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しおりを挟む……こ、怖っ!!
「あのな、レィーミ気分を悪くするかもしれないが、早めに旦那を見つけた方がいいぞ…………王や貴族に見つかったら厄介な事になる。」
……厄介な事?
私は、首を傾け
ヨルを見つめてたら。
1人の獣人が、近づいてきました。
片目に斜めの切り傷が有り
鹿のような角、 金色の瞳、
爬虫類系の青緑の鱗……
龍の獣人だ。
「マスター」
「……ヨル、話がある。
後、君も」
「……」
「レィーミ?大丈夫俺がついてるから
なぁ?行こう?」
ヨルは、レィーミの顔を見るなり
なだめてきた。
レィーミは、無意識でバリヤを貼りその上から雷を流していた。
何故そんなすぐ魔法が発動するのかは
ヨルも不思議に思っていたが、それを見た。
マスターは、心配の眼差しでレィーミ
を見ていた。
「……ヨル、上で待ってる。」
そう言うと龍の獣人は、その場を離れた。
ヨルは、マスターを見てすぐレィーミ
に視線を戻した。
「……レィーミ、大丈夫?」
「……うん、びっくりして……落ち着いたよ
大丈夫……。」
ヨルは、そっとレィーミの手を握り
マスターの居る3階の部屋に向かった。
コンコン
「ヨルです。」
「入っていいぞ~」
「失礼します。」
「……」
「そこのソファーに座ってくれ」
「はい」
……レィーミは警戒しながら
ヨルの隣に座った。
「さて、俺はここのギルドマスター
ジルだ。お嬢ちゃんは何歳で名前はなんて言うんだい?」
ジルさん……ある意味冷静、悪い意味で
冷酷そうな獣人?
そう感じながらレィーミは応えた。
「レィーミ、23歳」
ジルとヨルは、驚いて私を見た。
……えっ!?もしかして、私もっと幼く見られてたのかな?
「……すまん、16ぐらいかと思っていた。」
ヨルに、平謝りされてしまった。
「えっ!?……あぁ、うん大丈夫
気にしないで?」
「そうか、ありがとう!!」
ヨルがファッと尾をゆらゆらさせて
笑った。
……可愛い、モフりたい!
「ゴホッ! ……レィーミさんカードありますか?」
レィーミは、テーブルの上に
カードを置いた。
「……全属性所持者でしたか。……ん?
レィーミさん……旦那さんはいないんですか?」
「え?カードでそんなのもわかるんですか?」
「……はい、加護者の下に旦那さんの人数と職業だけが表示されるんですよ。」
なるほど……。
「その……表示されなかったりするとどうなるんですか?」
ジルは、真剣な顔でレィーミを
見て話した。
「……レィーミさん
このまま旦那を作らずに
25歳を過ぎると強制的に貴族に捕まり、
旦那を勝手に決められ、廃人になるまで犯され、子どもを産まされそれでも生きていたら、奴隷に売られます。」
……あまりにも、酷い扱いに
レィーミは、絶句し青ざめた。
「逃げても意味ありません。世界中の貴族や王族に探されてしまうので、……それに全属性所持者なので王族から奴隷のように魔道具作りか戦争の最前戦に駆り出されるでしょう。」
……ジルさんの話を聴きながら、無意識で
ヨルにしがみついていた。
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