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2章
SF世界のギルドサービス
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目を覚ますと、世界は朝を迎えていた。
ベッドから起きてカーテンと窓を開ける。部屋に舞い込んで来た柔らかい光と優しい風を感じながら目を閉じ、深呼吸をする。
なんて清々しい朝なんだ。
満ち足りた気持ちでそう思った。
俺は今、宿の一室にいる。
テッサのクランに入ったおかげで、約一週間続いた俺のホームレス生活は終わりを告げた。昨夜はお腹いっぱいにご飯を食べ、大浴場でしっかりと汚れを落とし、ふかふかのベッドで眠った。そうして迎えたのがこの朝というわけだ。満ち足りた気持ちになるのも当然と言えるだろう。心も体も癒され、生まれ変わった気分である。
おかげで今の俺はすこぶる前向きだ。
「今日からスペースランナーとして頑張るぞい」と口に出して言ってしまうくらい前向きだ。
実際には深刻な問題を抱えているしこの先どうなるのかはまったく分からないが、きっとなんとかなるだろう。
そんな気持ちが去来していた。
この世界に来た直後もそうだったが、俺は案外楽天家なのだ。
「と、のんびりしている場合じゃなかった。そろそろ準備しなくっちゃな」
俺は窓を閉め、軽く身なりを整えた。
昨日約束した通りならそろそろテッサが部屋に来るはずだ。
ちなみにテッサは隣の部屋に泊まっている。これがハーレムものだったら部屋が一つしか取れなくて同じベッドで眠るなんていうイベントが発生しただろうが、あいにくそんな事は一切起こらずあっさり別々の部屋になった。
ちょっとサービスシーンが足りないんじゃないか?
そんなだから読者が増えないんだぞ。
などとメタな妄想をしながら俺はテッサを待った。
しかし——。
「遅いな……」
約束の時間はとっくに過ぎているのにテッサはなかなかやって来ない。女性は朝の準備に時間がかかると聞いたことがあるし大人しく待っていようと思ったが、さすがに嫌になって来た。あいにく時間を潰せるものも何も持っていない。こんな状態でただ待ち続けるのには限界があった。
「ちょっと様子を見に行くか」
と言うわけで、俺は自分からテッサの部屋に行ってみることにした。
前述の通り彼女の部屋は隣だから、ものの数秒で辿り着く。俺はテッサが泊まっている部屋の前に立ち、ドアをノックした。
「おーい、テッサ。いるかー?」
しかし返事はない。
もしかしてまだ寝ているのか?
借金返済のために頑張って依頼をこなさなくちゃいけないのに、ずいぶんのんびりしているじゃないか。
……いや、待てよ。
ここでふと、ある考えが浮かんだ。
昨日テッサは10億エンスもの借金をして手に入れた聖剣エリュシオン(偽物)と宇宙船カラマリ号を同時に失ったのだ。その後の彼女はショックのあまり空元気になっていたが、もしかしたら一人で部屋にいるうちに自分の置かれた状況を改めて認識し、人生に絶望したのかもしれない。
だとすればだ。
追いつめられた彼女が、最悪の選択肢を選ぶ可能性だって……。
「ま、まさか……」
俺は嫌な予感を振り払うようにもう一度ドアをノックした。
「生きているか、テッサ。生きているのなら返事をしろ」
やはり返事はない。
焦燥感に駆られた俺は、思わず叫んだ。
「おい、テッサ! まさか部屋を事故物件にしちゃいないだろうな? お前はまだ若い! それに人生は何が起こるか分からないんだ! 今が最低最悪でも生きていればチャンスは必ずやって来る! だから、まだ希望を捨てちゃダメだ!」
届け、この思い!
