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承安元年(1171年)
地獄の訓練水兵偏
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2年の歳月を経て、歩兵に関しての練度はほぼ最高水準になったと想います。
彼らは合図に従って密集散開や戦闘陣形のままの移動などをほぼ完ぺきにできるようになりました。
また、弓兵も三人張りの強弓を用いての射撃をこなせるようになりました。
流石に騎兵は馳射までいくと難しいですが集団での騎乗移動などはこなせるようになりましたね。
「そろそろ、新しく木曽松本の各村より100名ほど追加で集めましょうか。
それと……船の扱いを覚えさせたいところですね」
この平安時代において日本の船は準構造船と呼ばれる、丸太を刳り抜いた刳船部材(くりぶねぶざい)を前後に継いだ船底部に舷側板を取りつけた船で、森林資源の豊富な日本では大きな板も入手しやすく、建造しやすく耐久性にも優れていました。
刳船部材の構成は船首-胴-船尾の三材が普通で、この船底部に1~2段の舷側板をつけて、補強のため上部に多数の船梁を横に入れます。
外に突き出した船梁の上には角材を渡し、セガイと称する張出部を作って板を置いて櫓をこぐ場所としました。
荷物を積むのは船の前部で、後部には人の乗る屋形を設けています。
帆柱は1本で、起倒式になっているので碇泊時や無風あるいは風が悪いため櫓走する時には倒します。
この帆柱には上下に帆桁()のある1枚の四角帆を張ります。
帆の材質は莚、それゆえに雨を受けて水を含むと重くなり重心が高くなって、船が横転することが良くありました。
船の方向は船尾に吊り下げた舵で制御しますが、舵は和船の伝統で吊り下げ式になっています。また、碇は鍵状の木に偏平な石を取りつけた木の碇を使っています。
一方大陸のいわゆるジャンク船で最も高度なものは船底には竜骨を使い、防水用の横隔壁を設け、木甲板を張って船全体を水密・強固にし太平洋を南下し南蛮(東南アジアやインドなど)と交易が可能な外洋海船でありました。
船を用いるときに求めるものは何か、使用目的や使用場所によって求めるものは異なります。
湖沼や川、沿岸商船であれば喫水が浅いほうが座礁しづらく浅く積載量を重視するのであれば箱型、速度を重視するなら細長い形のほうが抵抗が少なく有利になります。
なので浅い場所で利用する船は、平底で四角い船のほうがよいです、底が平らな船は、水深が浅くてもどこへでも行くことができ、海岸まで乗り上げることができる。
しかし、波が高かったりすると安定性がなく、また旋回性に劣る取りにくい欠点
もあります。
荒海に出る場合には重心が低く、その重心が安定しているほうが良い事になります。
これは船が大きく揺れたとしても、反動ですぐに起き上がり船の復元性が高くなるり横転する可能性が低くなるからです。
つまり、南蛮地域との交易を考えるなら西洋や大陸の外洋航海線のような竜骨を持ったV字型の船があったほうが良いのですが、問題は建造費が何倍もかかるということだったりします。
「まあ、船の形はともかくいずれ海戦にも備えないといけないだろうし、帆船、櫓船の操作方法も覚えてもらうべきでしょうね」
というわけで陸の訓練は一旦おいておいて、船の操作方法を覚えていただくとしましょう。
幸い信濃には諏訪湖があって船の練習ができますからね。
「はい、皆さん今日からは船の操作についての訓練になります。
頑張って覚えてくださいね」
「今度は船ですか……」
「はい、兵糧や武器を運ぶ際に使ったりする可能背が高いですからみんなも覚えていただきます」
「別りました」
「帆船の訓練では、帆柱への登り降りや帆の揚げおろしです」
「巴様、気持ち悪いです……」
「ああ、船酔いですね。
吐くなら船の外へ、甲板に履いたら掃除が大変ですからね」
「うぐっつ……」
ゲーゲーとはいてる人位が結構居ますね。
船上で24時間いる場合は夜間の当直任務もあります。
「寝ないでください、ねて湖に落ちたら死にますよ」
「ふわぁい……」
風がない時は櫓を漕いで船を進めます。
「はい頑張ってこいでください」
「えんやこらえんやこら……」
やはり帆と櫓だけだと小さい船では良いですが大きな船だと厳しいところがあるようです。
「やはり人力もしくは牛や馬をつかった外輪の推進機構がほしいですね。
それに外洋に出て交易するなら、それ相応の対波能力や船体の強度、積載量も必要ですし……」
どうにかして宋船がほしいところです……がその前に外洋に面していない信濃では手に入れても役に立てられませんね。
