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騎士団編
21、薄暗い屋敷に入ります!
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途中、ホラーハウスのようなことになってます。怖いのが苦手な人はごめんなさいm(__)m
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私は走っている、ただ、私に合わせてゆっくりと飛ぶ鳩もどきを追いかけて。だんだんと森が深くなってきたせいで足場も悪いし、空が見にくい。でも、急がないと、早くしないと皆が!!
最初はジュリが追いかけて来ようとしたのでもう一度待っててと止めて来た。
ポーポー、と鳴く声が余計に私を急かしているようだ。
どうしよう‥‥‥どうしよう!?
封筒には1枚の手紙が入っていた。紅いインクで書いてあるその手紙は‥‥‥鉄の匂いがした。差出人はお父様、早く行かないと皆が、皆が死んじゃう!!私のせいだ!私が‥‥‥置いてきたから。
【きゃあ!?】
木の根に足が引っ掛かり頭から派手に転ぶ。とっさに手を前には出したけど、傾斜の激しい坂道だったせいで思いっきり擦ってしまう。
痛い!
近くにあった岩を支えに起き上がった。膝も手のひらも血が滲んで、ズキズキと痛みを訴えている。
鳩もどきは!?早く行かないといけないのに、こんなところで止まってちゃダメだ!!
空を見上げて鳩もどきを見るとぐるぐると回りながら鳴いていた。どうやら私を待っているらしい。
痛みを無視して立ち上がり、また追いかける。
死なないで!お願いだから‥‥‥。
そう、祈りながら前を見ているとだんだんと屋敷が見えてきた。でも、屋敷は‥‥‥。屋敷はここから見ても分かるくらいどす黒く変色していた。私はなけなしの体力を振り絞ってドアにもたれ掛かるように中へ入った。
キィィ、と音がした。まるで、何十年も使われていなかったようだ。まだ朝だって言うのにすごく薄暗いし、何て言うか‥‥‥こう、すごく重たい感じがする。
【誰か‥‥‥】
答える声はない。人の気配どころか、生物がいる気配が全くない。
異様、その言葉がぴったりな様子だ。
とりあえず明かりが欲しいな。ここ数日の練習で、ある程度魔力制御が出来るようになった私は小さめの火の玉を出す。制御は失敗する可能性もあったけど‥‥‥ジュリもケイン様もいないところだしちゃんと出来るか試してみたかったとかじゃないよ?違うよ?
まぁ、結果は成功!やった、と心の中で小さく歓声をあげた。余談だけど、これの魔語はフレイアと言うらしい。
無詠唱で出来る分人より速いし私結構強いんじゃない?
こほん、どこに魔物が隠れているかも分からない、慎重に行かないと。自惚れはダメだよね、何かのフラグになるかもだし。すぅ、と一度重い空気で深呼吸をして私は屋敷の奥へと足を踏み入れたのだった。
そして、この時アメリアの背後ではドアが静かに閉まり、鳩もどきは消えていた。
***
【誰か~‥‥‥誰かいませんか?】
うん、こうして聞くと幽霊屋敷に迷い込んだ人みたいだよね。ここ自分家なのにね‥‥‥。
今、私が向かっているのは厨房だ。いつも人が絶えることがないその場所なら一人くらいいるんじゃないかと一縷の望みを込めて足を進める。
ガッシャン
前の方で食器が割れるような甲高い音がする。とっさに火の玉を前に出して身構える。
コツコツと廊下に足音が響く。言っておくけど私の物じゃないよ?マジでホラーハウスな展開になってきた。怖いのは得意な方だけど、流石にこれは心臓に悪いと思う。
一歩、また一歩と大きくなる足音に足あるし幽霊じゃないよね、と頭は考えるけど、体はそうだと割りきれない。
手が小刻みに震えてる。
火の玉を消して、咄嗟に目の前にあった小振りなタンスの影に隠れた。
「誰ですか?そこにいるのは。」
怯えたような声を聞いて私は安心した。これは‥‥‥マーサ声だ。ふぅ、と息を吐きながら立ち上がる。
【マーサ、私よ。】
「‥‥‥アメリア様!?ご無事だったのですか。」
【マーサに怪我はない?】
「私は大丈夫です。本当にご無事で、良かったです。」
あぁ、マーサだ。見たところ怪我は無さそうだ。綺麗なメイド服のまま。
身内だし魔法使ってもいいよね?と思いながら魔法を使って辺りを照らす。
「アメリア様!?無詠唱で!」
やば、そこは隠しておくべきだった。そうだね~って感じで曖昧にスルーしておこう。
【皆は?】
「皆‥‥‥皆は魔物に捕まりました。今は魔物と共に旦那様の執務室に。」
マーサは私の手を握って言う。
「どうか、お嬢様は逃げてくださいませ。」
【嫌よ!!】
何を言うのマーサ。私に皆を置いて行けるわけない。きっと倒せるわ。そんな思いを込めてしわしわの手を握り返す。
「うぅ、お嬢様。すみません、お嬢様、私、皆を置いて。怖かったのです。ごめんなさいぃ、お嬢様~。」
マーサは嗚咽を漏らし、手で顔を覆った。置いていったと言うなら私もそうだし、もっと酷いよね。普段は弱音なんて私には一切話してくれないマーサが言ってくれるんだもん!やっぱり倒さないと!
【安心して。】
そう言いながら、にこりと微笑むとマーサは
「今笑ってどうするのですか!全く。」
と軽く注意した。
そうだよね、魔物を倒すときに思いっきり見下しながら鼻で笑ってやればいいよね!