すると次の瞬間、ドアが勢いよく開いた。
「うるさーい!」
「ぶぇっ!?」
突然開いたドアが顔面にぶち当たり、俺は吹き飛んだ。
痛みに耐えながら見上げてみれば、テッサが不思議そうな顔で俺を見ている
「誰かと思ったらタツルじゃない。いったい何をしているの?」
「お前、生きていたんだな……」
「はあ? 当たり前でしょう。変なこと言わないでよ」
「……」
どうやら俺の考えは完全に杞憂だったようで、テッサに落ち込んでいる様子はまったくなかった。早とちりしてしまったことに恥ずかしさを感じたが、元はと言えばテッサが遅刻したせいだと責任転換して正気を保つ。
「それで、何か用?」そんな俺を煽るかのようにテッサが言った。
「あのなあ……。約束の時間になっても来ないから様子を見に来たんだよ」
「えっ、もうそんな時間? ソシャゲに夢中で気づかなかったわ」
「今なんて?」
「……咀嚼に夢中で気づかなかったわ」
「ウソつけ! ばっちりソシャゲって言ったろ! しかもお前……」俺は立ち上がってさらに指摘する。「現在進行形で絶賛プレイ中じゃねえか!」
じつを言うと、テッサは俺としゃべりながらもずっと携帯端末をいじっていた。その端末から発せられるBGMや効果音、そして話の文脈から考えてテッサがソシャゲをしているのは明らかだった。
そんな姿でよくもまあ「咀嚼に夢中」なんて言えたものだ。
どう考えても誤摩化せねえだろ。
「まさかバレてしまうとは……。タツルもやるわね」
「俺を褒めてどうする……」俺は呆れながら言った。「まあいい。今日から借金返済に向けて頑張るんだろう? さっさと依頼を受けに行こうぜ」
「今イベントの周回中なの。もう少し待って」
「この期に及んでまだゲームを続けるか! ずいぶん余裕があるじゃねえか!」
「余裕なんてないわ。覚悟があるだけ」
「名言っぽく聞こえるけど、実態は仕事をサボるダメ人間だからな!?」
その瞬間、テッサの表情に静かな怒りが現れた。
ヤバイ、言い過ぎたか?
そう思った時、テッサがゲームをしながらぼそりと言った。
「昨日まで無一文のホームレスだったくせに」
「え?」
突然の物言いに俺は戸惑いの声をあげた。
それを無視してテッサの呪詛は続く。
「どこにも雇ってもらえなくて私のクランに入ったくせに。ここの宿代も私が払ったから泊まれているくせに。自分のことは棚に上げて何様のつもり? どうしたらそんな偉そうにできるわけ? 人のことをダメ人間呼ばわりしている暇があったらスペースランナーとしての知識やスキルを磨いたほうがいいんじゃないの?」
「もうやめてテッサ! 俺のライフはゼロよ!」俺は半泣きで懇願した。「よーく分かった。俺は無能のダメ人間だ。でも、だったら成長する機会をくれよ。自分を磨くにもこんなところで突っ立っているだけじゃ、何もできるようにならないぞ」
「それもそうねえ」一転していつもの表情になり、テッサが言った。「じゃあよさそうな依頼でも探しておいてよ。私がゲームをしているうちに」
「……」
「何か文句でも?」
「いいえ、別に。ではわたくしは先にランナーズストアに行って、依頼を探しておきます。はい」
「ちょっと待ちなさい。なんでストアに?」
「なんでってなんだよ。依頼を探しておけって言ったのはそっちだろ」
「そうだけど、依頼探しなんてネットですればいいじゃない」
「えっ……?」俺はテッサの言葉を反芻してから聞き返す。「ネ、ネット……?」
「まさか知らなかったの?」テッサが呆れた表情で言った。「依頼の検索とか受注とか、大抵のことはランナーズのサイトで出来るようになっているの。だから特別な用でもない限りわざわざストアには行かないわよ。サイトのほうが便利だしね」
「マジか……」
よく考えれば想像できそうなものだが、俺はすっかり頭から抜けていた。
この世界はファンタジーではなくSF。
情報技術は十分に発達している。
ゆえに、ギルドの役割を果たしているランナーズがネット上にサービスを展開していてもなんら不思議ではない。と言うより、そっちのほうがメインなのだろう。
じつはこの一週間、ストアに行くたびに利用客が少ないと思っていたのだが、これで謎が解けた。
スペースランナーはネットを介してサービスを利用していたのだ。
好きな時間に、各々の場所で。
冒険者で賑わうギルドという光景は、この世界には存在しない。
「って待てよ。と言うことは情報端末ってスペースランナーの必須アイテム?」俺はテッサに訊ねた。
「いちおうなくてもできるけど……。って、何? もしかして持ってないの?」
俺は頷いた。
ちなみに元の世界で使っていたスマートフォンは家のテーブルに置いて来た。まあ、仮に持って来ていたとしても機能したとは思えないが。
「どうやら依頼の前に買い物に行く必要がありそうね」
ゲームをしながらテッサが言った。
ベッドから起きてカーテンと窓を開ける。部屋に舞い込んで来た柔らかい光と優しい風を感じながら目を閉じ、深呼吸をする。
なんて清々しい朝なんだ。
満ち足りた気持ちでそう思った。
俺は今、宿の一室にいる。
テッサのクランに入ったおかげで、約一週間続いた俺のホームレス生活は終わりを告げた。昨夜はお腹いっぱいにご飯を食べ、大浴場でしっかりと汚れを落とし、ふかふかのベッドで眠った。そうして迎えたのがこの朝というわけだ。満ち足りた気持ちになるのも当然と言えるだろう。心も体も癒され、生まれ変わった気分である。
おかげで今の俺はすこぶる前向きだ。
「今日からスペースランナーとして頑張るぞい」と口に出して言ってしまうくらい前向きだ。
実際には深刻な問題を抱えているしこの先どうなるのかはまったく分からないが、きっとなんとかなるだろう。
そんな気持ちが去来していた。
この世界に来た直後もそうだったが、俺は案外楽天家なのだ。
「と、のんびりしている場合じゃなかった。そろそろ準備しなくっちゃな」
俺は窓を閉め、軽く身なりを整えた。
昨日約束した通りならそろそろテッサが部屋に来るはずだ。
ちなみにテッサは隣の部屋に泊まっている。これがハーレムものだったら部屋が一つしか取れなくて同じベッドで眠るなんていうイベントが発生しただろうが、あいにくそんな事は一切起こらずあっさり別々の部屋になった。
ちょっとサービスシーンが足りないんじゃないか?
そんなだから読者が増えないんだぞ。
などとメタな妄想をしながら俺はテッサを待った。
しかし——。
「遅いな……」
約束の時間はとっくに過ぎているのにテッサはなかなかやって来ない。女性は朝の準備に時間がかかると聞いたことがあるし大人しく待っていようと思ったが、さすがに嫌になって来た。あいにく時間を潰せるものも何も持っていない。こんな状態でただ待ち続けるのには限界があった。
「ちょっと様子を見に行くか」
と言うわけで、俺は自分からテッサの部屋に行ってみることにした。
前述の通り彼女の部屋は隣だから、ものの数秒で辿り着く。俺はテッサが泊まっている部屋の前に立ち、ドアをノックした。
「おーい、テッサ。いるかー?」
しかし返事はない。
もしかしてまだ寝ているのか?
借金返済のために頑張って依頼をこなさなくちゃいけないのに、ずいぶんのんびりしているじゃないか。
……いや、待てよ。
ここでふと、ある考えが浮かんだ。
昨日テッサは10億エンスもの借金をして手に入れた聖剣エリュシオン(偽物)と宇宙船カラマリ号を同時に失ったのだ。その後の彼女はショックのあまり空元気になっていたが、もしかしたら一人で部屋にいるうちに自分の置かれた状況を改めて認識し、人生に絶望したのかもしれない。
だとすればだ。
追いつめられた彼女が、最悪の選択肢を選ぶ可能性だって……。
「ま、まさか……」
俺は嫌な予感を振り払うようにもう一度ドアをノックした。
「生きているか、テッサ。生きているのなら返事をしろ」
やはり返事はない。
焦燥感に駆られた俺は、思わず叫んだ。
「おい、テッサ! まさか部屋を事故物件にしちゃいないだろうな? お前はまだ若い! それに人生は何が起こるか分からないんだ! 今が最低最悪でも生きていればチャンスは必ずやって来る! だから、まだ希望を捨てちゃダメだ!」
届け、この思い!
すると次の瞬間、ドアが勢いよく開いた。
「うるさーい!」
「ぶぇっ!?」
突然開いたドアが顔面にぶち当たり、俺は吹き飛んだ。
痛みに耐えながら見上げてみれば、テッサが不思議そうな顔で俺を見ている
「誰かと思ったらタツルじゃない。いったい何をしているの?」
「お前、生きていたんだな……」
「はあ? 当たり前でしょう。変なこと言わないでよ」
「……」
どうやら俺の考えは完全に杞憂だったようで、テッサに落ち込んでいる様子はまったくなかった。早とちりしてしまったことに恥ずかしさを感じたが、元はと言えばテッサが遅刻したせいだと責任転換して正気を保つ。
「それで、何か用?」そんな俺を煽るかのようにテッサが言った。
「あのなあ……。約束の時間になっても来ないから様子を見に来たんだよ」
「えっ、もうそんな時間? ソシャゲに夢中で気づかなかったわ」
「今なんて?」
「……咀嚼に夢中で気づかなかったわ」
「ウソつけ! ばっちりソシャゲって言ったろ! しかもお前……」俺は立ち上がってさらに指摘する。「現在進行形で絶賛プレイ中じゃねえか!」
じつを言うと、テッサは俺としゃべりながらもずっと携帯端末をいじっていた。その端末から発せられるBGMや効果音、そして話の文脈から考えてテッサがソシャゲをしているのは明らかだった。
そんな姿でよくもまあ「咀嚼に夢中」なんて言えたものだ。
どう考えても誤摩化せねえだろ。
「まさかバレてしまうとは……。タツルもやるわね」
「俺を褒めてどうする……」俺は呆れながら言った。「まあいい。今日から借金返済に向けて頑張るんだろう? さっさと依頼を受けに行こうぜ」
「今イベントの周回中なの。もう少し待って」
「この期に及んでまだゲームを続けるか! ずいぶん余裕があるじゃねえか!」
「余裕なんてないわ。覚悟があるだけ」
「名言っぽく聞こえるけど、実態は仕事をサボるダメ人間だからな!?」
その瞬間、テッサの表情に静かな怒りが現れた。
ヤバイ、言い過ぎたか?
そう思った時、テッサがゲームをしながらぼそりと言った。
「昨日まで無一文のホームレスだったくせに」
「え?」
突然の物言いに俺は戸惑いの声をあげた。
それを無視してテッサの呪詛は続く。
「どこにも雇ってもらえなくて私のクランに入ったくせに。ここの宿代も私が払ったから泊まれているくせに。自分のことは棚に上げて何様のつもり? どうしたらそんな偉そうにできるわけ? 人のことをダメ人間呼ばわりしている暇があったらスペースランナーとしての知識やスキルを磨いたほうがいいんじゃないの?」
「もうやめてテッサ! 俺のライフはゼロよ!」俺は半泣きで懇願した。「よーく分かった。俺は無能のダメ人間だ。でも、だったら成長する機会をくれよ。自分を磨くにもこんなところで突っ立っているだけじゃ、何もできるようにならないぞ」
「それもそうねえ」一転していつもの表情になり、テッサが言った。「じゃあよさそうな依頼でも探しておいてよ。私がゲームをしているうちに」
「……」
「何か文句でも?」
「いいえ、別に。ではわたくしは先にランナーズストアに行って、依頼を探しておきます。はい」
「ちょっと待ちなさい。なんでストアに?」
「なんでってなんだよ。依頼を探しておけって言ったのはそっちだろ」
「そうだけど、依頼探しなんてネットですればいいじゃない」
「えっ……?」俺はテッサの言葉を反芻してから聞き返す。「ネ、ネット……?」
「まさか知らなかったの?」テッサが呆れた表情で言った。「依頼の検索とか受注とか、大抵のことはランナーズのサイトで出来るようになっているの。だから特別な用でもない限りわざわざストアには行かないわよ。サイトのほうが便利だしね」
「マジか……」
よく考えれば想像できそうなものだが、俺はすっかり頭から抜けていた。
この世界はファンタジーではなくSF。
情報技術は十分に発達している。
ゆえに、ギルドの役割を果たしているランナーズがネット上にサービスを展開していてもなんら不思議ではない。と言うより、そっちのほうがメインなのだろう。
じつはこの一週間、ストアに行くたびに利用客が少ないと思っていたのだが、これで謎が解けた。
スペースランナーはネットを介してサービスを利用していたのだ。
好きな時間に、各々の場所で。
冒険者で賑わうギルドという光景は、この世界には存在しない。
「って待てよ。と言うことは情報端末ってスペースランナーの必須アイテム?」俺はテッサに訊ねた。
「いちおうなくてもできるけど……。って、何? もしかして持ってないの?」
俺は頷いた。
ちなみに元の世界で使っていたスマートフォンは家のテーブルに置いて来た。まあ、仮に持って来ていたとしても機能したとは思えないが。
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ゲームをしながらテッサが言った。
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