111 / 112
第21章:精霊たちの新たなる調和
第109話 騎士団からの招待状
しおりを挟む
王都アルバロッサに戻ってきた優馬たち。影の王の封印を強化するための「契約の儀式」を無事に終えた彼らは、しばしの安堵を感じつつも、次の脅威が訪れるのをどこかで予感していた。しかし、そんな彼らを待ち構えていたのは、想像以上に早く届いた新たな依頼だった。
ギルドで一息つく間もなく、一人の若い騎士が息を切らしながら駆け込んできた。鎧は土や草で汚れており、急ぎ馬で駆けてきたことが一目でわかる。
「精霊の守り手の一行よ!」
騎士は優馬たちを見つけると、深々と頭を下げて一礼し、荒い息のまま切迫した声で続けた。
「王国騎士団の長が、ぜひともあなた方にお力添えを願いたいとのことで…」
その言葉に、優馬は少し驚きながらも騎士の真剣な表情を見つめ返す。騎士団長がわざわざ精霊の守り手に助けを求めるとなれば、ただ事ではないと察した。
「詳しい事情を教えてくれますか?」
優馬がそう言うと、騎士は少し落ち着きを取り戻し、改めて事情を説明し始めた。
「実は、王国の北部にある“古代精霊の聖域”で異変が発生しているのです。精霊たちが長年守り続けてきたその聖域に、突然、影の気配が漂い始めました。騎士団もすでに派遣されているのですが、どうやら精霊の加護が弱まっているようで…」
その言葉にリースが険しい表情を浮かべる。
「精霊の加護が弱まっているですって…? 聖域は本来、精霊たちが守り抜くべき神聖な場所のはず。そんな異変が起きるなんて…影の王の力が影響しているのかもしれませんね」
リースの言葉に、レインも神妙な顔つきで続けた。
「契約の儀式を終えたばかりなのに、影の気配がさらに広がっているなんて…。もしかすると、影の王の力が完全には抑えきれていないのかもしれないわ」
騎士はその話に小さく頷き、説明を続けた。
「古代精霊の聖域は、王都から北へ数日行った先の山岳地帯にあります。精霊たちの結界で守られた場所で、普段なら人間は入れないはずの場所なのですが…今、その結界が急激に弱まっているとの報告がありました」
リリアが考え込むように呟く。
「影の王の力がまだ完全には封じられていない…もしそうなら、私たちが再び精霊たちを守らなくちゃいけないわね」
アークは大きく拳を握りしめ、やる気に満ちた表情で言った。
「よっしゃ、精霊たちの聖域を守るためなら、俺たちが出て行くしかねぇな! よし、行くぜ!」
優馬も仲間たちの決意を確かめるように一人一人の顔を見渡し、しっかりと頷いた。
「わかった。俺たち精霊の守り手がこの異変を調べてみよう。騎士団長に伝えてください。すぐに北部の聖域へ向かいますと」
騎士は感謝の意を示し、頭を下げてから素早くギルドを後にした。その姿が見えなくなると、優馬たちはすぐさま旅の準備を始めた。荷物を整え、今度こそ影の王の脅威を完全に封じる覚悟を胸に。
数日後、聖域の入り口にて
王都を出発して数日後、優馬たちは北部の山岳地帯にある「古代精霊の聖域」の入り口にたどり着いた。周囲は壮大な山々と深い森に囲まれ、空気にはどこか神秘的な緊張感が漂っている。普段なら、この場所は静かで穏やかな精霊たちの聖地として守られているはずだ。しかし、今は異様な不安が立ちこめていた。
リースが聖域の奥を見つめ、口元を引き締めて言った。
「この空気…精霊たちが怯えている。まるで影の王の気配がここにも漂っているかのように…」
優馬も緊張した面持ちで周囲を見渡し、剣を握りしめた。
「この場所が影の王の力に侵食されているのなら、精霊たちも危険に晒されているかもしれない。なんとしても影の力をここから排除しよう」
少し奥へ進むと、聖域の中心には大きな湖が広がっているのが見えた。湖面は通常なら澄んだ青い色をしているはずだが、今は薄暗い影が漂っており、どこか病んだような色合いに変わっている。湖の周りにはわずかに精霊たちの光が見えるが、その輝きも弱く、小さく震えている。
