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第2章 恋のキューピッド大作戦 〜 Shape of Our Heart 〜
諸月の時期5
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司令室へと戻されたベティは、モニタに映るモンスターの様子を眺めていた。複数のモニタはそれぞれ別の場所を映し出しているが、そのいずれもがモンスターで満ちている。今までにない規模の群れが帝都へと押し寄せていた。
「弾はあるし、どんどん撃って構わないからねー」
第四分隊隊長のキリト・ハヤマの声が聞こえる。彼が指示したポイントに、指示された弾頭が次々と着弾する。押し寄せる群れをできるだけ取りこぼさないように。ひとつの弾頭でできるだけ多くのモンスターを巻き込むように。彼の指揮する狙撃部隊により、モンスターのほとんどは城壁に触れることもできずに死骸となっていった。
「とはいえさすがに全部は無理だから、抜け出してきたやつはお願いね、カーディナル」
「はっ。心得てます」
敬礼を掲げて返事をするのは第五分隊隊長のカーディナルだ。基本的に分隊長は序列の上では同格なのだが、同じ目的の三分隊であれば数字の小さい方が命令系統の上位に来ることが多い。そのため、カーディナルはハヤマに対し上官のように接していた。
「第五分隊、東北方面守備軍。命令を待たなくて良い。抜け出してきたモンスターは一匹ずつ、落ち着いて確実に処理しろ」
カーディナルの命令が部隊に伝わる。星形城塞の鈍角付近で、ちらほらと火柱が上がる。辛うじて弾幕を突破したモンスターが為す術無く倒れていった。
「この分なら、第七の出番は無さそうだな」
手持ち無沙汰のエリザベスに声をかけたのは、外敵討伐軍、軍団長のアキレスだ。エリザベスが城壁の上で偵察していたにも関わらず、クラスター爆弾の発射を許可した人物である。
「だと良いのですが……」
とはいえそのことを蒸し返す余裕は今はない。かつて無い規模のモンスターの攻勢だ。いまのところ、ハヤマの弾幕で押し寄せるモンスターの先頭は掃討できているが、奥にはまだ数多くモンスターが蠢いている。未だ予断は許されない。
「ーー南西側の第六分隊より報告です」
「何だ?」
砲弾の指示をしながらハヤマが促す。
「帝都内、ポイントN-92にて警備中の第六分隊が複数の黒鼠に襲われました。重体1名。重傷者2名。軽傷者5名」
「何? 内部から?」
「侵入されたか。しかも、ここではなく南西か?」
驚いたように言うアキレスに、「ええ、間違いありません」と返事がくる。
黒鼠はモンスターの中でも小型の部類に入る。その大きさは人の子供程度しかないため、他の大型獣に比べると脅威度は低い。一般に売られている猟銃でも斃すことは可能だ。だが、小型のためどこにでも潜り込んでしまい、一度見失うと再び発見するのが困難となる。また、強力な歯でコンクリートを掘り進み、砦に穴を空けられた例もある。
「城壁の脆いところでも穿られたか……」
「にしても、このタイミングは無いですね。東北側からはモンスターの大群。南西側からは黒鼠の侵入。まるで、狙ってやったとしか思えませんよ」
ハヤマが肩を竦める。
「莫迦な。偶然だろう。モンスターにそこまでの知性はない」
顎をイジりつつアキレスは答える。
「ーー続いて報告が入りました。南西部の発電所付近に黒鼠を確認。また、送電線が被害を受けたようで、南、西、中央エリアで停電が発生しております」
その言葉にアキレスは顔色を変える。
「なんだと……? まさか、本当に、知性のあるモンスターが産まれたというのか? そしてモンスター共を率いているとでもいうのか……?」
知性のあるモンスターが多様な種類のモンスターを率いる。今までなかったことだが、その可能性は高いとエリザベスは考えていた。
普段、モンスターは同種で群れる。共生関係でもない限り、別種が混じり合った群れは見たことがない。それは諸月の時期のモンスターでも変わらない。暴れ狂うモンスターは種類ごとに異なる場所、異なるタイミングで襲いかかってくる。別種同士が互いに争うことも珍しくない。にも関わらず、今この東北方面から押し寄せる群れは様々な種が入り混じっている。それこそ、肉食獣と草食獣が仲良く轡を並べて城壁へと突進してくるのだ。強力な何かに率いられなければ、そんなことはありえない。
ふと、彼女の脳裏に2ヶ月前の黒虎がよぎった。鱗飛ばしで危機を回避した個体である。多様な攻撃方法といい、深追いせず逃げ出した判断といい、決して知性は低くない。まさか、あいつが……?
