リアルで異世界行くなんてありえないと思っていたのに!!

栗鼠 莉玖翔

文字の大きさ
6 / 12

six,リンとハル

しおりを挟む
「~...。ハ...!ハル...。ハル!」
「あ...れ...。僕どうしたんだ?」
「ハル!大丈夫?貧血と熱で倒れたんだよ!覚えてる?」
「あー、少し曖昧...。リン、ありがと。スイは?」
「スイは水をかえに行ってるよ。」
「そっか。ねぇ、リン。リンは僕とずっと一緒に居てくれる?」
「うん、大丈夫だよ。一緒に居るよ。」
「そっか、あの時みたいにはならないよね。よかった...。」
「おやすみ、ハル」
私はまた、眠りについた。
~リン視点~
ハル...、相当疲れ溜まってたんだろうな。俺がすぐに気づけば...。
「リンくん。気に病まないでくださいね。私も悪いですし、本人もリンくんに心配かけたくないと言っていましたから...。相当無理してたんでしょうね。」
無理...。
「なぁ、スイ。なんで、俺に心配かけたくないのか知ってるか?」
「ええ、まぁ。」
「教えてくれ。ハルのこと。スイが分かる限り。」
「分かりました。でも、本人には内緒ですよ?」
「分かってる。」
「ハルが、リンくんに心配かけたくない理由は、リンくん。あなたのことが好きだからですよ。本人無自覚ですけどね。好きな人にはかっこいい所を見せたいですから。ハルの昔話をしましょう。ハルはずっといじめを受けてきたんですよ。しかも、家族関係も良くはありません。なので、あなたほど親切な人は今までいなかったんです。私的には嬉しかったです。ハルがあなたに会えて。私はハルの前に姿を表すことができなかったので。という訳で、リンくん。ハルを頼みますね!」
「分かった。俺はハルからは離れない。元の世界に帰るんだったら俺もついて行く。ずっと味方で居ようと思う!」
「ありがとう!リンくん。」
俺はハルのこと何も気がつけなかった。まだ会ってから日もあまり経っていないとはいえ、何でも分かるつもりだったのに。ダメダメだな。俺は。泣けてくるよ。
「...。あれ、リン?なんで泣いてるの?何かあった?」
「あ、え、なにもないよ!それより体調大丈夫なの?無理しちゃダメだよ!」
「大丈夫。少し良くなったよ!リン、ちょっとこっち来て。」
「え...、うん」
なんだろ。
~元の視点~
リンが泣いてる。よっぽどのことがあったんだろうな。もしかして、私のせい?
「大丈夫だよ。私が居るよ。なんかあるなら全部吐き出しちゃいな。」
と言い、リンをぎゅっと抱きしめた。そして、そっと頭を撫でる。始めはビクッとしてたけど、少しだったらリンも抱きしめ返した。そして、少しずつ吐き出す。
「あ、あのね、俺、ハルのことちゃんと気づけるか不安で、ずっと、ハルに置いていかれたらどうしようって思って...。」
「そっか。ごめんね。大丈夫だよ。リンは絶対置いていかないよ。ずっと一緒。」
「うん。」
「ところでさ、スイから私のこと聞いてる?」
「うん、聞いた。大変だったね。」
私はコクっと頷く。リンは良い奴だな。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

スーパーのビニール袋で竜を保護した

チー牛Y
ファンタジー
竜は、災害指定生物。 見つけ次第、討伐――のはずだった。 だが俺の前に現れたのは、 震える子竜と、役立たず扱いされたスキル―― 「スーパーのビニール袋」。 剣でも炎でもない。 シャカシャカ鳴る、ただの袋。 なのにその袋は、なぜか竜を落ち着かせる。 討伐か、保護か。 世界の常識と、ひとりの男の常識が衝突する。 これは―― ビニール袋から始まる、異世界保護ファンタジー。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

処理中です...