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第一章 夏への扉
出会いはバス停から
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夏の始まりを祝福するように空は真っ青な輝きに満ちていた。
見渡す限りの緑は眩しい陽光を受け鮮やかに色づき、木々の間からは新しい季節の到来を歓喜するセミ達の声が響き合っていた。
黄緑色の稲穂の向こうには何軒かの瓦屋根の家があり、その向こうにはくっきりと山々の稜線が浮かび上がっている。
山間にぽつんとある小さなバス停――色褪せた待合小屋から見えるのどかな風景は、深沢翔太の住む東京郊外とは対照的であった。
大阪の北摂のさらに北にある箕里町は、ネットで見ていた以上に『田舎』で、自分が生まれるよりも遥か前――古い映像や写真でしか見たことの無い『昭和』という時代を連想させた。
――ここだけ時代が止まっているみたい……
バス停の木製のベンチで一人佇む翔太は、まるで自分だけが過去の時代にタイムスリップしてしまったような感覚に陥ると、目の前に咲いている黄色い花をぼんやりと眺めていた。
が、ふと意識を現実に戻すと、思い出したようにタイメックスの腕時計に目を落とす。
「間違ってないよね……?」
バスが翔太を降ろしてから既に五分以上が過ぎていた。
予定なら今夜泊まる宿の迎えの車が来て、それに乗っていなければいけないはずなのだが……翔太を乗せるべく車は一向にやってくる気配が無かった。
翔太は心の中で首を傾げると、ベンチの隣に置いてあるリュックサックに手を伸ばす。リュックの前ポケットから携帯を取り出すと、ディスプレイの発信履歴から目当ての番号を探した。
「星野屋、星野屋と……」
数回のキータッチでその番号を発見すると、確かめるように発信のボタンを押し携帯を耳に当てた。
コール音が何度か鳴ったかと思うと、不意にガチャリと回線の繋がる音が心地良く鼓膜を刺激する。
「あ、あの……」
「はい星野屋です、ただいま留守にしておりますので、ご用の方は……」
「…………」
がっくりと溜息をつくと無言で通話を切った。
と、同時に留守番電話の相手に、何の躊躇いもなく話しかけていた自分に恥ずかしさが込み上げてくる。
翔太は小さく首を振りながら微苦笑する。
「ま、いっか」
相手が電話に出られないのは、きっとこっちに向かっている証拠だと楽観視すると、携帯をリュックにしまおうとした。
が、ふと時間を有効活用することを思いつくとその手を止め、再び携帯のディスプレイを覗き込み――手慣れた手つきでキーを入力し始めた。
ディスプレイに『お気に入り』のメニューが表示されると、その項目に並んでいる『都市伝説』にカーソルを合わせサイトに回線を繋ぐ。
見慣れた『都市伝説』のサイトの画面が出てくると、すぐさまに更新情報をチェックする。
「凄い、昨日も出たんだ……」
ディスプレイに表示された最新情報には、翔太が待ち望んでいた目撃情報の書き込みがUPされていた。
迎えのことなど失念してしまったかのように、翔太はディスプレイに視線を釘付けにする。
翔太が画面をスクロールして文字を追い始めた、その時――
「あの……」
翔太の正面で声がした。
食い入るようにディスプレイを凝視していた翔太は虚を突かれたように手を止めると、ゆっくりと携帯から顔を上げた。
少し不安を宿した少女の顔が自分を見下ろしていた。
年齢は自分と同じくらいか少し上――中学一、二年生といったところであろうか。薄い水色のワンピースに麦わら帽子を被っている。麦わら帽子から零れる腰までの黒髪がとてもきれいで艶やかだった。
顔立ちはまだあどけなかったが、所々に大人の片鱗が見え端正に整っていた。愛らしい唇、長いまつ毛、硝子のように透き通った瞳は、かなりの数の男子生徒の心を虜にするであろう魅力に満ち溢れていた。
もちろん翔太もその例外では無い。
少女の澄み切った瞳に見詰められ、翔太は魔法にかけられたように動けなくなってしまう。
驚いたように目を見開きぽかんと口を開けると、言葉を失ったように少女の顔を眺めていた。いや、正確にはぼうっと見惚れていた、という表現が正しかった……
そんな翔太を置き去りにして、少女がゆっくりと確かめるように口を開く。
「深沢……翔太さん?」
それが自分の名前であることを理解するのに数秒を要したが、何とか少女の質問を理解すると呪縛が解けたように我に返る。
「そ、そうだけど……」
翔太は開けていた口を閉じて、ゆっくりと首を縦に振ってみせた。
翔太の回答が耳に届くと、少女は安心したようににっこりと微笑む。
「良かった」
その笑顔に釣り込まれるように翔太も自然と笑みを零す。
二人の間に和やかな空気が流れる。
が、それも柄の間――少女は思い出したように笑顔を引っ込めると、慌ててぺこりと頭を下げた。
