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マキちゃん
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翌朝、神谷さんから連絡がきていた。
『昨日どうだったよ?』
『告白して、振られました』
『告白したのか!やったな!』
『やってないですよ。振られたんですから』
『細かいことはいいんだよ。うーん、今日会えるか?』
放課後、神谷さんと僕は喫茶店にいた。
「マキの話なんだけど、あれ、結構フクザツだぜ。知ってる?」
「どういうことですか?」
「ココロがビョーキなんだよ、マキは。学校でも浮いてる」
僕はココアに口をつけた。
「ちょっと、わかりません」
「そうだよなあ。俺は高校生のマキしか知らないけど、それより前、知ってるだろ?変わったとか感じないか?」
確かにマキちゃんは高校に上がってから急に大人びて見えていた。でもそれは、僕が捻くれてみているだけなんだと思っていた。
「マキが変わったのか知らないけど、根は純粋な子だろ。あいつと俺、出会い系って分かるか?それで知り合ってるんだよ」
マキちゃんがココロのビョーキで出会い系、難しい数学の授業を受けているような感じだ。
「マキは強がりだからね。信じられない話だよなァ」
「はい、、」
「俺は未成年だって知らないで会ったわけ。でもどうも若いんで、よく聞いたら高校生だってのよ。しかしまあ、驚いたんだけど、あいつ相当色んなことしてた。俺はこれでもちゃんと大人だからさ、マキを放っておけなくてさ。一緒に出かけたりして、出会い系とかそういうの、辞めて貰ってる」
あのマキちゃんが、そんな風だなんて、衝撃が大きくて僕の頭は真っ白になった。
「中学生の健太に、こんな話をするのはどうかとも思ったんだけどさ、俺とマキがずっと遊んでるわけにもいかないし。何より、お前マキのこと、相当好きだろ。だからちょっと、酷だろうけど、話させてもらった」
「話が急すぎてどうにも、わかんないです」
「簡単な話、健太がマキを支えてあげて欲しいってことよ」
僕がマキちゃんを支える。虐められているような、気の弱い、情けない僕が。そんなことできるだろうか。
「ていうか、振られたし!そんなの、できるかな、、」
「一度振られたくらいで、引き下がってちゃ女は口説けねぇのよ!踏ん張りどころだぜ」
神谷さんはまた、カッコつける。
「ごめんって、言われただけだろ?それで、悲しい顔して帰っていった。察するに、諦めるにはまだ早いぜ」
「はあ、、」
「頑張りどころだ健太!男になっちまいな」
喫茶店をあとにして、僕は帰った。
マキちゃんの話、僕が支える、難しすぎて、わからないし眠れなかった。カーテンの隙間から、朝陽が溢れて床を焦がしていた。
『昨日どうだったよ?』
『告白して、振られました』
『告白したのか!やったな!』
『やってないですよ。振られたんですから』
『細かいことはいいんだよ。うーん、今日会えるか?』
放課後、神谷さんと僕は喫茶店にいた。
「マキの話なんだけど、あれ、結構フクザツだぜ。知ってる?」
「どういうことですか?」
「ココロがビョーキなんだよ、マキは。学校でも浮いてる」
僕はココアに口をつけた。
「ちょっと、わかりません」
「そうだよなあ。俺は高校生のマキしか知らないけど、それより前、知ってるだろ?変わったとか感じないか?」
確かにマキちゃんは高校に上がってから急に大人びて見えていた。でもそれは、僕が捻くれてみているだけなんだと思っていた。
「マキが変わったのか知らないけど、根は純粋な子だろ。あいつと俺、出会い系って分かるか?それで知り合ってるんだよ」
マキちゃんがココロのビョーキで出会い系、難しい数学の授業を受けているような感じだ。
「マキは強がりだからね。信じられない話だよなァ」
「はい、、」
「俺は未成年だって知らないで会ったわけ。でもどうも若いんで、よく聞いたら高校生だってのよ。しかしまあ、驚いたんだけど、あいつ相当色んなことしてた。俺はこれでもちゃんと大人だからさ、マキを放っておけなくてさ。一緒に出かけたりして、出会い系とかそういうの、辞めて貰ってる」
あのマキちゃんが、そんな風だなんて、衝撃が大きくて僕の頭は真っ白になった。
「中学生の健太に、こんな話をするのはどうかとも思ったんだけどさ、俺とマキがずっと遊んでるわけにもいかないし。何より、お前マキのこと、相当好きだろ。だからちょっと、酷だろうけど、話させてもらった」
「話が急すぎてどうにも、わかんないです」
「簡単な話、健太がマキを支えてあげて欲しいってことよ」
僕がマキちゃんを支える。虐められているような、気の弱い、情けない僕が。そんなことできるだろうか。
「ていうか、振られたし!そんなの、できるかな、、」
「一度振られたくらいで、引き下がってちゃ女は口説けねぇのよ!踏ん張りどころだぜ」
神谷さんはまた、カッコつける。
「ごめんって、言われただけだろ?それで、悲しい顔して帰っていった。察するに、諦めるにはまだ早いぜ」
「はあ、、」
「頑張りどころだ健太!男になっちまいな」
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