★完結!★【転生はもう結構です!】崖から落とされ死んだ俺は生き返って復讐を誓うけど困ってるドラゴン助けたら女になって娘が出来ました。

monaka

文字の大きさ
251 / 476

第243話:メンバー会議。

しおりを挟む


 で、だ。問題は今回のシュマル行きに誰を連れていくか。

 リリアの自宅にてメンバー会議を開いたところ、レナはイリスの件を気にしているのか、「今回はお留守番してるよ」と控えめなお言葉。

「お前のせいじゃない。あまり気に病むなよ? イリスは俺が弱かったせいであんな事になったんだ。必ず連れ戻すから、帰ってきたらまた仲良くしてやってくれ」

「……うん、ありがとう。でもミナトもあまり自分だけで背負い込まないでね?」

 レナはそう言って一度俺をぎゅっと抱きしめてから、恥ずかしそうにとてとてとリビングを出て行った。

 今更あれくらいで恥ずかしがるとは思わなかったのでなんだか新鮮だった。

「ミナト、私は絶対ついて行くから。必ず君を守ってみせるゾ☆彡」

「お、おぉ……頼もしいな。俺もティアがきてくれるなら心強いよ」

 何せ初代勇者だからなこいつ。
 エクス相手に手加減できるほどの使い手なのだからこれ以上の戦力は無い。

「ごしゅじん、今回はシュマルなんですよね?」

「ん……? あぁ、俺達が一時期住んでたあのシュマルだよ。お前も来るか?」

 どうしてそんな言葉が出たのか分からないけれど、シュマルに行くのならネコも一緒だろう、なんて意識があったのか、自然とその言葉が口から出ていた。

「うにゃ……いいんですか?」

「いいさ。それに今のお前はアルマの力も使えるんだぞ? 足手まといなんかじゃないだろ」

「え、えへへ♪」

 ネコが喜びのあまりその場でぴょんぴょん飛び跳ねる。意外と可愛い所もあるもんだ。

「じゃーあとは俺様だな!」

 今までこっちの話なんかまったく興味なさそうに野菜を齧っていたゲオルが突然挙手。

「ダメです。貴方が来ると一気に話がややこしくなります。今回は特に国同士の関係を悪化させる訳にはいかないんですよ? この前みたいに勢いで竜化されても迷惑です。貴方はその辺の事情をきちんと考えて行動する事が出来ますか? 自信を持って約束できるというのですか?」

 突然ネコがアルマに入れ替わり、怒涛のダメ出しをゲオルに浴びせた。

 ゲオルはその言葉を聞き、最初は額に血管を浮かべ怒りの表情だったものの、後半はなんだかしおれてしまい、縁側にいるおじいさんみたいになってた。

「……やめとくわ。俺はどうせ畑を耕してるのがお似合いのドラゴンさ……」

「ゲオル、今回はいろいろ事情が複雑だからごめんな。でもいざ力を貸してもらうって時には大暴れしてもらうからその時は頼んだぜ? 秘密兵器は取っとかないと勿体ないだろ?」