「ごめんなさい、遅れてしまって……」
申し訳なさそうに謝る。
翔太はその謝罪の意味がわからずに怪訝な表情を浮かべるが、落ち着きを取り戻した思考が働きをみせると、何とか思い当たる原因を探り当てた。
「あの、ひょっとして……?」
「星野屋の迎えのものです」
確かめるような翔太の問いかけに頷くと、少女はその答えを引き継いだ。
「そ、そう……」
翔太はようやく状況を把握する。
何のことはない……単に宿――星野屋という民宿――の迎えが時間に遅れて来ただけのことであった。予期せぬ少女の登場で恋愛小説の主人公のように舞い上がってしまい、変に心をときめかせた自分に、恥ずかしさと後ろめたさを感じた。
それを少女に悟られないように翔太は平静を装う。
「あれ? でも、電話では女の人が車で迎えに来るって言ってたような気がしたんだけど……」
「あれはうちの母です……星野屋の女将なんですけど、ちょっと急用が出来てしまって……それで私が代わりに向かえに来たんです」
少女は少し困ったように、自分が翔太の前に現れた経緯を説明すると、小さく微笑んでみせた。
「そうなんだ」
「はい……」
少女はまったく、というように吐息をついた。
迎えの時間の遅れ、予想外の少女の登場――全ての辻褄が合ったことに翔太は『なるほど』と心の中で納得する。
「お待たせしました。今から星野屋に案内しますね」
翔太の疑問が晴れたのを読み取ると、少女が声のトーンを上げ、改まった口調で笑みを浮かべた。
「案内って、でも……」
「大丈夫ですよ。車じゃちょっと遠いけど、歩いたらとっても近いから」
戸惑いの表情を見せる翔太に、少女が補足するように説明した。
「はあ……」
「さ、行きましょ」
困惑する翔太に笑顔のままそう言うと、少女はさっと踵を返す。
そして背中越しに振り返ると、軽く片目を瞑って翔太を促した。
翔太は弾かれたように慌ててリュックを掴むとベンチから腰を上げる。
それを確認すると、少女はゆっくりとバス停を背にして歩き出した。
その後に続こうと、リュック片手に歩調を早め、前を歩く少女にあと数歩と迫った、次の瞬間――
少女が不意に立ち止ると、ゆっくりと翔太を振り返った。
それと同時に翔太の足も止まる。
「…………」
翔太は、真っすぐに自分を見る少女の視線に緊張すると、大きく息を呑んだ。
ゴクリと唾の音が聞こえそうなくらい周囲の音が完全に消えてしまっていた。
フリーズしてしまった翔太とは対照的に、少女は向日葵のような笑顔を浮かべると、透き通った声で、親しみに満ちた歓迎の言葉を投げかけていた。
「ようこそ、箕里町へ」
見渡す限りの緑は眩しい陽光を受け鮮やかに色づき、木々の間からは新しい季節の到来を歓喜するセミ達の声が響き合っていた。
黄緑色の稲穂の向こうには何軒かの瓦屋根の家があり、その向こうにはくっきりと山々の稜線が浮かび上がっている。
山間にぽつんとある小さなバス停――色褪せた待合小屋から見えるのどかな風景は、深沢翔太の住む東京郊外とは対照的であった。
大阪の北摂のさらに北にある箕里町は、ネットで見ていた以上に『田舎』で、自分が生まれるよりも遥か前――古い映像や写真でしか見たことの無い『昭和』という時代を連想させた。
――ここだけ時代が止まっているみたい……
バス停の木製のベンチで一人佇む翔太は、まるで自分だけが過去の時代にタイムスリップしてしまったような感覚に陥ると、目の前に咲いている黄色い花をぼんやりと眺めていた。
が、ふと意識を現実に戻すと、思い出したようにタイメックスの腕時計に目を落とす。
「間違ってないよね……?」
バスが翔太を降ろしてから既に五分以上が過ぎていた。
予定なら今夜泊まる宿の迎えの車が来て、それに乗っていなければいけないはずなのだが……翔太を乗せるべく車は一向にやってくる気配が無かった。
翔太は心の中で首を傾げると、ベンチの隣に置いてあるリュックサックに手を伸ばす。リュックの前ポケットから携帯を取り出すと、ディスプレイの発信履歴から目当ての番号を探した。
「星野屋、星野屋と……」
数回のキータッチでその番号を発見すると、確かめるように発信のボタンを押し携帯を耳に当てた。
コール音が何度か鳴ったかと思うと、不意にガチャリと回線の繋がる音が心地良く鼓膜を刺激する。
「あ、あの……」
「はい星野屋です、ただいま留守にしておりますので、ご用の方は……」
「…………」
がっくりと溜息をつくと無言で通話を切った。
と、同時に留守番電話の相手に、何の躊躇いもなく話しかけていた自分に恥ずかしさが込み上げてくる。
翔太は小さく首を振りながら微苦笑する。
「ま、いっか」
相手が電話に出られないのは、きっとこっちに向かっている証拠だと楽観視すると、携帯をリュックにしまおうとした。
が、ふと時間を有効活用することを思いつくとその手を止め、再び携帯のディスプレイを覗き込み――手慣れた手つきでキーを入力し始めた。
