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2話 鬼と色
10.忘却
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セノンが怯んだのに対し、ここぞとばかりにカイオはセノンを攻め始めた。
「大変だったんですよ?背負う私の体をあちこち触ってくるし、ようやくベッドに入って寝たかと思えば急に起きて酒を飲む私に一緒に寝ろと強要してきますし、一緒に寝たら寝たでまた好き勝手に体中まさぐってきますし…」
「うっ嘘だ!それは絶対嘘だ!!」
カイオのわざとらしい声に反論する。
記憶はないが、自分からそんなことはしていない、と思いたい。
なにより、こういう時のカイオの言葉はあてにならない。
「そう思いますか?でも、現にさっき触ろうとしてたじゃないですか」
「だ、だからあれは…!」
「まあ、いいんですけどね。セノン様が望むなら、体を触らせるくらい」
「いや、」
「――まさか、私が寝ていて何も分からないうちに、べたべた体に触れたりしたのですか?まるで、どこぞの淫売のようですね。心優しいセノン様に限って、そんなことはしないかと思いますが」
カイオは僅かに目を細めて、ふとなにかを思い出したかのように言い放った。
その心の内を見透かすかのような視線、そして微かな、しかし明確な怒りがこもった声に、セノンは戦慄した。
実際のところ、その怒りはセノンに向けられたものではなかったが、セノンにはそこまで分からない。
ただ途中の言葉の意味は分からずとも、込められた苛立ちだけは理解してしまった。
そして急激に、自分のやってしまったことを後悔する。
愛し合っているわけでもない異性にあんなことをされて、気分を害さない女性がいるはずがない。
自分のやったことに気づかれたら、カイオに軽蔑され、嫌われてしまうかもしれない。
ただただそのことがセノンは怖くなった。
ひょっとしたら、もううっすら気付いているのかもしれない。
今はまだ確信していなくとも、ちょっとしたきっかけで感づかれてしまうかもしれない。
一時的な衝動で、馬鹿なことをしてしまった。セノンは激しく後悔する。
「そんな、こと…」
思わず顔を背け伏せながら、なんとか声を絞り出す。
セノンは自覚しなかったが、声は震え、か細い。恐怖と後悔に、知らず知らず体が震えていた。
「…」
セノンのそんな様子を見てカイオは何かを察し、僅かに苛立ちを滲ませていた表情を消した。
そしていつもの薄い笑みを浮かべ、震えるセノンの体を優しく抱き寄せた。
「あ、カ、カイオ…?」
「すみません、冗談です。別にちょっと触られるくらい、私はなんとも思わないですよ」
カイオはそう言って、安心させるようにセノンの背中を優しく叩く。
「少し個人的なことで苛立ちがあって、それを無関係なセノン様に見せてしまいました。申し訳ありません」
「そんな、カイオが謝ること、なんて…」
「何があっても、私がセノン様を嫌ったり、愛想を尽かすことなんてありえません」
カイオのひどく優しい声に、セノンは言葉を失う。
その声は乾いた砂の中に水が注ぎこまれたように、セノンの強張った心に染み込んでいき、潤した。
しかし、そんなカイオを裏切るひどいことをしたという罪悪感は消えず、チクチクと胸が痛む。
「さあ、もう寝てしまいましょう。明日も早いんですから」
「えっ…でも、それなら一人で…」
セノンの言葉を待たず、カイオはセノンを抱きしめたまま横になり、毛布を被る。
まるであやされる幼子のようだとセノンは感じた。
急激に恥ずかしくなりながらも、強く拒否することが出来ない。
第一、罪悪感を抱えたこんな精神状態ではとてもすぐに眠れそうにない。
(あれ…)
しかし、緩く抱きしめられ、頭を優しく撫でられることであっという間に心が落ち着いていく。
さっきまでの後悔で強張った体がほぐれ、日中の緊張が染み出し、頭がぼんやりしてくる。
頭を撫でる手に指輪の感触を感じながら、セノンはすぐに意識を溶かした。
◆
(う…?)
朝、セノンは自然に目を覚まし、うつ伏せのままベッドの中で目を開いた。
「おはようございます、セノン様」
「……おはよぅ…」
ベッドの中でそのままぼうっとしていたセノンに、カイオの挨拶の言葉が掛けられる。
セノンは半分寝ぼけたまま、返事を返す。
声を掛けたカイオは、既に身支度を終えいつもの男装姿になっていた。
「うん…?」
身を起こし部屋の中を見渡すと、自分のベッドに一人で寝ている。
そこに何か、違和感を覚えた。
(昨日、なにか嫌なことがあったような…)
もやもやする気持ちに従い、昨夜の記憶を掘り起こす。
夜中に一度起きたような気がする。
しかも信じがたいことに、カイオの体を触ったり、見ようとした覚えまである。
「ええ…嘘でしょ…」
自らの記憶を訝しみながら、思わず呟く。
すっかり冷えた頭は記憶の中の興奮や衝動を一切思い出すことが出来ず、自分のしたことに実感が湧かない。
夢の中の出来事のように、現実感がなかった。
(ひょっとして、夢に見たことが記憶とごっちゃになってる?夜中の記憶は全部夢…?)