リリアが湖を見つめ、悲しげに呟いた。
「この湖は、聖域の精霊たちの力の源なのに…こんなにも汚染されているなんて…」
すると突然、湖の奥から不気味な声が響き渡った。
「光の守り手たちよ…この場所も、やがて影に飲まれる運命だ。精霊たちを守るつもりか?」
その声と共に、湖の水が渦を巻き始め、暗い影が水面に浮かび上がった。影は徐々に形を持ち、まるで精霊のような姿になっていく。だが、その目には冷たい光が宿り、闇に満ちた力を放っていた。
アークが剣を構え、気合を入れて前に出る。
「よっしゃ、来やがったな! 俺たちがこの聖域を守ってやる!」
優馬も剣を構え、カイに向かって指示を飛ばす。
「カイ、影の精霊の動きを封じながらリースを守ってくれ! リース、湖を浄化できるように準備を!」
カイは鋭い目で影の精霊を見据え、瞬時に動き始めた。
「了解だ。リース、君が浄化の魔法を準備する時間を稼ぐ」
リースは頷き、湖に向かって両手をかざし、精霊の加護を借りながら浄化の魔法を唱え始めた。
「光よ、この聖なる水を清め、影を祓ってください…」
しかし、影の精霊はリースの行動に気づいたのか、彼女に向けて無数の触手のような闇の攻撃を伸ばしてきた。触手は暗黒の力を帯び、周囲の空気がひんやりと冷たくなるほどだ。
「リース、危ない!」
レインが影の結晶を掲げ、触手の攻撃を防ぐべく前に立ちはだかった。結晶から放たれる紫の光が闇の力を遮り、リースを守る。
「ありがとう、レインさん…もう少しだけ時間を…」
レインは息をつき、影の力を吸収する結晶を握りしめて、影の精霊に立ち向かう覚悟を新たにした。
「私も影の力を持つ者として、この闇には負けない。精霊たちの聖域を守るために戦うわ!」
リリアもまた精霊石を掲げ、光の力を湖に送り込むように祈りを捧げた。
「精霊たちよ、私たちに力を貸して! 影の力に囚われたこの湖を、どうか浄化して!」
精霊石から放たれた光が湖面を照らし、黒い霧がわずかに後退した。しかし影の精霊は執拗に彼らを襲い、無数の触手で湖をさらに汚染しようとする。
アークが大剣を振りかざし、怒りの声で叫んだ。
「この邪悪な影を俺たちで叩き潰してやる! 精霊たちが怯えることなんてさせねぇ!」
アークの攻撃に続き、優馬も剣に精霊の加護を込め、力強く影の精霊に斬りかかった。二人の攻撃が影の精霊に次々と命中し、その体が徐々に形を失っていく。
「このまま押し切るぞ! みんな、力を合わせて!」
優馬が叫び、仲間たちはさらに力を振り絞った。
リースが浄化の魔法を完成させ、湖に向けて力強く呪文を放った。その瞬間、湖全体が光に包まれ、影の精霊が苦しげな声を上げながら闇の霧と共に消えていった。
ようやく湖は再び清らかな青を取り戻し、周囲の精霊たちも次々と輝きを取り戻して現れ始めた。小さな光の精霊が優馬たちの周りに集まり、感謝の意を示すかのようにふわりと舞い上がる。
優馬はほっとした顔で湖を見つめ、仲間たちに微笑んだ。
「やったな、みんな…これで聖域は守られた」
リースが息を整えながら安堵の笑みを浮かべる。
「精霊たちの力が戻った…これでこの聖域も再び安らぎを取り戻すでしょう」
だが、その時、湖の中央に一つの光の精霊が浮かび上がり、静かな声で語りかけてきた。
「光の守り手たちよ、あなた方のおかげで我々は再び安息を得ました。しかし、影の王の力はなおも拡大を続けています。真の封印の場で力を結集しなければなりません…」
優馬が精霊の言葉に驚き、尋ねる。
「真の封印の場…それはどこにあるのですか?」
光の精霊は湖の底を指し示し、穏やかに告げた。
「“精霊の始まりの地”…それが影の王を封じるための最後の場所。光と影が初めて交わり、精霊たちが誕生した場所です」