いずれにせよ水路を利用しての輸送はもっと力を入れていいでしょう。
彼らは合図に従って密集散開や戦闘陣形のままの移動などをほぼ完ぺきにできるようになりました。
また、弓兵も三人張りの強弓を用いての射撃をこなせるようになりました。
流石に騎兵は馳射までいくと難しいですが集団での騎乗移動などはこなせるようになりましたね。
「そろそろ、新しく木曽松本の各村より100名ほど追加で集めましょうか。
それと……船の扱いを覚えさせたいところですね」
この平安時代において日本の船は準構造船と呼ばれる、丸太を刳り抜いた刳船部材(くりぶねぶざい)を前後に継いだ船底部に舷側板を取りつけた船で、森林資源の豊富な日本では大きな板も入手しやすく、建造しやすく耐久性にも優れていました。
刳船部材の構成は船首-胴-船尾の三材が普通で、この船底部に1~2段の舷側板をつけて、補強のため上部に多数の船梁を横に入れます。
外に突き出した船梁の上には角材を渡し、セガイと称する張出部を作って板を置いて櫓をこぐ場所としました。
荷物を積むのは船の前部で、後部には人の乗る屋形を設けています。
帆柱は1本で、起倒式になっているので碇泊時や無風あるいは風が悪いため櫓走する時には倒します。
この帆柱には上下に帆桁()のある1枚の四角帆を張ります。
帆の材質は莚、それゆえに雨を受けて水を含むと重くなり重心が高くなって、船が横転することが良くありました。
船の方向は船尾に吊り下げた舵で制御しますが、舵は和船の伝統で吊り下げ式になっています。また、碇は鍵状の木に偏平な石を取りつけた木の碇を使っています。
一方大陸のいわゆるジャンク船で最も高度なものは船底には竜骨を使い、防水用の横隔壁を設け、木甲板を張って船全体を水密・強固にし太平洋を南下し南蛮(東南アジアやインドなど)と交易が可能な外洋海船でありました。
船を用いるときに求めるものは何か、使用目的や使用場所によって求めるものは異なります。
湖沼や川、沿岸商船であれば喫水が浅いほうが座礁しづらく浅く積載量を重視するのであれば箱型、速度を重視するなら細長い形のほうが抵抗が少なく有利になります。
なので浅い場所で利用する船は、平底で四角い船のほうがよいです、底が平らな船は、水深が浅くてもどこへでも行くことができ、海岸まで乗り上げることができる。
しかし、波が高かったりすると安定性がなく、また旋回性に劣る取りにくい欠点
もあります。
荒海に出る場合には重心が低く、その重心が安定しているほうが良い事になります。
これは船が大きく揺れたとしても、反動ですぐに起き上がり船の復元性が高くなるり横転する可能性が低くなるからです。
つまり、南蛮地域との交易を考えるなら西洋や大陸の外洋航海線のような竜骨を持ったV字型の船があったほうが良いのですが、問題は建造費が何倍もかかるということだったりします。
「まあ、船の形はともかくいずれ海戦にも備えないといけないだろうし、帆船、櫓船の操作方法も覚えてもらうべきでしょうね」
というわけで陸の訓練は一旦おいておいて、船の操作方法を覚えていただくとしましょう。
幸い信濃には諏訪湖があって船の練習ができますからね。
「はい、皆さん今日からは船の操作についての訓練になります。
頑張って覚えてくださいね」
「今度は船ですか……」
「はい、兵糧や武器を運ぶ際に使ったりする可能背が高いですからみんなも覚えていただきます」
「別りました」
「帆船の訓練では、帆柱への登り降りや帆の揚げおろしです」
「巴様、気持ち悪いです……」
「ああ、船酔いですね。
吐くなら船の外へ、甲板に履いたら掃除が大変ですからね」
「うぐっつ……」
ゲーゲーとはいてる人位が結構居ますね。
船上で24時間いる場合は夜間の当直任務もあります。
「寝ないでください、ねて湖に落ちたら死にますよ」
「ふわぁい……」
風がない時は櫓を漕いで船を進めます。
「はい頑張ってこいでください」
「えんやこらえんやこら……」
やはり帆と櫓だけだと小さい船では良いですが大きな船だと厳しいところがあるようです。
「やはり人力もしくは牛や馬をつかった外輪の推進機構がほしいですね。
それに外洋に出て交易するなら、それ相応の対波能力や船体の強度、積載量も必要ですし……」
どうにかして宋船がほしいところです……がその前に外洋に面していない信濃では手に入れても役に立てられませんね。
いずれにせよ水路を利用しての輸送はもっと力を入れていいでしょう。
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