「アキレス軍団長殿。いずれにしても、援護が必要かと」
「そうだな。帝都警ら中の第九、第八部隊より、最寄りのチームを送るとしよう」
「私が行きましょう」
アキレスの言葉をエリザベスが遮る。
「駄目だ。あちらは小型のモンスターだ。大型が城壁の近くに居るという報告もない。お前が行くとこちらの群れに防衛ラインを突破されたときの手段が無くなる」
二秒ほど二人は睨み合う。
「……分かりました。待機します」
「そうしろ」
反論が浮かばずにエリザベスは引き下がった。
「広報部。避難勧告を出せ」
「了解」
ハヤマの指示に、広報部が答える。間もなく放送が始まった。
もしも、このモンスターたちがボスによって統率されたものだとしたら。もしも、目の前にいる軍勢が囮だとしたら。もしも、反対側から侵入してきたモンスターが本命だとした。自分はそちらに向かうべきなんじゃないだろうか、と彼女は思う。
けれど、そうだとしても、その本命の狙いが分からない。分からなければ、自分が向かっても結局後手に回ってしまう。
それに、アキレス軍団長の言うことももっともだ。こちら側の防衛ラインが大型モンスターに突破されては大損害となってしまう。それだけは防がなければならない。
(こんなとき、オスカー隊長だったらどうしてるかな……)
彼女の脳裏にかつての英雄がよぎる。型破りだが、いつも最善と思える結果を出してきたクリスの父。彼の背中が彼女の行動指針であった。
(そういえばクリスは大丈夫かな)
二ヶ月前、久しぶりに会った彼は随分と背が伸びていた。もう少ししたら、ますますオスカー隊長に雰囲気が似てくるだろう。確か、彼の住居は南西エリアでは無かったはずだ。そうだとしても早めに避難してくれるといいが……。
---------------------------
レイジーはベッドにうつ伏せになり、クリスが持ってきた本を読んでいた。児童向けのものではない。一般向けの細かい文字がびっしりとある本だ。しかし、特訓を経てこの世界の文字をマスターした彼女にとっては、もはや問題なく読めるものであった。
城壁の外の爆雷も、彼女の部屋までは届かない。静かなベッドで彼女は自分の時間を過ごしていた。
そして、時刻は停電した瞬間を迎える。中央に位置するエイビス研究所も停電エリアに含まれており、彼女の部屋は暗闇に閉ざされた。
「……何?」
初めての事態に彼女は不思議がる。嫌なことも良かったことも、今までの『変化』は扉が開くと彼女に訪れた。嫌なことは定期検診や実験。良かったことはクリスや悪霊さんの来訪。
けれど今回は違う。自分の部屋とその隣の部屋が同時に停電していた。扉は閉まったままである。
彼女は本をその場に置いて、ゆっくりと扉に近づいていった。そして、恐る恐るノブに手を伸ばし力を込める。
「……開い、ちゃった……」
特に抵抗もなく、扉は奥へと開いた。おっかなびっくり、彼女はそろりと足を踏み出す。周りを見渡しても、外の部屋に人の気配はない。
彼女は外の部屋の扉に耳をつける。この向こうは廊下になっている。
「こっちも、開く……?」
ノブに力を込めると、抵抗なく回りきった。このまま手前に引けば、扉は開いてしまいそうだ。
突然、ドアの外を走る音が聞こえる。慌てて彼女はノブを戻し、内側の部屋に戻る。足音は部屋の前を通り過ぎ、そして遠くへと消えていった。
5分程度、彼女はベッドから動かなかった。そして、再び彼女は外を目指す。内側の部屋の扉を抜け、外側の扉に耳を当てる。人の気配がないことを確認すると、外側の扉をゆっくりと開いた。
廊下も部屋と同様に電気が消えていた。ところどころに設置してある非常灯が廊下を青白く照らしているため、進めないことは無さそうだ。
そう考えた彼女は恐る恐る外の世界へと体を進め、後ろ手に扉を閉めた。
一歩、二歩、三歩。
ひとりきりで部屋の外を歩く。
彼女にとって初めての経験であった。
「弾はあるし、どんどん撃って構わないからねー」