【ここにいて。】
本当は屋敷から離れてほしいけど、外は森だから魔物が出ないとは言い切れない。ここにいてもらおう。
「はい、アメリア様。お怪我をしないように気を付けて。」
潤んだ瞳でそっと手を離す。
私は大きく頷いて執務室へ歩き出した。
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私は走っている、ただ、私に合わせてゆっくりと飛ぶ鳩もどきを追いかけて。だんだんと森が深くなってきたせいで足場も悪いし、空が見にくい。でも、急がないと、早くしないと皆が!!
最初はジュリが追いかけて来ようとしたのでもう一度待っててと止めて来た。
ポーポー、と鳴く声が余計に私を急かしているようだ。
どうしよう‥‥‥どうしよう!?
封筒には1枚の手紙が入っていた。紅いインクで書いてあるその手紙は‥‥‥鉄の匂いがした。差出人はお父様、早く行かないと皆が、皆が死んじゃう!!私のせいだ!私が‥‥‥置いてきたから。
【きゃあ!?】
木の根に足が引っ掛かり頭から派手に転ぶ。とっさに手を前には出したけど、傾斜の激しい坂道だったせいで思いっきり擦ってしまう。
痛い!
近くにあった岩を支えに起き上がった。膝も手のひらも血が滲んで、ズキズキと痛みを訴えている。
鳩もどきは!?早く行かないといけないのに、こんなところで止まってちゃダメだ!!
空を見上げて鳩もどきを見るとぐるぐると回りながら鳴いていた。どうやら私を待っているらしい。
痛みを無視して立ち上がり、また追いかける。
死なないで!お願いだから‥‥‥。
そう、祈りながら前を見ているとだんだんと屋敷が見えてきた。でも、屋敷は‥‥‥。屋敷はここから見ても分かるくらいどす黒く変色していた。私はなけなしの体力を振り絞ってドアにもたれ掛かるように中へ入った。
キィィ、と音がした。まるで、何十年も使われていなかったようだ。まだ朝だって言うのにすごく薄暗いし、何て言うか‥‥‥こう、すごく重たい感じがする。
【誰か‥‥‥】
答える声はない。人の気配どころか、生物がいる気配が全くない。
異様、その言葉がぴったりな様子だ。
とりあえず明かりが欲しいな。ここ数日の練習で、ある程度魔力制御が出来るようになった私は小さめの火の玉を出す。制御は失敗する可能性もあったけど‥‥‥ジュリもケイン様もいないところだしちゃんと出来るか試してみたかったとかじゃないよ?違うよ?
まぁ、結果は成功!やった、と心の中で小さく歓声をあげた。余談だけど、これの魔語はフレイアと言うらしい。
無詠唱で出来る分人より速いし私結構強いんじゃない?
こほん、どこに魔物が隠れているかも分からない、慎重に行かないと。自惚れはダメだよね、何かのフラグになるかもだし。すぅ、と一度重い空気で深呼吸をして私は屋敷の奥へと足を踏み入れたのだった。
そして、この時アメリアの背後ではドアが静かに閉まり、鳩もどきは消えていた。
***
【誰か~‥‥‥誰かいませんか?】
うん、こうして聞くと幽霊屋敷に迷い込んだ人みたいだよね。ここ自分家なのにね‥‥‥。
今、私が向かっているのは厨房だ。いつも人が絶えることがないその場所なら一人くらいいるんじゃないかと一縷の望みを込めて足を進める。
ガッシャン
前の方で食器が割れるような甲高い音がする。とっさに火の玉を前に出して身構える。
コツコツと廊下に足音が響く。言っておくけど私の物じゃないよ?マジでホラーハウスな展開になってきた。怖いのは得意な方だけど、流石にこれは心臓に悪いと思う。
一歩、また一歩と大きくなる足音に足あるし幽霊じゃないよね、と頭は考えるけど、体はそうだと割りきれない。
手が小刻みに震えてる。
火の玉を消して、咄嗟に目の前にあった小振りなタンスの影に隠れた。
「誰ですか?そこにいるのは。」
怯えたような声を聞いて私は安心した。これは‥‥‥マーサ声だ。ふぅ、と息を吐きながら立ち上がる。
【マーサ、私よ。】
「‥‥‥アメリア様!?ご無事だったのですか。」
【マーサに怪我はない?】
「私は大丈夫です。本当にご無事で、良かったです。」
あぁ、マーサだ。見たところ怪我は無さそうだ。綺麗なメイド服のまま。
身内だし魔法使ってもいいよね?と思いながら魔法を使って辺りを照らす。
「アメリア様!?無詠唱で!」
やば、そこは隠しておくべきだった。そうだね~って感じで曖昧にスルーしておこう。
【皆は?】
「皆‥‥‥皆は魔物に捕まりました。今は魔物と共に旦那様の執務室に。」
マーサは私の手を握って言う。
「どうか、お嬢様は逃げてくださいませ。」
【嫌よ!!】
何を言うのマーサ。私に皆を置いて行けるわけない。きっと倒せるわ。そんな思いを込めてしわしわの手を握り返す。
「うぅ、お嬢様。すみません、お嬢様、私、皆を置いて。怖かったのです。ごめんなさいぃ、お嬢様~。」
マーサは嗚咽を漏らし、手で顔を覆った。置いていったと言うなら私もそうだし、もっと酷いよね。普段は弱音なんて私には一切話してくれないマーサが言ってくれるんだもん!やっぱり倒さないと!
【安心して。】
そう言いながら、にこりと微笑むとマーサは
「今笑ってどうするのですか!全く。」
と軽く注意した。
そうだよね、魔物を倒すときに思いっきり見下しながら鼻で笑ってやればいいよね!
【ここにいて。】
本当は屋敷から離れてほしいけど、外は森だから魔物が出ないとは言い切れない。ここにいてもらおう。
「はい、アメリア様。お怪我をしないように気を付けて。」
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私は大きく頷いて執務室へ歩き出した。
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