バナナ

小説家目指しの初心者 #雑民 ゆるた

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ドッヂボール大会、開催のお知らせ

モブ生徒の活躍

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 俺は職員室のドアを閉め、歩き始めた。
 タイトルから察する通り、君は俺が大活躍している物語を想像したのだろう。俺がドッヂボール大会で球を避けまくり、相手をミックミクのフルミックにする物語を。
 だが、俺みたいなモブ生徒がそんな活躍すると思うか?
 まず、第1に作者がそれを許さないだろう。俺の特徴はモブ。それ故に、それを逸脱しない範囲にしか俺は動かない。動かされない。
 第2に他に活躍する生徒がいるからだ。(実とか豊とか)しかも、今回のドッヂボール大会なんかは、数学のテストの答えを餌にクラスのみんなは見事釣られてしまっている。
 第3に俺が活躍しようと思ってもできない。それは第1の作者のせいということにも被るかもしれないが、運動神経も学力もほぼ全てが普通に設定されているからだ。
 君は今、運動神経も学力もないお前はどういう活躍をしたんだ?という疑問が浮かび上がったことだろう。
 え?浮かび上がってない?……まぁいいや。ともかく、取り柄のない俺はボールを磨いたり、グラウンドを整備したりして、活躍することにしようと思う。
 まぁ、そんな裏方役をしようと思ったのは、さっきゴリ……オホン、先生に言われたからだけどね。(訳:自分でやれよウホゴリラ)
 グラウンドの整備し終わった後に、すぐ帰れるように先に教室に、荷物を取りに行くか。

……………………………………………………………………

 俺はとんでもない者を見てしまった……なんと教室で沢山のてるてる坊主達が教室の窓で首を吊っていたのである。
 しかもその数、数十体。
 すすり泣くように吊られているてるてる坊主は恐怖そのものでしか無かった。
 教室のドアを開けた途端、コレが見えたが大声を出さなかった俺を褒めて欲しい。
 どうせ、豊と実の仕業なんだろう。明日は絶対晴れて欲しそうだったからな。
 ……てか。コレ他に誰かが見たら、絶対悲鳴あげるだろ……
 俺は荷物を持ちながらグラウンドの道具倉庫に駆けて行った。
 そのときに、教室から悲鳴が聞こえたのは幻聴だと思いたい。

…………………………………………………………

「はぁーー。」
 大きなため息をついた俺は、グラウンドを平らにする道具みたいな、なんかあのやつでグラウンドを平らにしていた。
 1人じゃ絶対無理だろコレ……広すぎるわ……。
「はぁーー。」
もう1回大きいため息をついた。
 でもやるしかないのだろう。でも、俺1人か、友達を呼ぶ……いや、無理だな。友達いねぇし、いたとしてもやってくれるとは思わない。……ん?
 俺は壁に隠れているヤンキー(?)を見つけた。
 ……あそこで俺を見てる……?あっ、隠れた。
 勘違いだと恥ずかしいけど、ちょっと行ってみよ。
 俺はヤンキーの方へと足を運んだ。
      (ドッヂボール大会後に続く)
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