改めて部屋の中を見渡すと、記憶にあるお酒の空瓶や匂いもない。
ベッドも、自分のではなくカイオのベッドで寝ついた記憶があるのだが。
そのことが、さらに疑惑を強める。
「目が覚めたなら、早めに身支度を終わらせて下さいね。今日はまず修理屋に行く必要がありますので」
カイオの様子はいつもと変わらず、昨日何かあったようにも見えない。
いまいち自分の行動が信じられないセノンは、思い切ってカイオに問いかける。
「あのさ…昨日の夜中に、何か話したっけ?カイオも起きてたような気がするんだけど…」
セノンの恐る恐るの問いかけに、いつも通りの薄い笑みでカイオは答えた。
「何も話していませんよ?私はずっと眠っていました。夢でも見たんじゃないですか?」
「そっか…なら、いいや」
カイオの答えに安心して、セノンはベッドから抜け出す。
その後、身支度を整えて宿を出て、修理屋に装備を取りに向かった。
「おいおい、マジかよ…」
「昨日の真夜中だって?酷い話だな…」
修理屋で装備を受け取った後。
街中で消耗品の補充も終え、町をあとにしようと歩いていたところで、セノンの聴覚はふと住人たちの噂話を捉えた。
なんとなく聞こえてくる言葉は不穏で、思わず耳を傾けてしまう。
「なんでも、煙草に火をつけようとしたら急に燃え上がったらしい」
「店も燃えたのか?」
「いや、店はボヤ程度で済んだらしい。店主も臨時収入が入ったから、そこは困ってないらしいが…」
「でもなぁ、一番の稼ぎ頭が顔を中心に全身酷い火傷ってのはなぁ…」
「命に別状はなかったらしいが、あれじゃ今後客を取るのはちょっともうな…」
どうやら、昨日の夜中に街中で火事騒ぎがあり一人怪我人が出たらしい。
(なんだろう…なんか、嫌な感じ…)
「セノン様、どうかしましたか?行きましょう」
「…ごめん、今行く」
カイオに声を掛けられ、セノンはその場を後にする。
すでにセノンの記憶の中には、昨日酒場でよくしてくれた女性の名前は残っていなかった。
「大変だったんですよ?背負う私の体をあちこち触ってくるし、ようやくベッドに入って寝たかと思えば急に起きて酒を飲む私に一緒に寝ろと強要してきますし、一緒に寝たら寝たでまた好き勝手に体中まさぐってきますし…」
「うっ嘘だ!それは絶対嘘だ!!」
カイオのわざとらしい声に反論する。
記憶はないが、自分からそんなことはしていない、と思いたい。
なにより、こういう時のカイオの言葉はあてにならない。
「そう思いますか?でも、現にさっき触ろうとしてたじゃないですか」
「だ、だからあれは…!」
「まあ、いいんですけどね。セノン様が望むなら、体を触らせるくらい」
「いや、」
「――まさか、私が寝ていて何も分からないうちに、べたべた体に触れたりしたのですか?まるで、どこぞの淫売のようですね。心優しいセノン様に限って、そんなことはしないかと思いますが」
カイオは僅かに目を細めて、ふとなにかを思い出したかのように言い放った。
その心の内を見透かすかのような視線、そして微かな、しかし明確な怒りがこもった声に、セノンは戦慄した。
実際のところ、その怒りはセノンに向けられたものではなかったが、セノンにはそこまで分からない。
ただ途中の言葉の意味は分からずとも、込められた苛立ちだけは理解してしまった。
そして急激に、自分のやってしまったことを後悔する。
愛し合っているわけでもない異性にあんなことをされて、気分を害さない女性がいるはずがない。
自分のやったことに気づかれたら、カイオに軽蔑され、嫌われてしまうかもしれない。
ただただそのことがセノンは怖くなった。
ひょっとしたら、もううっすら気付いているのかもしれない。
今はまだ確信していなくとも、ちょっとしたきっかけで感づかれてしまうかもしれない。
一時的な衝動で、馬鹿なことをしてしまった。セノンは激しく後悔する。
「そんな、こと…」
思わず顔を背け伏せながら、なんとか声を絞り出す。
セノンは自覚しなかったが、声は震え、か細い。恐怖と後悔に、知らず知らず体が震えていた。
「…」
セノンのそんな様子を見てカイオは何かを察し、僅かに苛立ちを滲ませていた表情を消した。
そしていつもの薄い笑みを浮かべ、震えるセノンの体を優しく抱き寄せた。
「あ、カ、カイオ…?」
「すみません、冗談です。別にちょっと触られるくらい、私はなんとも思わないですよ」