仲間たちはそれぞれの覚悟を胸に、新たな決意を固めた。影の王との戦いはまだ続く。だが、精霊の守り手たちは最後まであきらめるつもりはなかった。
ギルドで一息つく間もなく、一人の若い騎士が息を切らしながら駆け込んできた。鎧は土や草で汚れており、急ぎ馬で駆けてきたことが一目でわかる。
「精霊の守り手の一行よ!」
騎士は優馬たちを見つけると、深々と頭を下げて一礼し、荒い息のまま切迫した声で続けた。
「王国騎士団の長が、ぜひともあなた方にお力添えを願いたいとのことで…」
その言葉に、優馬は少し驚きながらも騎士の真剣な表情を見つめ返す。騎士団長がわざわざ精霊の守り手に助けを求めるとなれば、ただ事ではないと察した。
「詳しい事情を教えてくれますか?」
優馬がそう言うと、騎士は少し落ち着きを取り戻し、改めて事情を説明し始めた。
「実は、王国の北部にある“古代精霊の聖域”で異変が発生しているのです。精霊たちが長年守り続けてきたその聖域に、突然、影の気配が漂い始めました。騎士団もすでに派遣されているのですが、どうやら精霊の加護が弱まっているようで…」
その言葉にリースが険しい表情を浮かべる。
「精霊の加護が弱まっているですって…? 聖域は本来、精霊たちが守り抜くべき神聖な場所のはず。そんな異変が起きるなんて…影の王の力が影響しているのかもしれませんね」
リースの言葉に、レインも神妙な顔つきで続けた。
「契約の儀式を終えたばかりなのに、影の気配がさらに広がっているなんて…。もしかすると、影の王の力が完全には抑えきれていないのかもしれないわ」
騎士はその話に小さく頷き、説明を続けた。
「古代精霊の聖域は、王都から北へ数日行った先の山岳地帯にあります。精霊たちの結界で守られた場所で、普段なら人間は入れないはずの場所なのですが…今、その結界が急激に弱まっているとの報告がありました」
リリアが考え込むように呟く。
「影の王の力がまだ完全には封じられていない…もしそうなら、私たちが再び精霊たちを守らなくちゃいけないわね」
アークは大きく拳を握りしめ、やる気に満ちた表情で言った。
「よっしゃ、精霊たちの聖域を守るためなら、俺たちが出て行くしかねぇな! よし、行くぜ!」
優馬も仲間たちの決意を確かめるように一人一人の顔を見渡し、しっかりと頷いた。
「わかった。俺たち精霊の守り手がこの異変を調べてみよう。騎士団長に伝えてください。すぐに北部の聖域へ向かいますと」
騎士は感謝の意を示し、頭を下げてから素早くギルドを後にした。その姿が見えなくなると、優馬たちはすぐさま旅の準備を始めた。荷物を整え、今度こそ影の王の脅威を完全に封じる覚悟を胸に。
数日後、聖域の入り口にて
王都を出発して数日後、優馬たちは北部の山岳地帯にある「古代精霊の聖域」の入り口にたどり着いた。周囲は壮大な山々と深い森に囲まれ、空気にはどこか神秘的な緊張感が漂っている。普段なら、この場所は静かで穏やかな精霊たちの聖地として守られているはずだ。しかし、今は異様な不安が立ちこめていた。
リースが聖域の奥を見つめ、口元を引き締めて言った。
「この空気…精霊たちが怯えている。まるで影の王の気配がここにも漂っているかのように…」
優馬も緊張した面持ちで周囲を見渡し、剣を握りしめた。
「この場所が影の王の力に侵食されているのなら、精霊たちも危険に晒されているかもしれない。なんとしても影の力をここから排除しよう」
少し奥へ進むと、聖域の中心には大きな湖が広がっているのが見えた。湖面は通常なら澄んだ青い色をしているはずだが、今は薄暗い影が漂っており、どこか病んだような色合いに変わっている。湖の周りにはわずかに精霊たちの光が見えるが、その輝きも弱く、小さく震えている。
リリアが湖を見つめ、悲しげに呟いた。
「この湖は、聖域の精霊たちの力の源なのに…こんなにも汚染されているなんて…」
すると突然、湖の奥から不気味な声が響き渡った。
