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1章
ローンアニムズの二人組
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ランナーズストアにいきなり入って来た二人組は、チビの男とノッポの男だった。どちらも黒いスーツに黒いハット、それにサングラスという出で立ちだ。種族は二人ともヒューマンではない。こんな言い方はこの世界だと差別にあたるのかも分からないが、簡単に言うとチビのほうがブタ人間で、ノッポのほうはサメ人間という印象だった。
「テッサという女のファドラはいないか!?」
ブタ男がもう一度叫んだ。
できれば関わりたくないタイプの人だとすぐに分かった。
物々しい雰囲気で、嫌な予感がぷんぷんする。
だが、店内に人は少ない。
テッサはすぐに見つかってしまった。
「なんだ、いるじゃねえか」
ブタ男とサメ男が俺たちのいるテーブルまでやって来た。
「あなたたちは?」とテッサが訊ねる。
「ローンアニムズの者だ。これで分かるだろう?」とブタ男が言った。
「ローンアニムズ?」
「お前に金を貸している金融機関だ」と今度はサメ男が言った。
「ああ、そういえばそんな名前だったわね。それで、ローンアニムズが私に何の用?」
「何の用じゃねえぞ、返済を滞納しているだろうがゴルァ!」ブタ男が突然恫喝した。
「はあ?」だがテッサは怖がる様子もなく言う。「前にも言ったじゃない。魔王を討伐したら2倍にでも3倍にでもして返してあげるから、ちょっと待ってなさいよ」
「そんな戯言が通ると思っているのか?」とサメ男。「返済は毎月してもらう。そういう決まりだ」
「しつこいわね。払わないと言ったら払わないわよ」
「ほーう? どうやら痛い目を見ないと分からないようだな?」
「何よ、やる気?」
「金の回収に手段を選ばない。それが俺たちローンアニムズのやり方だ」
「あっそう。そっちから手を出すって言うのなら、正当防衛ってことで相手をしてあげてもいいわよ?」
「女の癖にいい度胸だぜ。だったら表に出な!」
「無関係の人は巻き込まない。これも俺たちローンアニムズのやり方だ」
「はいはい、分かったわよ。付いて行けばいいんでしょう?」
テッサはブタ男とサメ男に連れられて、ランナーズストアの外へと向かった。
と、思ったら振り向いた。
「何をしているの、タツルの来なさいよ」
「へ? 俺も?」
「当たり前じゃない。同じクランの仲間でしょう?」
それを聞いた二人組が俺のことを睨んだ。
関係のある人は巻き込まれる。
どうやら俺は、逃れられないらしい。
「ひゃい……」
情けない声を出して、俺は三人のあとに続いたのだった。
「テッサという女のファドラはいないか!?」
ブタ男がもう一度叫んだ。
できれば関わりたくないタイプの人だとすぐに分かった。
物々しい雰囲気で、嫌な予感がぷんぷんする。
だが、店内に人は少ない。
テッサはすぐに見つかってしまった。
「なんだ、いるじゃねえか」
ブタ男とサメ男が俺たちのいるテーブルまでやって来た。
「あなたたちは?」とテッサが訊ねる。
「ローンアニムズの者だ。これで分かるだろう?」とブタ男が言った。
「ローンアニムズ?」
「お前に金を貸している金融機関だ」と今度はサメ男が言った。
「ああ、そういえばそんな名前だったわね。それで、ローンアニムズが私に何の用?」
「何の用じゃねえぞ、返済を滞納しているだろうがゴルァ!」ブタ男が突然恫喝した。
「はあ?」だがテッサは怖がる様子もなく言う。「前にも言ったじゃない。魔王を討伐したら2倍にでも3倍にでもして返してあげるから、ちょっと待ってなさいよ」
「そんな戯言が通ると思っているのか?」とサメ男。「返済は毎月してもらう。そういう決まりだ」
「しつこいわね。払わないと言ったら払わないわよ」
「ほーう? どうやら痛い目を見ないと分からないようだな?」
「何よ、やる気?」
「金の回収に手段を選ばない。それが俺たちローンアニムズのやり方だ」
「あっそう。そっちから手を出すって言うのなら、正当防衛ってことで相手をしてあげてもいいわよ?」
「女の癖にいい度胸だぜ。だったら表に出な!」
「無関係の人は巻き込まない。これも俺たちローンアニムズのやり方だ」
「はいはい、分かったわよ。付いて行けばいいんでしょう?」
テッサはブタ男とサメ男に連れられて、ランナーズストアの外へと向かった。
と、思ったら振り向いた。
「何をしているの、タツルの来なさいよ」
「へ? 俺も?」
「当たり前じゃない。同じクランの仲間でしょう?」
それを聞いた二人組が俺のことを睨んだ。
関係のある人は巻き込まれる。
どうやら俺は、逃れられないらしい。
「ひゃい……」
情けない声を出して、俺は三人のあとに続いたのだった。
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