カイオはそう言って、安心させるようにセノンの背中を優しく叩く。
「少し個人的なことで苛立ちがあって、それを無関係なセノン様に見せてしまいました。申し訳ありません」
「そんな、カイオが謝ること、なんて…」
「何があっても、私がセノン様を嫌ったり、愛想を尽かすことなんてありえません」
カイオのひどく優しい声に、セノンは言葉を失う。
その声は乾いた砂の中に水が注ぎこまれたように、セノンの強張った心に染み込んでいき、潤した。
しかし、そんなカイオを裏切るひどいことをしたという罪悪感は消えず、チクチクと胸が痛む。
「さあ、もう寝てしまいましょう。明日も早いんですから」
「えっ…でも、それなら一人で…」
セノンの言葉を待たず、カイオはセノンを抱きしめたまま横になり、毛布を被る。
まるであやされる幼子のようだとセノンは感じた。
急激に恥ずかしくなりながらも、強く拒否することが出来ない。
第一、罪悪感を抱えたこんな精神状態ではとてもすぐに眠れそうにない。
(あれ…)
しかし、緩く抱きしめられ、頭を優しく撫でられることであっという間に心が落ち着いていく。
さっきまでの後悔で強張った体がほぐれ、日中の緊張が染み出し、頭がぼんやりしてくる。
頭を撫でる手に指輪の感触を感じながら、セノンはすぐに意識を溶かした。
◆
(う…?)
朝、セノンは自然に目を覚まし、うつ伏せのままベッドの中で目を開いた。
「おはようございます、セノン様」
「……おはよぅ…」
ベッドの中でそのままぼうっとしていたセノンに、カイオの挨拶の言葉が掛けられる。
セノンは半分寝ぼけたまま、返事を返す。
声を掛けたカイオは、既に身支度を終えいつもの男装姿になっていた。
「うん…?」
身を起こし部屋の中を見渡すと、自分のベッドに一人で寝ている。
そこに何か、違和感を覚えた。
(昨日、なにか嫌なことがあったような…)
もやもやする気持ちに従い、昨夜の記憶を掘り起こす。
夜中に一度起きたような気がする。
しかも信じがたいことに、カイオの体を触ったり、見ようとした覚えまである。
「ええ…嘘でしょ…」
自らの記憶を訝しみながら、思わず呟く。
すっかり冷えた頭は記憶の中の興奮や衝動を一切思い出すことが出来ず、自分のしたことに実感が湧かない。
夢の中の出来事のように、現実感がなかった。
(ひょっとして、夢に見たことが記憶とごっちゃになってる?夜中の記憶は全部夢…?)
改めて部屋の中を見渡すと、記憶にあるお酒の空瓶や匂いもない。
ベッドも、自分のではなくカイオのベッドで寝ついた記憶があるのだが。
そのことが、さらに疑惑を強める。
「目が覚めたなら、早めに身支度を終わらせて下さいね。今日はまず修理屋に行く必要がありますので」
カイオの様子はいつもと変わらず、昨日何かあったようにも見えない。
いまいち自分の行動が信じられないセノンは、思い切ってカイオに問いかける。
「あのさ…昨日の夜中に、何か話したっけ?カイオも起きてたような気がするんだけど…」
セノンの恐る恐るの問いかけに、いつも通りの薄い笑みでカイオは答えた。
「何も話していませんよ?私はずっと眠っていました。夢でも見たんじゃないですか?」
「そっか…なら、いいや」
カイオの答えに安心して、セノンはベッドから抜け出す。
その後、身支度を整えて宿を出て、修理屋に装備を取りに向かった。
「おいおい、マジかよ…」
「昨日の真夜中だって?酷い話だな…」
修理屋で装備を受け取った後。
街中で消耗品の補充も終え、町をあとにしようと歩いていたところで、セノンの聴覚はふと住人たちの噂話を捉えた。
なんとなく聞こえてくる言葉は不穏で、思わず耳を傾けてしまう。
「なんでも、煙草に火をつけようとしたら急に燃え上がったらしい」
「店も燃えたのか?」
「いや、店はボヤ程度で済んだらしい。店主も臨時収入が入ったから、そこは困ってないらしいが…」
「でもなぁ、一番の稼ぎ頭が顔を中心に全身酷い火傷ってのはなぁ…」
「命に別状はなかったらしいが、あれじゃ今後客を取るのはちょっともうな…」
どうやら、昨日の夜中に街中で火事騒ぎがあり一人怪我人が出たらしい。
(なんだろう…なんか、嫌な感じ…)
「セノン様、どうかしましたか?行きましょう」
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