「光の守り手たちよ…この場所も、やがて影に飲まれる運命だ。精霊たちを守るつもりか?」
その声と共に、湖の水が渦を巻き始め、暗い影が水面に浮かび上がった。影は徐々に形を持ち、まるで精霊のような姿になっていく。だが、その目には冷たい光が宿り、闇に満ちた力を放っていた。
アークが剣を構え、気合を入れて前に出る。
「よっしゃ、来やがったな! 俺たちがこの聖域を守ってやる!」
優馬も剣を構え、カイに向かって指示を飛ばす。
「カイ、影の精霊の動きを封じながらリースを守ってくれ! リース、湖を浄化できるように準備を!」
カイは鋭い目で影の精霊を見据え、瞬時に動き始めた。
「了解だ。リース、君が浄化の魔法を準備する時間を稼ぐ」
リースは頷き、湖に向かって両手をかざし、精霊の加護を借りながら浄化の魔法を唱え始めた。
「光よ、この聖なる水を清め、影を祓ってください…」
しかし、影の精霊はリースの行動に気づいたのか、彼女に向けて無数の触手のような闇の攻撃を伸ばしてきた。触手は暗黒の力を帯び、周囲の空気がひんやりと冷たくなるほどだ。
「リース、危ない!」
レインが影の結晶を掲げ、触手の攻撃を防ぐべく前に立ちはだかった。結晶から放たれる紫の光が闇の力を遮り、リースを守る。
「ありがとう、レインさん…もう少しだけ時間を…」
レインは息をつき、影の力を吸収する結晶を握りしめて、影の精霊に立ち向かう覚悟を新たにした。
「私も影の力を持つ者として、この闇には負けない。精霊たちの聖域を守るために戦うわ!」
リリアもまた精霊石を掲げ、光の力を湖に送り込むように祈りを捧げた。
「精霊たちよ、私たちに力を貸して! 影の力に囚われたこの湖を、どうか浄化して!」
精霊石から放たれた光が湖面を照らし、黒い霧がわずかに後退した。しかし影の精霊は執拗に彼らを襲い、無数の触手で湖をさらに汚染しようとする。
アークが大剣を振りかざし、怒りの声で叫んだ。
「この邪悪な影を俺たちで叩き潰してやる! 精霊たちが怯えることなんてさせねぇ!」
アークの攻撃に続き、優馬も剣に精霊の加護を込め、力強く影の精霊に斬りかかった。二人の攻撃が影の精霊に次々と命中し、その体が徐々に形を失っていく。
「このまま押し切るぞ! みんな、力を合わせて!」
優馬が叫び、仲間たちはさらに力を振り絞った。
リースが浄化の魔法を完成させ、湖に向けて力強く呪文を放った。その瞬間、湖全体が光に包まれ、影の精霊が苦しげな声を上げながら闇の霧と共に消えていった。
ようやく湖は再び清らかな青を取り戻し、周囲の精霊たちも次々と輝きを取り戻して現れ始めた。小さな光の精霊が優馬たちの周りに集まり、感謝の意を示すかのようにふわりと舞い上がる。
優馬はほっとした顔で湖を見つめ、仲間たちに微笑んだ。
「やったな、みんな…これで聖域は守られた」
リースが息を整えながら安堵の笑みを浮かべる。
「精霊たちの力が戻った…これでこの聖域も再び安らぎを取り戻すでしょう」
だが、その時、湖の中央に一つの光の精霊が浮かび上がり、静かな声で語りかけてきた。
「光の守り手たちよ、あなた方のおかげで我々は再び安息を得ました。しかし、影の王の力はなおも拡大を続けています。真の封印の場で力を結集しなければなりません…」
優馬が精霊の言葉に驚き、尋ねる。
「真の封印の場…それはどこにあるのですか?」
光の精霊は湖の底を指し示し、穏やかに告げた。
「“精霊の始まりの地”…それが影の王を封じるための最後の場所。光と影が初めて交わり、精霊たちが誕生した場所です」
仲間たちはそれぞれの覚悟を胸に、新たな決意を固めた。影の王との戦いはまだ続く。だが、精霊の守り手たちは最後まであきらめるつもりはなかった。
10
あなたにおすすめの小説
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる