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騎士団編
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トレーシー様が行ってからケイン様は、数歩歩いて顔を伏せテーブルに手を付くと、静かに立ち止まった。もしかして‥‥‥。
「‥‥‥さて、何をしたんですか?この部屋に。」
お、怒ってますよね?上手く言えないけど、恐い!私は蛇に睨まれた蛙のようなことになっている。ケイン様が何も言わなかったから、私はもうすっかり許されたものだと思ってたんだけどな。
「さっきまで、お、怒ってなかったじゃありませんか!!」
気を利かせたジュリが聞いてくれた。若干きょどってる感じがするけど、このごごごぉっと効果音がついてもおかしくないような迫力の前では仕方ない。ケイン様は、冷たい目でジュリを一目すると、
「団長は忙しいのです。それに、貴女は黙っていてください。」
「‥‥‥はい」
ジュリは私の後ろに隠れてしまった。肩をぽんと、叩かれたので選手交替と言うことだろうか。
「このテントは魔道具です。大抵の魔法は少し効果が薄くなるようにもなっています。なのに‥‥‥全体水浸しなのは貴女が魔力の制御を覚えていないからです。貴女は魔力が多いのですから‥‥‥」
くどくどとそんなようなことから始まり、小一時間くらいお説教をされた。途中で水の魔術を知っていたのかとかいろいろ聞かれたので、なんか話さない方がいいっぽい無詠唱には触れないようにジュリに通訳を頼んで後ろから話してもらうこともあった。
途中で長いなぁと余所見をしたらもっと延びて、ようやく話終わったときにはもうグッタリ。
「これに懲りたら、魔力制御を覚えるまでは俺の前以外で魔法を使わないでください。」
でも、なんでだろ?
もう絶対やりません!ごめんなさいと思いを込めた視線を多少涙目で送るとケイン様はうっ、と一瞬固まってお説教が止まった。まだまだ続きそうだと思ったのにな。不思議だ。
「魔法が使えたと言うことは、クロウルが使えるようになったのですよね?」
え~と、魔法の楽しさもちょっと大変なところも分かったので‥‥‥使える!使えるはずだ!
【クロウル】
すぅ、と息を吸いぎゅっときつく目を瞑ってなりたい姿を強くイメージしてみる。髪が短くなる。服装も変わっていった。
【で、出来た!!】
ケイン様が真剣な顔で全身をくまなく見て綻びがないか探す、ちょっと遠いけど。
「合格です!」
おかしな点はなかったようだ。やった!心の中でガッツポーズをした。
「少し外に出てみましょう。もちろん、無理強いはしないのですが‥‥‥。」
私の引きこもりを理解してくれた!?でも、私はきっと引きこもりじゃない‥‥‥。自分では引きこもりだと思っていたけど、ここに居て一つ気づいたことがある!ここには窓がないから屋敷とは違って全く外を見ない生活だった。それが驚くことに結構嫌だった。毎朝毎朝窓を開けて日の光を浴びる事が出来ない。
はぁ~。私は外がないと生きていけないのか、と少し落ち込む。だから、私は引きこもりをランクダウンした。準、引きこもり予備軍あたりなのだ!
‥‥‥つまりはちょっと外に出ようかな?と思いました、はい。
「私もこの姿で外に出てみたいです。」
ジュリが優しくフォローを入れてくれた。ありがとう、ジュリ!
しかし、その提案は貴女のことは国家機密なのでやめてくださいと即却下された。
なので、可哀想だけどジュリはお留守番。軽いお散歩なのにジュリにまるでコンジョウノ別れのような顔で見送られた。ごめん、今度ね‥‥‥。
テントから出ると、思わず目を細めてしまった。真っ青に透き通った空に少し赤みが差して雲は薄紫色をしている。木々の隙間から溢れる木漏れ日。すごく眩しくて、すごく暖かい。世界は美しいなぁと思えた。
この時間帯が一番綺麗なんですとケイン様が教えてくれた。はっ、もしやお説教はこれを想定してあんなに長かったんじゃ!!‥‥‥そんなわけないない。
とにかく、私はこの幻想的な光の中をてくてくと歩いていった。
【ありがとうございます。】
しみじみとお礼を言ったらケイン様は私の少し前で背を向けたまま話し出した。
「いえ、これは外に出ないと見れない世界の姿ですよ。‥‥‥確かにここ‥‥‥この、世界には魔物や、様々な者達の陰謀が渦巻いています。でも、俺はそれを遥かに凌駕する美しい物があることも知っています。」
何も聞かないけど、生まれたこの距離、そして私の消えない過去を言っているのだろう。少し悲しそうな声で続ける。
「それでも‥‥‥酷なことを言ってるとしても、未来を怖がらないでください。魔物を倒せるのは貴女だけだ。その力を世界の美しい部分のために使ってください。」
NOとは言えなかった。でも、YESと答えるかとも出来なかった。やっぱりお説教時間計算済み?
「さて、この話は俺の独断です。そろそろ日も落ちてきましたし、帰りましょう。」
一度パンッと手を叩き、明るい口調でそう言うと、テントに向かって歩きだした。
「明日からはみっちり魔法の練習ですよ。」
‥‥‥はい。
それから、私はジュリと共に魔法の練習をし続ける日々を送るのだった。
***
ある日、結構日課になった朝一でのクロウルをかけ外に出ると、何だか騎士団の人達がバタバタしていた。
「忙しそうですわね。」
うん。
ケイン様もいないから魔法の練習も出来ないし。本当に忙しそうだから声をかけるのもやめてテントで大人しくしていることにしよう。
そう思い入り口に手をかけると、後ろからポッポーと鳩のような鳴き声響いた。パッと振り返ると足元、5メートルくらいの距離で鳥がいた。ただし、目が3つ、足が三本のやつだ。全身が真っ赤で鳩より少し大きい。明らかに魔物だ。
「ア、アメリア‥‥‥。」
ジュリが不安そうに私を見上げる。騎士団の人は誰一人気づいていない。どうする?
その魔物、鳩もどきはくちばしに白い封筒のような物をくわえていた。首を傾げて一度ポーと鳴いた鳩もどきは封筒を地面に落とし飛び立つ。
私は一歩も動けなかった。しばらく、封筒を眺めていたけど、意を決して手に取る。
私はそれを見て戦慄した。
ぐるぐると空を回る鳩もどきはそれを見て青ざめているであろう私と目が合うと飛び始めた、屋敷に向かって。
ごめん、ジュリ。私、行かなきゃ。
「え、アメリア!?」
心の中でそう言うと、私にはもう屋敷のことしか考えられなかった。
私は何をしていたんだろう。また、たくさんの人を残して。
「‥‥‥さて、何をしたんですか?この部屋に。」
お、怒ってますよね?上手く言えないけど、恐い!私は蛇に睨まれた蛙のようなことになっている。ケイン様が何も言わなかったから、私はもうすっかり許されたものだと思ってたんだけどな。
「さっきまで、お、怒ってなかったじゃありませんか!!」
気を利かせたジュリが聞いてくれた。若干きょどってる感じがするけど、このごごごぉっと効果音がついてもおかしくないような迫力の前では仕方ない。ケイン様は、冷たい目でジュリを一目すると、
「団長は忙しいのです。それに、貴女は黙っていてください。」
「‥‥‥はい」
ジュリは私の後ろに隠れてしまった。肩をぽんと、叩かれたので選手交替と言うことだろうか。
「このテントは魔道具です。大抵の魔法は少し効果が薄くなるようにもなっています。なのに‥‥‥全体水浸しなのは貴女が魔力の制御を覚えていないからです。貴女は魔力が多いのですから‥‥‥」
くどくどとそんなようなことから始まり、小一時間くらいお説教をされた。途中で水の魔術を知っていたのかとかいろいろ聞かれたので、なんか話さない方がいいっぽい無詠唱には触れないようにジュリに通訳を頼んで後ろから話してもらうこともあった。
途中で長いなぁと余所見をしたらもっと延びて、ようやく話終わったときにはもうグッタリ。
「これに懲りたら、魔力制御を覚えるまでは俺の前以外で魔法を使わないでください。」
でも、なんでだろ?
もう絶対やりません!ごめんなさいと思いを込めた視線を多少涙目で送るとケイン様はうっ、と一瞬固まってお説教が止まった。まだまだ続きそうだと思ったのにな。不思議だ。
「魔法が使えたと言うことは、クロウルが使えるようになったのですよね?」
え~と、魔法の楽しさもちょっと大変なところも分かったので‥‥‥使える!使えるはずだ!