第四分隊隊長のキリト・ハヤマの声が聞こえる。彼が指示したポイントに、指示された弾頭が次々と着弾する。押し寄せる群れをできるだけ取りこぼさないように。ひとつの弾頭でできるだけ多くのモンスターを巻き込むように。彼の指揮する狙撃部隊により、モンスターのほとんどは城壁に触れることもできずに死骸となっていった。
「とはいえさすがに全部は無理だから、抜け出してきたやつはお願いね、カーディナル」
「はっ。心得てます」
敬礼を掲げて返事をするのは第五分隊隊長のカーディナルだ。基本的に分隊長は序列の上では同格なのだが、同じ目的の三分隊であれば数字の小さい方が命令系統の上位に来ることが多い。そのため、カーディナルはハヤマに対し上官のように接していた。
「第五分隊、東北方面守備軍。命令を待たなくて良い。抜け出してきたモンスターは一匹ずつ、落ち着いて確実に処理しろ」
カーディナルの命令が部隊に伝わる。星形城塞の鈍角付近で、ちらほらと火柱が上がる。辛うじて弾幕を突破したモンスターが為す術無く倒れていった。
「この分なら、第七の出番は無さそうだな」
手持ち無沙汰のエリザベスに声をかけたのは、外敵討伐軍、軍団長のアキレスだ。エリザベスが城壁の上で偵察していたにも関わらず、クラスター爆弾の発射を許可した人物である。
「だと良いのですが……」
とはいえそのことを蒸し返す余裕は今はない。かつて無い規模のモンスターの攻勢だ。いまのところ、ハヤマの弾幕で押し寄せるモンスターの先頭は掃討できているが、奥にはまだ数多くモンスターが蠢いている。未だ予断は許されない。
「ーー南西側の第六分隊より報告です」
「何だ?」
砲弾の指示をしながらハヤマが促す。
「帝都内、ポイントN-92にて警備中の第六分隊が複数の黒鼠に襲われました。重体1名。重傷者2名。軽傷者5名」
「何? 内部から?」
「侵入されたか。しかも、ここではなく南西か?」
驚いたように言うアキレスに、「ええ、間違いありません」と返事がくる。
黒鼠はモンスターの中でも小型の部類に入る。その大きさは人の子供程度しかないため、他の大型獣に比べると脅威度は低い。一般に売られている猟銃でも斃すことは可能だ。だが、小型のためどこにでも潜り込んでしまい、一度見失うと再び発見するのが困難となる。また、強力な歯でコンクリートを掘り進み、砦に穴を空けられた例もある。
「城壁の脆いところでも穿られたか……」
「にしても、このタイミングは無いですね。東北側からはモンスターの大群。南西側からは黒鼠の侵入。まるで、狙ってやったとしか思えませんよ」
ハヤマが肩を竦める。
「莫迦な。偶然だろう。モンスターにそこまでの知性はない」
顎をイジりつつアキレスは答える。
「ーー続いて報告が入りました。南西部の発電所付近に黒鼠を確認。また、送電線が被害を受けたようで、南、西、中央エリアで停電が発生しております」
その言葉にアキレスは顔色を変える。
「なんだと……? まさか、本当に、知性のあるモンスターが産まれたというのか? そしてモンスター共を率いているとでもいうのか……?」
知性のあるモンスターが多様な種類のモンスターを率いる。今までなかったことだが、その可能性は高いとエリザベスは考えていた。
普段、モンスターは同種で群れる。共生関係でもない限り、別種が混じり合った群れは見たことがない。それは諸月の時期のモンスターでも変わらない。暴れ狂うモンスターは種類ごとに異なる場所、異なるタイミングで襲いかかってくる。別種同士が互いに争うことも珍しくない。にも関わらず、今この東北方面から押し寄せる群れは様々な種が入り混じっている。それこそ、肉食獣と草食獣が仲良く轡を並べて城壁へと突進してくるのだ。強力な何かに率いられなければ、そんなことはありえない。
ふと、彼女の脳裏に2ヶ月前の黒虎がよぎった。鱗飛ばしで危機を回避した個体である。多様な攻撃方法といい、深追いせず逃げ出した判断といい、決して知性は低くない。まさか、あいつが……?