「お、おう任せときな! 何せ俺は秘密兵器だからなギャハハハ!」

 ゲオルはご機嫌な様子でガニ股で歩きながらリビングを出て行った。多分畑仕事に戻ったんだろう。

 その様子を見ていたアルマが眉間に皺を寄せながら唇を尖らせる。

「貴女もゲオルを乗せるのが上手くなりましたね」

「いやいや、実際あいつにも期待してるのさ」

「……まぁいいでしょう。馬鹿となんとかは使いようと言いますしね。私はしばらく見守るとしましょう」

 それだけ言ってサッと帰っていった。
 ネコとも随分馴染んだようで、ネコはネコで俺みたいに脳内会話をして笑っていた。

 はたから見ると脳内会話中はあんな感じなのか……軽くヤバい奴だな……気をつけよう。

「もう一人くらい誰か連れて行こうと思うんだが……我こそはっての居ないのか?」

 いつもならガンガン連れていけと騒ぐ奴等も何故か大人しい。

「ジオタリスはどうだ?」

「いや、シュマルに行くってのもいろいろ面倒そうだけどそれ以上に勇者と六竜二人に混ざる気にはなれねぇよ」

 あぁ、そういう事か。
 ポコナですらロリナと二人で隅っこであやとりして遊んでるくらいだもんなぁ。
 連れて行くわけないが、普段なら騒いでいてもおかしくないのに。

 アリアでも居れば真っ先に名乗りを上げそうなものだが、今はダリル城に行ってライルの手伝いをしているらしい。
 王になりたてだから何かと大変なんだろう。

 あとは……イリスがさらわれたっていう事実がみんなに警戒心を持たせてしまったのかもしれない。

 イリスほどの強さがあってもこんな事になる。
 俺が付いていたとしても安全とは限らない。
 だからこそ不安要素がある奴はしり込みしてしまう。

『どちらかと言うと君に迷惑をかけたくないんだと思うわよ』

 なるほどね、何かあったらまた俺がふさぎ込むとでも思ってるのかね……。
 まぁ、実際そうなるかもしれないが。

 ……って、おぉ!?

『何よ騒がしいわね……』
 おま、随分さらっと復活したな……。

『今回は以前と比べたらそこまでの無茶してないもの。ただ表に出てくる力を割けなくなっただけ。イリスの事だってちゃんと見てたわ』

 そうか……すまん。

『いいわよ。私だって怒ってるし辛いし悲しいけれど、それはミナト君だって同じだもの。きっと……あの時の選択は間違って無かったって思える日が来るわ』

 ……お前もネコみたいな事言うんだな。

『当たり前じゃない。もう私は君なんだから。君も私。イリスは私達の娘よ。必ず取り返しましょうね』

 おう。絶対にだ。

「おー、ミナトじゃーっ♪ 儂が生きてるのはミナトのおかげじゃよーっ♪ ありがとなのじゃーっ!」

 奥の部屋から元気な声と共にリビングに現れたのは、ラムだった。

 シルヴァが用意してくれていた車椅子に乗り、ヨーキスが後ろで押している。

「ラムちゃん……その、なんていうか……」

「なぁにをしょぼくれた顔しとるんじゃ? さっきも言ったが儂の命があるのはミナトのおかげじゃ♪ 感謝こそすれど怨みなど出て来るはずもあるまいよ」

「……君は、強いな」

 こんな状態で俺に感謝の言葉しか出てこないのは凄いと思う。しかもそれが一切嘘に見えない。事実本音なんだろう。

「儂はいつだってさいきょーなのじゃ♪ ……それはそうといったい何を迷っておるんじゃ?」

「あ、あぁ……次の仕事に行く面子をな」

「ふむふむ、なるほどのう。それなら儂がついて行ってやるのじゃ♪」

 ……えっ?

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ゴミスキルと追放された俺の【模倣】が【完全模倣】に覚醒したので、最高の仲間たちと偽りの英雄パーティーに復讐することにした

黒崎隼人
ファンタジー
主人公・湊は、劣化コピーしかできない【模倣】スキルを持ちながらも、パーティー「紅蓮の剣」のために身を粉にして働いていた。しかし、リーダーの海斗に全てのスキルを奪われ、凶悪な魔物が巣食うダンジョンの最深部に置き去りにされてしまう。 死を覚悟した湊だったが、その瞬間、唯一残ったスキルが【完全模倣】へと覚醒。それは、一度見たスキルを劣化なく完全コピーし、半永久的にストックできる規格外の能力だった。 絶望の淵から這い上がり、圧倒的な力を手に入れた湊は「クロ」と名を変え、過去を捨てる。孤独な精霊使いの少女・楓、騎士団を追われた不器用な重戦士・龍司――虐げられてきた者たちとの出会いを経て、新パーティー「アヴァロン」を結成する。 これは、全てを失った一人の青年が、かけがえのない仲間と共に偽りの英雄たちへ壮絶な復讐を遂げ、やがて本物の伝説へと成り上がる物語。

魔法使いじゃなくて魔弓使いです

カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです 魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。 「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」 「ええっ!?」 いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。 「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」 攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活

石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。 ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。 だから、ただ見せつけられても困るだけだった。 何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。 この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。 勿論ヒロインもチートはありません。 他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。 1~2話は何時もの使いまわし。 亀更新になるかも知れません。 他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

処理中です...