足りないことがあるのだが仕方ない。

 俺たちはマダム屋敷から少し離れた場所に移動した。夜であるため、かなり真暗だ。俺は夜目が効くため問題ないが、みんな端末であたりを照らしている。傍にはすでに死神さんが居る。俺以外には認識阻害があるため見えていないようだ。

(それじゃあ、名残惜しいけど、そろそろ行かなきゃ)
「じゃあな悪霊氏」
「悪霊さん、お元気で」
「今度は失敗しないようにね。また記憶を失ったらシャレにならんさね」
「あっくん。またね。絶対にまた来てね」
「悪霊さんと過ごした時間は短かったけど楽しかったよ。寿命のない私達はずっと待ってるからさ。気兼ねなく来ていいからね」
(ありがとう、みんな。こちらこそ楽しかった。またな!)

 そう言って俺はみんなから離れる。

「いいですか。行きますよ?」
(ああ)

 死神さんの言葉に肯定すると、彼女は巨大な火の玉を3つ発生させる。そのまま火の玉は俺と死神さんを取り囲むように回転を始め、徐々に上昇し火柱となる。

 燃え移ることのない火は、そのまま天高く上昇し、やがて細くなって消えた。

「これが異世界転移の術……か」
「すごいきれいでした」
「行ったようだね」
「あっくん……」 
「さよなら、悪霊さん」

 みんなは天高く登る火を見てそう呟き、やがて屋敷の方へと戻っていった。
 世界は再び暗闇に包まれる。

「こんなんで、良かったですかね」
(そうですね。ありがとうございます)

 俺は死神さんにお礼を言う。さっきの火柱は俺が死神さんにお願いしたものだ。

 何でも、異世界転移の術は地味らしく、発動しても気づかれないことがほとんどだそうだ。俺に実体があるなら居なくなったと分かるのだが、姿の見えないこのままじゃ転移したかどうかよく分からないので、派手に演出してもらったのだ。

「さて、それじゃあホントの転移、行きますよ」
(お願いします)
「転移~、発動!」

 死神さんの掛け声で、世界の様相が書き換わっていく。

(これが転移ですか? 俺たち自身は全然動いてないんですけど。あと、さっきの掛け声はなんですか?)
「いやあ、悪霊さんが演出を重視してたので、分かりやすいようにしてみました。本当は掛け声要らないんですけどね。動いてないように見えますけど、ちゃんと転移できてますからね。安心してくだい」
(分かりました。どれくらいかかります? 思ったよりも長そうですね。パッと移動すると思ってました)
「そうですね。転移前と転移後の世界の時を止めてるので、ちゃんとした時間はよく分かりませんが、体感時間で5分少々といったところでしょうか。多分」
 
 多分?
 
「世界によってかかる時間が変わるので。まあ、だいたい5分位で着きますので、その間に次のミッションの話をしておきましょう」

 そう言って死神さんは懐からごそごそとメモを取り出す。

「えーっと、今回のミッションはチュートリアルみたいなもんでしてね。難易度は最低って感じでしたが、次のミッションは違います。もうちょっとだけ難易度が上がるので注意してくださいね」

 まあ、今回のミッションは友達作るだけだったからね。話せるヒトが少ないから世界中を周る羽目になったけど。

(了解です)
「で、次のミッションなんですけど、悪霊さんには恋のキューピッドになって頂きます」

 は? なんですって?

「だから、恋のキューピッドです。こちらの指定するお二人が、見事悪霊さんの手によって結ばれればミッション達成! おめでとうございます! わーパチパチ! これでまたチート能力ゲットに一歩近づきます!」

 いや、そんな恋愛なんて運と相性と性癖次第で、結ばれるか結ばれないかは変わるでしょ。難易度がゲキムズの可能性もあるんですけど。

「そうですね。だけど、まあ、もともとの二人の相性は悪くないので安心してください」

 そうかそれなら良かった。

 うん? 良かったか? このミッション、下手すると詰むぞ。どちらか一人が命を落としたりしたら、それだけでジ・エンドだ。友達100人と違って取り返しの付かない分、こちらのほうがはるかに厄介だ。

「ですから、チュートリアルって言ったじゃないですか」
(それ聞いたのついさっきですけどね。で、これ片方が死んだりしたらどうするんですか? 新しく指定された二人の仲を取り持てばいいんですか?)
「そうですね。そうなったときは……」
(そうなったときは……?)

 死神さんは手を合わせる。

「来世での活躍をお祈りしております」
(ミジンコ送りじゃねえか! ふざけんな!)
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