ディスプレイに『お気に入り』のメニューが表示されると、その項目に並んでいる『都市伝説』にカーソルを合わせサイトに回線を繋ぐ。
見慣れた『都市伝説』のサイトの画面が出てくると、すぐさまに更新情報をチェックする。
「凄い、昨日も出たんだ……」
ディスプレイに表示された最新情報には、翔太が待ち望んでいた目撃情報の書き込みがUPされていた。
迎えのことなど失念してしまったかのように、翔太はディスプレイに視線を釘付けにする。
翔太が画面をスクロールして文字を追い始めた、その時――
「あの……」
翔太の正面で声がした。
食い入るようにディスプレイを凝視していた翔太は虚を突かれたように手を止めると、ゆっくりと携帯から顔を上げた。
少し不安を宿した少女の顔が自分を見下ろしていた。
年齢は自分と同じくらいか少し上――中学一、二年生といったところであろうか。薄い水色のワンピースに麦わら帽子を被っている。麦わら帽子から零れる腰までの黒髪がとてもきれいで艶やかだった。
顔立ちはまだあどけなかったが、所々に大人の片鱗が見え端正に整っていた。愛らしい唇、長いまつ毛、硝子のように透き通った瞳は、かなりの数の男子生徒の心を虜にするであろう魅力に満ち溢れていた。
もちろん翔太もその例外では無い。
少女の澄み切った瞳に見詰められ、翔太は魔法にかけられたように動けなくなってしまう。
驚いたように目を見開きぽかんと口を開けると、言葉を失ったように少女の顔を眺めていた。いや、正確にはぼうっと見惚れていた、という表現が正しかった……
そんな翔太を置き去りにして、少女がゆっくりと確かめるように口を開く。
「深沢……翔太さん?」
それが自分の名前であることを理解するのに数秒を要したが、何とか少女の質問を理解すると呪縛が解けたように我に返る。
「そ、そうだけど……」
翔太は開けていた口を閉じて、ゆっくりと首を縦に振ってみせた。
翔太の回答が耳に届くと、少女は安心したようににっこりと微笑む。
「良かった」
その笑顔に釣り込まれるように翔太も自然と笑みを零す。
二人の間に和やかな空気が流れる。
が、それも柄の間――少女は思い出したように笑顔を引っ込めると、慌ててぺこりと頭を下げた。
「ごめんなさい、遅れてしまって……」
申し訳なさそうに謝る。
翔太はその謝罪の意味がわからずに怪訝な表情を浮かべるが、落ち着きを取り戻した思考が働きをみせると、何とか思い当たる原因を探り当てた。
「あの、ひょっとして……?」
「星野屋の迎えのものです」
確かめるような翔太の問いかけに頷くと、少女はその答えを引き継いだ。
「そ、そう……」
翔太はようやく状況を把握する。
何のことはない……単に宿――星野屋という民宿――の迎えが時間に遅れて来ただけのことであった。予期せぬ少女の登場で恋愛小説の主人公のように舞い上がってしまい、変に心をときめかせた自分に、恥ずかしさと後ろめたさを感じた。
それを少女に悟られないように翔太は平静を装う。
「あれ? でも、電話では女の人が車で迎えに来るって言ってたような気がしたんだけど……」
「あれはうちの母です……星野屋の女将なんですけど、ちょっと急用が出来てしまって……それで私が代わりに向かえに来たんです」
少女は少し困ったように、自分が翔太の前に現れた経緯を説明すると、小さく微笑んでみせた。
「そうなんだ」
「はい……」
少女はまったく、というように吐息をついた。
迎えの時間の遅れ、予想外の少女の登場――全ての辻褄が合ったことに翔太は『なるほど』と心の中で納得する。
「お待たせしました。今から星野屋に案内しますね」
翔太の疑問が晴れたのを読み取ると、少女が声のトーンを上げ、改まった口調で笑みを浮かべた。
「案内って、でも……」
「大丈夫ですよ。車じゃちょっと遠いけど、歩いたらとっても近いから」
戸惑いの表情を見せる翔太に、少女が補足するように説明した。
「はあ……」
「さ、行きましょ」
困惑する翔太に笑顔のままそう言うと、少女はさっと踵を返す。
そして背中越しに振り返ると、軽く片目を瞑って翔太を促した。
翔太は弾かれたように慌ててリュックを掴むとベンチから腰を上げる。
それを確認すると、少女はゆっくりとバス停を背にして歩き出した。
その後に続こうと、リュック片手に歩調を早め、前を歩く少女にあと数歩と迫った、次の瞬間――
少女が不意に立ち止ると、ゆっくりと翔太を振り返った。
それと同時に翔太の足も止まる。
「…………」
翔太は、真っすぐに自分を見る少女の視線に緊張すると、大きく息を呑んだ。
ゴクリと唾の音が聞こえそうなくらい周囲の音が完全に消えてしまっていた。
フリーズしてしまった翔太とは対照的に、少女は向日葵のような笑顔を浮かべると、透き通った声で、親しみに満ちた歓迎の言葉を投げかけていた。
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