「アキレス軍団長殿。いずれにしても、援護が必要かと」
「そうだな。帝都警ら中の第九、第八部隊より、最寄りのチームを送るとしよう」
「私が行きましょう」
アキレスの言葉をエリザベスが遮る。
「駄目だ。あちらは小型のモンスターだ。大型が城壁の近くに居るという報告もない。お前が行くとこちらの群れに防衛ラインを突破されたときの手段が無くなる」
二秒ほど二人は睨み合う。
「……分かりました。待機します」
「そうしろ」
反論が浮かばずにエリザベスは引き下がった。
「広報部。避難勧告を出せ」
「了解」
ハヤマの指示に、広報部が答える。間もなく放送が始まった。
もしも、このモンスターたちがボスによって統率されたものだとしたら。もしも、目の前にいる軍勢が囮だとしたら。もしも、反対側から侵入してきたモンスターが本命だとした。自分はそちらに向かうべきなんじゃないだろうか、と彼女は思う。
けれど、そうだとしても、その本命の狙いが分からない。分からなければ、自分が向かっても結局後手に回ってしまう。
それに、アキレス軍団長の言うことももっともだ。こちら側の防衛ラインが大型モンスターに突破されては大損害となってしまう。それだけは防がなければならない。
(こんなとき、オスカー隊長だったらどうしてるかな……)
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城壁の外の爆雷も、彼女の部屋までは届かない。静かなベッドで彼女は自分の時間を過ごしていた。
そして、時刻は停電した瞬間を迎える。中央に位置するエイビス研究所も停電エリアに含まれており、彼女の部屋は暗闇に閉ざされた。
「……何?」
初めての事態に彼女は不思議がる。嫌なことも良かったことも、今までの『変化』は扉が開くと彼女に訪れた。嫌なことは定期検診や実験。良かったことはクリスや悪霊さんの来訪。
けれど今回は違う。自分の部屋とその隣の部屋が同時に停電していた。扉は閉まったままである。
彼女は本をその場に置いて、ゆっくりと扉に近づいていった。そして、恐る恐るノブに手を伸ばし力を込める。
「……開い、ちゃった……」
特に抵抗もなく、扉は奥へと開いた。おっかなびっくり、彼女はそろりと足を踏み出す。周りを見渡しても、外の部屋に人の気配はない。
彼女は外の部屋の扉に耳をつける。この向こうは廊下になっている。
「こっちも、開く……?」
ノブに力を込めると、抵抗なく回りきった。このまま手前に引けば、扉は開いてしまいそうだ。
突然、ドアの外を走る音が聞こえる。慌てて彼女はノブを戻し、内側の部屋に戻る。足音は部屋の前を通り過ぎ、そして遠くへと消えていった。
5分程度、彼女はベッドから動かなかった。そして、再び彼女は外を目指す。内側の部屋の扉を抜け、外側の扉に耳を当てる。人の気配がないことを確認すると、外側の扉をゆっくりと開いた。
廊下も部屋と同様に電気が消えていた。ところどころに設置してある非常灯が廊下を青白く照らしているため、進めないことは無さそうだ。
そう考えた彼女は恐る恐る外の世界へと体を進め、後ろ手に扉を閉めた。
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