【クロウル】
すぅ、と息を吸いぎゅっときつく目を瞑ってなりたい姿を強くイメージしてみる。髪が短くなる。服装も変わっていった。
【で、出来た!!】
ケイン様が真剣な顔で全身をくまなく見て綻びがないか探す、ちょっと遠いけど。
「合格です!」
おかしな点はなかったようだ。やった!心の中でガッツポーズをした。
「少し外に出てみましょう。もちろん、無理強いはしないのですが‥‥‥。」
私の引きこもりを理解してくれた!?でも、私はきっと引きこもりじゃない‥‥‥。自分では引きこもりだと思っていたけど、ここに居て一つ気づいたことがある!ここには窓がないから屋敷とは違って全く外を見ない生活だった。それが驚くことに結構嫌だった。毎朝毎朝窓を開けて日の光を浴びる事が出来ない。
はぁ~。私は外がないと生きていけないのか、と少し落ち込む。だから、私は引きこもりをランクダウンした。準、引きこもり予備軍あたりなのだ!
‥‥‥つまりはちょっと外に出ようかな?と思いました、はい。
「私もこの姿で外に出てみたいです。」
ジュリが優しくフォローを入れてくれた。ありがとう、ジュリ!
しかし、その提案は貴女のことは国家機密なのでやめてくださいと即却下された。
なので、可哀想だけどジュリはお留守番。軽いお散歩なのにジュリにまるでコンジョウノ別れのような顔で見送られた。ごめん、今度ね‥‥‥。
テントから出ると、思わず目を細めてしまった。真っ青に透き通った空に少し赤みが差して雲は薄紫色をしている。木々の隙間から溢れる木漏れ日。すごく眩しくて、すごく暖かい。世界は美しいなぁと思えた。
この時間帯が一番綺麗なんですとケイン様が教えてくれた。はっ、もしやお説教はこれを想定してあんなに長かったんじゃ!!‥‥‥そんなわけないない。
とにかく、私はこの幻想的な光の中をてくてくと歩いていった。
【ありがとうございます。】
しみじみとお礼を言ったらケイン様は私の少し前で背を向けたまま話し出した。
「いえ、これは外に出ないと見れない世界の姿ですよ。‥‥‥確かにここ‥‥‥この、世界には魔物や、様々な者達の陰謀が渦巻いています。でも、俺はそれを遥かに凌駕する美しい物があることも知っています。」
何も聞かないけど、生まれたこの距離、そして私の消えない過去を言っているのだろう。少し悲しそうな声で続ける。
「それでも‥‥‥酷なことを言ってるとしても、未来を怖がらないでください。魔物を倒せるのは貴女だけだ。その力を世界の美しい部分のために使ってください。」
NOとは言えなかった。でも、YESと答えるかとも出来なかった。やっぱりお説教時間計算済み?
「さて、この話は俺の独断です。そろそろ日も落ちてきましたし、帰りましょう。」
一度パンッと手を叩き、明るい口調でそう言うと、テントに向かって歩きだした。
「明日からはみっちり魔法の練習ですよ。」
‥‥‥はい。
それから、私はジュリと共に魔法の練習をし続ける日々を送るのだった。
***
ある日、結構日課になった朝一でのクロウルをかけ外に出ると、何だか騎士団の人達がバタバタしていた。
「忙しそうですわね。」
うん。
ケイン様もいないから魔法の練習も出来ないし。本当に忙しそうだから声をかけるのもやめてテントで大人しくしていることにしよう。
そう思い入り口に手をかけると、後ろからポッポーと鳩のような鳴き声響いた。パッと振り返ると足元、5メートルくらいの距離で鳥がいた。ただし、目が3つ、足が三本のやつだ。全身が真っ赤で鳩より少し大きい。明らかに魔物だ。
「ア、アメリア‥‥‥。」
ジュリが不安そうに私を見上げる。騎士団の人は誰一人気づいていない。どうする?
その魔物、鳩もどきはくちばしに白い封筒のような物をくわえていた。首を傾げて一度ポーと鳴いた鳩もどきは封筒を地面に落とし飛び立つ。
私は一歩も動けなかった。しばらく、封筒を眺めていたけど、意を決して手に取る。
私はそれを見て戦慄した。
ぐるぐると空を回る鳩もどきはそれを見て青ざめているであろう私と目が合うと飛び始めた、屋敷に向かって。
ごめん、ジュリ。私、行かなきゃ。
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